今回は、2019年度に、業績好調の業界と業績悪化の業界について紹介するので、転職活動の業界選びの参考に使っていただければと思います。

この記事の目次

スポンサーリンク

業績好調の業界と業績悪化の業界【2019年度版】

2019年度上半期の国内景気は、全体的に悪化傾向になっています。

今後も、製造業を中心に、国内景気は低迷すると予想されており、各業界では先行きに警戒心を強めています。

帝国データバンクが発表している「業界天気図 動向調査(2019年度見通し)」では、100業種197分野のうち、業績拡大や成長が期待されるのは84分野で、この数値は2016年以来3年ぶりの減少になっています。

いっぽう、市場の縮小や業績の悪化が予想されるのは41分野となっています。

引用元:帝国データバンク「業界天気図 動向調査(2019年度見通し)」

それでは、2019年度に、業績好調の業界と業績悪化の業界を紹介していきたいと思います。

スポンサーリンク

業績改善が期待される業界とは?

業績改善が期待される業界には、ソフトウェア開発、通信、旅客輸送、メガネ、外食などの業界があります。

ソフトウェア開発は市場成長・業績安定

IT投資、消費税増税にともなうシステム改変の需要が高まり、業績改善の追い風になっています。

今後も、世の中では、フィンテックの需要、RPAなどの業務効率化のための需要、5Gなどの次世代技術開発、というIT投資が続くとみられ、2019年度の市場は成長し、業績好調が予想されます。

通信(インターネットサービス)は市場は緩やかな成長・業績堅調

動画・音楽配信サービス、オンラインゲーム市場の拡大によって、固定系ブロードバンドは追い風になっています。

ネットインフラ構築やクラウドサービス、セキュリティ対策などのネット接続サービスの拡大が期待されています。

旅客輸送(鉄道)の市場は緩やかな成長・業績堅調

豪華列車の運行、観光資源を生かした旅行商品の提供、有料着席サービスの導入が伸びており、各社が増収傾向となる見通しです。

首都圏鉄道網では、相鉄・JR直通線の開業、Maas(2次交通統合型サービス)の実証実験が進み、利便性向上などに向けた投資も活発になることが予想されます。

メガネは市場停滞だが、好転の兆しがみられる

メガネ業界は、花粉症対策や眼精疲労対策メガネなど、新たな分野での需要喚起を集めており、潜在顧客の発掘に向けた商品開発や店舗展開を進めています。

また、市場規模の大きいシニア層の取り組みを進め、市場は堅調の見通しです。

外食(居酒屋チェーン・ビアレストラン)は市場縮小・業績悪化

外食産業では、好調な季節メニューの導入による客単価増加がみられますが、居酒屋業態では客単価の低迷が続いています。

積極的な出店で業容拡大を図ってはいますが、アルバイトの時給上昇や原材料の高騰などが利益を圧迫しています。

今後も、損益面では厳しい局面が続くと予想されています。

スポンサーリンク

業績悪化が予想される業界とは?

業績悪化が予想される業界には、総合商社、工作機械、家電、証券などの業界があります。

総合商社の市場は緩やかな成長・業績堅調

総合商社では、米中貿易摩擦の激化などの海外リスク、国内景気の低迷などの不安要素が目立っています。

そのため、各社とも業績は横ばいか、微増の予想にとどめています。

工作機械は市場の停滞が予想される

米中貿易摩擦の先行きの不透明さから、製造業を中心に設備投資に慎重になる動きがあり、受注の停滞が続く見通しです。

今後は、中国国内での減税対策などによる中国経済の動向もカギを握ります。

家電業界は市場の停滞が予想される

白物家電は、ルームエアコンが長梅雨の影響で、前年度から反動減予想されています。

黒物家電は、東京五輪などの大型スポーツ祭典を前に、映像機器需要拡大が見込まれます。

ただし、消費税増税後の個人消費鈍化が懸念材料となっています。

証券は市場縮小、業績悪化傾向にある

国内株式市場は、米中貿易摩擦の悪化、EU離脱交渉の行方など、海外リスクなどで不透明な市場環境を予想しており、減収減益の見込みです。

さらに、販売チャネルの多様化や店舗の統廃合などにより、伝統的な証券ビジネスからの転換が急務になっています。

各業界の2019年度の業績予想

2019年度の各業界の業績予想をまとめてあります。

ここで紹介する業界は、銀行、生命保険、建設業、住宅、食品、繊維、化学、介護福祉関連サービス、金属、自動車製造、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、運送、広告業界、人材紹介になります。

銀行は市場縮小、業績悪化が予想される

主要銀行では、人員・店舗の削減を進めながら、店頭手続きのオンライン化を加速させ、事務作業の効率化に取り組んでいます。

地方・第二銀行では。不良債権処理額の減少で増益見込みですが、マイナス金利や地域の人口減少など厳しい環境が続きます。

生命保険は市場停滞だが、好転の兆しあり

経営者向け節税保険の販売減少などの影響で、減収減益傾向の見通しです。

新商品の開発やサービスの拡充を進めています。

建設業は市場の成長は緩やかで業績は堅調

先行指標となる受注額は、民需に支えられて、大幅に増えています。

増収見込みですが、労務費の高止まりが懸念材料になっています。

住宅業界は市場停滞だが、好転の兆しあり

戸建て業界は、各社の業績が増収増益傾向となる見通しですが、損益面では、人手不足や建設資材価格の変動が懸念されます。

マンション業界も、各社の業績が増収増益傾向となる見通しですが、国内市場が縮小しているので、タイや台湾
など海外事業への拡大の動きが目立っています。

食品業界は加工食品は堅調だが、酒類は厳しい

加工食品業界は、原材料費や人件費の上昇が続いていますが、消費者の食の簡便化ニーズをとらえた商品開発を進めており、増収増益を見込んでいます。

酒類業界は、節約志向やRTDなどへの需要シフトが進み、ビールの需要減が続いており、各社は主力ブランドの販売を強化していますが、厳しい状況です。

繊維業は自動車関連は好調だが、アパレルは軟調

繊維製造・紡績業界では、自動車関連をはじめ産業用途の需要が堅調だと予想されています。

原燃料のコスト高騰が懸念点です。

アパレル業界では、消費税率引き上げによる個人消費の変化に注目が集まっており、ネット販売、在庫・流通最適化がカギになってきます。

化学業界は、緩やかな市場の成長で業績は堅調

化学業界は、電池部材、5G関連などによって、増収見込みです。

生分解性プラスチックなども期待されています。

米中貿易摩擦の影響が懸念点です。

介護福祉関連サービスは市場停滞だが、好転の兆しあり

介護ニーズの増加で、増収基調が続いています。

最重要課題の人材確保では、処遇改善が進むほか、外国人の育成動向にも注目が集まります。

金属業界は市場停滞だが、好転の兆しあり

鉄鋼業は、堅調な鉄鋼市況によって増収傾向にありますが、原料価格、資材費、物流費などの上昇が続いており、経常減益が予想されています。

非鉄金属業界は、減収予想ではありますが、原料購入条件の好転、金属価格の下げ止まりなどによって、利益環境の改善が見込まれています。

自動車製造業は市場が停滞している

国内生産・販売台数が伸び悩み、微減の予想をしています。

収益立て直しのために減産を図る企業もあり、業績見通しは明暗が分かれます。

スーパーマーケットは市場停滞の中に兆しあり

専門業態やネット通販との競争、消費税増税などの厳しい条件のもと、収益改善に向けて省人化やデジタル化を進めています。

コンビニエンスストアは緩やかな市場成長・業績堅調

人手不足により24時間営業への見直しが本格化しています。

省人化に向けた設備投資や店舗支援でコストは増える見込みとなっています。

ドラッグストア業界は市場成長・業績安定

10月の消費税増税を懸念するも、積極的な新規出店で増収増益基調を見込んでいます。

上位企業同士の再編可能性に注目が集まります。

運送業は緩やかな市場成長と堅調な業績

トラック輸送業は、運賃・料金改善が進んでいますが、景気減速による輸送量減少や、人件費の高騰が懸念視されており、、業績はまだら模様です。

鉄道業界は、各社増収傾向を維持する見通しで、首都圏では新路線の開業が控えており、MaaSなどの新たなサービスもカギになります。

広告業界は市場成長で業績安定

広告代理店業は、国内におけるマーケティング活動の活発化や海外事業の寄与により、増収傾向で推移する見通しです。

ネット広告業は、インターネット広告の伸長が続き、増収見込みとなっています。

AIやARを利用した広告開発など、引き続き先行投資も行っていく流れです。

人材紹介業は市場成長で業績安定

人材業界は、引き続き、増収増益が見込まれます。

働き方改革も追い風になっており、多様な人材の活用が進んでいます。

まとめ

この記事のまとめです。

  • ソフトウェア開発は市場成長・業績安定
  • 通信(インターネットサービス)は市場は緩やかな成長・業績堅調
  • 旅客輸送(鉄道)の市場は緩やかな成長・業績堅調
  • メガネは市場停滞だが、好転の兆しがみられる
  • 外食(居酒屋チェーン・ビアレストラン)は市場縮小・業績悪化
  • 総合商社の市場は緩やかな成長・業績堅調
  • 工作機械は市場の停滞が予想される
  • 家電業界は市場の停滞が予想される
  • 証券は市場縮小、業績悪化傾向にある
  • 銀行は市場縮小、業績悪化が予想される
  • 生命保険は市場停滞だが、好転の兆しあり
  • 建設業は市場の成長は緩やかで業績は堅調
  • 住宅業界は市場停滞だが、好転の兆しあり
  • 食品業界は加工食品は堅調だが、酒類は厳しい
  • 繊維業は自動車関連は好調だが、アパレルは軟調
  • 化学業界は、緩やかな市場の成長で業績は堅調
  • 介護福祉関連サービスは市場停滞だが、好転の兆しあり
  • 金属業界は市場停滞だが、好転の兆しあり
  • 自動車製造業は市場が停滞している
  • スーパーマーケットは市場停滞の中に兆しあり
  • コンビニエンスストアは緩やかな市場成長・業績堅調
  • ドラッグストア業界は市場成長・業績安定
  • 運送業は緩やかな市場成長と堅調な業績
  • 広告業界は市場成長で業績安定
  • 人材紹介業は市場成長で業績安定

今回は、2019年度に、業績好調の業界と業績悪化の業界について紹介しました。

ぜひ、転職活動の業界選びの参考に使っていただければと思います。

スポンサーリンク
おすすめの記事