「あなたの給料は、何に対して支払われていると思いますか?」

この質問に対して「自分の労働に対して支払われている」と思った方は、そのままだと底辺から抜け出せない可能性があります。

なぜなら、あなたの給料は、あなたが労働によって「提供する価値」に対して支払われているからです。

この思考を持っていないと、自分の給料が安い理由がわからず、間違った方向に努力してしまいます。そうすると、何をやっても底辺から抜け出せないのです。

今回は「労働対価の考え方」について話していきたいと思います。

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労働対価を徹底解説!【本質を理解しないと底辺から抜け出せない】

労働基準法第11条では、賃金について以下のように定義されています。

「この法律で賃金とは,賃金,給料,手当,賞与その他名称の如何を問わず,労働の対償として使用者が労働者に支払うすべてのものをいう。」

つまり、労働の対価とは、労働者が自身の労働を提供することによって、使用者からもらう賃金などの報酬のことをいいます。

労働対価

したがって、給料、残業代、休日手当、深夜手当、賞与、退職金などは、すべて労働の対価としてもらう賃金となります。

しかし、ここで一つ大切なポイントがあります。

本来、給料などの報酬は、労働した時間に対して支払われるものではなく、労働によって与えた価値に対して支払われるものだということです。

このことをビジネスで痛感している経営者は、労働の価値の本質を理解しています。

しかし、会社員として働いている人たちは、これをほとんど理解していません。

給料は労働によって提供される価値に対して支払われる

「給料=労働対価」であれば、たくさん労働した人がお金持ちになれるということになりますが、そうではありませんよね。

人間に与えられた時間は平等なので、誰か一人だけが、労働時間を増やして大金を稼ぐことはできません。

では、どうすれば大金を稼ぐことができるのでしょうか?

大金を稼ぐ人たちは、労働によって提供する価値を高めることによって、大金を稼いでいます。

平社員よりも部長、部長よりも役員、役員よりも社長、社長よりも資本家の株主というように、市場に提供できる価値が高いほど、給料は上がっていきます。

つまり、できる人が少ない仕事のほうが、労働対価は高くなるということです。

工場作業員・倉庫作業員・一般事務・販売員などの、誰にでもできるような仕事は、労働対価が低くなるので、給料は安くなります。

いっぽうで、医師・弁護士・経営者・株主などの、代替えが難しい仕事は、労働対価が高くなるので、給料も高くなります。

提供できる価値と主張する希望を考える

僕は転職エージェントのキャリアアドバイザーの仕事をしており、主に20代の方に向けて転職支援をおこなっています。

その経験からわかったのは、求職者の転職理由の9割は「前職への不満」だということです。

労働対価

キャリアアップやスキルアップのための転職をする人は極少数で、ほとんどの人が前職での嫌なことから逃げるために転職をします。

そのため、前職で特に実績や成果を出しておらず、転職活動をする上での武器が非常に少ないです。

「あなたが給料をもらう代わりに、会社に提供できる価値は何ですか?」

こう質問すると、以下のような回答が返ってきます。

  • 何もない
  • わからない
  • 思いつかない
  • 答えられない
  • 粘り強さがある
  • アドバイスをすることができる
  • 話を聴くことができる

求職者の7割以上が「提供できる価値がない」と回答するのです。

そのいっぽうで、希望を質問すると、以下のような具体的な回答がたくさん返ってきます。

  • 土日休みがいい
  • 完全週休二日制がいい
  • 転勤がない会社がいい
  • 残業がない会社がいい
  • 休日出勤はしたくない
  • 未経験でもチャレンジできる仕事がいい
  • 教育制度が整っている会社がいい
  • 福利厚生が充実した会社がいい
  • キャリアアップできる会社がいい
  • 資格支援制度がある会社がいい
  • 駅から近い会社がいい
  • 各種手当が充実している会社がいい
  • 事務職がいい(などの〇〇職がいい)
  • 上場企業などの安定した会社がいい

このように、求職者の希望はいくらでも出てきます。

つまり、多くの求職者が、提供できる価値のない状態で、希望だけは一人前に主張してしまっているのです。

求職者は、自分が提供できる価値と主張する希望のバランスを考えないといけません。

希望を主張するなら、それを主張する根拠が必要だということですね。

転職者の9割はしょぼい価値しか提供できない

キャリアアドバイザーという客観的な立場で求職者を見ていると、特別なスキルや経験を持っている人はほとんどいない、と感じます。

たとえば、20代の転職者が持っている武器は、以下のようなものです。

  • 20代という年齢の若さ
  • 転職回数の少なさ(5回以上はNG)
  • 転勤は可能か?
  • 接客経験はあるか?(アルバイトも含めて)
  • 車の運転はできるか?
  • 健康かどうか?
  • 大卒かどうか?
  • 短大・専門卒かどうか?
  • 社会人経験があるか?

転職エージェントに相談にくる人の9割は、これくらいの価値しか提供できない人たちです。

何が言いたいかというと、しょぼい価値しか提供できない人材から、価値のあるものを提供できる人材に、自分をアップデートしないといけない、ということです。

自分が提供できる価値を高めない限り、底辺労働者階級から抜け出すことはできませんからね。

提供価値を高めるためにおすすめの転職先とは?

何の経験もスキルもない20代の方に、おすすめの転職先は「営業職」か「エンジニア」です。

この2職種は、今後も需要がありますし、いわゆる手に職が就く仕事です。

労働対価

エンジニアは、様々な言語を覚えていくことによって、開発できるサービスの種類が増えていき、将来的にはフリーランスとして働くことも可能です。

営業職は、ビジネスの基本となる部分を学ぶことができ、特に新規開拓営業を経験しておけば、将来的には起業家として働くことも可能です。

45歳以上の大量リストラ、終身雇用の崩壊、コロナショックなど、これから先の未来は、何が起こるかわかりません。

このような時代では、個人で稼げるスキルを身に付けておくことが、めちゃくちゃ重要になります。

ですから、転職を、将来的に起業やフリーランスになるための、一つのステップとして考えておくのがおすすめです。

「起業する時に必要なスキルが身に付くか?」「フリーランスになっても、やっていけるだけの知識が身に付くか?」という視点で、転職先を選ぶのが1番いいですね。

まとめ

今回のまとめです。

  • 労働対価の本質を理解しないと底辺から抜け出せない
  • 給料は労働によって提供される価値に対して支払われる
  • 提供できる価値と主張する希望のバランスを考えるべき
  • 転職者の9割はしょぼい価値しか提供できない
  • 提供価値が高まる転職先は営業職とエンジニア

「自分が提供できる価値は何か?」「提供できる価値を高めるために何をするべきか?」という視点を持っておくことが大切ですね。

提供できる価値がしょぼいのに、希望ばかりを主張していると、一生底辺から抜け出せなくなります。

個人的には、20代なら営業職かエンジニアがおすすめだとは思いますが、あなたの市場価値が高まる選択をしっかり考えてくださいね。

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