『ファッションデザイナーの大変なことが知りたい…』
『ファッションデザイナーの仕事のリアルを教えてほしい…』
『ファッションデザイナーを続けるべきか迷っている…』
このような方向けの記事です。
おしゃれでカッコイイという理由で、ファッションデザイナーを目指す若者はたくさんいます。
ファッションデザイナーの世界は華やかにみえますが、現実はかなりのハードワークなので、体力的な限界を感じて、ファッションデザイナーから転職する人も多いです。
記事を書いている僕は25歳でアパレル企業を退職→26歳まで年収190万円のフリーターでした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、累計985名の方にインタビューしてきたので、ファッションデザイナーとして働く人のリアルな情報をお伝えできると思います。
この記事では、僕が実際に話を聞いた、元ファッションデザイナーの上村美穂さん(22歳女性・仮名)の体験談をもとに『ファッションデザイナーの大変なこと』から『ファッションデザイナーが転職する理由』について解説していきたいと思います。
3分ぐらいで読める内容なので、さっそく見ていきましょう〜。
※『今すぐ自分に合う仕事が知りたい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
ファッションデザイナーの大変なこと【22歳女性の本音とは?】
元ファッションデザイナーの上村美穂さん(22歳女性・仮名)が勤めていたのは、従業員数500名ほどのアパレルメーカーでした。
上村美穂さんがファッションデザイナーの仕事に興味を持ったきっかけは、中学時代の先輩たちが開催していたファッションショーをみて、『ファッションってかっこいい!』と思ったからです。
その後、アパレル業界で働くことを目標に、服飾科のある高校に進学し、そのまま専門学校に進みました。
専門学校を卒業後、上村美穂さんは中学生の頃からの夢だった、念願のファッションデザイナーになれましたが、入社1年で退職を決意しました。
上村美穂さんがファッションデザイナーを辞めた理由は、ハードワークによる肉体的な限界です。
ファッションデザイナーが会社を辞める理由は「体力的な限界」
アパレル業界のデザイナーは、とにかく残業が多い仕事です。
展示会ベースで動いているアパレルメーカーは、展示会までに製品サンプルを間に合わせなければいけません。
製品サンプルをつくるためには、工場に仕様書を提出する必要があります。
そのため、ファッションデザイナーたちは展示会に製品サンプルが間に合うように、期日厳守で必死に仕様書をつくるのです。
展示会前の繁忙期には、毎日の残業と休日出勤が強いられます。
工場への指示書提出後や展示会の開催直後は、デザイナーの業務がいったん落ち着きますが、またすぐに次の展示会が始まるので、基本的にずっと忙しいです。
上村美穂さんの場合は、毎日8時~22時まで働いており、通勤時間に1時間半かかっていたので、睡眠不足が大きなストレスとなっていました。
上村美穂さん以外のファッションデザイナーも、同じくらいの長時間労働をしていたので、体力的にきつかったことを誰にも相談できませんでした…。
ちなみに、会社の上司たちは、上村美穂さんをはじめ、新人デザイナーたちに対して、『若い頃は苦労を買ってでもするべきだ!長時間働けば自分の財産になるぞ!』と言っていたそうです。
これは、なかなかキツイ労働環境です。
ファッションデザイナーの退職理由を阻止する上司たち
上村美穂さんが担当していた仕事内容は、年に数回行われる展示会用のサンプル発注、仕様書の作成、パターンナーや先輩デザイナーのスケジュール調整、事務作業、雑用業務などです。
先輩デザイナーやマーチャンダイザーなどは常にピリピリしているので、部署全体の業務が効率よくまわるように、常に先回りして行動するよう努めていました。
これらの行動をみてもわかるように、上村美穂さんは決して仕事ができないタイプではありません。
しかし、膨大な仕事量によって、肉体的に限界がきたのです。
上村美穂さんが担当していたのは、アパレル業界の中でも特にサイクルが早い、レディースブランドでした。
アパレル業界には、キッズ、メンズ、ミセス、レディースなど、様々なジャンルがありますが、この中でもレディースの業務量は半端じゃないです。
上司たちは新人デザイナーが長時間労働に疑問を抱かないように、『若いときに大量の残業をすれば、スキルが磨かれて優秀な人材になれる!』と洗脳していきます。
この洗脳によって、新人デザイナーは入社後1~3年は頑張りますが、20代半ばになると、上司たちの発言に信憑性がないことに気づき、ファッションデザイナーを辞めていくのです。
これはアパレル業界あるあるですが、入社1~3年の社員と入社10年以上の社員の間に、全然社員がいないという状況がよくあります。
ブラック労働に我慢し続けている社員が少数残り、そのほかは新人社員を新陳代謝させて、組織を成立させているのです。
アパレル業界は華やかなイメージがあって、多くの学生から人気のある仕事なので、新卒採用には全く困りません。
アパレル業界は求人募集に困らないので、このように若者を使い捨てる組織モデルが、成り立つということですね。
自己実現欲求が満たされるファッションデザイナーの仕事はブラック労働になりやすい
普通に考えたら、業務時間が8時~22時というのは、ヤバすぎると思います。
昼休憩の1時間を抜いても、13時間労働ですね。
正常な感覚で働いていれば、この労働時間はおかしいと思いますよね。
しかし、アパレル業界のような自己実現欲求を満たせる仕事は、志望する若者が多く、人気の職種なので、多少のブラック労働をさせても大丈夫だと思われています。
アパレル業界のデザイナーたちは、お洒落で自己実現欲求を満たせる仕事に就けるという代償として、自分の大量の時間を会社に捧げているのです。
ファッションデザイナーや美容師のように、仕事を通して自己実現できる職種は、長時間労働をさせられる可能性が高いです。
まとめ
今回のまとめです。
- ファッションデザイナーは長時間労働を強いられる
- ファッションデザイナーの退職理由は体力的な限界
- 新人デザイナーは上司に洗脳されてブラック労働をする
- 自己実現欲求の高い仕事はハードワークになりやすい
- 20代半ばでファッションデザイナーから転職する人が多い
『アパレル業界で働く未来に不安を感じている…』という方は、20代のうちに行動してくださいね。