このような方に向けて記事を書いています。
なんとなくスーパーに就職して、なんとなく仕事を続けていたら、いつの間にか20代後半に差し掛かっていた…という方は多いです。
5年後の先輩社員や10年後の上司をみて、あなたはどう思いますか?
『全然楽しそうじゃない…』
『毎日つまらない感じにみえる…』
『スーパーでしか働けなさそう…』
こんなふうに思うかもしれません。
でも残念ながら、それはあなたの未来の姿です。
スーパーで働き続ける限り、その未来からは逃れられません。
もしそれに納得できないなら、スーパーを辞めて、別の未来を手に入れるしかないのです。
この記事を書いている僕は、26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、WEB制作会社の営業職に就職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、累計985名の方にインタビューしてきたので、スーパーの正社員として働く人のリアルな情報をお伝えできると思います。
この記事では、元スーパー社員の寺田康平さん(41歳男性・仮名)の実体験をもとに『スーパーの正社員になって後悔した理由』や『スーパー社員の最悪な末路』について解説します。
この記事を読めば、スーパーで働き続けた未来に起こり得るリスクがわかるので、スーパーを辞めるべきかどうかを判断できると思います。
それでは、さっそく見ていきましょう~。
※『今すぐ自分に合う仕事が知りたい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
スーパーの正社員になると後悔する理由【元スーパー社員の失敗談あり】
まずはこの記事で紹介する、元スーパー社員の『寺田康平さん(41歳男性・仮名)』の簡単な経歴を紹介します。
寺田康平さんは大学を卒業後、某大手のスーパーに新卒で入社しました。
入社後は複数の店舗を経験して、チーフまで出世したのですが、景気情勢の悪化によってリストラ対象に入ってしまったのです。
『余剰人員の整理』をするために上層部が動き出し、各店舗で店長による面談がおこなわれました。
ぶっちゃけ面談ではなく、ただの退職促進ですね…。
『このまま会社に残っても厳しい状況は続く』
『今なら退職金が多くもらえる』
『転職してキャリアを再スタートしてはどうか?』
このようなことを言われ、すべてが馬鹿らしくなって、寺田康平さんは退職を決意しました。
ちなみに、寺田康平さん以外の社員も、上記と全く同じことを言われていたそうです。
寺田康平さんがスーパーを退職したのは、39歳のときでした。
年齢的に再就職できるか不安はありましたが、もう辞める以外に選択肢がありませんでした。
スーパー社員は辛い!今すぐにスーパーをやめたほうがいい理由とは?
寺田康平さんは『この先もずっとスーパー業界で働く気がないなら、今すぐにスーパーをやめたほうがいい!』と言っています。
では、なぜスーパーをやめるべきなのか?
その理由は、30代だと未経験からの再就職がめちゃくちゃ難しいからです。
寺田康平さんは39歳でスーパーを辞めた後、再就職するために、たくさんの会社の選考を受けました。
食品関係の商社、美容系商品の商社、電気製品のメーカー、IT系ベンチャー企業、印刷会社、広告会社、建設関係の会社…など。
多くの求人に応募したのですが、どこからも採用されませんでした…。
9割以上が書類落ちです…。
これに対して寺田康平さんは、『募集要項に『30代40代歓迎!』と書いてあっても、やっぱり20代や30代前半と比べられると、39歳の人間は見劣りしますからね…』と言っています。
今の会社でそれなりの評価を受けていても、いざ転職活動を始めてみると、世の中からのリアルな評価を受けます。
スーパーで働いていた寺田康平さんは、転職活動をスタートしてから、初めて『自分が何もできないこと』を知ったそうです。
要するに『スーパー以外で活かせる知識やスキルがない』ということですね。
スーパーの店員は楽だけど、スーパー業界のこれからは大丈夫?
寺田康平さんが言うには『スーパー業界は店長クラスより下の人間はそこまで大変じゃない』とのこと。
店長クラスは転勤が頻繁にあったり、残業や休日出勤が多かったり、本部からのプレッシャーがきつかったり…とかなり大変です。
でも寺田康平さんのようにチーフくらいの人間なら、『ぶっちゃけ仕事は楽ですよ!』と言っていました。
まぁこれは、スーパーにもよると思いますけどね。
しかし『スーパーの店員が楽だから』といって、そのままスーパーで働き続けていると、この先困る可能性は高いです。
寺田康平さんの実体験からもわかるように、スーパーの経験は異業種であまり役に立たないので、スーパーから転職しようと思ったときが大変ですね。
スーパー業界のこれからを考えると、市場に対して『人口減少による競争の激化』や『食材宅配サービスの拡大』などの課題があります。
スーパー全体の売上規模は約13兆円をずっと維持しているので、スーパー業界自体はなくならないと思います。
しかし適切な経営戦略がとれないスーパーは、将来的に倒産する可能性は高いです。
この先会社が倒産して、転職市場に出ていかないといけなくなったときに、年齢が30代後半とかだと結構きついですね…。
30代以降はスーパーから転職できない可能性もある!
寺田康平さんは39歳でスーパーを辞めて、必死の思いで転職活動しましたが、どこからも採用されませんでいた。
『それなら自分で起業しよう!』と思い立ち、健康食品の販売や化粧品の販売などのフランチャイズに挑戦しましたが、ことごとく失敗しました。
『今振り返ると、あれは完全にネットワークだった…』
寺田康平さんは、このように言っています。
結局スーパーを退職するときに支給された退職金を全て使い込んでしまい、その後の人生が一気に転落していきます。
離婚して、住む場所がなくなって、日雇い派遣で食いつなぐ日々…。
現在の寺田康平さんは、派遣会社に登録して日雇い派遣で日銭を稼ぎつつ、ネットカフェで寝泊まりしています。
日雇いの仕事内容は、家電製品の組立て、自動車工場でのライン作業、倉庫内での仕分けや梱包、引越し、ビル清掃などの肉体労働です。
いまの月収は12~15万円しかないようで、『今日食べるものと寝る場所を考えるだけで精一杯…』とのこと。
寺田康平さんは39歳という年齢もあり、派遣会社から紹介してもらえる仕事が週3~4日しかないようです。
派遣会社の担当者いわく、肉体労働の現場からは『中高年よりも若い人に来てほしい!』というニーズが強いため、40代前後だと紹介できる案件が少なくなるそうです。
『とりあえず今は路上生活にならないように毎日必死です。今の目標はまとまったお金を貯めて部屋を借りて住所を手に入れることです…』
寺田康平さんのこの言葉は、いろいろと考えさせられますよね。
20代のうちに行動して自分にできる仕事を増やさないとヤバいです
今回紹介した、寺田康平さんがスーパーに就職して後悔したことは、次のとおりです。
- 39歳までスーパーを続けてしまった
- 39歳までに何もスキルを身に付けていなかった
- 転職活動を始めるまで自分の市場価値を知らなかった
- 20代のうちにできる仕事を増やすべきだった
- 20代のうちに将来のことを考えて行動するべきだった
ぶっちゃけ寺田康平さんは、かなり運が悪かったですよね。
景気情勢が悪化したり、会社の業績が悪化したり…。
このような外部要因は誰にも予測できないので、寺田康平さんの人生が底辺に落ちてしまったのは、本人の責任ではないと思います。
とはいえ、最悪な状況になったときに、自分を守ってくれるのは、自分だけです。
ですから将来の『まさか』に備えて、20代のうちから準備しておくことが大切なのです。
今の時代、どんな会社でも『いつどうなるか分からない』ですよね。
世の中には『終身雇用の崩壊』『45歳以上の早期退職』など、会社員の不安を増大させるキーワードが飛び交っています。
だから、自分の身は自分で守りましょう。
『いつ会社が倒産してもいいように』
『いつ会社をリストラされてもいいように』
あなた個人のスキルや市場価値を高めるために、働く場所を選ぶことが重要ですよ。
『スーパーの正社員は一生続けられない…』という方は、ぜひこの機会に行動してみてくださいね。