このような方に向けて、記事を書いています。
さまざまな理由で大学に進学できなくて、とりあえず何となく専門学校に入ってみたものの、授業の内容に興味が持てなくて中退を考えるようになった…という方は結構たくさんいます。
でも、いざ中退しようとすると、『せっかく専門学校に入ったのにもったいない!』『専門中退なんて就職できないぞ!』という周りの声があると、なかなか行動できないですよね?
結論からいうと、専門学校を辞めたいと思っているなら、今すぐに専門学校を中退して就職活動を始めるべきです。
その理由は、専門中退でも就職することはできますし、十分に人生をやり直すチャンスがあるからです。
記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に就職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに就職や人生に役立つ情報を発信しています。
僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、累計985名の方にインタビューしてきたので、専門学校を中退した人のリアルな情報をお伝えできると思います。
今回は僕が実際にインタビューした、専門学校中退の佐藤裕介さん(24歳男性・仮名)の体験談をもとに『専門学校を辞めても就職できる理由』から『専門中退から就職する方法』までを解説していきます。
この記事を読めば、専門学校を辞めることに不安を感じている方でも、安心して専門中退の道を選べるようになると思います。
それでは、さっそく見ていきましょう〜。
※『いますぐに正社員に就職したい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
専門中退は人生終わり?専門中退でもIT企業に就職できた体験談
まずは、今回紹介する専門学校中退の『佐藤裕介さん(24歳男性・仮名)』の経歴を簡単に紹介しておきます。
佐藤裕介さんは高校を卒業後、『仕事に困らなさそう』という理由で、看護師の専門学校に入学しました。
しかし授業を受けていく中で、どうしても看護師の仕事に興味が持てず、専門学校を2年留年してしまっていました。
ちなみに、佐藤裕介さんは母子家庭だったこともあり、専門学校の学費は自ら飲食店でアルバイトをして稼いでおり、学生ながら月収は手取りで20万円ほどありました。
ほぼ毎日、夕方から翌朝3時~5時まで、アルバイトのシフトに入っていたので、朝起きれずに午前中の授業に間に合わない…という日々が続いていました。
そんな中で、『このまま興味のない看護師の世界に行っても大丈夫だろうか…』と疑問を抱くようになり、24歳のときに思いきって専門学校を中退して、就職することを決意します。
『専門中退+初めての就職活動』ということで、自分はかなり不利な状況だと思いつつ、就職活動を続けていった結果、無事にIT企業に就職することができました。
現在の佐藤裕介さんは、IT企業の営業として、大卒と対等な立場で仕事ができており、将来的には副業や起業も視野に入れているそうです。
ここからは、専門中退の佐藤裕介さんの体験談を紹介しつつ、『専門学校を中退する人たちの実態』について詳しく解説していきます。
専門学校を辞めたい人は24,000人以上!専門学校を辞める人の中退理由は?
2021年度の文部科学省のデータによると、専門学校の中退者数は24,056人です。
下記のとおり、専門学校を辞める人は毎年24,000人以上います。
- 2021年度の中退者数:24,056人
- 2020年度の中退者数:24,326人
- 2010年度の中退者数:29,038人
専門学校を中退する人の割合は約6%なので、実際に辞めないまでも「専門学校を辞めたい…」と思っている人は少なくないといえます。
ちなみに、専門学校を辞める人の中退理由で多いものは、下記のとおり。
- 学生生活不適応・修学意欲低下:22.7%
- 就業・起業等:14.3%
- 学力不振:14.0%
- 心身耗弱・疾患:9.8%
- 転学等:7.9%
- 経済的困窮:6.9%
参照元:専門学校生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査(令和3年度末時点)
「専門学校の授業に興味が持てなくなった」「専門学校の人間関係や学生生活に馴染めなかった」という理由で専門学校を辞める人が多いですね。
では、専門学校を辞めてよかったと思っている人は、どんな人なのか?
結論をいうと、専門学校を辞めてよかったと言っている人は、専門学校を辞めたあとに就職しているケースが多いです。
※専門学校中退で就職できなかった失敗談を以下の記事で紹介していますので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね。
専門中退で就職した5人に「専門学校を辞めてよかった理由」を聞いてみた!
専門学校を中退した人には、『専門学校を辞めてよかったと思う人』と『専門学校を辞めて後悔する人』がいます。
では、この両者の違いは何か?
それは、専門学校を中退したあとで、就職できているかどうかです。
たとえば、専門学校を中退したあとに、専門卒と同等かそれ以上の年収を稼げる仕事に就職できた人は、専門学校を中退してよかったと思いますよね?
僕が実際に話を聞いた、専門中退で就職した方の事例は下記のとおりです。
- 20歳男性・Gさん:写真専門学校中退→Web制作会社の営業
- 20歳女性・Yさん:看護専門学校中退→ITエンジニア
- 24歳男性・Sさん:看護専門学校中退→IT企業の営業
- 21歳男性・Kさん:建築専門学校中退→メーカーの営業
- 22歳男性・Mさん:声優専門学校中退→家電量販店の営業
ちなみに、上記の専門中退の5名が『専門学校を辞めてよかったと思う理由』はこちらです。
- 学費の支払いがなくなった
- 人間関係のストレスから解放された
- 興味のない授業に出なくてよくなった
- 就職してお金を稼げるようになった
- 大卒の同僚とも対等に仕事ができている
ただし、専門中退で就職するかフリーターになるかは、本人の価値観の問題なので、どちらが良いとか悪いの話ではありません。
でも、もしあなたが今の段階で「いつかは正社員に就職したい」と思っているなら、なるべくフリーター期間を挟まずに就職するほうが良いかと思います。
なぜなら、フリーター期間が長くなるほど就職が難しくなるから、です。
実際に労働政策研究・研修機構の2022年調査結果によると、フリーター期間が1年以内の就職率は68.8%に対し、4年以上になると30%台まで下がることがわかっています。
専門学校に興味なくなったら即やめるべき!学費がムダです
世の中には、様々な専門学校がありますよね。
佐藤裕介さんの場合は、看護学校という世間的にメジャーな専門学校ですが、たとえば、アニメーションの専門学校、音楽バンドの専門学校、動画編集の専門学校など。本当にいろいろな専門学校があります。
看護学校に関しては、卒業後の就職先がある程度は保証されているので、専門学校の中でもコスパは高い方だと思います。
しかし趣味の延長のような専門学校の場合だと、『就職先がないからフリーターになってしまった…』という方も珍しくありません。
いずれにせよ、専門学校の授業に興味が持てない場合や、専門学校を卒業しても就職先がない場合は、学費のムダです。
お金はもちろん、若い貴重な時間もドブに捨てていることになるので、専門学校に興味がなくなったら中退するのもアリですね。
専門中退したら人生終わり?就職できないってホント?
専門学校を辞めようか迷っているときに家族や友人に相談すると、「専門学校中退したら人生終わりでしょ!」「専門中退だと就職できないって!」と言われることもあると思います。
でもこの人たちは何を根拠に、そのような発言をしているのでしょうか?
おそらく、何も根拠がないはずです。
なぜなら、専門学校を中退しても人生はやり直せますし、専門学校中退でも就職できるからです。
実際に佐藤裕介さんは、専門学校中退ながらIT企業に就職して、大卒と同じ条件で仕事をしていますからね。
つまり『専門中退=人生終わり⇒ウソ』『専門中退=就職できない⇒ウソ』ということです。
あなたは間違っても、無責任な周りの声に惑わされないようにしてくださいね。
【失敗談】専門学校を中退してハローワークに行ったけど就職できなかった話
ここでは、専門学校を中退した後の佐藤裕介さんの失敗談を紹介しておきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
専門を中退した佐藤裕介さんが、就職活動をするために、まず向かったのが『ハローワーク』でした。
ハローワークは無料で利用できる公共職業安定所で、就職するための研修が受けれたり、求人を紹介してもらえたりします。
ただし、無料で求人を紹介してもらえる点は良いのですが、求人の数が膨大過ぎて、そこから自分に合った求人を探すのは、めちゃくちゃ大変なんですよね…。
佐藤裕介さんは、自分が専門中退という不利な状況で、就職活動も初めてだったこともあり、とても自分ひとりでは無理だ…と思っていたそうです。
そこで、『自分の代わりに求人を探してくれるサービスとかないのかな?』と思ってインターネットで調べた結果、世の中には『就職エージェント』というサービスがあることを知りました。
最終的に、佐藤裕介さんは就職エージェントを利用し始めてから、約1ヶ月でIT企業から内定を獲得し、無事に就職を決めました。
佐藤裕介さんの経験からもわかるように、専門学校を中退したばかりの人は、ハローワークに行くのではなく、最初から就職エージェントを利用する方が良さそうですね
専門中退の僕がIT企業に就職するまでの具体的なステップ
ここでは、専門学校を中退した佐藤裕介さんが、IT企業に就職するまでの具体的なステップを紹介していきます。
大まかにいうと、次のとおりですね。
①就職エージェントに登録する
②担当アドバイザーに自己分析を手伝ってもらう
③担当アドバイザーに自分の強みを活かせる求人を紹介してもらう
④担当アドバイザーと相談しつつ、応募する求人を決める
⑤担当アドバイザーに履歴書・職務経歴書を作ってもらう
⑥担当アドバイザーに書類を応募してもらう
⑦担当アドバイザーに面接日程を調整してもらう
⑧担当アドバイザーに企業ごとの面接対策をやってもらう
⑨企業の面接を受ける
⑩担当アドバイザーに面接後の感想を伝える
⑪担当アドバイザーから企業からの選考結果を受ける
⑫担当アドバイザーと相談しつつ、内定が出た会社の中から入社する企業を決める
上記のとおり。
これを見て気づいた方も多いと思いますが、『担当アドバイザーがほとんどやってくれるじゃん!』という感じですね。
就職エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザーの人が付いてくれて、かなり手厚くサポートしてくれます。
ただし、大手の就職エージェントやハイクラス求人専門の就職エージェントだと、ここまで担当アドバイザーが手厚くフォローしてくれないこともあるので、注意が必要です。
なぜなら、大手エージェントやハイクラス専門エージェントに登録する転職者は、転職経験があったり、社会人としての実績も豊富だったりするので、そこまで手厚くサポートしなくても転職できるからです。
そのため専門学校を中退した人が利用するべきなのは、『学歴や職歴に自信のない方向けの就職エージェント』ですね。
このような就職エージェントは、フリーターや専門中退などの就職支援実績が豊富なので、学歴や職歴のない人でも安心して利用できます。
ちなみに、佐藤裕介さんが利用した就職エージェントも、『学歴や職歴に自信のない方向けの就職エージェント』です。
ぶっちゃけ就職エージェントに登録すれば、担当アドバイザーがほぼやってくれるので楽ですね。(アドバイザーは大変だと思いますが…感謝)
専門学校を辞めてよかった理由:IT企業なら大卒とも対等に働ける
ここまで『専門学校を中退しても就職できる理由』から『専門中退から就職する方法』までを伝えてきました。
今回紹介した、専門学校中退の佐藤裕介さん(24歳男性・仮名)の体験談からも、専門中退でも就職できることがわかりますよね。
しかも、就職するために必要な行動は『就職エージェントに登録すること』くらいでした。
もちろん就職理由や志望動機を考えたり、最終的に入社することを決めたり、といった最低限のことはやらなければいけませんが、就職のプロに相談しながら進められるのは安心ですよね。
実際に佐藤裕介さんは『あのときに専門学校を辞めて本当に良かったです。あのまま専門を卒業していたら、学費はもちろん時間も無駄になっていました。いまは大卒の同僚とも対等に仕事ができているので、現状にはかなり満足していますね!』と言っています。
『専門学校を卒業して、どうしてもこの分野で働きたい!』という方が、専門を辞める必要は全くないと思います。
でも『専門学校を辞めたい…』『専門学校に興味が持てない…』という方が、専門を辞めない理由はないですよね?
もしあなたが、本気で人生を変えたいと思っているなら、ぜひこの機会に行動してみませんか?