こんにちは、コヤシンと申します。
僕はもともと光回線系のベンチャー企業に勤めており、2年間の新規開拓営業を経験し、即決営業や飛び込み営業も経験しました。
在職中に創業60年以上の老舗企業の商社に転職し、現在転職して2年目になります。
この度は友人のドフラくんから「コヤシンくんの話、20代の人たちの転職の参考になると思うから」と、ベンチャー系の営業会社で働くリアルや在職中に転職することになった経緯をざっくばらんに書いてほしいと依頼を受けました。
僕の経験が誰かの役に立つのならと思って、つたない文章ではありますが、当時の状況をできるだけ細かく思い出しながら、一度記事にしてみることにしました。
光回線系の営業マンの方や新規開拓の営業マンの方で転職を考えている人や、現状に悩んでいる方のヒントになれば幸いです。
目次
光回線の営業に就職するまでの話
まずは、簡単に自己紹介をします。
僕は「資格を取れば将来困らないだろう」と思って商業高校に入学し、高校時代はコンビニや居酒屋、韓国料理屋でアルバイトをしながら、趣味のスケボーやカラオケを楽しむ学生生活を送っていました。
高校2年生のときに同級生の彼女ができて、恋愛もバイトも充実した高校生だったと思います。余談ですが、当時の彼女が今の奥さんです。
ただ、商業高校で簿記3級は取ったものの、高校を卒業しても就職先は見つからず、とりあえず公務員を目指そうと思って、フリーターをしながら勉強していました。
しかし結局、公務員にはなれなかったため、20歳になるタイミングで就職を決意し、光通信系のベンチャー企業に就職が決まり、営業マンの契約社員として働くことになりました。
ベンチャー系の営業会社で働く生活をスタートした話
僕が最初に経験した業務はコールセンターの窓口で、中小零細企業に電話をかけて自社商品を提案するためのアポイントをとる仕事でした。
アポイントを取る相手は経営者が8割、担当者が2割という割合で、基本的に商談は即決営業というスタイルでした。
半年ほどコールセンター業務を経験したあと、いよいよ営業マンとして現場デビューすることになりました。
とはいえ、いきなり1人で営業に行かされるわけではなく、最初は先輩や上司にサポートしてもらいながらでした。
僕は営業未経験だったので、上司に『営業とは何か?』をイチから教えてもらい、営業ロープレにも付き合ってもらいました。
そして、上司に教えてもらったことを素直にそのままやっていたら、少しずつ営業で成績を残せるようになっていき、なんとなくコツを掴んだような気がしました。
上司からは「コヤシンは教えたことを素直にやってくれるから教えがいがある!」と言われたこともあり、今では何も考えずに言われたとおりにできることは自分の強みだと思っています。
だいたい1日2〜3件の商談があり、基本的に車移動でした。商談と商談の間の時間が空いているときは飛び込み営業もやっていたので、飛び込みがあると1日30件訪問することもありました。
たしかに仕事は大変でしたが、新規開拓の営業が嫌だと思ったことはありませんでした。
また、僕の雇用形態は契約社員でしたが、給料は手取りで月18万円ぐらいあったので、実家暮らしの自分には十分だと感じていました。
光回線の営業ノルマの達成に苦しむ先輩や上司たち
僕が所属していた営業部には20名の営業マンが所属しており、部署全体の契約目標は毎月300件と設定されていました。
営業マンの1人あたりの契約目標は月18件に設定されていましたが、実際はほとんどの営業マンが月10〜12件の契約を取るのが精一杯という感じでした。
僕は光回線系の営業を1年以上やりましたが、契約数は毎月10件ぐらいが平均でした。
ちなみに先輩や上司の中には、売上目標を達成するために商談でグレーな営業トークを使ったり、キャンセル前提で契約書をまいてくる人もいて、「仕事ってこういうものなのかな…」と思った記憶もあります。
これは営業会社のあるあるかもしれませんが、月の前半は19時〜20時に帰れるけど、月の後半は22時まで残業…という感じでした。
特に残業代は支給されませんでしたが、給料は手取りで月18万円ぐらいあったので、実家暮らしの自分には十分だと思っていました。
また、ベンチャー企業で若い社員も多く、上場を目指している会社だったため、社内は活気があり、このときの僕は「このままこの会社で働くのかな〜」と、ぼんやり考えているだけでした。
光回線系の営業マンが在職中に転職しようとしたきっかけ
僕は光回線系の営業マンを2年間続けて、仕事の大変な部分もいろいろ経験しましたが、仕事を辞めたいと思ったことはありませんでした。
しかし、高校時代から付き合っている彼女との間に子どもを授かったことで、真剣に結婚を考えるようになりました。
そして、結婚するなら「賞与がある会社のほうがいい!」と思い、正社員で働ける会社への転職を意識するようになりました。
また、せっかく転職するなら、新規開拓ではなく既存のお客様をフォローする営業がいい、ウソをつくみたいな仕事はしたくない、とも考えました。
法人営業を1年以上やってきたので、教育体制が整っている会社ならもっと営業の仕事に打ち込めると思い、転職先の職種は営業職に絞りました。
とはいえ、在職中に自分ひとりで転職活動を進めるのは大変だと思ったので、大手の転職エージェントや地元の転職エージェントなどを利用することにしました。
新規開拓の営業マンが転職活動で重視した3つの視点
転職エージェントのキャリアアドバイザーに転職の経緯や希望条件を伝えつつ、転職の方向性を相談したり、適職診断テストを受けたりした結果、次のようにまとまりました。
- 協調性が高く、対人調和力も高い、チームプレーの営業に向いている
- 自分から考えてアイデアを出すよりも、型が決まっていて教育体制が整っている環境が良さそう
- 安定志向のほうが強いので、ベンチャー企業よりも創業年数が長いなど安定企業が良さそう
- 長く安定的にキャリアを積んでいける営業職が良さそう
そして、僕は転職活動で重視するポイントを『法人営業・教育体制が整っている・創業年数が長い安定企業』に絞りました。
その後、担当アドバイザーに協力してもらって、志望動機や自己PRを下記のように作り込んでいきました。
- 前職で法人営業を1年以上経験し、毎月10件以上の契約を安定的に獲得した実績がある。
- 今後、結婚も予定しており、これまでの営業経験を活かして、安定的に働ける会社で長期的に顧客と関われる営業として、腰を据えて長く活躍したい。
- 新規開拓の法人営業を経験しており、飛び込み営業の経験もあるので、営業としてのメンタル面は鍛えられている。
- 先輩や上司のアドバイスを素直に実行して成果が出たという成功体験がある。
- 御社でも先輩や上司の良いところをどんどん学んでいき、営業として御社に貢献できる人材になりたいと考えている。
担当アドバイザーは僕の転職活動が有利になるように応募先に推薦文を送ってくれたり、企業ごとに面接練習も付き合ってくれたりしました。
また、担当アドバイザーが僕を紹介先の企業に転職させることをゴールにしておらず、僕の将来のためにベストな選択肢は何かを考えてくれてる感じが伝わってきたのも好感を持てました。
僕は転職のことを父親にも相談していて、父親が働いている会社にコネで入社できるチャンスもあり、そのことも担当アドバイザーに相談していました。
普通の担当アドバイザーなら紹介先の企業をゴリ押ししてくると思うのですが、その人は『フラットな視点から転職する会社を比較して、本当に僕にプラスになりそうな転職先を選ぶこと』をすすめてくれました。
転職エージェント経由で選考を受けた企業から内定が出ても、内定承諾の期限を迫ってきて焦らせることもなく、後悔しないようにじっくり考える時間をくれました。
信頼できるキャリアアドバイザーに出会えるかは運だと思いますが、僕の場合はかなり運が良かったと思っています。
転職活動の結果と振り返り
僕は法人営業を中心に6社(自分の父親のコネも含めて)の選考を受けて、3社から内定をいただき、最終的に創業60年以上の商社に転職することを決めました。
この会社に転職を決めた理由は、次のとおり。
- 創業60年以上の安定企業であること
- 教育体制が充実している(最初の1年は内勤営業で問合せのあった企業の受発注まわりや見積などを担当→2年目に先輩社員に同行しながら独り立ち)
- 残業が少ないので子育ての時間も取れる
- 精密機器を扱う会社で誠実な仕事が求められるため、営業マンがウソをつくとかは絶対にない
- 転勤がないこと
僕の転職活動を振り返ると、結構うまく転職できたのではないかと思っています。
最初は内勤営業からのスタートでしたが、内勤の先輩や上司たちは明るくて働きやすい雰囲気をつくってくれていますし、月末にかけてノルマを達成しなければいけないギスギスした空気もありません。笑
教育体制の充実をうたっている会社なので、営業トークはもちろん、ビジネスマナーやPCスキルもていねいに教えてもらえる点は良かったです。
加えて、転勤なし、残業少なめ、数字に追われる雰囲気も薄い状態で働けているので、精神的にとても楽ですし、帰宅後に家族や子どもと過ごす時間がとれることも満足しています。
はじめての子育てで夫婦共々バタバタしていますが、それぞれの両親のサポートを受けながら幸せな家庭生活を送れていると思います。
いろいろと書きましたが、これらは『全て行動したから得られた未来』であり、行動しなければ何も変わりませんでした。
とはいえ、僕の場合は結婚や子どもを授かったことによって、半ば強制的に行動した身ではありますが、いま振り返れば大きなターニングポイントでした。
現状に不満があるなら、ただ待っているだけではなく、少しずつでも前に進むために行動するべきだと僕は思います。
新規開拓営業から転職を考えている人へのアドバイス
光回線系の営業マンの方や新規開拓の営業マンの方で転職を考えている人は、そもそも自分が何に不満や悩みを感じているのかを洗い出しておくことが重要だと思います。
僕の場合は『新規開拓ではなく既存のお客様をフォローする営業がいい』『ウソをつくみたいな仕事はしたくない』などを重視しましたが、人によって転職したい理由はさまざまですよね。
たとえば、残業が多い、休日出勤が嫌だ、ノルマが厳しい、仕事に誇りを持てない、年収を上げたい…など。
そして、なぜ転職するのかを明確に定めておかないと、同じような職場に転職することになったり、転職しても悩みが解消されないこともあります。
企業の求人広告やエージェントの甘い言葉に釣られて、「なんか面白そう」とか「働いている人たちが楽しそう」とういう雰囲気だけで転職先を選んでしまうと、転職後にギャップを感じる可能性もあります。
転職先の企業を調べるときは、営業手法は既存客へのルート営業しかない、転勤はない、リモートワークができる、など転職したら確実に手に入るものだけを意識するのがおすすめです。
また、転職エージェントを利用する場合は、大手の転職エージェントと地元の転職エージェントを併用するなど、複数のキャリアアドバイザーの意見を聞いてみるのが良いかと思います。
ここだけの話、担当アドバイザーがどんな人になるかは運なので、もし担当アドバイザーが自分と合わなかったら、担当者を変更してもらうか、転職エージェント自体を変えるしかないですね。
ちなみに、僕がおすすめする転職エージェントは10時間以上のフォローがある『 第二新卒エージェントneo 』です。
第二新卒エージェントneo :20代の転職に強い。未経験OKの求人が豊富。10時間以上の手厚いフォローあり。
まとめ
僕は光回線系の営業マンを2年間やりましたが、20代の若いうちに新規開拓の営業を経験して良かったと思っています。
なぜなら、社会人経験の浅い高卒の自分が、ホワイト企業の商社に転職できた理由は『20代前半の若さで新規開拓や飛び込み営業の経験が2年あること』だったからです。
20代前半で過酷な労働環境を耐え抜いた経験のおかげで、『仕事で壁にぶつかっても頑張れそうな人』『将来的に営業のリーダーになれる可能性がある』という評価をしてもらえたようです。
人生をトータルで見れば、新規開拓の営業を頑張ったからこそ、ホワイト企業のルート営業という未来が待っていた、とも言えます。
もし現状に悩んでいる人がいるなら、過去の経験は決して無駄にならないので、横にズレて別の結果を出す方法はないかを考えてみるのがおすすめです。
ただし、待っているだけでは、未来は何も変わりません。
理想の未来を手に入れたいなら、まずは行動して、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
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