高卒 就職 やばい
高卒で就職したいと思っている人「いまから正社員に就職したいけど、高卒は肉体労働しか選べないって聞いて不安になってきた…。高卒の就職の現実を教えてほしい」

このような方に向けて、記事を書いています。

結論をいうと、高卒の就職でも肉体労働ではない仕事も選べます

ただし、世の中には大卒以上しか採用しない企業もあるため、高卒の方は戦略的に就職活動を進める必要があります。

ドフラ
こんにちは。26歳までフリーターだった、ドフラです。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に就職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに就職や人生に役立つ情報を発信しています。

僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、累計985名の方にインタビューしてきたので、高卒で就職する人のリアルな情報をお伝えできると思います。

この記事では、低学歴からIT業界に就職した僕が『高卒就職の現実や高卒の就職がやばいといわれる理由』から『高卒のコンプレックスを解消できるおすすめの職業』までを解説していきます。

この記事を読めば、高卒の就職に不安を抱えている方でも、前向きに就職活動を進めていけるはずです。

それでは、さっそく見ていきましょう~。

いますぐに『高卒のコンプレックスを解消できるおすすめの職業』が知りたい方は、下記の記事を読むほうが早いかもです。

高卒で就職はやばい?高卒就職の現実とコンプレックス解消方法

高卒 就職 やばい

そもそも高卒で就職する人の割合は、どれくらいなのか?

文部科学省が発表した『令和3年3月新規高等学校卒業予定者の就職内定状況(令和2年11月末現在)に関する調査について』によると、高卒で就職する人の割合は下記のとおりです。

【高校卒業予定者の調査結果】
・卒業予定者:101万9,866人
・就職希望者:16万2,195人
・就職内定者:13万435人
・未内定者:3万760人

高卒の就職希望者は15.9%なので、高卒の10人中1~2人が就職を希望しています。

そのうち就職内定者は80.4%なので、わりと高水準で就職に成功していますね。

高卒で就職した人の離職率は?

では高卒で就職した人の離職率は、どれくらいなのか?

厚生労働省が発表した『新規学卒就職者の離職状況(平成29年3月卒業者の状況)』によると、就職後3年以内の離職率は次のとおり。

【就職後3年以内の離職率】
・大卒:32.8%
・短大卒:43.0%
・高卒:39.5%
・中卒:59.8%

上記の結果をみると、高校を卒業して就職しても、3年以内に辞めてしまう人が多いのがわかります。

とはいえ、高卒より高学歴の短大卒や大卒の人も入社後3年以内に辞める人が多いので、学歴が高いから仕事を辞めにくいわけではないですね。

高卒と大卒の初任給を比較

ここでは『高卒の初任給』をみていきましょう。

厚生労働省が発表した『平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況』によると、高卒と大卒の平均初任給は次のとおり。

【男性の初任給】
大卒:21万1,000円
高卒:16万6,000円

【女性の初任給】
大卒:20万2,000円
高卒:16万2,000円

上記のとおり、高卒の平均初任給は高卒男性が16万6千円高卒女性は16万2千円となっています。

高卒の初任給は上昇傾向ではありますが、大卒と比較すると4万円以上の差があるのは事実ですね。

とはいえ、大卒の人は『大学受験のための予備校費・大学の入学金・授業料』など多額の費用を払っています。

日本政策金融公庫の平成27年度の調査によると、大学費用の平均は4年間で667万円、自宅外通学では1千万円以上とのこと。

高卒は大卒より初任給が低いですが、うまく転職して大卒と同等の給料が稼げれば、人生をトータルでみたときに大卒以上に稼ぐことも可能ですね。

高卒と大卒の年収格差はどれくらい?

ここでは『高卒の平均年収』をみていきましょう。

厚生労働省が発表した『令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況』によると、学歴別の平均年収は次のとおり。

【男性の平均年収】
大学院卒:465万2千円
大卒:391万9千円
高専・短大卒:345万5千円
専門卒:309万3千円
高卒:295万円

【女性の平均年収】
大学院卒:404万3千円
大卒:288万3千円
高専・短大卒:258万円
専門学校:263万4千円
高卒:218万円

このデータをみると、高卒と大卒の年収には約100万円の差がありますね。

ただし上記の年収がそのまま自分に入ってくるわけではなく、給与収入から所得税・住民税・社会保険料などが引かれます。

たとえば、男性高卒の年収295万円なら手取りは約230万円ですね。

ちなみに高卒の平均年収を年代別にみると、次のとおり。

【男性の平均年収】
~19歳:182万4千円
20~24歳:204万3千円
25~29歳:233万千円
30~34歳:258万7千円
35~39歳:285万2千円
40~44歳:311万4千円
45~49歳:333万3千円
50~54歳:345万4千円
55~59歳:353万7千円
60~64歳:268万円
65~69歳:238万6千円
70歳以上:221万3千円

【女性の平均年収】
~19歳:174万5千円
20~24歳:189万6千円
25~29歳:201万5千円
30~34歳:206万6千円
35~39歳:216万千円
40~44歳:221万9千円
45~49歳:234万円
50~54歳:235万5千円
55~59歳:234万円
60~64歳:206万千円
65~69歳:195万7千円
70歳以上:205万8千円

このデータをみると、高卒男性の最高年収は55~59歳の353万7,000円、高卒女性の最高年収は50~54歳の235万5,000円となっています。

とはいえ、これはあくまでも平均年収です。

実際に高卒でも選ぶ職種や業界によって『年収500万円・年収600万円・年収700万円・年収1,000万円』を稼ぐ人もいます。

つまり『どこで何の仕事をするか?』で生涯稼げる金額は大きく違ってくるのです。

ドフラ
『高卒で年収600万円になった20代男性の体験談』をこちらの記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。

高卒で就職したあとの現実がやばいと思って転職した体験談【29歳男性Aさん】

高卒 就職 やばい

私は4人兄弟ということもあり、家庭の金銭的な事情によって、高卒で就職することが決まっていました。

高校の紹介で自動車工場のライン作業に就職したのですが、そこはまさに軍隊のような環境でした。上下関係が鬼のように厳しく、現場では上司が机を蹴ったり、怒鳴り散らしたり…。

私の仕事内容は、1日中車のボディにスプレーを塗る作業で、仕事が終わると両手は塗料で真っ黒。しかも、手についた色や匂いは全然取れなかったです。

毎日同じ作業をくり返して、ただ工場と寮を行き来するだけの生活。寮の周りには娯楽施設がひとつも無かったので、休日は部屋でゴロゴロ寝ているだけでした。

なんとか1年間は耐えたのですが、20歳のときに「もうこれ以上は無理だ…」と思い、転職を決意しました。

高卒でも肉体労働じゃない仕事を選べる

私は転職を決意したものの、1社目が高校の紹介での就職だったため、どうやって就職活動をすればいいのかわかりませんでした。

とりあえずネットで『〇〇市 + 就職』と検索したら、いろいろなサイトが出てきたので、その中で雰囲気が良さそうなサイトに登録しました。

このときに私が登録したのは転職エージェントです。ほぼ初めての就職活動だったので、キャリアアドバイザーが面談してくれる点や面接対策をやってくれる点に魅力を感じました。

担当のキャリアアドバイザーと面談をした結果、私は工場のような単純作業ではなく、自分で考えて仕事ができる職場に向いていることがわかりました。

でも私は高卒だったので、「自分は高卒だから肉体労働しか選べないんじゃないか…」と思っていました。

しかし、面談終了後に担当のキャリアアドバイザーから紹介された求人は、意外にも『IT企業の営業職』でした。

私は担当のキャリアアドバイザーに向かって「高卒の自分でもIT企業に入れるんですか!?」と質問しました。

すると、「入社できるチャンスはあります!」と即答。

私の頭の中には『IT企業』も『営業職』もなかったので、自分の新しい可能性に希望がもてました。

そして、担当のキャリアアドバイザーに応募書類の作成から面接対策までを手厚くサポートしてもらい、無事に『IT企業の営業職』に転職することができました。

転職エージェントに登録する前は「やっぱり高卒は工場の仕事しかないかな…」と思っていたので、ここが私の人生のターニングポイントでしたね。

高卒のコンプレックスを解消できる職場

私はIT企業に転職したあと、毎日のように上司や先輩に質問しまくって、ITの知識や営業ノウハウを身につけていきました。

その後、徐々に仕事で成果を出せるようになり、20代のうちに年収600万円ほど稼げるようになりました。

高卒で何の取り柄もなかった私が、まさか年収600万円も稼げるなんて想像もしませんでしたが、学歴よりも仕事での実績を評価してくれる職場に就職できたのが良かったですね。

私が就職したIT企業の場合は、出世や評価に学歴は一切関係なく、会社の役員や幹部クラスの半数以上が高卒でした。

実際に「高卒社員のリーダーが率いるチームの中に大卒社員の部下がいる」という組織も普通にあったため、私は高卒のコンプレックスを完全に解消できました。

高卒の人生は『どの職場を選ぶか?』『どれくらい仕事を頑張れるか?』で、わりと簡単に変えれると思いますよ。

ドフラ
『学歴や職歴に自信のない方向けの転職エージェント』は下記の記事で紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

高卒の就職におすすめの職業は?

高卒 おすすめ 職業

高卒で就職や転職をする場合は「高卒以上か学歴不問の求人」「学歴よりも実力を評価してくれる職場」「若い人材を積極的に採用している会社」を選ぶのがおすすめです。

高卒以上・学歴不問の求人

応募資格に『高卒以上』『学歴不問』『未経験OK』と記載されている求人は、高卒でも採用してもらえる可能性が高いです。

会社の上層部に高卒の割合が多ければ、高卒でも頑張れば、出世や年収アップのチャンスがあります。

その反対に『大卒以上』『経験者のみ』と記載がある求人の場合は、高卒だと採用されにくい傾向があります。

若い人材を積極採用している

高卒の就職や転職では、『若さ』が最大の武器になります。

未経験者を採用する企業の多くは、入社後に育成することを前提に求人募集しているため、年齢が若いほうが就職や転職は有利です。

中途採用の若手向けに、名刺の渡し方や言葉づかいなどのビジネスマナー研修をやってくれる会社もあります。

学歴よりも実力を評価してくれる職場

世の中には『学歴を重視する会社』と『学歴よりも実力を重視する会社』があるため、高卒の方は後者の『実力を評価してもらいやすい職場』を選ぶのがおすすめ。

社内の評価対象が『売上実績』や『専門スキルの高さ』になっている会社ですね。

高卒の就職におすすめの職業は、下記のとおりです。

高卒におすすめの職業1:IT業界

IT業界は『2030年までに55万人のIT人材が不足する』といわれており、未経験者を積極的に採用しています。

IT業界の仕事は学歴よりも適性が重視される傾向が強く、高卒でも採用されやすいです。

未経験者を採用するIT企業の多くが社内研修や社員育成に力を入れているため、働きながら専門スキルを高めることも可能です。

入社後は資格を取得して経験を積むことで、社内の評価が上がり昇給や昇格のチャンスがあります。

将来的にはキャリアアップを目指して高待遇のIT企業に転職したり、自分に合う働き方をするためにフリーランスになったりする人も多いです。

IT業界は今後も拡大することが予想できるので、高卒の方にとって将来性のある業界ですね。

高卒におすすめの職業2:建設業界

建設業界では働く人の高齢化によって人手不足が進んでおり、ほかの業界から人材を採用しないと追いつかない状況になっています。

そのため未経験の若手人材を積極的に採用して、入社後に1~2ヶ月かけて社内研修するという手厚い社員育成をする会社が多いです。

建設業界の仕事は政府の施策といった大規模な案件もあり、建物が完成したときは大きな充実感を味わえます。公共事業も多いため安定して長く働くことが可能です。

建設業界で人気の職種「施工管理」は、国家資格を取得できますし、実務経験を積めば20代でも年収500~600万円、40代50代だと年収1,000万円以上を稼ぐ人もいます。

『安定と収入の両方を手に入れたい!』という高卒の方におすすめですね。

高卒におすすめの職業3:営業職

営業職の仕事は、お客様の課題を発見して、その課題を解決するための商品やサービスを提案することです。

営業職は学齢よりも実績を評価する会社も多く、契約数や売上実績が社内での評価になりやすいです。

そのため高卒でも営業成績が良ければ、大卒以上の給料がもらえて出世できるチャンスに恵まれます。

『若ければ未経験でも営業職として採用したい!』と考える企業も多いので、高卒で稼ぎたい方や成長したい方におすすめです。

ドフラ
自分に向いてる仕事が知りたい方は、以下の記事で紹介する『無料適職診断テスト』を受けるのがおすすめですよ。

高卒が就職するための5つの就活方法

高卒 就活

高卒の就活方法には「知り合いに紹介してもらう」「求人誌から仕事を探す」「転職サイトに登録する」「ハローワークに通う」「転職エージェントを利用する」の5つがあります。自分に合った方法で就活を進めていきましょう。

知り合いの紹介で就職する

知り合いの紹介で企業の選考を受ける場合、知人経由で企業側に情報が伝わっているため話が早いです。

企業の情報も知人経由で教えてもらえるので、入社後のイメージもしやすいですね。

ただし入社した後に『やっぱり想像していたのと違った…』と思っても、知人から紹介してもらった手前気まずくて辞めれないリスクもあります。

知人の顔をつぶすわけにもいけないので、紹介で仕事を探す場合は慎重に決めましょう。

求人誌から仕事を探す

求人誌はコンビニや駅などに無料配布されており、たくさんの求人情報をみることができます。

求人誌は地域ごとに作られているので、地元企業の求人が多く紹介されています。

『自宅の近くの会社に就職したい』という方は、定期的に求人誌をチェックしておくのがおすすめですね。

『求人誌から仕事を探す→電話で応募する→応募書類を送る→面接を受ける→内定をもらう』という流れで就活が進みます。

ただ、就職活動に慣れていない方は、直接企業とやり取りしないといけないので緊張するかもしれませんね。

転職サイトに登録する

転職サイトに登録すると、さまざまな業界や職種の求人を閲覧することができます。

希望条件で絞って簡単に検索できるので、自分の条件に合う求人を効率的に探せます。

勤務地にこだわらない人は『やりたい仕事』をベースに、全国の求人からピックアップすることも可能です。

ただし、転職サイトも求人誌と同じように直接企業とやり取りする必要があるため、就職活動に慣れている人におすすめですね。

ハローワークに通う

ハローワークとは公共職業安定所のことで、国が運営する仕事を紹介してもらえる場所です。

求職者は誰でも無料で利用可能で、職員に相談しながら仕事を探すこともできます。

ただ、ハローワークは企業も無料で求人情報を掲載できることから、膨大な求人数が集まっているため、自分に合った仕事を見つけるのは大変かもしれません。

転職エージェントを利用する

転職エージェントは民間企業が運営する就職支援機関で、人材を採用したい企業と就職したい求職者をマッチングするような場所です。

転職エージェントは企業から利用料をもらっているため、求職者は完全に無料で利用できます。

転職エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザーが面談をしてくれて、カウンセリングや適職診断テストの結果をもとに、自分に合った仕事を紹介してもらえます。

自己分析・求人選び・応募書類の作成・面接対策までを全てサポートしてくれるので、はじめて就職する人でも安心して就活を進めていけます。

ちなみに、転職エージェント登録後の流れは下記のとおりです。

転職エージェントに登録

エージェントと面談日時の調整

担当アドバイザーと面談

求人の提案

応募する求人を選ぶ

応募書類の作成

企業への書類選考

面接対策

面接

内定

内定承諾

入社

転職エージェントに登録すれば、担当アドバイザーが引っ張っていってくれるので、めちゃくちゃ楽ですね。

実際に記事を書いている僕自身も、転職エージェントを利用したおかげで、フリーターからIT業界に就職することができました。

転職エージェントはすべて無料で利用できるので、あなたのリスクはゼロです。まずは気軽に相談してみましょう〜。

ドフラ
僕は26歳の時に下記の転職エージェントを利用して、フリーターから年収500万円のIT企業に就職できましたよ。