「やりたいことを仕事にしたい」

「好きなことをして働きたい」

「好き嫌いで就職先を決めようと思っている」

このように考えて、自分の仕事を選ぶ人がたくさんいます。

しかし、結論からいうと、やりたいことを仕事に選ぶと9割の人が失敗します。

その理由は、やりたいことだけをやっていると、自分の市場価値が低いことに気付くのに時間がかかるからです。

仕事選びで失敗したくないなら、やりたいことだけで仕事を選んではいけません。

今回は「やりたいことを仕事に選ぶと9割の人が失敗する理由」について話していきたいと思います。

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やりたいことを仕事に選ぶと9割の人が失敗する理由

やりたいことを仕事に選ぶと9割の人は失敗します。

その理由は、やりたいことや好きなことで成功できるのは世の中の1%しかいないからです。

人間は、to do型と呼ばれる「やりたいことをしてうまくいく人」とbeing型と呼ばれる「どんな状態でありたいか意識することでうまくいく人」に分けられます。

世の中の99%の人は、後者の「どんな状態でありたいかを意識する」ほうが向いています。

やりたいことをやって成功できる人は、世の中のうち1%しか存在しません。

さまざまな著書に「やりたいことだけをやり続ければ成功できる」「好きなことだけをやり続ければうまくいく」と書かれていますが、これらを書いたのはだいたい大きな成功をおさめた人たちです。

大企業の社長や、業界の革命児のような物凄く才能のある人たちです。

残念ですが、私たち凡人がこの凄い人たちと同じ働き方をしても、うまくいかないのです。

憧れで人材が集まるが離職率が高い業界

10代や20代の人が憧れる職業には「美容師」や「アパレル業界」などのお洒落でカッコよく見える職種や業界があります。

これらの業界の企業は、若者から憧れの業界と思われることも多く、新卒採用に応募する学生が毎年一定数はいるので、人材不足の中でもなんとか人を集められている会社が多いです。

しかし、美容業界やアパレル業界の特徴は、20代の若い人は多いけど、30代以上の中年層社員がほとんどいないことです。

20代の社員がたくさんいて、その上に40代、50代、60代の役職がついている社員が数人いるというような構図の会社がほとんどです。

これは何を意味するのでしょうか?

それは、20代後半での離職率がめちゃくちゃ高いということです。

美容師やショップ店員は手取り12万円~14万円くらいの人がほとんどなので、20代後半くらいになってくると現実的に生活していけないという状況になり、将来が見えなくなって退職していくのです。

そして、20代後半の退職者の穴を埋めるのが、憧れを抱いて入社してくれる20代前半の若者たちなのです。

安月給を乗り切って耐え忍んだ40代50代が数人残り、そのほかの若手社員は20代前半と20代後半を新陳代謝でずっと回し続けるというのが、この業界の特徴です。

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やりたいことでは稼げない

10代20代の若者の中には「美容師」や「アパレル業界」で働きたい人がたくさんいるかもしれませんが、これらの業界は正社員でいる限り、一生稼げません。

「美容師がやりたい」「アパレル業界で働きたい」と思って仕事を選んでいる人は、やりたいことで仕事を選んでいるということになりますが、こういった仕事の選び方は稼げないということです。

これらの仕事は、手取り12万円~14万円しか稼げないので、アルバイトに毛が生えたくらいの給料しか稼げないということになります。

せっかく、高いお金を払って専門学校や大学を出たのに、アルバイトくらいのお金しか稼げないというのはいかがでしょうか?

これを単純な投資で考えた時には、「負けるとわかっている投資」といえます。

さらに、アルバイトの最低時給が年々上がってきているので、正社員よりもアルバイトの人たちの方が稼いでいるということも普通にあります。

ですから、もしあなたが仕事で稼ぎたいと思っているなら、やりたいことで仕事を選んではいけません。

入社後、数年で現実が見えてくる

「稼げる」ことより「夢」を重視して仕事をしたい!という人もしますが、入社して2年~3年くらい経ってくると「このままでは将来ヤバい・・・」と現実が見えてきます。

「20代後半になっても手取りが20万円もらえていない」「先輩社員が次から次へと会社を辞めていく」「30代40代になったときのビジョンが見えない」など、働いている年数が長くなるほど将来の不安が大きくなっていきます。

仕事を選ぶときには、自分の5年後、10年後、20年後の未来を歩いている先輩の情報を集めておいたほうがいいです。

「年収はどれくらいあるのか?」「今はどんな業務をしているのか?」「将来の目標は何か?」など、自分が想像している未来の自分に近づけるかどうかを確認しておくことが重要です。

「ここでは2~3年だけ働いて、その後はキャリアアップで転職をする」などの明確な目標があれば、5年後以上の先輩のことは考えなくていいですが、そのような目標を持っていないのであれば、失敗しないように念入りに情報を集めておきましょう。

「やりたいこと」だけで仕事を選ぶのではなく、「将来、どうなりたいか?」をしっかり考えて仕事を選ぶようにしましょう。

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自分の居場所がなくなる

やりたいことだけで仕事を選ぶと、いずれ自分の居場所がなくなる時期がやってきます。

世の中には「従業員が若くないと違和感を感じる仕事」がたくさんあります。

たとえば、「若い子ばかり来店するお洒落な美容院」「流行の最先端をいくファッションブランドのショップ店員」「大学生が集まる居酒屋の店員」などの仕事は、そこで働いている従業員が20代くらいの若手でないと違和感を感じますよね。

ですから、このような業界で仕事を続けていると、20代後半から30代くらいになってくると、徐々に自分の居場所がなくなっていきます。

会社の雰囲気に自分が合わなくなってきたり、お客さんの目が気になるようになってきたりして、空気的に退職に追い込まれていきます。

居場所がなくならないのは、店頭のプレイヤーからマネージャーや管理職にキャリアアップできた人たちだけです。

管理する側のポジションは、店員よりもはるかに入れる枠が少ないので、上の役職につけなかった人たちは辞めざるを得ないという状況になっていくのです。

動けなくなって市場価値が低くなる

やりたいことで仕事を選んでしまったとしても、早いうちに仕事を辞めて、キャリアチェンジできれば、まだそこから取り返せる可能性があります。

私自身、20代前半の時に憧れだけでアパレル業界に就職しましたが、入社2年目の20代半ばの時に「このままここに居たら自分の市場価値が高まらない」と思い、転職を決意しました。

実際に、転職前は年収280万円ほどでしたが、転職後は年収500万円まで収入を増やすことに成功しました。

しかし、20代半ばのタイミングで行動できる人は、めちゃくちゃ少ないのが現実です。

上司や会社の圧力があり、簡単に辞めさせてくれない空気をつくられてしまうのです。

「ここまで育ててもらった恩はないのか?」「会社を裏切るつもりか?」などといわれて、結局行動できずに、我慢してその会社で働き続けてしまう人が多数派です。

そうこうしているうちにすぐに30代になってしまい、気づけば自分の退職を止めていた上司も会社を辞めて、会社側からは「いつまでこの会社に居るんだ?」みたいな空気をつくられて、と徐々に退職に追い込まれていきます。

でも残念ながら、30代半ばなどになってくると、未経験からのキャリアチェンジを受け入れてくれる企業は圧倒的に少なくなってしまいます。

キャリアや実績のない人が、30代半ばで行動しようと思っても、それは遅すぎます。

美容師、ショップ店員、飲食店の店員を何年続けていても、その経験に価値を感じてくれる企業は少ないのです。

つまり、やりたいことを仕事に選んでしまうと、自分の市場価値がめちゃくちゃ低いということに気づけないまま、何年も過ごしてしまうことになるということです。

30代でも実績があって、スキルがしっかり身についている人であれば、さらなる高収入の仕事にキャリアアップすることもできるので、「この会社はマズイな」と思ったら、20代半ばくらいで早めにキャリアチェンジするべきなのです。

身動きが取れなくなったら起業しかない

とはいえ、30代半ばまで美容師、ショップ店員、飲食店スタッフを続けてきてしまった人もいると思います。

そのような方も、「自分の人生はもう詰んでいる・・・」と投げやりになってはいけません。

自分を受け入れてくれる会社がないなら、いっそのこと起業してしまいましょう。

そこまで働き続けてしまった過去の時間は取り戻せないので、前を向いていくしかありません。

自分で商品をつくったり、自分のメディアをつくったりして、お金を稼ぐ方法を考えていきましょう。

日本の会社は従業員を解雇しにくい仕組みになっているので、まずは副業で何かを始めて、その事業で十分生活していけるレベルに達するまで、正社員としてその企業で毎月の固定収入を得るためだけに働くのです。

副業が軌道に乗ったら、それを本業にして会社を辞めればOKです。

起業の道しか残されていないからといって、いきなり正社員の収入がなくなるのはリスクが大きすぎるので、副業というリスクが非常に小さい状態で起業に挑戦すればいいのです。

例えば、「美容師歴10年の私が伝える美容師業界の裏側」「ショップ店員を10年続けてわかった接客の5原則」「飲食店歴10年の私が伝える飲食業の労働環境の現実」など、これまでの経験を活かしたブログやYouTube動画、書籍などを出版してお金を稼ぐという方法があります。

30代半ばで何もキャリアがないという方は、ぜひこの方法を実践してみてくださいね。

まとめ

今回のまとめです。

  • やりたいことを仕事に選ぶと9割の人が失敗する
  • 憧れで人材が集まるが離職率が高い業界
  • やりたいことでは稼げない
  • 入社後、数年で現実が見えてくる
  • 自分の居場所がなくなる
  • 動けなくなって市場価値が低くなる
  • 身動きが取れなくなったら起業しかない

今回は「やりたいことを仕事に選ぶと9割の人が失敗する」について話しました。

「やりたいことを仕事にする」「好きなことだけして生きていく」というのはカッコいいですが、1%の超優秀な人しか実践できないことです。

私たち凡人が、やりたいことだけで仕事を選ぶのは危険なので、就職先を決めるときには、ぜひ今回の内容を参考にしてみてくださいね。

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