良い習慣は才能を超える

今の世の中は、才能のある人たちがどんどん新しい分野に挑戦し、結果を残している時代です。

こんな時代だからこそ、自分も何かやらなきゃ!と思う方は多いのですが、「やっぱり自分には才能がないからなぁ」とそこで諦めてしまう方も多いです。

結論から言うと、才能がなくても、毎日コツコツできる習慣があれば成功を手にすることは可能です。

今回は、自分には才能がないからできないと思っている方に向けて、「習慣は才能を超える」という話をしていきたいと思います。

習慣が才能を超える理由

良い習慣は才能を超える

仕事や人生で成功するためには、才能がないと無理だと思っている方はたくさんいます。でも、才能がないだけでやりたいことを諦めるのは、とてももったいないことです。

才能がなくても、毎日コツコツできる良い習慣を持っていれば、成功を手にすることは可能なのです。

世の中の成功者たちが全員、天才だったわけではなく、毎日やり続ける習慣を持っていたから成功できた人の方が多いのです。

あなたも成功を手に入れたいのなら、まずは思考を変える努力をしてください。これまで何十年と生きてきて、心と体に染み付いた習慣を変えるためには思考を変えることから始めなければいけません。

思考が変われば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わり、習慣が変われば人生が変わります。

でも、いきなり大きく変えようとすると続かないので、ゆっくりと確実に変えていくのがいいです。

ここからは習慣が才能を変える理由について、各要点ごとに解説していきます。

良い習慣が人生を成功に導く

あなたはビジネスや人生で成功するためには何が大切だと思いますか?

才能?気質?財力?人脈?。どれもあったほうがいいですが、成功するために1番必要なのは良い習慣を身につけていることです。

経営学者のピーター・ドラッカーの言葉に「成果をあげるには、性格、強み、弱み、価値観、信条はいかようであってもよい。なされるべきことをなすだけでよい。成果をあげることは、習慣である。したがって、他の習慣と同じように身につけることのできるものである。そして身につけなければならないものである(『経営者の条件より』)。」という言葉があります。

ドラッカーの言葉からも、成果をあげるために必要なのは、特別な才能を持っていることではなく、良い習慣を持っていることだということがわかります。

では、良い習慣とはどんな習慣なのか?

たとえば、早起きです。多くの成功者が「早起きは成功の秘訣」と言っています。人間の脳は起床後2時間半〜4時間で最も活性化します。

AppleのCEOティム・クック、スターバックスのCEOハワード・シュルツ、ディズニーのCEOロバート・アイガーらは、午前4時半に起床しています。起床後、仕事や個人の趣味などに時間を使い、まだほとんど誰も出社していない7時頃には会社に出社して仕事を開始しているそうです。

成功している人たちには成功している理由があります。良い習慣を持ち、それを毎日コツコツと続け、いい生活のリズムをつくっていくことは、成功するためにとても重要な要素だということです。

小さな習慣の違いが人生を大きく変える

良い習慣は才能を超える

習慣には繰り返しのパワーがあります。良い習慣が習慣化されると、ゆっくりと本質的な変化が起こっていきます。

ここで大事なのは、自分の中にどんな習慣を取り入れたくて、どんな習慣を取り入れたくないかです。

ここで、あなたの普段の習慣を思い出してみてください。あなたは次のうち、どちらの習慣を持っていますか?

  • 早朝に出社 or ギリギリの出社
  • 腹八分目 or 満腹
  • 階段を歩く or エスカレーターを使う
  • 感謝の言葉 or 文句や愚痴
  • 笑顔 or 不機嫌な顔

あなたがどちらの習慣を持っているかは別として、どちらの習慣が良いかはわかります。頭ではわかっているけど、頭で考えているのと違う行動をとってしまうのは習慣の性質なのです。

小さな習慣の積み重ねが人生をつくっていきますので、1つ1つの小さな習慣をプラスのものに変えていくことで人生は大きく変えられるのです。

プロフェッショナルな人の習慣とは?

プロフェッショナルな人はどのような習慣を持っているのでしょうか?

たとえば、メジャーリーグで大活躍したイチロー選手の場合、特別に恵まれた体格を持った選手ではありません。それでもイチロー選手は、強靭な体格を持つ選手がたくさん集まるメジャーリーグで活躍することができました。

その理由は、イチロー選手の習慣力にあります。イチロー選手の言葉に「夢をつかむというのは一気にはできません。小さなことを積み重ねることで、いつの日か信じられないような力を出せるようになっていきます。」という言葉があります。

高校時代のイチロー選手は毎日10分の素振りを1年365日、3年間続けたことで、強い気持ちを持てるようになった、というエピソードもあります。特別なことをするために特別なことをするわけではなく、特別なことをするために当たり前のことをするということです。

イチロー選手にはこの他にも習慣化していることがあり、必ず8時間の睡眠をとっていたり、体を柔らかくするためのストレッチの習慣があったり、怪我のリスクを最小限に抑えるために階段ではなくスロープをできるだけ使うようにしていたり、と成果を出すための習慣を徹底しています。

このことからもわかるように、仕事や人生を成功させるためには毎日の小さな習慣がとても大切だということですね。

習慣化の3つの効果

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習慣化には大きく3つの効果があります。それがこちらです。

  • 成果を出す効果
  • コンディションを整える効果
  • 脳力を高める効果

成果を出す効果とは、エスカレータを使う代わりに階段を使う習慣を身につけることにより、体力がついたり、体脂肪率が減少したりする効果です。また、データ整理の良い習慣を身につけることで、仕事の効率が上がったり、良いコミュニケーションの習慣が身についたことで、上司や部下とも円滑に仕事がまわるようになったという効果も出てきます。

良い習慣を持つことが高い成果を出すために貢献してくれるということです。

コンディションを整える効果とは、良い食事の習慣があれば、長期的に安定したパフォーマンスを出すことができます。また、良い心の習慣があれば、普段からストレスや不安感の軽減ができ、うつ病などを予防する対策にもなります。

脳力を高める効果とは、物事に挑戦することや運動することにより、脳内のニューロンが新しく強い形で結びつくことを促し、脳の力を高めると言われています。

これは知力だけでなく、洞察力や判断力などの脳が関わるさまざまな力の向上につながります。また、習慣が定着してくると、意志の力も高まっていきます。

つまり、才能がなくても、習慣によって仕事や人生で成功することができるということです。

これは才能がないと悩んでいるビジネスマンにとって朗報だといえます。だから、才能がなくても諦めないでください。あなたの人生は可能性に満ちています。

習慣化するための目標設定の方法

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あなたの習慣があなたの人生を大きく変えます。

習慣化を始めるにあたって、最初に大事になるのが「あなたにとってスイッチになる習慣」です。

ただ、やみくもに習慣化してもあなたが望む人生は手に入らないので、まずは、「なぜ、習慣化をするのか」を決めておく必要があります。そのためには自分にとっての本当の目的と最高の目標を知っておかなければいけません。

今回は、習慣化を始めるための具体的なステップについて話していきますので、しっかりと段階を踏んで実行していってください。それでは、本当の目的と最高の目標を見つける方法を解説していきます。

あなたが本当にやりたいことは何か?

そもそも、あなたが本当にやりたいことは何ですか?

これはとても大切な質問なので、しっかりと考えてください。仕事の習慣や早起きの習慣、ダイエットの習慣を始めるときに「何となく良さそうだから」というふわふわした理由で始めても、結局長続きしません。

これは当然の結果なのです。あなた自身が腑に落ちていない状態で、目的意識がないまま習慣化に取り組んでも、あなたの心と身体は継続するために動こうとしないのです。

そもそも、何のために習慣化をしているのか?という、本当の目的をあなた自身で確かめることによって、心にブレない芯ができて継続力が生まれるのです。

家族との充実した時間をしっかりと楽しむために、毎朝5時半に起きる。子供たちのために健康な父親でいるために、ダイエットをする。などの明確な目的があると、自然とやる気が出て継続できるのです。

もう一度、聞きます。

あなたにとって本当にやりたいことは何ですか?

今の時点でハッキリ答えられなくても大丈夫なので、安心してください。ここからこれを明確にするためにステップを踏んで解説していきます。

本当にやりたいことを見つけるコツは、達成したら起こることをできるだけ具体的にイメージすることです。

これを達成したときにどうなるのか。その場所で誰と、どんなものを見ているのか。そこでどんなことをしているのか。それをしているときに、どんな気持ちになっているのか。そのときに聞こえているものや体の感覚はどんなものか。

これらを鮮明に、自分が体験しているかのようにイメージして、あなたの潜在意識にアクセスするのです。

習慣化する5つのステップ

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ここからのステップは、イメージしながら実際に書き出していっていただくと効果的です。

これは頭の中を明確に見える化するための大切なステップです。また、書くことで実現に近づいていくという潜在意識への働きかけの効果もあるので、イメージを高めながら取り組んでいってください。

ステップ1:今後、取り組んでみたい習慣を1つ挙げてください。

ステップ2:ステップ1で挙げた習慣を習慣化したいのは、何のためですか?

ステップ1、ステップ2のポイントです。「英語を話せるようになりたい」「朝5時半に起きれるようになりたい」などの習慣をつくりたいと思ったそもそもの目的があるはずです。そして、その習慣が習慣化されたときに、どんな良いことが待っているかをできるだけ鮮明にイメージしてみてください。

ステップ3:ステップ2の目的が達成できたとしたら、さらに何をしたいですか?

ステップ3の質問によって、やりたいことや習慣化を通じて達成したいことがさらに見えてきていることだと思います。この見えてきたのもをさらに、具体的にイメージしてください。

ステップ4:ステップ3が達成できたら、さらに何をしたいですか?

ステップ3でイメージしたものをもとに、さらに具体的にイメージを膨らませていきます。

ステップ5:ステップ4が達成できたら、さらに何をしたいですか?

見えたものをさらに具体的にイメージしていきます。ここまでくるとやりたいことのレベルがどんどん高まってきたのではないでしょうか?

このように「さらに」を3回繰り返すことで、直近レベルで達成したいことから、人生レベルで達成したいことまで目的のレベルが上がっていきます。

この状態で、もう一度、自分に聞いてみてください。

あなたが本当にやりたいことは何ですか?

この「本当にやりたいこと」まで到達することがとても大切です。ここまでできれば、あなたの潜在意識の中に習慣化の目的がしっかりとすり込まれていきます。

仮にもし、このステップを一通りやってみて「本当にやりたいこと」が明確にならなくても、何かのヒントは得られるはずです。最初に選ぶ習慣の設定を変えて、さらに何回かやっているうちに、やりたいことが明確になってくるので、ぜひこのステップを何度もやってみてください。

このステップをやることは、あなた自身の人生を見つめ直すとても良い機会になるはずです。

自分に合った目標の作り方

本当にやりたいことが明確になったら、その次にやることは、その本当にやりたいことを達成するために必要な習慣をピックアップすることです。本当にやりたいことがわかると、もともと習慣化したいと思っていたことに加えて、新たに習慣化したい内容が増えているかもしれないので、複数出していきましょう。

習慣が出揃ったら、まず最初にやるべき習慣を決めていきましょう。ピックアップした習慣に優先順位をつけていき、最初にやる習慣を1つだけ決めてください。

最初にやる習慣は絶対に1つだけにしてください。複数同時にやりたくなる気持ちはわかりますが、最初から複数やろうとすると、高い確率で続けられなくなってしまうので、最初は1つだけに絞ってください。

習慣化の初期段階は意識して取り組む必要がありますので、今、この文章を読んでいるときは選んだ習慣を習慣化することで意識がいっぱいになっていますが、普段の生活に戻ると、仕事やプライベートのことで意識が分散され、習慣化に使える意識も減ってしまいます。

だから、まずは1つの習慣だけにして、毎日続けていくことを最優先にするべきなのです。

最初に取り組む1つの習慣が決まったら、次にそれを具体的な毎日の目標に落とし込んでいきます。ここでの目標設定のポイントは以下の通りです。

  • 毎日続けられることを目標にする
  • 続けられることを3週間続けてみる
  • 毎日できたかどうか明確にわかる目標にする

目標は高く設定しすぎると続けられなくなります。だから、続けることに重点を置いて目標を設定してくだい。それが「本当にやりたいこと」に到達するための最短ルートです。

また、目標を設定したら、それができたかどうかを明確にチェックできる目標にしなければいけません。具体的に実行するタイミングや回数があるとわかりやすくなります。

たとえば、食事をゆっくり食べる→食事を30分かけて、ゆっくり食べる。部下の話をしっかり聞く→部下が話をしにきたときに、作業を一旦止めて、目を見て話を聞く姿勢になる。のような感じです。

1日の終わりに、メモ帳や日記帳に、目標に対してどれだけの行動ができたかを毎日、記録に残しておくことも非常に効果的です。世の中の成功者たちの多くが、日記をつけています。

どのような形でも良いですが、1日の終わりを振り返ることで、自分が目標に対してどこまで来ているかを確認することができ、着実に目標に近づくことができるのです。

習慣の目標をポジティブな言葉に変換する

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目標をつくるときに気をつけることは、否定語や禁止後をできるだけ使わないようにすることです。

習慣化のために毎日の目標を設定するということは、毎日、その目標と向き合うということなので、やる気がなくなってしまうような言葉を選んでしまうと、モチベーションが下がり、習慣化に失敗しやすくなります。

もし、目標にネガティブな言葉を使っていたら、ポジティブな言葉に変換して、毎日、やろうとする気持ちがわいてくるような目標に変えたほうがいいです。

たとえば、急いで食べないようにする→30分以上かけて、ゆっくり食べるようにする。のように、否定語や禁止語をできるだけ使わないような言葉に変換してください。

さらに、ここにポジティブな言葉を追加すると、もっとやる気の出る言葉に変わります。30分以上かけて、ゆっくり食べるようにする→食事を30分以上かけて楽しみ、感謝の気持ちを込めてゆっくりと味わって食べる。という感じです。

このようにすると、より豊かな生活をイメージすることができ、より実行したくなっていきます。

さらに、1日の終わりに目標を達成できたかを振り返ることで、心が満たされた状態で眠りにつくことができるのです。これくらい、言葉の力の影響力は大きいのです。

まとめ

今回の内容のまとめです。

  • 良い習慣が人生を成功に導く
  • 小さな習慣が人生を大きく変える
  • 習慣には3つの効果がある
  • 習慣化のための目標設定の方法がある

人間には無限の可能性があります。何かに気づけるか気づけないか、視点を変えられるかどうかで人生はどうにでもできます。

ですから自分の思考をアップデートしていきましょう。