この疑問に答えます。
『パン職人ってかっこいい!』『一流のパン職人になりたい!』という理由で、パン職人になる人は多いです。
しかし実際に働いてみると、あまりのハードな労働に耐えきれない人もいるようです。
では、なぜパン屋の正社員はきついのでしょうか?
結論からいうと、小規模会社が経営するパン屋が多いからです。
小規模会社のパン屋には『ヒト・モノ・カネ』がまったく足りていないため、必然的にハードな労働環境、過酷な長時間労働、大変な業務負荷…となってしまうのです。
つまり、パン屋はパン屋でも、小規模会社が運営するパン屋に就職すると、仕事がきつくなる可能性が高くなる、ということ。
業種を問わず、小規模会社は、とにかく労働環境が悪いです。人がいないから長時間労働になり、物がないから作業効率が悪くなり、金がないから低賃金になります。
就職先を選ぶときは、『その会社がどれくらいの資金力を持っているか?』を調べておくのはかなり重要です。
記事を書いている僕は26歳まで年収190万円のフリーターでした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職に役立つ情報を発信しています。
僕は累計985名の転職相談に乗ってきた経験がありますが、元パン職人の方の話を聞いていると、本当に大変な労働環境の中で頑張っているんだな…と尊敬します。
でも、身体も精神も崩壊するレベルだと、正直きついですよね。
『パン職人への情熱がよっぽど高くないと仕事は続けられない…』というのが本音ではないでしょうか?
今回は、僕が実際に元パン職人の方から聞いた話をもとに『パン屋の正社員がマジできつい理由』から『パン屋から転職で失敗しない方法』までを解説していきます。
この記事を読めば、パン屋の未来に不安を抱えている方でも、人生を変えるための一歩が踏み出せるようになります。
3分で読める内容なので、さっそく見ていきましょう〜。
※「今すぐにパン屋から転職したい!」という方は、下記の記事を読むほうが早いかもです。
目次
パン屋の正社員がマジできつい理由【元パン職人の失敗談あり】
この疑問に答えます。
ハッキリ言って、パン屋の正社員はきつい仕事です。
労働時間が長い、労働環境が過酷、一人に割り当てられる業務負荷がきつい…。
『パン屋の仕事はきつい…』という理由で、パン職人を辞める人には、以下のような共通点があります。
- 小規模会社のパン屋に勤務している
- 長時間労働は当たり前で出退勤の管理がされてない
- 朝4時から夜21時まで仕事するのが当たり前
- 休む時間がなくて身体も精神もボロボロの状態
『パン職人に対する情熱』が『身体と精神の限界』に負けてしまうと、パン職人の方たちは脱落していきます。
どれだけパン作りが好きでも、これでは退職するしかないですよね…。
パン職人は本当に大変な仕事だと思います。
パン職人になりたいと考えている人は、覚悟を持って就職しないといけないようです。
ここからは、僕が元パン職人の方から聞いた話を中心に、解説していきますね。
小規模会社のパン屋はハードな労働環境になりやすい
パン屋の正社員がきつい理由は、小規模会社のパン屋で働いているからです。
世の中には、小規模会社、中規模会社、大規模会社という感じで、さまざまな規模の会社があります。
日本には約421万社の会社があるといわれており、そのうち99%が中小零細企業です。
大手企業と中小零細企業の1番の違いは『資金力の違い』です。
お金持ちの会社には、たくさんの従業員が在籍しているので、従業員一人に割り振られる業務負荷は小さくなります。
さらにコンプライアンスも厳しいので、福利厚生や労働環境は整備され、従業員に還元される給料も高くなる。
一方で貧乏な会社の場合、人手が足りないので、従業員一人に割り振られる業務負荷は大きくなります。
お金がないから、福利厚生や労働環境のレベルが低くなり、必然的に従業員はハードな労働をするハメになる…。
ですから、どうしてもパン職人を目指したいという方は、できるだけ大手企業が運営するパン屋に就職するのがおすすめです。
最低限の目安として、従業員数20名以下の会社は、選ばないほうが無難ですね。
ハードな労働が原因で、転職を決意した元パン職人の方たちの傾向をみると、従業員数20名以下の会社に勤めていた人が多い印象です。
パン屋の仕事は朝早くて夜遅い!なんで!?
『パン屋の仕事=朝が早い』というイメージがありますよね?
そのため、朝が早い仕事であることに対して、覚悟ができている人は多いです。
しかし、夜も遅い仕事なのは想定外のようで、ここが退職を決意するきっかけになっています。
パン職人の大変さがわかる、元パン職人の横山和宏さん(27歳男性・仮名)の労働時間の例を紹介しておきます。
- 朝4時から夜21時まで働くのが日常だった
- 忙しいときは朝4時から翌朝2時まで働いていた
- 月4日しか休みがなくて肉体的に限界だった
こんな感じです。
個人的には『朝4時から翌朝2時まで働いていた』という事実に衝撃を受けました…。
しかも、タイムカードなどの出退勤システムを導入しておらず、22時間勤務しているのに、8時間しか働いていないことになっていたそうです。
これはヤバすぎですよね?
結局、横山和宏さんはパン屋からゆるふわ老舗企業の営業職に転職して、『土日休み・ホワイトな労働環境・年収400万円』を手に入れました。
入社後に横山和宏さんに状況を聴くと、社内の環境がゆるいので、必要以上にストレスを感じず仕事ができているようです。
パン屋から転職を考えている方は、ゆるふわ企業のルート営業への転職を検討してもいいのではないでしょうか。
パン屋の仕事が大変になるきっかけとは?
パン屋の仕事が、急に大変になることがあります。
それはいつか?
パン屋の経営者が、新規事業に手を伸ばした時です。
しかも、従業員数を増やさずに、新規事業をやり始めたら最悪です…。
パン屋の経営者が手を伸ばす新規事業には、以下の2つがあります。
- 新店をオープンさせる
- 期間限定のイベントに出店する
これらは経営者側からすると、新しくお金を生み出すビジネスモデルが増えるわけですから、メリットしかありません。
しかし、従業員側からすると、単純に仕事量が増えるだけです。
増員なしで始めた新規事業は、既存の従業員の労働力だけで、支えなければいけません。
つまり、従業員たちは『サービス残業による過酷な長時間労働』を強いられるわけですね…。
店舗が増えれば、パンを作る量を増やさなければいけませんし、イベント出店が決まれば、イベント用のパンを作らなければいけません。
それらの業務負荷を誰がカバーするのかというと、既存の従業員たちです。
パン屋の経営者が、新規出店やイベント出店を始めると、パン職人の仕事は急に大変になります。
新規事業にともなって、増員する資金力のないパン屋は危険です。
実際に、雇われの正社員なのに、1日20時間労働をしていた元パン職人がいるわけですからね。
パン屋の正社員は文句を言えないから特にきつい
パン屋の正社員は、文句を言えない立場だから、特にきついです。
長時間労働を強いられるのは、決まって正社員のパン職人です。
なぜなら、経営者目線で考えると、パートやアルバイトは時給で管理されているので、働かせた分の給料を支払わなければいけません。
それに引き換え、正社員はサービス残業や暗黙のルールによって、安い固定給で長時間働かせることができます。
特にパン職人のような仕事は、『若いときは買ってでも経験を積め!』『長時間働いて修行しないと一流のパン職人にはなれない!』などと洗脳されやすい職種です。
『立派なパン職人になりたい!』という情熱をもった若手社員は、この経営者の罠に引っ掛かってしまい、自分の労働時間をタダで提供することになります。
元パン職人の方の話を聴いていると、パン屋の世界は同調圧力がめちゃくちゃ強いですね。
サービス残業は当たり前、暗黙のルールがある、経営者の命令は絶対…。
全員が心の中では『こんな長時間労働は絶対におかしい!』と思いながら、文句ひとつ言わずに無料で残業し続けているのです。
以上の内容が、僕が実際に元パン職人から聞いた『パン屋の正社員がマジできつい理由』です。
憧れの職種に就職するのもいいですが、ハードな労働の現実を目の当たりにすると、将来やっていけるか不安になりますよね…。
あなたもこの機会に、『20代をどのように生きていくか?』を考えてみてくださいね。
パン屋から異業種に転職する方法【失敗する理由は超簡単です】
ここまでの内容から、パン屋の正社員がきついなら異業種に転職するしかないことを、理解していただけたと思います。
とはいえ、具体的にどうやって転職活動すればいいのかわからない…という方もいますよね?
結論からいうと、パン屋の正社員が異業種に転職するまでの、具体的なステップは次のとおりです。
①未経験向けの転職エージェントに無料登録する
②担当アドバイザーにカウンセリングしてもらう
③担当アドバイザーにキャリアプランを考えてもらう
④担当アドバイザーに求人を提案してもらう
⑤担当アドバイザーに応募書類の作成を手伝ってもらう
⑥担当アドバイザーに面接対策をやってもらう
⑦企業の面接を受ける
⑧担当アドバイザーに選考結果のフィードバックをもらう
⑨担当アドバイザーに相談しつつ、内定が出た企業の中から転職先を決める
上記のとおり、転職エージェントに登録すれば、自己分析・求人選び・書類作成・面接対策まで全部やってくれるので、めちゃくちゃ楽に転職活動を進めていけます。
ただし、世の中には『経験者の転職に強いエージェント』と『未経験者の転職に強いエージェント』があり、ここを選び間違えると失敗するので、注意が必要です。
パン屋から異業種への転職に失敗したくない方が登録すべきなのは、『未経験者の転職に強いエージェント』ですね。
実際に元パン職人の横山和宏さんも、27歳のときに『未経験者の転職に強いエージェント』を利用して、ゆるふわ企業のルート営業への転職を成功させています。
ここまでの内容を読んで、パン屋から異業種への転職にチャレンジしたいと思った方は、とりあえず転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。
転職エージェントはすべて無料で利用できるので、まずは気軽に登録してみましょう。
ちなみに、転職エージェントの選び方にはコツがあるので、よろしければ、こちらの記事もどうぞ。
パン屋の正社員がマジできつい理由【まとめ】
最後に『パン屋の正社員がマジできつい理由』をまとめておきます。
- パン屋の労働時間はとにかく長い
- 小規模会社のパン屋はハードな労働になりやすい
- パン屋の仕事は朝早くて夜遅い
- 経営者が新規事業に手を出したら危険信号
- パン職人たちは労働時間を無料で提供している
- パン屋の世界はサービス残業と暗黙のルールがヤバい
- パン屋の正社員は文句を言えないからきつい
今回の内容は、僕が元パン職人の方から実際に聞いた話がもとになっています。
『精神的にも肉体的にも、パン屋の正社員がきつくなってきた…』という方は、できるだけ若いうちに転職しておくのが安全です。
年齢を重ねるほど、未経験からの転職が難しくなるので、やり直せるうちに行動しておきたいところです。
この記事で紹介した元パン職人の横山和宏さんは、27歳でパン屋からゆるふわ企業のルート営業に転職して、『過酷な労働環境・年収250万円』という人生から『土日休み・ホワイトな労働環境・年収400万円』という人生に移動することができました。
この生き方は、たくさんある中の一つのサンプルにすぎませんが、一番伝えたいのは『20代なら絶対に人生やり直せる』ということです。
まずは小さな一歩でもいいので、あなたにできることから始めてみませんか?
『自分の人生このままじゃいけない…』と思った方は、今日というより今から始めてみましょう。