
『衰退する業界に転職したくない…』
『仕事選びで失敗したくない…』
『今後伸びる業界で働きたい…』
これから転職を考えている方が、こう思うのは当然ですよね。
転職で失敗しないためには、転職先を選ぶときに『これから衰退する業界を選ばないこと』がめちゃくちゃ大切です。
結論からいうと、これから衰退する業界は『出版業界・金融業界・飲食業界』です。
あなたが転職後に後悔したくないと思っているなら、これらの業界は転職先の候補から外しておくのがおすすめです。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
今回は「これから衰退する業界が出版・金融・飲食業界である理由」について話していきたいと思います。
3分ほどで読める内容なので、それでは見ていきましょう〜。
※『今すぐ自分に合う仕事が知りたい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
これから衰退する業界が出版・金融・飲食業界である理由

出版業界・金融業界・飲食業界は、これから衰退することが予想される業界なので、転職先の候補から外しておくのがおすすめです。
あなたが転職を成功させたいと思っているなら、伸びている業界に転職することが重要です。
伸びている業界に転職できれば、年収が上がる、キャリアアップできる、時代の波に乗れる、次の転職がしやすくなる、などのたくさんのメリットが得られます。
しかし、これから衰退していく業界に転職してしまうと、転職した後に年収が下がる、市場価値の低い専門性を身につけて転職しにくくなる、業績が悪いからハードワークをさせられる、などの大きなデメリットがあるのです。
ここからは、出版業界・金融業界・飲食業界が、なぜ衰退していくのかを説明していきます。
【これから衰退する業界①】出版業界|1998年からずっと右肩下がり…

出版業界は1998年からずっと右肩が下がりです。
全国出版業界が公開しているデータによると、20年間ずっと右肩下がりになっています。
書籍、新聞、雑誌、コミックも全て右肩下がりになっています。
例えば、コミックの売り上げは1997年では5800億円の規模でしたが、20年後の2017年では2800億円まで落ち込んでいます。
このように出版業界全体が苦しい状況になると、そのまわりにある印刷業界や書店も一緒に苦しい状況になります。
書籍の分野で唯一の希望は、kindleなどの電子書籍が成長産業であることです。
電子書籍の市場規模は2015年から拡大傾向にあり、今後も伸びていく可能性が高いです。
インターネットの普及により、情報が世の中に溢れ、紙の書籍の価値が下がってきていますが、インターネットやデジタルを活用して読める電子書籍の価値が上がってきているのです。
つまり、本自体の価値が下がっているのではなく、本を読む方法が変わってきたということです。
出版業界全体の売上は減少しており、厳しい状況ではありますが、本自体のニーズはあるので「出版業界はなくならないけど、伸びない業界」ということです。
普通に考えると、売上規模が20年連続で減少しているのですから、出版業界を転職先の候補にするのはリスクが大きいということです。
それでも、どうしても出版業界に入りたいという方は、このリスクを知ったうえで頑張ってくださいね。
【これから衰退する業界②】金融業界|フィンテックの影響で衰退…

金融業界とは、銀行、証券会社、保険会社、消費者金融、クレジットカードなどの業界のことです。
現在、金融業界の規模は64兆5970億円あり、伸び率は1.8%、収益性10.6%となっており、数値的にみると、まだ大丈夫そうですが、色々なところで金融業界は危ないと言われています。
なぜなら、フィンテックの影響を大きく受けるからです。
フィンテックとは、金融とテクノロジーを組み合わせた造語で、金融サービスと技術を組み合わせた結びつけた革新的な動きのことです。
例えば、スマートフォンを活用した送金などのことです。
では、なぜフィンテックが金融業界を衰退させるのでしょうか?
その理由は以下のとおりです。
- 融資や資産運用業務にビックデータや人工知能が導入される
- キャッシュレス決済の普及が加速している
- 仮想通貨が主流になり通過の意味がなくなる
- 銀行窓口や受付業務などの仕事はAIに置き換わる
- テクノロジーの活用が遅れており、ビジネスが成り立たなくなる
米国のハーバードビジネスレビューによると、今後世界中の既存の銀行で、新しいイノベーションを起こせない場合は92%が10年以内に消滅する、と予測されています。
さらに、これとは別で、銀行にお金を預けていても利息がつかないので、お金を集めづらい状況になっています。
銀行にお金を預けているよりも、株式投資などの資産運用をするほうがお金を増やしやすいので、これも銀行離れの要因になっているのです。
【これから衰退する業界③】飲食業界|深刻な人材不足でブラック労働…

飲食業界の規模は5兆3604億円、伸び率4.9%、収益性1.1%となっており、データだけを見ると好調に見えますが、今後は衰退していく可能性が高いです。
飲食業界が衰退していく理由は以下のとおりです。
- 少子高齢化:総務省によると2025年までに15歳~65歳までの日本人が10%減少すると予測されている。
- 食材価格の高騰:円安などの影響から原価率がすごく高くなっている。
- 中食問題:コンビニやウーバーイーツなど飲食店に行かなくても美味しいものが便利に手に入る時代になっている。
- 景気の悪化:消費税増税などの影響で景気が落ち込み、その影響を大きく受けることが予測されている。
これらの理由により、ウーバーイーツのような革新的なビジネスは拡大していきますが、一般的な飲食店は衰退していくことが予想されます。
さらに、飲食業界は、人材不足やブラック企業体質などの課題がたくさんあるので、これも衰退していく大きな要因となります。
実際に転職希望者の話を聞いていると、飲食業界で働いている人の中には、長時間のサービス残業、休日出勤、低賃金などの厳しい条件でハードワークをさせられている人がたくさんいます。

これから衰退する業界は出版・金融・飲食である理由【まとめ】

ということで、出版業界・金融業界・飲食業界が衰退する理由について話してきました。
希望の業界は特に決まっていないけど、これから転職を考えているという方は、これらの業界を避けて転職するのが無難ですね。
出版業界・金融業界・飲食業界の中でも、優秀な人は革新的なアイデアとビジネススキルで大きな成果を残せるかもしれませんが、それは普通の人にとってはかなり難しいからです。
Kindle、フィンテック、ウーバーイーツなどの革新的なテクノロジーを活用したアイデアが出せる人なら、この業界に行っても活躍できる可能性はありますが、普通の人にハードワークな環境になることが予想されます。
ですから、仕事を通して自分が何を実現したいのか、譲れないものは何かを改めて考えてみて、それらに当てはまる転職先を見つけていくことが大切です。
継続的な情報収集や自分を高められるような勉強を続けることで、少しずつ自分の人生が見えてきます。
