「自分の市場価値」はどうすればわかりますか?

転職を考えている方からこんな質問を受けることが増えてきました。

結論から言うと、市場価値とは「仕事の値札」です。

企業にとってあなたの仕事の価値が高いと判断されたらあなたの市場価値は上がります。今回はこの部分について話していきたいと思います。

自分の市場価値を知るための2つの方法

「あなたの市場価値はどれくらいですか?」と聞かれるとほとんどの方は困った顔をします。自分の市場価値がどれくらいなのかを知っている人は少ないのです。

市場価値とは「仕事の値札」のことです。

自分の市場価値は労働市場の中での業界、組織規模、職種、職位などの要因によって決まります。あなたのポテンシャル、スキル、経験、資格で決まるものではありません。

同じ仕事をするのでも、テレビ局なら年収1500万円、飲食業なら年収280万円となり、業界が違うだけで年収に5倍の差が生まれることがあります。

同じ仕事をするのなら年収が高い業界で働くほうが割りがいいということになります。自分の市場価値は自分がいくらの値段で売れるかで決まります。

自分が高く売れる業界なら自分の市場価値は高くなりますが、自分が安くしか売れない業界では自分の市場価値は低くなるのです。

つまり、自分の市場価値を高めるためには「自分がどこで働けるか」が1番重要なのです。

自分の市場価値はビジネスモデルの収益性と人材の需要と供給で決まる

自分の市場価値は「ビジネスモデルの収益性」と「人材の需要と供給」の関係で決まります。

ビジネスモデルの収益性とは、儲かりやすさと安定性です。儲かる業界ほど人件費の予算を多く取れるので従業員に還元される給料が高くなります。逆に儲からない業界だとどれだけ頑張っても人件費に予算を取れないので従業員の給料を低賃金にせざるを得ません。

同じ仕事をするなら儲かるビジネスモデルの業界や会社の方がいいのです。

また、人材の需要と供給も市場価値を知るためには重要な要素です。人材の需要よりも供給が少なければ高い給料を出さないと人が採用できませんし、より良い条件の会社に引き抜かれてしまうリスクも高くなります。逆に人材の需要よりも供給が多ければ求職者が余るので、より良い条件の会社へ移るリスクも減るため給料は低くなります。

地域によって給与水準に差があるのもこの人材の需要と供給のバランスからくるもので、都会よりも地方の方が給与水準は低くなるのです。

業界や会社の給与水準を知るためには賃金統計をみるとわかりやすいです。「会社四季報」をベースにした東洋経済が発表した40歳モデル年収ランキングによると、次のような年収ランキングになっています

順位社名40歳年収
(万円)
平均年収
(万円)
本社所在地
1M&Aキャピタルパートナーズ3,5142994東京都
2キーエンス
2,2262,088大阪府
3ストライク1,9371,777東京都
4マーキュリアンベストメント1,7871,822東京都
5GCA1,6301,559東京都
6ヒューリック1,5341,530東京都
7三菱商事1,4731,540東京都
8伊藤忠商事1,4231,460大阪府
9日本 M&Aセンター1,4191,319東京都
10三井物産1,3721,419東京都

この表を見れば給与水準に対するだいたいの傾向が掴めると思います。ただし、ここで注意しておくべきことは業界別の給与水準を知らないと、35歳を過ぎてからでは出世に関係なく埋められない収入格差が発生するということです。

日本では新卒から若手の時はあまり給与水準に差がつきませんが、35歳を過ぎたあたりから収入格差が広がるように賃金カーブが設定されていることが大半です。

たとえば、カフェの仕事が好きで35歳を過ぎてもカフェの仕事をしていたが、年収が300万円から増える見込みがないので転職しようとしてもカフェの店員か店長にしか転職できなくなってしまっている、というケースです。若いときにこの事実を知っておけばよかったということにならないように業界別や会社別の年収については事前に調べておくべきでしょう。

また、あなたが転職した時にいくらで売れるか」も重要です。

たいていの場合、転職で大幅に年収を上げることは難しいです。あなたの値段は「ビジネスモデルの収益性」と「人材の需要と供給」の関係に加えて、現在の年収も加味した上で調整が入るからです。

転職して市場価値を高めたいと考えているなら、いまの会社でもしっかりと成果を出して、いまの年収を高める努力をしておくことも大切だということです。

自分の市場価値は会社がどのフェーズにいるかで決まる

自分の市場価値を知るためには業界のビジネスモデルが「導入期」「成長期」「安定期」「衰退・再展開期」のどのフェーズにいるかも大切な要素です。

導入期や成長期のフェーズでは会社のキャッシュが潤沢ではないので、従業員の給料に多くの予算を取れないことが多いです。大企業の課長がベンチャー企業の部長に転職しても「役職は上がっているのに給料は大企業の6割に落ちる」という現象は、いま会社からもらっている報酬=市場価値ではない」ということの表れです。

導入期や成長期のフェーズにいる業界や会社は若い従業員が多く、給与水準は低めになる傾向があるのです。

「導入期」「成長期」「安定期」「衰退・再展開期」の中から自分に合っているフェーズはどこかを知ったうえで転職すると、転職後に成功しやすくなります。

ここからはそれぞれのフェーズについて解説していきます。

導入期:限られたお金と人員を貴重な資源としてビジネスを成功させるため、様々なチャレンジをするフェーズです。まだ世間では受け入れられているビジネスではないので、新しいアイデアを出していくだけではなく、信頼を得るために品質のバラツキが出ないような気配りも重要です。「今、ここにいる仲間で未来を夢見てチャレンジする」というような仲間意識が高い人が集まりやすいです。市場を掴んで一発当てると次のフェーズに向かっていきます。

成長期:成長期の初期段階の車内は躍動感に満ち溢れて活気づいています。前向きな取り組みに対して果敢にチャレンジしていく段階です。導入期や成長期の失敗や成功は小さな組織では共有がすぐできるので、成長のスピードも早くなります。「売上」をつくることも重視して動くようになり、売上も規模も急成長していきます。経営企画、マーケティング、人事などの組織が徐々に機能として分かれていき、やがて安定期に入ります。

安定期:自社の儲かるビジネスモデルが確立して、計画的に仕組みと管理で組織を動かしていくようになります。事業の伸びが落ち着いてくるので差別化・ブランディング・効率化などを行い、利益とビジネスモデルの寿命を伸ばしていく段階です。

衰退:再展開期:市場の変化によってビジネスモデルが終わりを迎える段階です。一部のリーダー企業はキャッシュを生み続けることができますが、それ以外の多くの企業は衰退するか、イノベーションにより新たな価値の創造して生き残るか、のどちらかになります。

ということで、自分の市場価値を知るためには「ビジネスモデルの収益性」「人材の需要と供給」「いまの自分の年収」「業界や会社がどのフェーズにいるか」をトータルでみていく必要があるということですね。

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まとめ

今回のまとめです。

  • 市場価値とは仕事の値札である
  • 自分の市場価値は「ビジネスモデルの収益性」と「人材の需要と供給」の関係で決まる
  • 35歳を過ぎると年収格差が埋められなくなる
  • 「今の会社の給料=市場価値」ではない
  • どのフェーズの業界で仕事をするかで自分の市場価値は変動する

今回は「自分の市場価値を知る方法」について話しました。自分の市場価値がいくらなのか普段から意識して仕事をしている人はほとんどいないので、今回紹介した思考を持っているだけでもあなたは少数派になり自分の価値を高められるはずです。

このサイトには自分を変える思考法をまとめてあります。人生においてのあらゆる価値観や思考をアップデートしたいときにこのサイトを活用していただければと思います。これからもよろしくお願いいたします。

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