

このような方に向けて、記事を書いています。
工場勤務の仕事のほとんどは『ライン作業』なので、基本的に1日中ずっと同じ作業をやっているだけです。
そのため、あまり頭を使わずに仕事ができる点や、人とコミュニケーションをとらずに黙々と作業できる点から『工場勤務は楽すぎ!』と感じている人も多いです。
しかし、5年後10年後の将来のことを考えると、『本当に工場勤務を続けられるのか?』という不安もありますよね?
結論からいうと、工場勤務は楽かもしれませんが、将来仕事を失うリスクが高いです。
なぜなら工場勤務を続けると、以下のようなデメリットがあるからです。
- 稼げる年収に限界がある
- 何のスキルも身につかない
- 年齢とともに肉体労働がきつくなる
- 工場の経験は他の仕事に応用できない
- 工場にAIやロボットの導入が進んでいる
『将来性のある仕事かどうか?』という点から考えると、ぶっちゃけ工場勤務は厳しいかと…。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円のフリーターでした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、43名の工場勤務の方にインタビューしてきたので、工場から転職する上でのリアルな情報を伝えられると思います。
この記事では、『工場勤務は楽だけど将来仕事を失うリスクが高い理由』から『工場勤務の人が知っておくべきキャリアの考え方』までを解説します。
この記事を読めば、工場勤務の未来に不安を感じている方でも、今日から人生を変えるための行動ができるようになります。
3分で読める内容なので、さっそく見ていきましょう〜。
※『今すぐに工場から転職したい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
工場勤務はとにかく楽!頭を使う仕事はほぼない

世の中的には、『工場勤務=楽』というイメージが強いです。
僕が実際に工場勤務の方から聞いた話だと、以下のようなメリットを感じている人が多かったです。
- 毎日ほぼ定時で帰れる
- 黙々と作業に没頭できる
- 頭を使わずに仕事ができる
- 上下関係が明確でわかりやすい
- 人とコミュニケーションを取らなくていい
工場勤務の仕事は『ライン作業』がメインなので、毎日やることが決まっており、イレギュラーなケースはほとんどありません。
たとえば自動車工場の場合、1日中ずっと車のボディにスプレーをかける、1日中ずっと部品を組み立てる、1日中ずっと製品の検査をする、という感じです。
このように『今日は何の仕事をすればいいのか?』を考えなくてもいい点は、楽ですよね?
しかしそのいっぽうで、『頭を使う仕事がほぼないこと』には、大きなデメリットがあります。
それは、指示されたことしかできない、『末端の作業員』から抜け出せなくなることです。
言われたことしかできない状態だと、人材の市場価値がめちゃくちゃ低いので、将来の年収アップやキャリアアップは絶望的です。
将来のことを真剣に考えるなら、できるだけ早く『頭を使わない仕事』から『頭を使う仕事』に移動する必要があります。
特に『20代でどんな仕事を経験できたか?』は重要です。
キャリアの基本的な考え方は、『20代はとにかく多くの経験を積む→30代は20代の経験をもとに自分の専門分野を絞り込んでいく』なので、20代の経験値が少ない人はキャリアの選択肢が狭くなります。
ですから、5年後10年後の自分の未来を考えた上で、いま何を経験するかを選ぶことが大切なのです。
工場勤務は楽だけど稼げません

工場勤務は楽ですが、『稼げない』というデメリットがあります。
求人ボックスが公開する「給料ナビ」をみると、ライン作業の正社員の平均年収は『327万円』となっています。
日本の平均年収が『430万円前後』なので、それと比較すると工場勤務の正社員は年収が100万円ほど低い…。
ちなみに、僕がインタビューした工場勤務の方たちの場合、年収300万円未満の人もたくさんいました。
DODAが公開する『年齢別の平均年収』をみると、20代男性の平均年収は『363万円』ですが、ここに到達できている工場勤務の方は1割以下でした。
もちろん、年収だけがすべてではありません。
でも給料が100万円以上も違うと、生活レベルは全然違ってくるので、あとはそれに納得できるかどうかですね。
工場勤務は楽だけど将来性がなさすぎます

工場勤務は楽ですが、『将来性がない』というデメリットもあります。
将来性がない理由は、工場勤務を何年続けていても、ある一定のところでキャリアがストップしてしまうからです。
工場では『一般社員→班長→主任→係長→課長→部長→工場長』というように、ポジションが上がっていきます。
問題なのは、『上の役職ほど席数が少ないこと』です。
特に部長や工場長になれる人材は、ひと握りしかいないので、工場勤務の方のほとんどが、現場で肉体労働を続けることになる…。
でも年齢を重ねるにつれて、体力に限界を感じたり、日勤と夜勤を繰り返すのがしんどくなったりします。
さらに最近では、企業が人手不足の問題を解決するために、工場内にAIやロボットを導入する動きも目立つので、単純作業を担当している人は将来仕事を奪われるリスクもあります。
実際に製造工場や食品工場の中には、産業ロボットを導入して人件費を削減している企業も多いです。
ここまでの内容から、工場勤務は将来性がない、といえます。
工場勤務の経験は他の仕事に応用できない

工場勤務の辛いところは、異業種に転職しようと思ったときに、応用できるスキルや経験がないことです。
工場勤務の仕事は、『ライン作業で部品をつくる』という単純作業です。
1日中、車のボディにスプレーを塗ったり、部品のネジをしめたり、製品にキズがないかをチェックしたりするだけです。
あなたは、この経験を他の仕事に応用できると思いますか?
ちょっと難しいですよね…。
工場勤務の経験を応用できるのは、他社の工場勤務の仕事くらいです。
ですから工場勤務の人は、いざ他の仕事に転職しようと思ったときに、かなり苦労します。
履歴書や面接でアピールできることが、ほとんどありませんからね。
アピールできることは、『年齢の若さ、勤続年数の長さ、無遅刻無欠勤』くらいです。
この中で、企業から最も評価されるのは『年齢の若さ』なので、工場勤務から転職するなら『20代のうち』に行動しておくべきです。[/marker

工場勤務の未来が不安なら無料でキャリア相談してみよう

ここまで、工場勤務のデメリットを解説してきましたが、『それでも工場勤務は楽だから転職するべきか迷う…』という方もいると思います。
そのような方は、とりあえず『転職エージェントにキャリア相談してみる』のがおすすめですよ。
『楽だから』という理由で、工場勤務を続けるのは自由ですが、将来のキャリアプランを考えておかないと、30代以降の人生がきつくなります。
担当のキャリアアドバイザーのカウンセリングを受けてみると、『世の中にどんな仕事があるか?』がわかるので、広い視野で自分の将来のことを考えることができます。
転職エージェントに相談して、あらゆる視点からキャリアプランを考えた上で、工場から転職するべきかを検討してみましょう。
『こんなはずじゃなかった…』と後悔しないためにも、ぜひこの機会に行動してみてくださいね。
