専門学校中退 就職

はじめまして、中島と申します。

僕はもともと看護専門学校に通っていましたが、3年留年した結果、学費の負担も大きくなってしまったため、最終的に看護専門学校を中退しました。

専門学校を中退した後はフリーター生活を半年ほど続け、普通自動車免許を取得してからIT系ベンチャー企業に就職し、今は就職して数年が経ちました。

この度は、僕が留年しながら看護専門学校に通う中でずっと感じていた「モヤモヤ」の正体や、専門学校中退後に就職を決めた理由、就職してから数年経って感じていることを書かせていただこうと思います。

専門学校を中退するかで迷っている方や、フリーターから就職するかを悩んでいる方に読んでいただければ幸いです。

看護専門学校を中退するまでの話

専門学校中退 就職

僕は「看護師なら将来仕事に困らないだろう」と思って、高校を卒業後に看護専門学校に入学しました。

しかし専門学校で授業を受けていくうちに、どうしても看護師の仕事に興味が持てず、「このまま興味のない看護師の世界に行っても大丈夫だろうか…」と疑問を抱きながら、遅刻や欠席をくり返していました。

加えて、親がうつ病になってしまい、家に生活費を入れるためにバイトも増やして、ほぼ毎日夕方から翌朝3時~5時までシフトに入っていたので、朝起きれずに午前中の授業に間に合わない…という日がどんどん増えていきました。

僕の両親は離婚していて母子家庭で、母親と妹と祖母の4人暮らしだったので、自分が働いて家計を支えるしかなかったんです。

それでも、なんとか3年は留年して粘りましたが、学費の負担もあったため、最終的に看護専門学校を中退することに決めました。

ちなみに文部科学省のデータによると、2021年度の専門学校中退者数は24,056人、2020年度は24,326人、2010年度は29,038人。専門学校を中退する人は毎年2.4万人以上いるようです。

専門学校中退後にフリーター生活を続けていた話

専門学校中退 就職

専門学校を中退したあとは、学生時代から続けていたダイニングバーでアルバイトをしながら、とりあえずフリーター生活を続けていました。

バイト歴が3年になっていたので、僕はバイトリーダーを任されていて、30名ほどいたアルバイトたちの指導や教育をしたり、日別の売上や月別の売上の管理をしたりしていました。

店舗では月1回のミーティングがあり、その月の方向性をスタッフ全員に共有して、キャンペーンやレシピの変更、販売方法などを決めていたのですが、目標の数字を追いかけながら働くのはとても楽しかったです。

営業時間の中で「16時〜19時までは客単価が下がるな」とか「19時〜22時は落ち着くからホールに出て売上をつくろうかな」とか考えるのが好きでした。

メンバーズカードの会員獲得を増やすためにトークを変えてみたり、追加注文をもらえるようにお客様と積極的にコミュニケーションを取るようにしたり、本当にいろいろやっていました。

僕は売り方の改善を日々おこなっていたので、他店舗の人とつながって情報共有もしていて、当時を振り返ると、かなり意識の高いアルバイトだったと思いますね。笑

また、僕はめちゃくちゃシフトに入っていたので、手取りで月20万円くらい稼いでいましたし、社会保険にも加入させてもらえていたので、金銭面ではそこまで困ってはいませんでした。

※フリーターとして働く人びとの体験談は、以下の記事にまとめられています。

専門学校中退の男が24歳でフリーターから就職しようとしたきっかけ

専門学校中退 就職

ダイニングバーのアルバイトは楽しかったですし、後輩の指導や教育にもやりがいを感じていました。

しかし、心の中にはずっと「いつまでもフラフラしてたらダメだよな…」という気持ちがありました。

3年もアルバイトを続けていると、年下の大学生が就職してバイト先を卒業していく場面を何度も見ます。その度に「あぁ俺だけ何やってるんだろう…」と惨めな気持ちになっていました。

また、僕はバイトリーダーを任されていましたが、どれだけ仕事を頑張ったところで、年下の社員よりも給料は少ないですし、有給や賞与がもらえないことにも不満を感じるようになっていきました。

子どもの頃からいろいろ相談に乗ってもらっている、メンター的存在の叔父さんにも「お前もそろそろいい歳なんだから、手に職をつけるとか、何か自分にできることを持ったほうがいいぞ!」と言われていました。

そこに追い打ちをかけるように、付き合っていた彼女にフラれてしまい、まさに人生のどん底という感じでした。

でもこれらが積み重なったおかげで、僕は真剣に就職する気になれたので、当時は辛かったですが、人生の大きなターニングポイントになりました。

※フリーターから正社員になった人の体験談は、以下の記事でまとめて紹介しています。

専門学校中退の男がハローワークを利用してわかったこと【失敗談】

専門学校中退 就職

フリーターから就職することを決心した僕が、まず向かったのは『ハローワーク』でした。

人生で一度も就職活動をしたことがなかったので、なんとなく「就職するならハローワークだろう」と思って、とりあえずハローワークに行ったという感じです。

ハローワークを利用してみて良かった点は、無料で就職するための研修が受けれたり、求人を紹介してもらえたりすることです。

ただし、求人の数が膨大過ぎて、そこから自分に合った求人を探すのは、めちゃくちゃ大変でした…。

僕は自分が専門学校中退という不利な学歴で、就職活動も初めてだったこともあり、「とても自分ひとりでは無理だ…」と思いました。

そこで「自分の代わりに求人を探してくれるサービスとかないのかな?」と思ってインターネットで調べた結果、世の中には『就職エージェント』というサービスがあることを知りました。

とりあえず相談してみようと思って、地元企業に強そうな就職エージェントに登録して、担当のキャリアアドバイザーに面談をしてもらうことになりました。

専門学校中退の男が就職エージェントを利用して手厚いフォローを受けた話

専門学校中退 就職

担当アドバイザーの方は面談で僕の過去から現在に至るまでの話をていねいに聞いてくれて、学生時代の部活の話からバイトの話、好きな動作とか嫌いな動作、どうしても許せないことなどの価値観までを伝えました。

また、無料で適職診断テストも受けさせてもらい、面談でヒアリングした内容に加えて、客観的なデータも参考にした上で、自分に向いている企業や職種を考えてくれました。

もともと僕は「資格を取得して働いたほうがいいのかな」と思っていたので、なんとなく宅建が取れる不動産業界がいいかな〜と考えていました。

あとは、仕事の実績が給料に反映される会社で仕事がしたいとも考えていたので、職種は営業職以外は考えていませんでした。

そして、担当アドバイザーの方は僕の性格や強みを活かせる仕事として、IT系ベンチャー企業の法人営業、商社の法人営業、店舗設計の法人営業などを紹介してくれました。

初めての就職に不安はあったものの、自分でお客様ごとにプランを考えて提案できるという自由度や、営業活動の基本が学べるという点に魅力を感じて、モチベーションは上がっていました。

ただ、担当アドバイザーの方から「普通自動車免許がないと書類選考で落ちるので、就職活動を進める前に免許は取っておいたほうがいいです」と助言をされました。

もともと免許は取ろうと思っていたので、すぐに合宿免許の予約をして、面談の1ヶ月後には普通自動車免許を取得しました。

その後、担当アドバイザーの方が履歴書や職務経歴書を作ってくれて、書類の応募や面接の日程調整、企業ごとの面接対策まで手厚くフォローしてくれました。

企業の面接を受ける前と受けたあとは必ず電話をくれたので、二人三脚で就職活動をしているようで心強かったのを今でも覚えています。

専門学校中退の24歳男の就職活動の結果と振り返り

専門学校中退 就職

そんな感じでキャリアアドバイザーの方の手厚いフォローを受けながら、最終的に4社に絞って面接を受け、2社から内定をもらい、結局最後は給料が高いほうを選ぶことにしました。

また、名刺の渡し方から電話のかけ方、PCスキルの基本から教えてくれるとのことでしたし、年収例も20代で420万円、30代で年収600万円という話だったので、これもこの会社に決めた理由のひとつです。

僕の就職活動を振り返ると、かなり上手く就職できたのではないかと思っています。

専門学校中退という学歴で、しかもフリーター期間があるという不利な経歴でありながら、現在は大卒の同僚とも対等に仕事ができているので、現状にはとても満足しています。

専門学校を中退した直後は、同世代の中で自分だけが取り残されているような劣等感が強かったですが、いまは同世代と同等以上の年収も稼げているので精神的には楽になりました。

加えて、副業もOKの会社なので、土日などの休日には友達が働いている会社で塗装のアルバイトをさせてもらいながら、多方面からスキルアップと年収アップの土台を作れています。

いろいろと書きましたが、これらは『とりあえず一歩踏み出してみた結果』であり、行動しなければ人生は何も変わりませんでした。

むしろ年齢が上がるにつれて、どんどんフットワークが重くなり、フリーターから抜け出すのが難しくなっていたと思います。

現状に不満があるなら、待っているだけでは何も変わらないので、勇気を出して、小さな一歩でも踏み出してみるべきだと僕は思います。

専門学校中退で就職を考えている人へのアドバイス

専門学校中退 就職

専門学校を中退した方やフリーターの方で就職を考えている人は、自分ひとりで悩むよりは、とりあえず就職エージェントなどのプロに相談してみることが重要だと思います。

僕の場合は、普通自動車免許がないと書類選考で落とされることを知らなかったですし、自分にIT系ベンチャー企業の営業職が向いてることもわかりませんでした。

そのほかにも、履歴書や職務経歴書の作成、面接対策、企業研究、自己分析…と就職活動はやることが結構多いので、自分ひとりでやっていたら途中で挫折していたかもしれません。

担当アドバイザーの方が悩みを聞いてくれたり、サボりそうな時にお尻を叩いてくれたりしたからこそ、こんなダメダメな僕でも就職できたのだと思っています。

僕がIT系ベンチャー企業に就職するまでの具体的なステップは、大まかにいうと、次のとおりです。

①就職エージェントに登録する
②担当アドバイザーに自己分析を手伝ってもらう
③担当アドバイザーに自分の強みを活かせる求人を紹介してもらう
④担当アドバイザーと相談しつつ、応募する求人を決める
⑤担当アドバイザーに履歴書・職務経歴書を作ってもらう
⑥担当アドバイザーに書類を応募してもらう
⑦担当アドバイザーに面接日程を調整してもらう
⑧担当アドバイザーに企業ごとの面接対策をやってもらう
⑨企業の面接を受ける
⑩担当アドバイザーに面接後の感想を伝える
⑪担当アドバイザーから企業からの選考結果を受ける
⑫担当アドバイザーと相談しつつ、内定が出た会社の中から入社する企業を決める

これを見て気づいた方も多いと思いますが、「担当アドバイザーがほとんどやってくれるじゃん!」という感じでした。

就職エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザーの人が付いてくれて、かなり手厚くサポートしてくれます。

ただし、大手のエージェントやハイクラス求人専門のエージェントだと、ここまで担当アドバイザーが手厚くフォローしてくれないこともあるので、注意が必要です。

なぜなら、大手エージェントやハイクラス専門エージェントに登録する転職者は、転職経験があったり、社会人としての実績も豊富だったりするので、そこまで手厚くサポートしなくても転職できるからです。

そのため専門学校を中退した方やフリーターの方が利用するべきなのは、『学歴や職歴に自信のない方向けの就職エージェント』ですね。

このような就職エージェントは、専門学校中退やフリーターなどの就職支援実績が豊富なので、学歴や職歴のない人でも安心して利用できます。

僕が利用した就職エージェントも、『学歴や職歴に自信のない方向けの就職エージェント』でした。

ぶっちゃけ就職エージェントに登録すれば、担当アドバイザーの方がほぼやってくれるので楽ですね。(担当アドバイザーの方は大変だと思いますが…感謝)

ただし、担当アドバイザーが自分と相性の合う人かは運の要素も大きいので、もし担当アドバイザーが自分と合わなかったら、担当者を変えてもらうか、就職エージェント自体を変えることも検討してみてください。

担当アドバイザーがどれくらい手厚くフォローしてくれるかで、就職の成功率は変わってくると思いますから。

ちなみに、僕がおすすめする就職エージェントは専門学校中退のための「中退者コース」がある『就職カレッジ』です。

就職カレッジ:専門学校中退の10代20代の就職に強い。4日間の無料就職講座あり。

まとめ:専門学校中退でも今の人生にはとても満足しています

専門学校中退 就職

僕は看護専門学校を3年留年した結果、専門学校中退という学歴になりましたが、そんな中でもバイトだけは頑張っておいて良かったなと思います。

なぜなら不利な経歴にも関わらず、現在の僕が大卒の同僚と対等に働ける会社に就職できた理由は『3年間のバイトの中で店舗の売上アップのために試行錯誤してきた経験があったから』です。

バイトリーダーとして日別の売上や月別の売上を管理していた経験のおかげで、『目標達成のために努力を惜しまない人』『成長意欲や向上心のある人』という印象を持ってもらえたようです。

バイト先で年下の大学生たちが就職していく姿を見送るのは精神的に辛かったですが、人生を振り返れば、あの悔しさがあったからこそ今の自分があると思っています。

最後に本気のアドバイスですが、1番大事なことは『現実から目を背けないこと』です。

いまの人生に満足していますか?

あなたの理想の未来はどんな未来ですか?

あなたは理想の未来を手に入れるために何をしますか?

もし現状に満足していないなら、ただ待っているだけでは、人生は何も変わりません。

本気で人生を変えたいと思うなら、今日とは言わず、「今」から行動しておきましょう。

あなたの就職活動がうまくいき、あなたの理想の未来に近づくことを祈っています。

参考:専門学校中退の方におすすめ就職エージェント

就職カレッジ

専門学校中退 就職

就職カレッジは、専門学校中退や大学中退などの学歴や経歴に自信のない10代20代の就職に強いエージェントです。

10代20代で専門学校中退の場合は、就職カレッジを利用して4日間の無料就職講座を受けるのが良いかと思います。

ビジネスマナーや面接対策までしっかりやってもらえるので、自己肯定感が高まり、前向きに就職活動を進められます。

専門学校中退のための「中退者コース」がある点も、就職カレッジが選ばれる理由のようです。

就職カレッジ:専門学校中退の10代20代の就職に強い。4日間の無料就職講座あり。