

このような方向けの記事です。
『公務員だから将来安定している』という理由で、消防士を目指す方はたくさんいます。
たしかに消防士は『社会的信用が高い・休みが多い・勤務中に筋トレできる』などのメリットがあります。
しかし、そのいっぽうで『給料が安い・上下関係が厳しい・スキルが身に付かない』などのデメリットがあるのも事実。
特に20代半ばになると、同世代で自分より稼ぐ人が増えてくるので、このままだと将来やばい…と思って転職する方も多いです。
結論からいうと、定年まで消防士を続ける覚悟がないなら、20代のうちに民間企業に転職してスキルを身に付けるべきです。
公務員と民間企業では社内ルールが全く違うので、消防士以外の道を考えているなら若いうちに転職しないと手遅れになります。
民間企業の中途採用では『30歳前後の元消防士を採用するのはリスクが高い』と思われるので、転職するなら20代のうちがおすすめですね。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、累計978名の方にインタビューしてきたので、消防士を辞める人のリアルな情報をお伝えできると思います。
今回は僕がインタビューした、元消防士の小山良太(24歳男性・仮名)さんの体験談をもとに『消防士がきつい理由』から『消防士のメリット・デメリット』までを解説します。
3分で読める内容なので、さっそく見ていきましょう~。
※『今すぐ自分に合う仕事が知りたい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
消防士がきつい理由を3分で解説します【元消防士の体験談】

まずは、今回紹介する元消防士の『小山良太(24歳男性・仮名)さん』の簡単な経歴を紹介します。
小山良太さんは高校を卒業後、消防士になるために専門学校に通い、そのまま消防士になりました。
消防士を選んだ理由は『公務員で安定しているから』です。
小山良太さんの具体的な仕事内容は、次のとおり。
- 火災が起きた際の消火活動
- 急病人やケガ人を病院へ搬送する救急活動
- 消火器具・消火栓の点検
- 小学校での指導活動
- 日常の訓練・トレーニング
とはいえ、ほとんどが訓練やトレーニングで1日が終わるので、普段の仕事のやりがいはゼロでした。
また休日がとにかく多くて、月20日休みのときもあるそうです。
消防士の仕事自体は楽でしたが、問題は『給料が安いこと』。
小山良太さんは【24歳で年収350万円ほど】をもらっていましたが、同世代で年収400万円以上稼ぐ友人も多く、自分の給料が上がらないことに焦りを感じる日々でした。
年齢的にも20代半ばだったので、民間企業に転職するなら早い方が良いと判断して、約5年勤めた消防士を辞めました。
消防士はやめとけ!【年収が低いから将来性がない】

小山良太さんが消防士を辞めた理由は、年収が低くて将来性がないからです。
ちなみに、消防士の年収はざっくり次のとおり。
- 18~19歳:248.7万円
- 20~23歳:281.6万円
- 24~27歳:329.2万円
- 28~31歳:387.1万円
- 32~35歳:456.2万円
- 36~39歳:517.8万円
- 40~43歳:580.7万円
- 44~47歳:618.2万円
- 48~51歳:649.4万円
- 52~55歳:675.4万円
- 56~59歳:697.4万円
※引用元:平均年収,JP(※政令指定都市:札幌・仙台・福岡・名古屋の場合)
ネット上には国税庁や総務省のデータを引用した消防士の年収情報も多いですが、僕が小山良太さんから聞いた話だと上記のデータがリアルに近い印象です。
小山良太さんは24歳で年収350万円。
先輩や上司を見ても大きく年収が上がる様子はなかった…とのこと。
小山良太さんは『30代で年収700万円稼ぎたい』という目標があったため、消防士のままでは絶対に無理でした。
それに加えて、ほぼ毎日訓練とトレーニングで1日が終わるので、何のスキルも身に付きませんでした。
定年まで消防士を続けるならこれでも良いですが、『自分にはもっと活躍できる場所があるのでは?』という気持ちが少しでもあると、将来の不安は増大するいっぽうですね。
小山良太さんは消防士を続けることについて、以下のコメントをしています。
『将来の給料や人材の市場価値を考えると早めに消防士に見切りをつけるべきですね。公務員は安定のイメージが強いですが、正直この先は何が起こるか分かりませんからね。路頭に迷わないためにも僕は自分の市場価値を上げる選択をしました』
消防士の仕事の本音とは?正直、仕事は楽です…

小山良太さんは消防士の仕事について『めちゃくちゃ楽だった…というのが本音です』と語ります。
消火活動や救急活動は毎日発生するわけではないので、出勤日のほとんどが訓練やトレーニングです。
『ぶっちゃけ勤務中に筋トレできるとか最高ですよね…』とのこと。
また消防士は休みが多いことでも知られており、実際に月20日くらい休みがあることもあったそうです。
おまけに公務員だから社会的信用は抜群なので、ローンが組みやすかったり、周囲の人間から評価が高かったりします。
『消防士はただ給料をもらうための場所』と割り切れる人なら、消防士の仕事はピッタリだと思います。
しかし、世の中と関わりたい人や仕事で自分を高めたい人にとっては、消防士の仕事は退屈でしかないようですね。
消防士のメリットとデメリットは?

ここでは、消防士のメリットとデメリットを改めて整理しておきましょう。
消防士のメリットは次のとおり。
- 社会的信用が高い
- ローンが組みやすい
- 休日がとにかく多い
- 勤務中にトレーニングできる
- 年功序列で給料は上がる
消防士のデメリットは次のとおり。
- 給料が安い
- 仕事のやりがいを感じない
- 上下関係が厳しい
- スキルが身に付かない
- 他の仕事したいモヤモヤが続く
『消防士を続けるか、消防士を辞めるか』は個人の価値観の問題なので、どちらが正解とか不正解とかはありません。
しかし民間企業への転職を少しでも考えているなら、20代のうちに行動しておかないと手遅れになります。
未経験者を採用する多くの企業では、『20代まで』という年齢の採用基準を設けています。
20代までに限定する理由は、入社後にイチから教育しなければいけないので『思考の柔軟性』や『フットワークの軽さ』が重要になるからです。
一般的に年齢が上がるほど、頭が固くなり、フットワークも重くなると思われているので、30代以降は経験者のみを採用する企業が多いですね。
以下の記事で、あなたが転職活動で失敗しないように、『無料適職診断テスト』を紹介しておきますので、ぜひチェックしてくださいね。
