こんにちは、採用コンサルタントのドフラエジルです。

先日、日本一律で最低賃金を時給1,000円にすることを日本商工会議所のトップがストップしました。最低賃金を時給1,000円にすると現在の最低賃金よりも15%の引き上げになりますが、時給1,000円で1日8時間を週5日働いたらだいたい年収は190万円になります。これを日本商工会議所がストップしたということは、企業は年収200万円が払えないということです。

年収200万円ではギリギリ生活できるかどうかなので、これからは企業に所属せずに自分で小さな事業を持つマイクロ起業家が増えていくことになるでしょう。ということで、今回は「企業が年収200万円を払えないなら、マイクロ起業家が増える」という話をしていきたいと思います。

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企業が年収200万円を払えないならマイクロ起業家が増える理由

先ほどもお伝えしたように「中小企業は時給1,000円を払えない」ということは、中小企業は年収200万円を払えないということです。これは年収186万円以下のアンダークラスと呼ばれる低賃金労働者しか雇えないということになります。そもそも、なぜ中小企業は年収200万円以上を払うことができないのか。この部分を考えていきたいと思います。

会社を経営していく上で経営者はいろいろな判断をしなければいけません。たとえば、「自社で業務を行うのか、外注をするのか」「人件費を使って人を雇うのか、設備投資をするのか」です。この場合、多くの経営者は業務を外注する方と設備投資をする方を選びます。企業側はできれば自社で人を雇いたくないと考えているのです。

特に正社員を雇うと、企業側は国が決めた様々な規則に雁字搦めにされ、経営自体を圧迫されることになるので、人手不足で人材を増やしたいとはいえ、どこの企業も正社員を雇うことには慎重になっています。できれば、パートやアルバイトとして雇いたいという会社が多いです。

時給1,300円出せば人は集まる

ちなみに、最近では企業の人手不足問題が注目されていますが、結局は給料が高ければ人は集まるということをZOZOが証明しました。ZOZOが先日、時給1,300円でスタッフ募集をかけたら2,000人の応募がすぐに集まりました。

つまり、人手不足といわれている今でも時給をしっかりと出せば人は集まるということです。いつまでも企業側が低賃金で働く会社の奴隷のような人たちを集めようとしているから人が集まらないのです。

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労働分配率60%で従業員が不満を言うなら外注したほうがいい

ここで中小企業の労働分配率を見てみると、各種保険込みで60%です。これは企業が生み出した粗利益の60%を従業員に還元しているということになります。利益の60%を還元していると聞くと、結構な金額を還元しているのだなと思いますが、この60%のうちの半分くらいの金額を国に持っていかれているため、従業員は60%も還元してもらえている感覚がありません。

でも、企業側はしっかりと60%を還元しているのです。企業側はしっかりお金を還元している感覚で、従業員側は全然お金を還元してもらえていない感覚なので、企業側と従業員側にはそれぞれギャップがあります。企業側からすれば、60%の還元で従業員が満足してくれないなら、従業員は雇わずに外注して外注先に60%還元したほうがいいという考え方になります。

正社員を雇用する企業の負担は年々増え続けている

しかも、従業員を雇用している企業側には国から定められている努力義務が色々と用意されており、「定年延長・定年廃止・契約社員などでの再雇用」「定年を65歳から70歳に引き上げる」「他企業への再就職支援」「フリーランスで働くための資金提供」「起業支援」などの取り組みを行うことを努力義務としています。これらは現在は努力義務ですが、将来的には義務になる可能性も十分にあるので、企業にとっては正社員を雇用することで付随してくる負担が年々大きくなっているということです。

会社を経営するのにこれだけ規則に雁字搦めにされてしまうと、会社を大きくしようと思う経営者が減るのは当然です。これが原因で雇用が減り、企業に所属して働く人たちも減ることによって、自分で起業して小さな事業を持つというマイクロ起業家やフリーランスとして働く人が増えるというのは予測しやすい流れです。

これからの時代、サラリーマンの方がマイクロ起業家になったとしても、外注する企業の数も増えていくので、おそらく仕事には困らなくなるのではないかと思います。当然、何かしらの仕事を受注することができるスキルや経験がある前提での話ではありますが。

おわりに|ドフラエジルからひとこと

今回は年収200万円を払えない企業が増えるとマイクロ起業家が増えるという話をしましたが、これからの時代、20代30代の若手世代は自分で小さな事業を持つという選択肢を当たり前に持っておくという思考が大切になるので、今のうちから自分の思考をアップデートしておきましょう。それではまた。

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