
「テストエンジニアってきついの?」
「テストエンジニアってつまらないの?」
「テストエンジニアは辞めておいた方がいい?」
このような疑問に答えます。
IT業界は成長産業ということもあり、多くの若者から人気があります。
未経験者を積極採用しているIT企業では、テストエンジニアの採用枠が多数あるため、経験の浅い20代は、テストエンジニアになることが多いです。
結論からいうと、テストエンジニアの仕事には、きつい部分も多々あります。
たとえば、業務内容が単調でつまらない、納期に追われると休日も仕事のことが頭から離れない、などです。

この記事を書いている僕は、26歳まで年収200万円のフリーターでした。その後、IT業界の営業マンに転職して年収500万円になり、人生をやり直すことができました。現在は20代向けのキャリアアドバイザーをやっています。
今回は僕が面談した、元テストエンジニアの21歳男性・ハマグチタカノリさん(仮名)の体験談をもとに、「テストエンジニアがきつい理由」を解説していきたいと思います。
3分で読み終わるので、それではいきましょう。
この記事の目次
テストエンジニアがきつい理由とは?【21歳男性の体験談】

「テストエンジニアはきつい…」といわれる理由は、納期に追われると休日も仕事のことが頭から離れなくなるからと、業務が単調でつまらないからです。
テストエンジニアの主な仕事内容は、電子機器やIT製品、ソフトウェアなどに問題がないか調べることです。
テストエンジニアの仕事は大きく5つです。
- テストの計画
- テストの設計
- テストの実行
- テスト結果の確認とまとめ
- 報告・改善提案
完成したプログラムに対して、様々なテストを行って、バグや設計ミスがないかを確認し、製品のクオリティを向上させるのが、テストエンジニアに任せられる業務です。
バグや設計ミスを発見したときは、改善案も提案しなければいけないので、経験値の高いテストエンジニアほど企業から重宝されます。
テストエンジニアに求められるスキルは、ソフトウェア開発の知識とスキル、テスト技法の知識とスキル、問題を解決する知識とスキル、品質管理のための知識とスキル、結果をまとめるスキル、結果を報告するコミュニケーションスキル、などです。
僕が面談してきた、元テストエンジニアの退職理由の傾向をみると、「納期に追われるのがプレッシャーになる」という理由で、テストエンジニアを辞める人が多かったです。
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テストエンジニアがきついのは納期に追われるから

テストエンジニアがきつい理由は、納期に追われるプレッシャーに耐えられないからです。
どんな仕事にも、必ず目標が設定されています。
たとえば、営業なら売上目標、人事なら採用目標、エンジニアなら納期目標、という感じですね。
テストエンジニアの仕事の多くは、自社で開発したプログラムのテストではなく、会社が提携しているお客様(大手企業)のプログラムをテストするという仕事になります。
お客様が開発したプログラムをテストするわけなので、お客様から指定された納期は厳守しなければいけません。
社内のプログラムなら、納期に間に合わなくても、最悪許されることもあると思います。
しかし、お客様のプログラムの場合は、納期に間に合わないと、値引きされたり、その後の取引を停止される可能性もあるので、会社としての損失がめちゃくちゃ大きいです。

「会社のトップ層→部長クラス→リーダークラス→一般社員」という形で納期厳守の指令が下りてくるので、末端の社員は大きなプレッシャーを感じるということですね。
休日も仕事のことが頭から離れない、残業がめちゃくちゃ多い、などの理由でメンタルが病んでしまい、もうテストエンジニアはやりたくないと思い、ほかの職種へキャリアチェンジをする人も多いです。
テストエンジニアがつまらない原因は同じ作業のくり返しだから

テストエンジニアがつまらない原因は、同じ作業のくり返しだからです。
テストエンジニアの仕事は、経験を積めば積むほど、様々なプログラムのバグや問題に対しての改善策を、自分の中に蓄積することができます。
そのため、職歴の長いテストエンジニアは、IT企業から重宝されます。
しかし、テストエンジニアを何年やっても、プログラムのテストしかできるようにならないので、単調な業務に飽きてしまう人も多いです。
エンジニアを目指す方の中には、アプリ開発やWEBサービス、AIなどに携わりたいと思っている人もいるので、テストエンジニアとしてのキャリアアップしか見込めない会社だと、スキルアップのために転職していく人も多いです。
ずっと同じ作業でも飽きない、工場のライン作業でもやっていられる、という方にとっては、テストエンジニアは天職かもしれませんね。
テストエンジニアの仕事が面白いと思える人は、高レベルなテストを担当するテストエンジニアになったり、プロジェクトマネージャーなどにステップアップしていくことも可能です。
テストエンジニアの仕事が、自分に向いているかどうかを確認するためにも、とりあえずテストエンジニアの仕事にチャレンジするのはアリだと思います。
テストエンジニアが合わないと思えば、テストエンジニア経験をアドバンテージに、他ジャンルのエンジニアに転職すればいいですし、テストエンジニアが性に合っていると思うなら、そのままキャリアアップしていけばいいです。
未経験からIT業界にチャレンジしたいと思っている方は、まずは応募条件のハードルが低いテストエンジニアを目指すのがおすすめです。
テストエンジニアがきつい理由【まとめ】
テストエンジニアがきつい理由のまとめです。
- 納期に追われると休日も仕事のことが頭から離れない
- 納期に間に合わせるための上司からの圧力がきつくなる
- 納期に間に合わせるために残業が多くなりやすい
- 業務内容が単調でつまらない
- 技術を磨いてプロジェクトマネージャーになる道もある
- 他ジャンルのエンジニアに転職する道もある
テストエンジニアの将来性に不安を感じる方は、ぜひこの機会に他の仕事のことも調べてみましょう。
未経験から転職するなら、できるだけ若いうちに行動しないと損します。
なぜなら、年齢が上がるほど、未経験者は採用されにくくなりますからね。
あなたは今日、何から始めますか?
