「28歳って年収いくら必要なの?」
「28歳の人っていくら稼いでるの?」
「28歳の目標年収っていくら?」
この記事は、こんな疑問をもつ、20代のあなたに向けて書いています。
結論からいうと、28歳の平均年収は380万円前後です。
28歳になると、将来のことを真剣に考える機会が増えてきて、貯金・結婚・出産・車や家のローンなど、自分の年収を強く意識するようになります。
記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や人生に役立つ情報を発信しています。
この記事では「28歳の年収のリアル」から「20代の失敗しないキャリア設計」までを解説しています。
この記事を読めば、28歳でいくら稼いでおくべきかや、将来のキャリア設計の方法がわかるようになります。
3分で読める内容なので、それでは見ていきましょう。
※『今すぐ自分に合う仕事が知りたい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
28歳の年収は平均380万円【キャリア設計で失敗する理由は簡単です】
28歳の人材は、ある程度のキャリアを積んでいて、経験と若さのバランスがちょうといいタイミングだといわれています。
しかし、そのいっぽうで、28歳は異業種や未経験の職種への転職は、ラストチャンスの年齢です。
また28歳という年齢は、社内で責任のあるポジションを任されていたり、プライベートでは結婚があったりと、30代に入る前のターニングポイントとなる年齢です。
28歳の平均年収のデータや、28歳の転職状況などをふまえて、28歳のリアルを解説していきたいと思います。
28歳の平均年収は380万円前後
国税庁の調査によると、25歳~29歳の平均年収は351万円です。
こちらを男女別にみると、以下のようになります。
- 25歳~29歳の男性:383万円
- 25歳~29歳の女性:309万円
ちなみに、20歳~24歳の平均年収は258万円で、30歳~34歳の平均年収は403万円となっています。
男性の場合、平均年収のピークは「50歳~54歳の661万円」で、それ以降は年収が下がっていく傾向があります。
女性の場合、ほとんど年齢による差はなく、20歳~24歳の平均年収が241万円なのに対して、ピークである30歳~34歳でも平均年収は315万円となっています。(出典:国税庁 民間給与実態統計調査)
ちなみに、dodaが出しているデータによると、dodaエージェントの登録者の中で正社員として就業している、28歳の平均年収は390万円となります。
こちらを男女別にみると、以下のようになります。
- 28歳の男性:412万円
- 28歳の女性:354万円
そのため、28歳の平均年収を考える場合、 dodaが出している「平均年収:390万円(男性:412万円、女性:354万円)」を基準にしたほうが、28歳のリアルな年収に近づきます。
国税庁のデータとdodaのデータの間をとって、28歳の平均年収は380万円前後だと考えます。
28歳の手取り年収は304万円、手取り月収は25.3万円
年収は手取りにすると、80%くらいになります。
28歳の平均年収が380万円ということは、手取り年収が304万円、手取り月収が25.3万円になります。
28歳男性で年収400万円以上稼ぐ人は少ない
28歳男性の年収分布を、厚生労働省が発表している「平成29年賃金構造基本統計調査」のデータから分析すると、以下のようになります。
- 28歳の2人に1人が月収24万円以上
- 28歳の3人に1人が月収26万円以上
- 28歳の7人に1人が月収30万円以上
- 28歳の20人に1人が月収36万円以上
上記の金額には賞与が含まれていないので、賞与を含めて計算すると、もう少し高くなりますが、それを加味しても、28歳男性は300万円台までの人が多く、年収400万円以上稼いでいる人は少ないといことが、統計データから読み取れます。
28歳で年収380万円より稼ぐ方法
28歳の平均年収が380万円前後というのは、あくまでも平均の数値です。
働く地域、業種や職種によって、年収には差が出ます。
世間では30代になると、異業種や未経験での転職が厳しくなるといわれています。
そのため、異業種や未経験の職種にチャレンジできるのは、28歳がラストチャンスだと考えられます。
さらに、28歳はある程度のキャリアを積み重ねていて、スキルや経験と将来的な可能性のバランスが取れている状態なので、転職して年収をアップさせるには良いタイミングでもあります。
28歳での転職で、年収アップさせる方法は以下の二つです。
①年功序列の企業で働いている人の場合、能力があっても周囲と給料が変わらないことがあるので、能力がしっかり評価される企業に転職すれば年収がアップします。
②異業種への転職でも、スキルや経験が活かせる転職なら、交渉次第で年収をアップさせることができます。
ただし28歳でスキルや経験が不十分な場合、転職後に年収が下がることがあるので、志望する企業の採用条件などを事前に確認しておきましょう。
28歳までに年収アップするためのキャリア設計
転職だからといって、大手企業にこだわる必要は全くありません。
大手企業の場合、新卒入社の社員が出世しやすかったり、短期間での大幅な給料アップができなかったり、など中途採用での出世や年収をアップが難しい場合があります。
特に「転職後に短期間で年収をアップさせたい」と考えている人は、中小企業やベンチャー企業がおススメです。
このような企業は、柔軟な対応をしてくれることが多く、転職後に成果が出せれば、利益が給料に還元される可能性も高いです。
転職で年収アップさせるためには、大手企業の求人だけでなく、ベンチャー企業や中小企業にも視野を広げて、あなたに合った求人を探すことが大切です。
求人を探すときのポイントは、募集要項の給与欄だけでなく、各種手当や福利厚生、残業代が含まれるのかどうか、賞与の具体的な金額、など待遇面を細かくチェックしておくことです。
入社後、「こんなふうだとは思わなかった」と後悔しないためにも、ここはしっかり確認しておきましょう。
さらに、28歳での転職は、キャリアが不足していると年収が下がってしまうこともあるので、自分のキャリアを振り返って、年収アップのために必要なスキルや経験を在職中に身につけておく、という考え方も大切です。
20代の平均年収データ【職種別・業種別】
20代の転職で年収をアップさせる参考にdodaが発表している「20代の職種別・業種別の平均年収」が参考になります。
20代職種別の平均年収は以下のとおりです。(出典:doda)
- 営業系:372万円
- 企画/管理系:387万円
- 事務/アシスタント系:299万円
- 販売/サービス系:294万円
- 金融系専門職:340万円
- 技術系(IT/通信):368万円
- クリエイティブ系:316万円
- 技術系(建築/土木):354万円
- 技術系(電気/電子/機械):379万円
- 技術系(メディカル/化学/食品):340万円
- 専門職(コンサル・専門事務所・監査法人):491万円
20代業種別の平均年収は以下のとおりです。 (出典:doda)
- IT/通信:373万円
- サービス:324万円
- メーカー:365万円
- 総合商社:368万円
- 専門商社:343万円
- メディカル:350万円
- 金融:368万円
- 小売/外食:306万円
- 建設/プラント/不動産:359万円
- インターネット/広告/メディア:349万円
なぜ、これだけ年収にバラつきが出るのかというと、業界や職種によって社員ひとりあたりがつくれる利益に差があるからです。
一皿1,000円の料理を提供している飲食店と、一台1,000万円のシステムを販売している企業とでは、社員一人が会社に残せる利益が全然ちがうということは、想像できますよね。
年収アップしたいなら、『稼げる業界の稼げる職種を選ぶ』というのは重要なポイントです。
業界別の利益率などを調べてみると、どの業界が利益を出していて、どの企業が出せていないかがわかってきます。
業界別の1人あたりの生産性を確認するには「TKC経営指標(BAST)」がおススメです。
「BAST速報版(206業種12分析項目)」には、各業種の黒字企業数、平均売上高、労働分配率、生産性などの情報が、とてもわかりやすく掲載されています。
無料で閲覧することができるので、ぜひこちらも確認してみてくださいね。
まとめ
今回のまとめです。
・28歳の平均年収は380万円、平均の手取り年収が304万円
・25歳~29歳男性の平均年収は383万円、25歳~29歳女性の平均年収は309万円(国税庁の調査データ)
・28歳男性の平均年収412万円、28歳女性の平均年収354万円(doda登録の正社員データ)
・28歳の2人に1人が月収24万円以上
・28歳のキャリアアップ目的での転職は年収アップさせやすい
・28歳は異業種・未経験職種への転職はラストチャンス
今回は、さまざまな視点から「28歳の年収」について検証していきました。
正社員で雇用されているのか、それ以外かで年収に開きはありますが、28歳の平均年収は380万円前後ということがわかりました。
28歳で年収をアップさせるためには「どの業界で働くのか」「どの職種で働くのか」「どんなスキルや経験を積むのか」などを計画して、自分のキャリア設計を立てることが大切だということですね。
「このまま今の会社で働いても、年収は上がらなさそう…」と思う方は、人生を変えるために少しずつ行動していきましょう。
今の会社をすぐに辞めろとは言いませんが、「10年後のあなたは、あなたの会社にいる10年先輩の上司」です。
それに納得できないなら、徐々に行動しないとですね。