
キャリアアドバイザーの僕が、この疑問に答えます。
結論からいうと、転職エージェントの面談内容は以下のとおりです。
初回面談の内容がこんな感じです。
- サービス内容の説明
- プロフィールの確認(学歴・雇用形態・年齢・交通手段・保有資格・転職回数・健康状態・PCスキル・転職希望時期など)
- 転職理由の確認
- 転職の希望条件・優先順位の確認
- 前職の仕事内容の確認
- アピールできるスキルや資格の確認
- アルバイト経験や部活経験の確認
- 転職後の目標や将来のビジョンの確認
二回目以降の面談、または初回面談で上記内容が終わった後に実施される内容は、こんな感じです。
- 初回面談を踏まえた求人の提案
- 応募する求人の優先順位の設定
- 履歴書・職務経歴書の作成のための確認
- 書類選考が通過した後の面接準備(面接ごと)
- 内定決定後のフォロー相談
- その他の相談
この内容は、僕が実際に転職エージェントで実施している面談内容になりますので、信憑性が高いと思います。
記事を書いている僕は26歳まで、年収200万円のフリーターでした。その後、転職して正社員になり、年収500万円を稼げるようになりました。
現在はキャリアアドバイザーとして、20代向けに転職サポートをしています。
今回は「転職エージェントの面談内容」と「本音はどこまでOKなのか?」について解説していきます。3分で読み終わる内容なので、最後までご覧ください。
この記事の目次
転職エージェントの面談内容を3分で解説【本音はどこまでOK?】

転職エージェントの面接内容はシンプルに言うと、こんな感じです。
求職者がどんな人で何ができる人かを確認
↓
転職で実現したいことの確認
↓
内定獲得できそうな求人とのマッチング
↓
選考のフォロー
キャリアアドバイザーが、1番知りたいことは「転職理由」です。
「なぜ転職を検討しているのか?」を理解しておかないと、マッチングの精度が下がってしまい、入社決定できません。
そのため、年収アップ、休日数の増加、残業時間の減少、キャリアアップ、労働環境の改善、人間関係、正社員への就職など。
面談では、転職理由を理解することに集中します。
転職エージェントに本音をどこまで話していいのか?
「どこまで本音を言っていいか?」という点については、基本的には正直に本音を話しても大丈夫です。
しかし、伝え方には注意が必要です。
妥協点を受け入れず、自分の要望ばかりを一方的に主張すると、見捨てられる可能性があります。
たとえば、土日休み、残業なし、高収入、駅近の立地、楽な仕事、大手企業、福利厚生が手厚い、研修制度がある、将来性が高い、という希望を全て叶えるのは無理な話です。
「〇〇を実現するために、〇〇は我慢します」という妥協点を受け入れられない人は、転職先が一生決まりません。
求職者が、受け入れるべき妥協点は、こんな感じですね。
- 土日休みがいい→その代わり、残業は構わない
- 残業はしたくない→その代わり、平日休みでいい
- 高収入がほしい→その代わり、ハードワークでも問題ない
- 将来性が高い仕事に就きたい→その代わり、年収が下がっても大丈夫
このような感じで、希望条件の取捨選択ができない求職者は、キャリアアドバイザーから見捨てられます。
ここからは、転職エージェントの面接内容をそれぞれ解説していきます。
転職エージェントの初回面談の内容
キャリアアドバイザーが、転職エージェントの初回面談でやることは、以下のとおりです。
- サービス内容の説明
- プロフィールの確認(学歴・雇用形態・年齢・交通手段・保有資格・転職回数・健康状態・PCスキル・転職希望時期など)
- 転職理由の確認
- 転職の希望条件・優先順位の確認
- 前職の仕事内容の確認
- アピールできるスキルや資格の確認
- アルバイト経験や部活経験の確認
- 転職後の目標や将来のビジョンの確認
それぞれ簡単に説明していきます。
転職エージェントのサービス内容の説明する
まずは、転職エージェントのサービス内容を、パンフレットを使いながら説明していきます。
転職エージェントのビジネスモデルや、転職市場の現在の状況についても、ここで話します。
キャリアアドバイザーの自己紹介もするので、自分の担当が「何に強いのか?」「どんな経験をしてきた人か?」も教えてもらえます。
求職者のプロフィールを確認する
求職者の基本的なプロフィールを確認していきます。
学歴・雇用形態・年齢・交通手段・保有資格・転職回数・健康状態・PCスキル・転職希望時期など。
キャリアアドバイザーは、求職者のスペックをここでジャッジしていきます。
各求人には、転職エージェントだけに共有される応募条件があります。
例えば、以下のような応募条件です。
- 高卒以上しかダメ
- 大卒以上しかダメ
- 正社員経験3年以上が必須
- 営業経験2年以上が必須
- 販売・接客経験がないとダメ
- 35歳までしかダメ
- 20歳以上しかダメ
- 30歳以上しかダメ
- 勤務時間が90分以上はダメ
- 転職回数4回以上はダメ
- 短期離職が多いとダメ
- 事故歴が多いとダメ
- 借金があるとダメ
- パチンコ業界の経験者はダメ
転職エージェントが扱う求人には、求人票に書けない裏の応募条件があります。
企業は、転職エージェント経由で人材を採用すると。年収の20~35%を紹介料として、転職エージェントに支払わなければいけません。
そのため、採用基準を高く設定しているのです。
そうしないと、費用対効果が悪くなりますからね。
転職理由を確認する
キャリアアドバイザーが1番知りたいのは「転職理由」です。
転職理由がわかれば、求職者がどんなタイプの人間か、大体わかります。
何にストレスを感じるのか、何を避けようとするか、何に不満を感じるか、何に魅力を感じるか、何を最優先にするか、など。
転職理由には、その人の価値観が、大きく関わっていますので、提案する求人を選ぶときに、めちゃくちゃ重要です。
求職者は、転職する目的が実現できなければ、転職エージェントに登録しても、離れてしまいます。
そのため、キャリアアドバイザーは、慎重にヒアリングを行っていきます。
転職の希望条件・優先順位の確認

転職理由を確認した後は、求職者の希望条件を確認していきます。
「土日休みがいい」「残業は少なめがいい」「〇〇業界に転職したい」「〇〇職に就きたい」「年収をアップしたい」「スキルを身に付けたい」など。
転職の希望条件は、求職者によってバラバラです。
しかし、すべての条件を満たす求人は存在しないので、希望条件の優先順位も確認していきます。
1位、2位、3位くらいまでの希望を確認して、「最悪の場合、1位の希望条件をクリアできれば大丈夫か?」を承諾してもらいます。
運がよければ、優先度の高い希望条件を複数クリアできますが、最優先の一つが満たせれば、転職は成功だと考えたほうがいいです。
前職の仕事内容の確認
求職者の前職の仕事内容を確認して、企業にアピールできる経験やスキルを探していきます。
僕は、20代の求職者を中心に、転職サポートしていますが、ほとんどの人が何も実績を持っていません。
基本的に転職エージェントには、特別なスキルもない、経験もない、人脈もない、有名大学出身でもない、というような人たちが集まります。
底辺~凡人レベルの人たちですね。
この人たちを魅力的な人材だと思ってもらえないと、企業は採用してくれないので、求職者の前職から必死でアピールできることを探します。
このヒアリングの中で、アピールできるスキルや資格を何とか発見して、応募書類や面接対策に反映させていきます。
アルバイト経験や部活経験の確認
正社員の経験の中に、アピールできることが何もない場合は、学生時代までさかのぼって、アルバイト経験や部活経験を確認していきます。
若手の未経験者を採用する企業の多くが、アルバイト経験や部活経験を評価してくれます。
企業からの印象が特に良いのは、アルバイトだと接客経験、部活だと体育系系のチーム競技です。
これらの経験があれば、求職者を企業に紹介する際の推薦文でアピールできるので、キャリアアドバイザーの中には学生時代の話もヒアリングする人もいます。
転職後の目標や将来のビジョンの確認
転職後の目標や将来のビジョンを確認できると、提案する求人を選ぶときの参考になります。
しかし、20代の求職者の9割以上が、目標や将来のビジョンを持っていませんので、これは出てきたらラッキーくらいの感覚でヒアリングしています。
転職する人の9割は「今の職場に不満がある」という理由で転職を検討しています。
ここまでが、転職エージェントの初回面談での内容になります。
ここから先は、求人提案~面接対策が中心になっていきます。
転職エージェントの二回目以降の面談内容
転職エージェントの二回目以降の面接(もしくは初回面談の後半)では、以下の内容が実施されます。
- 初回面談を踏まえた求人の提案
- 応募する求人の優先順位の設定
- 履歴書・職務経歴書の作成のための確認
- 書類選考が通過した後の面接準備(面接ごと)
- 内定決定後のフォロー相談
- その他の相談
初回面談が終了したら、基本的には企業への選考がスタートします。
面談内容を踏まえた求人の提案、応募するかどうかの承諾、応募する企業の優先順位を決めていきます。
僕がこれまでにサポートしてきた求職者の場合だと、書類応募は5社送って、1~3社通過する印象です。
面接は3~5社受けて、ようやく1社受かるかどうかという感じですね。
もともとポテンシャルの高い求職者は、これよりも高い水準で選考を通過していきますが、6割くらいの人はこれくらいの通過率ですね。
転職エージェントの二回目以降の面談内容は面接選考がメイン

応募する求人が決まったら、履歴書や職務経歴書などの応募書類を作成していきます。
自分で作成できる人もいますが、面談にくる求職者の7割は自分で作成できないので、書類作成のサポートをすることになります。
キャリアアドバイザーが書類を作成していますし、企業には推薦文も送っていますので、僕の場合、書類選考は割と通過させやすい印象です。
書類選考が通過したら、面接に進みます。
面接日時が決まったら、各企業ごとに面接対策をすることになります。
面接対策の内容はこんな感じです。
- 自己PRの作成
- 前職の仕事内容をまとめる
- 転職理由や志望動機をまとめる
- 転職後に達成したことをまとめる
- 企業に対する理解を深める
- 面接で質問されることの準備
- 面接の模擬練習を実際に行う
かなり手厚く面接の準備をしないと、想像以上にショボい理由で落選するので、めちゃくちゃ丁寧に準備します。
企業が「どんな人を採用したいと思うか?」を求職者に理解してもらうことが、面接通過の重要なポイントです。
面接が無事に通過したら、内定承諾の確認、内定決定後のフォロー、そのほかの相談なども行っていきます。
転職エージェントの面談内容【まとめ】
最後に、転職エージェントの初回面談と二回目以降の面談の内容をまとめておきます。
- サービス内容の説明
- プロフィールの確認(学歴・雇用形態・年齢・交通手段・保有資格・転職回数・健康状態・PCスキル・転職希望時期など)
- 転職理由の確認
- 転職の希望条件・優先順位の確認
- 前職の仕事内容の確認
- アピールできるスキルや資格の確認
- アルバイト経験や部活経験の確認
- 転職後の目標や将来のビジョンの確認
初回面談を踏まえた求人の提案
応募する求人の優先順位の設定
履歴書・職務経歴書の作成のための確認
書類選考が通過した後の面接準備(面接ごと)
内定決定後のフォロー相談
その他の相談
「何を聞かれるか?」や「どんなことをするのか?」を理解した上で、転職エージェントの面談を受けると、面談の時間が有益になると思います。
また、面談で、キャリアアドバイザーに本音を言うのはいいですが、わがまま過ぎる求職者は見捨てられるので、注意してくださいね。