
『施工管理ってどんな仕事なの?』
『施工管理は具体的に何をするの?』
『施工管理の給料はどれくらい?』
このような疑問に答えます。

僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、累計975名の方にインタビューしてきたので、施工管理の仕事のリアルな情報をお伝えできると思います。
この記事では「施工管理の仕事について教えてほしい!」という方に向けて、施工管理の仕事をわかりやすく解説しています。
3分で読める内容なので、さっそく見ていきましょう〜。
※『今すぐ自分が施工管理に向いてるのかを知りたい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
施工管理の仕事とは?【わかりやすく3分で解説します】

施工管理の仕事は、未経験からチャレンジできる求人も多く、年収も高めに設定されているので、未経験で転職を考えている方に人気の高い職種です。
施工管理は、建設現場で働く仕事です。
今のところ、建設業界は好調なので、建設の仕事があれば必ず業務が発生する施工管理の仕事のニーズも高まっています。
では、施工管理の仕事とは、具体的にどのようなことを行うのでしょうか?
ここからは、施工管理の仕事について、わかりやすく解説していきたいと思います。
施工管理の仕事とは?
「施工管理という言葉は知っているけど、仕事内容や詳細はよくわからない」という方も多いと思います。
結論からいうと、施工管理の仕事とは「工事現場全体の管理を行う仕事」です。
施工管理は、工場現場全体の管理をする管理人のような役割を果たす職種で、建設現場の現場監督として、作業工程や進捗の管理、コスト調整などを行ないます。
建設現場は自由に作業をすることは許されず、順序に従って作業を進めていく必要があります。
さらに、納期が設定されているので、納期までに作業を終わらせなければいけません。
また、コスト調整も重要な業務で、あらかじめ決められた予算内に工事を終わらせることも大事なポイントになります。
施工管理は工事全体の管理をする仕事であり、全体のバランスを見ながら調整していく職種なので、コミュニケーション能力がめちゃくちゃ重要です。
お客様・現場の作業員・仕入れ先など、様々な人と関わらなければいけないので、多くの人とコミュニケーションをとることが得意な方には、施工管理は向いている職種です。

施工管理の4大管理とは?
施工管理の仕事を行う上で一番重要なのが「4大管理」といわれています。
施工管理の4大管理とは「原価管理」「工程管理」「品質管理」「安全管理」です。
施工管理の原価管理
原価管理とは、一つの工事にかかる人件費や材料費などの原価計算のことです。
施工管理は、工程通りに工事が進んでいるかを確認しながら、毎月の経費計算の業務も行うのです。
施工管理の工程管理
工程管理とは、工事の進め方はもちろん、工事に必要となる重機や職人の人数なども管理して、納期を守るために日程の調整を行うことです。
工程表通りに進んでいるかをこまめに確認して、予定より遅れていないかを常にチェックして作業を進めることが重要です。
施工管理の品質管理
品質管理とは、質の高い建物を建てるために、最適な条件で材料が使えるように環境を整えることです。
品質管理では、材料の管理だけではなく、完成後の強度や密度などの規定値を満たしているかも管理しなければいけません。
施工管理の安全管理
安全管理とは、工事現場で作業を行う人たちに事故が無いように、設備を整えて安全な環境を用意することです。
消火設備の設置や危険な場所への手すりの設置などを管理します。
また、日々の点検や働く人同士で声を掛け合うことも、安全管理の重要なポイントになります。

施工管理の資格「施工管理技士」とは?

施工管理の仕事に関わる代表的な国家資格に「施工管理技士」があります。
施工管理の仕事は資格を取得してからでないと業務ができないので、施工管理の仕事をするためには「施工管理技士」の資格を取得する必要があります。
施工管理技士が不在での工事は認められておらず、工事現場には必ず「施工管理技士」がいなければいけないのです。
現在、施工管理技士は人材不足が続いている状況なので、資格を持っているとかなり選考で有利になります。
施工管理技士には1級と2級があり、それぞれの資格によって携われる業務範囲が異なります。
未経験から施工管理者を目指す方法
施工管理者として活躍するためには、「施工管理技士」の資格を取得しなければいけません。
未経験から施工管理者を目指したい方は、未経験から応募できる施工管理の求人に挑戦し、見習いをしながら、将来的に施工管理技士の取得を目指すのがおすすめです。
施工管理技士の資格は、所定の実務経験年数を積んで、試験を受けて合格すれば資格を取得できます。
資格証を持っていれば技術を証明できるので、さらなるキャリアアップが可能になります。
施工管理の7大資格とは?
施工管理技士を取得した後は、施工管理の7大資格の取得に挑戦して、さらなるキャリアアップを目指すことができます。
自分がどんな建設工事の施工管理に携わりたいかによって、取得するべき資格の種類が異なりますので、それぞれ紹介していきます。
マンション・ビル・商業施設などのさまざまな建物を建築する際に、 建築工事現場の施工管理を行う技術者の資格が「建築施工管理技士」です。
道路・橋・トンネル・河川・鉄道などのインフラ設備を中心とした、 建設現場の施工管理をおこなう技術者の資格が「土木施工管理技士」です。
建設工事における様々な電気設備 (照明・変電設備・送電設備・信号・配線など)の工事現場の施工管理を行う技術者の資格が「電気工事施工管理技士」です。
冷暖房設備・空調設備・上下水道設備・ガス配管などの管工事現場の施工管理を行う技術者の資格が「管工事施工管理技士」です。
公園・庭園・遊園地・道路緑化工事などの造園工事現場の施工管理を行う技術者の資格が「造園施工管理技士」です。
建設現場において様々な建設機械を用いて工事を行う現場の施工管理を行う技術者の資格が「建設機械施工技士」です。
電気通信工事の現場において、施工管理をおこなう技術者の資格が「電気通信工事施工管理技士」です。
施工管理と現場管理のちがいとは?
施工管理の求人票を見ていると、「施工管理・現場監督同時募集!」というような文言を目にすることがあります。
では、施工管理と現場管理では何が違うのでしょうか?
結論からいうと、施工管理と現場管理の仕事内容に明確な違いはありません。
会社によって、施工管理を現場監督と呼んだり、現場監督を施工管理と呼んだりすることもあります。
施工管理と現場管理の違いを、わかりやすく説明するなら以下のようになります。
施工管理:工事現場に関わるすべての管理をすること。施工計画・工事予算・安全面などの工事現場の管理に加えて、書類作成などのデスクワークまで全部をおこなうイメージです。
現場監督:現場での工事を中心的に管理すること。作業者への指示や工事の進捗管理などの工事現場での管理が中心で、ずっと現場にいる「現場の司令塔的存在」というイメージです。
携わる現場によって異なる施工管理の仕事内容

施工管理とひとことで言っても、建設現場にはさまざまなジャンルがあります。
建築・土木・電気などの建設現場の種類によって、仕事内容は異なります。
ここからは、建設現場の種類ごとに、簡単に仕事内容を紹介していきます。
建築工事の施工管理の仕事内容
木造住宅のリフォーム工事や店舗の改修工事などの「建築工事の施工管理」の場合、以下のような仕事内容になります。
- リフォーム工事の際の資材発注
- 作業員の手配
- 工事予算の管理
- お客様との打合せ
- 現場の安全管理・品質管理など
土木工事の施工管理の仕事内容
道路舗装や一般道路の建設や下水道工事などの「土木工事の施工管理」の場合、以下のような仕事内容になります。
- 道路工事・公共工事・一般土木工事の現場監督業務
- 工事の進捗管理
- 材料の手配など
電気工事の施工管理の仕事内容
一般住宅・マンション・アパートの屋内配線設備工事や公共工事に伴う電気設備工事などの「電気工事の施工管理」の場合、以下のような仕事内容になります。
- お客様との打ち合わせ
- 設計図・施工図の作成
- 施工に使用する資材の手配
- 作業員の手配
- コスト管理など
管工事の施工管理の仕事内容
上下水道などの管工事やビルの空調設備工事などの「管工事の施工管理」の場合、以下のような仕事内容になります。
- 現場の設計
- 積算業務
- 施工管理業務全般
- 工事書類・工事写真帳の作成など
施工管理の給料ってどれくらい?
施工管理の給料は、携わる現場の種類や規模によって異なります。
また、施工管理技士の資格の有無や、実務経験の有無によって給料にも差が開きます。
しかし、施工管理の給料のだいたいの目安はこのようになります。
未経験者:月給200,000~250,000円スタート
経験者:月給300,000円~400,000円スタート
施工管理の仕事のやりがいとは?
施工管理の仕事は、納期を守りながら、品質の高い建物を安全に完成させるため管理をする仕事になります。
「職人と力を合わせて大きなものをつくる」という喜びを感じられるところが、施工管理の最大の魅力です。
施工管理の仕事は、数億円規模のスケールの大きい工事に携わることができて、自分の携わった仕事が目に見える形でしっかりと残るので、そこに仕事のやりがいを感じる方も多いです。
施工管理の仕事はきつい?
施工管理の仕事に対して、「きついそう・・・」というイメージを持っている方も多いと思います。
施工管理の仕事は現場での業務のほかに、会議や書類作成などの業務もあり、業務の幅が多岐にわたるので、その点を大変だと感じる方が多いのかもしれません。
さらに、「職人さんへの指示出しが大変だ」と感じたり、「覚えることが多すぎて大変だ」と感じたりする人もいます。
また、工事の納期が決まっており、「〇月〇日までに工事を完成させる」となっているので、施工管理者はそれに間に合わせるために工事を進めていかなければいけません。
そのため、遅くまで残業をしたり、休日出勤をしたりすることもあります。
私が施工管理をやっている方から実際に聞いた話だと、「月の残業時間100時間で(残業代は全額支給)、休日が月に3日しかない。年収は400万円以上あるけど、プライベートの時間がとれないのがきつい」と言っていました。
これはあくまでも一例にすぎないので、全部の施工管理が同じ状況というわけでは決してありません。
とにかく稼ぎたい人にとっては、この状況が苦にならないこともあるので、一概に「仕事がきつい」といっても、人それぞれ感じ方は異なります。

まとめ
今回のまとめです。
- 施工管理は工事全体を管理を行う仕事
- 施工管理の4大管理は原価管理・工程管理・品質管理・安全管理
- 施工管理の資格は施工管理技士
- 未経験者は入社後に資格取得を目指すこともできる
- キャリアアップのための施工管理7大資格がある
- 建設現場の種類によって仕事内容が異なる
- 未経験者の給料は月給20~25万円、経験者の給料は月給30~40万円
- 施工管理のやりがいはスケールの大きい仕事が形になること
- 施工管理の仕事をきついと思う人もいる
今回は、施工管理の仕事について知りたい方に向けて、施工管理のことをまとめて解説しました。
どのような仕事も良い面と悪い面があるので、その両方を理解したうえで施工管理の仕事を選ぶかどうか決めてくださいね。
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いずれにせよ、施工管理の仕事に興味があるなら、今から行動しておくのがおすすめですよ。
未経験の仕事に転職できるのは、20代のうちだけですからね。
