
『人材派遣の仕事がきつい…』
『人材派遣の営業を辞めたい…』
『でも本当に退職していいのか迷っている…』
このような方に向けて記事を書いています。
人材派遣の仕事はかなり過酷ですが、せっかく就職したのに今辞めたらもったいないかも…と思って、なかなか行動できない方は多いです。
結論からいうと、人材派遣業に強いやりがいを感じていないのなら、今すぐにほかのキャリアを考え始めた方がいいですね。
なぜなら人材派遣の仕事をしている方の中には、労働環境が過酷すぎて倒れてしまったり、メンタルがやられたりする人もいるからです。
『人材派遣の仕事をずっと続けるのは無理かも…』と思ったタイミングで、次の転職先の情報を集め出すのが安全ですよ。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円のフリーターでした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、累計329名の会社員の方にインタビューしてきたので、様々な業界で働く人のリアルな情報をお伝えできると思います。
この記事では、僕が実際にインタビューした元人材派遣営業マンの川原光武さん(29歳男性・仮名)の実体験をもとに『人材派遣の仕事がマジできつい理由』を解説していきます。
この記事を読めば、人材派遣会社のやばい実態を理解した上で、人材派遣の仕事を辞めるべきかを判断できます。
3分ぐらいで読める内容なので、さっそく見ていきましょう〜。
※『今すぐ自分に合う仕事が知りたい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
人材派遣の仕事内容とは?【人材派遣会社はやばいワケ】

そもそも人材派遣の仕事とは、具体的にどんな内容なのか?
この記事で紹介する、元人材派遣営業マンの川原光武さん(29歳男性・仮名)の場合は、以下のような仕事内容でした。
【6:00〜9:00】登録スタッフの出発連絡を電話で受ける
↓
【9:00〜14:00】企業に営業の電話をかける
↓
【14:00〜14:20】昼食
↓
【14:20〜1:00前後】企業に営業の電話をかける、企業の依頼に合わせて登録スタッフを埋め込む
労働時間の長さをみると、めちゃくちゃ過酷ですよね…。
早朝の登録スタッフからの電話は、だいたい120本ほどで、あっという間に3時間が過ぎていました。
その後は14時まで、ひたすら企業に営業の電話をかけまくる。
『人材に困っていませんか?』
『派遣社員は必要ありませんか?』
こんな感じで、登録スタッフを派遣できる企業を探します。
ようやく休憩できるのは、14時からたった20分ぐらいで、コンビニのおにぎりや惣菜パンをかき込んだら、また仕事が始まります。
ここからは、企業からの依頼をもとに、登録スタッフを埋め込んでいくのですが、これがなかなか大変。
『〇〇市で倉庫内作業は大丈夫ですか?』
『来月から〇〇市の工場で働けますか?』
こんな感じで、企業から依頼された人数が揃うまで、登録スタッフに電話をかけまくります。
ここで人数が揃わなければ、夜中になっても電話をかけまくるので、仕事終わりが深夜1時前後になることも…。
人間を管理する仕事は、自分で業務のコントロールができないところが、きついですよね。
人材派遣の仕事はきつい!入社初日で辞める人もいます
人材派遣の仕事がきついことを象徴するのが、入社初日で辞める人が普通にいることです。
『人材派遣=スキルの高い人材を企業とマッチングする仕事』というキラキラしたイメージで入社すると、現実とのギャップに耐えれない人も多い。
実際に入社してみると、人材と企業をマッチングしているというより、登録スタッフを強引に説得して穴埋めをしている、という感覚になるそうです。
適材適所とかは完全無視で、ただ企業の依頼人数を確保するために、人数合わせをするイメージですね。
ちなみに、どうしても人数が合わないときは、営業マンが自ら現場に行って、欠員の穴を埋めることもあります…。
人材派遣会社で1日働けば、先輩たちの日常の様子がわかるので、入社初日で辞めるのも理解できますよね。
【関連記事】
⇒派遣会社の営業マンの実態【なぜ離職率が高いのか?】
人材派遣会社の労働環境はやばい!残業月200時間だった実話

川原光武さんが勤めていた人材派遣会社は、とにかく労働環境がやばかった。
なんといっても、残業時間の長さですね。
定時は9時〜18時でしたが、ほぼ毎日6時から電話対応が始まり、仕事が終わるのは深夜1時前後が当たり前…。
これが日常だったので、残業時間は140〜160時間で、多いときは200時間を超えていました。
ただし、残業代は支給されていなかったので、これだけ働いても月給29万円だったそうです。
ちなみに、これを時給で換算すると『時給780円ぐらい』ですね…。
このような過酷な労働環境だったため、過労で倒れる社員やストレスでメンタルがやられる社員もいた、とのこと。
『これじゃあ、社員は消耗品じゃないか…。もうこれ以上は続けられない…。』と思って、川原光武さんは人材派遣を辞めました。
人材派遣の未来に絶望する瞬間とは?
川原光武さんが人材派遣の未来に絶望した瞬間は、登録スタッフを強引に説得して穴埋めしないといけなかったときです。
川原光武さんは、もともと人材派遣業界に対して『キャリアアップのサポートをする仕事』というポジティブなイメージを持っていました。
そのため、スキルの高い人材が、もっと高待遇の職場で活躍するための手伝いをするのが、人材派遣会社の仕事だと思っていたのです。
でも、現実は大きく違っていました…。
企業から依頼があるのは、正社員がやりたがらないような単純な肉体労働がほとんど。
たとえば、倉庫内作業、工場のライン作業、冷凍食品の仕分け、引っ越し、解体作業、清掃、部品の検品、野菜の皮むきや袋詰め…などです。
そのため、企業からの依頼人数の穴埋めをするために、登録スタッフを強引に説得しなければいけない場面も多かったようです。
当時の川原光武さんは『この仕事のどこにやりがいがあるのか?何のために働いているのか?』を考えたときに、もう未来に絶望しかありませんでした。
その後、自分が過労で倒れる前に、人材派遣から転職しようと決意したのです。

人材派遣の仕事がつらい人は何から始めるべき?

『人材派遣の仕事は長く続けれないかも…』と思った方は、今すぐに仕事を辞める気がなくても、日ごろから求人情報はストックしておいたほうがいいです。
なぜなら、今の職場でストレスや疲労が限界に達すると、転職先を探す気力すらなくなるからです。
興味のある求人情報をストックしておくだけでも、『転職という選択肢』ができて、過労で倒れる前に転職という手が打てるようになります。
実際にこの記事で紹介した、元人材派遣営業マンの川原光武さんの職場には、過労で倒れて退職する人や精神的に追い込まれて出勤できなくなる人もいたそうです…。
とはいえ、自分で求人情報を探すのは、ちょっと大変ですよね?
そんなときは、転職エージェントに登録しておくのがおすすめです。
転職エージェントは登録無料。あなたの条件に合った新規求人や転職可能なおすすめ求人をメールで送ってくれます。
こうやって優良な求人情報をストックしておけば、いざ転職しようと思ったときに、かなり便利ですよね。
ですから、今は転職できなくても、とりあえず転職エージェントには登録しておくべきですよ。

人材派遣の仕事がマジできつい理由【まとめ】

最後に『人材派遣の仕事がマジできつい理由』をまとめておきます。
- 人材派遣は労働時間が長い
- 人材派遣は人間の管理が大変
- 人材派遣はノルマに追われる
- 人材派遣は過労やストレスがきつい
- 人材派遣は入社初日で辞める人もいる
今回紹介したのは、元人材派遣営業マンの川原光武さん(29歳男性・仮名)の実体験なので、もちろん人材派遣会社がすべて同じではありません。
とはいえ、どの人材派遣会社もビジネスモデルの大枠は似ているので、仕事の大変さやストレスの原因には、共通点があると思います。
『将来、人材派遣会社で起業を考えている』という方は、人材派遣の仕事が多少きつくても、頑張って経験を積んだ方がいいと思います。
しかし、『人材派遣の仕事をずっと続ける気はない…』という方は、できるだけ早く次のキャリアをスタートするのがおすすめですね。
未経験からの転職は、年齢が若い方が有利なので、理想は『25歳前後まで』に、最低でも20代のうちに行動しておくのが安全です。
あとは、あなた次第です。
今から行動して、理想の未来を手に入れませんか?
