
「スーパーの正社員ってきついの?」
「スーパーの仕事のリアルが知りたい」
「スーパーの将来性ってどうなの?」
このような方向けの記事です。
最低限のコミュニケーションがとれて、一般的な常識のある方なら、スーパーの正社員になるのは比較的簡単です。
なぜならスーパーの仕事は、土日休みじゃない、恥ずかしい、給料が安い、などのイメージがあって、あまり求職者から人気がないからです。
結論からいうと、スーパーの正社員は、誰でもできる仕事なので、「自分の市場価値が上がらない」という意味では、将来性がきついと言っていいでしょう。

この記事を書いている僕は、26歳まで年収200万円のフリーターでした。その後、IT業界の営業マンに転職して年収500万円になり、人生をやり直すことができました。現在は20代向けのキャリアアドバイザーをやっています。
今回は僕が過去に面談した、元スーパー正社員の25歳男性・コジマサトシさん(仮名)の体験談をもとに、「スーパーの正社員がきつい理由」を解説していきたいと思います。
3分で読める内容なので、それではいきましょう。
この記事の目次
スーパーの正社員がきつい理由【25歳男性の体験談】

「スーパーの正社員はきつい」と言われるのは、なぜなのでしょうか?
スーパーの正社員がきついと言われる理由は、安月給、重労働、休日の少なさ、将来性の低さ、などのイメージによるものです。
元スーパー正社員のコジマサトシさん(仮名)が、スーパーを退職した理由は、休日がシフト制だったため、オンオフの切り替えができなかったからです。
ちなみに、コジマサトシさん(仮名)がスーパーの正社員を志望した理由は、「地域に根付いた環境で、人と関われる仕事だと思ったから」です。
スーパーの正社員として働いている人の話を聴くと、特にやりたいことがない人や、どこの企業からも内定をもらえなかった人が、特に理由なくスーパーの正社員になる傾向があります。
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スーパーの正社員は恥ずかしい!?【20代男性の本音】

「スーパーの正社員は恥ずかしい…」と思っている人も多いようです。
スーパーの正社員の仕事は、レジ打ち、品出し、アナウンス、などが中心となります。
従業員数に関しては、店舗の規模にもよりますが、コジマサトシさん(仮名)が働いていた中小企業のスーパーの場合は、社員2名とパート10名だったそうです。
社員2名のうち店長が1名、その下にコジマサトシさん(仮名)、という構成ですね。
店舗で働くスタッフの8割がパートのため、シフトに欠員が出ると、社員でカバーしなければいけないという状況になります。
社員が2名しかいないので、必然的に休みの希望を出しても、希望が通らないことが多々あったそうです。
コジマサトシさん(仮名)は、人と会話をすることが好きだったので、レジ業務は楽しいと思っていました。
しかし実際は裏で惣菜を作るなど、黙々やる仕事が多く、これが大きなストレスになっていきました。
「休みが取れない」「仕事内容にストレスがある」というのが重なり、入社4年目でスーパーからの転職を決意しました。
スーパーの正社員の給料とは?【平均年収の調査結果】

「スーパーの正社員は給料が安い」というのも、スーパーの仕事がきついと言われる理由です。
スーパーの正社員の給料は、いくらくらいなのでしょうか?
DODAが発表した「業界別平均年収ランキング【最新版(2019年)】」によると、スーパーの正社員の平均年収は360万円になるようです。
スーパーの正社員の平均年収(男女別・年代別)のデータがこちらです。
- 男性:407万円
- 女性:335万円
- 20代:343万円
- 30代:408万円
- 40代:481 万円
- 50代~:514万円
給料が安いと言われるスーパーの正社員ですが、50代まで仕事を続けている人は、年収500万円以上稼げているようですね。

店舗スタッフとして経験を積み、店長になり、エリアマネジャーになり、本部に呼ばれて企画や管理職になるというのが、スーパーの正社員の出世コースですね。
これはスーパーだけでなく、アパレルやドラッグストア、車のディーラーやホームセンターのような小売業に、共通の出世コースです。
店舗時代は土日休みではありませんが、本部に配属になると土日休みになることも多いです。
ちなみに小売業の会社で、本部に所属する採用担当の人は、圧倒的に土日休みが多い印象です。
スーパーの正社員が底辺といわれる理由とは?

「スーパーの正社員は底辺だ!」と言われるのは、なぜなのか?
スーパーの正社員が底辺だと言われる理由は、将来性が低いからです。
先ほど平均年収について解説しましたが、スーパーの正社員として年収500万円稼ぐためには、50代まで仕事を続けなければいけません。
「年収500万円」が高収入か低収入かという話は置いておいて、単純に別の仕事と比較したときに、「50代になるまで年収500万円稼げない」という事実がどうかを考えてみます。
たとえば、IT業界の営業職として仕事をしている人の場合、20代でも年収500万円以上稼ぐことは可能です。
- IT業界の営業職=20代でも年収500万円稼げる
- スーパーの正社員=50代まで年収500万円稼げない
これが、スーパーの正社員が底辺だと言われる、1番の原因ですね。
もちろん年収だけが人生ではありませんが、IT業界とスーパー業界とでは「年収500万円までの道のりに30年の差がある」というのは、まぎれもない事実です。

つまり、人材の市場価値で考えた場合、スーパーの正社員は市場価値を高めづらい職種だと考えることができます。
また最近では、無人店舗を普及させる動きも増えているので、いずれは店舗に従業員が必要なくなる時代が訪れそうです。
そうなったときに、スーパーの店舗業務しかできない人は、めちゃくちゃ弱い立場に追い込まれます。

スーパーの正社員に就職したことを後悔する時間があったら次に進もう!

何となくスーパーの正社員になり、安月給や重労働、将来性への不安から、スーパーに就職したことを後悔する人もいます。
しかし、ただ後悔しているだけでは、何も改善されません。

「土日休みで働きたい」「年収を上げたい」「将来性のある仕事がしたい」など、転職の目的を明確にして、転職活動すれば人生はやり直せます。
未経験から転職する場合、年齢が若ければ若いほど有利です。
年齢の目安は「27歳まで」ですね。
年齢が27歳を超えてくると、未経験から採用してくれる企業が、一気に少なくなります。
企業が若年者を採用する場合、できるだけクセがついてなくて、まっさらな状態の人材をイチから育てたいと考えます。
年齢が上がれば上がるほど、固定概念が強くなっていき、上司が教えにくくなるので、28歳以降の未経験者は選考通過率が悪くなります。
ですから、「スーパーの正社員にならなければよかった…」と後悔する時間があったら、今すぐに転職活動を始めましょう。
何かを始めるのに、「早過ぎる」はありません。
人生は、1日でも早く行動した人が、得をするようにできています。
さて、あなたは今日、何から始めますか?
