
「派遣社員が底辺になる理由を知りたい…」
「派遣社員の給料が安い理由を知りたい…」
「派遣社員から抜け出す方法が知りたい…」
このような方に向けて、この記事を書いています。
正社員になろうと思って就職活動したけど、なかなか就職先が見つからず、目先の収入を確保するために派遣社員を選んでいる人も多いと思います。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
この記事では「派遣社員が底辺になる理由」から「派遣社員から抜け出す方法」までを解説しています。
この記事を読めば、派遣社員の底辺の実態を知った上で、派遣社員として働くべきかどうかを判断できるようになります。
3分で読める内容ですので、それではいきましょう。
※『今すぐに派遣社員から正社員に転職したい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
派遣社員が底辺だといわれる理由【3分で解説します】

派遣社員は手取り月収14万円で労働させられています。
その理由は、派遣社員には手取り月収14万円の価値しかないからです。
企業にとって派遣社員は「いつでも解雇できる便利な人材」です。しかも時給1000円くらいで労働してくれるので、必要なときに使いやすいツールです。
派遣社員は安くて便利で使い捨てが可能なツールだと思われているのです。
これが、手取り月収14万円の価値しかつかない最大の理由です。

特に単純作業の労働の場合は、これが顕著にあらわれます。
僕の経験からいうと、工場や倉庫で仕分けや検品をやっている派遣社員の人は、極端に収入が低い印象です。
要するに、誰でもできる単純労働をしている人の給料が低いということですね。
最低賃金が毎年上がっているにも関わらず、いまだに時給1,000円とかで働いている派遣社員がたくさんいます。
単純労働は何も考えなくてもできるので、目の前のストレスは少ないかもしれませんが、一生時給1000円のままです。
手取り月収14万円の生活から抜け出したいなら、自分の人材価値を高めるための行動をしなければいけません。
派遣社員を続けている限り、何のスキルも身に付かないのです。
派遣社員の手取りが少ない理由は人材派遣の仕組みが問題!?

あなたは人材派遣の仕組みをご存知でしょうか?
派遣社員として働くのなら、人材派遣会社の仕組みを最低限知っておかないと、損をしてしまう可能性があります。
派遣社員は、直接雇用ではなく派遣雇用という形態で働くことになります。
直接雇用では、雇用契約を結ぶ会社と実際に勤務する会社が同じですが、派遣雇用では、雇用契約を結ぶ会社と実際に勤務する会社が異なります。
アルバイトや正社員は直接雇用になるので、仕事をする会社と給与を支払う会社が同じになります。
派遣社員は派遣雇用になるので、派遣社員、派遣先の企業、派遣元の派遣会社の3者間で成り立っています。

派遣会社の仕事は、派遣社員に仕事を紹介すること、就業条件を派遣先企業と交渉すること、派遣社員に給料を支払うことです。
派遣会社は、派遣先企業から派遣社員一人当たりに支払う「派遣料金」をもらており、これが利益のもとになっています。
派遣料金のすべてが派遣社員の給料として支払われるわけではなく、そこから派遣会社の利益や経費などが差し引かれています。
具体的には、派遣会社の営業利益、派遣会社の諸経費、派遣社員の有給休暇費用、社会保険料などですね。
派遣会社によって内訳は異なりますが、だいたい派遣料金の7割が、派遣社員の給料として支払われています。
派遣社員の時給が1,000円なら、派遣先が支払っている派遣料金は1400円ということになります。
時給1,000円だと、1ヶ月が22日稼働として、1日8時間労働をしていれば、月給176,000円になります。これだと手取りは14万円前後ですね。
しかし、実際に派遣先が支払っている時給1400円で計算すると、月給246,400円になります。これだと手取りは20万円前後ですね。
つまり派遣会社が勤務先との間に入っている限り、派遣社員に入ってくる給料は低いままなのです。
ここまでを理解した上で、派遣社員という働き方を選んだほうがいいです。

派遣社員の手取りが少ない理由は責任が問われない立場だから

ここでは、派遣社員のメリットやデメリットを紹介しますね。

- 自分の希望条件で自由に働ける
- 契約以外の仕事は基本的に発生しない
- プライベートの時間を確保しやすい
- 複数の企業での勤務を経験できる
- 好きな仕事を選ぶことができる
- 派遣会社に悩み相談ができる
- 派遣会社にキャリアプランのアドバイスがもらえる
- 未経験でも始められる仕事を紹介してもらえる
派遣社員は手取り月収14万円という経済的に厳しい部分もありますが、それなりにメリットはたくさんありますね。

- 派遣期間には3年という上限がある
- 平均で半年~1.5年で仕事が変わる
- 給料や賞与が正社員より低い
- 交通費が支給されないこともある
- 派遣切りのリスクが常にある
- スキルの有無で給料に差がある
- 単純労働だと給料は極端に低い
派遣社員のデメリットには、契約期間の上限や給料が低いことに加え、派遣切りというリストラのリスクも高いという点がありますね。
派遣社員は市場価値が低いから手取りが底辺になる

派遣社員の最大のリスクは、突然リストラされる可能性があることです。

派遣先の言い分としては、法律的には問題ないということですが、派遣社員にとっては悲劇です。
2週間後から突然無職になるわけですから、貯金がなかったら生活できなくなってしまいますよね。
このような危険と隣り合わせの状態で働いているのが、派遣社員の実態です。
世の中の景気が悪くなると、企業の仕事自体が減ってしまい、人件費が経営を圧迫してしまいます。
人件費削減の最初のターゲットが、派遣社員の給料ということですね。
もともとの雇用契約がそうなっているので、派遣社員は何も文句を言えないのです。
派遣社員は無能なイメージがあるから底辺になりやすい

派遣社員には様々な職種がありますので、すべてに当てはまるわけではないですが、一般的に派遣社員は無能で使えないというイメージが強いです。
その理由は、誰でもできる単純作業の派遣社員として働いている人が多いからです。

これらの仕事は、身体さえ動けば、誰でもできる仕事です。
そのため、仕事の市場価値が低く、この仕事に就く人材の市場価値も低くなります。
企業にとって、派遣社員は代替え可能な大量の歯車の一つでしかないので、その扱いも相当雑になるというわけですね。
これらのことからも、世間的に派遣社員は無能で使えないというイメージが強いということです。
自分にしかできない仕事をどれだけ増やせるかが、派遣社員という底辺の世界から抜け出すためには重要です。
専門スキルがないと手取りが底辺な派遣社員から抜け出せない

これからの時代は、専門スキルがないと稼げません。
誰でもできるような仕事をしている限り、社会の底辺から抜け出せない時代になりました。
大手企業が相次いで中堅社員の大幅リストラを実施したり、終身雇用の崩壊を発表したりする時代です。
日本が高度経済成長期だったときは、企業が用意したシステムの中で、歯車の一つとして働き続けていれば、それなりの生活ができていました。

自ら考えて行動できる人でないと、自分だけの専門スキルを身に付けることはできません。
日本の学校教育では、周囲に合わせることや空気を読むことが良しとされていますが、この教育は歯車を大量生産するためのものです。
社会の底辺から抜け出すためには、同調圧力を無視して、その他大勢の労働者たちと違う行動をする必要があります。
派遣社員で単純労働をしている人は将来的に、立場がかなりヤバくなるということですね。
明るい未来を手に入れたいなら、専門スキルを身につけるために仕事を選ぶべきです。
これから、あなたはどんなスキルを身に付けますか?

派遣社員が底辺だといわれる理由【まとめ】
最後に「派遣社員が底辺だといわれる理由」をまとめておきます。
- 派遣社員には手取り月収14万円の価値しかない
- 派遣先が支払う派遣料金の7割が給料になる
- 派遣社員のメリットは自由・プライベート・悩み相談
- 派遣社員のデメリットは期間・低収入・リストラ
- 派遣社員は突然リストラされるリスクがある
- 派遣社員は無能で使えないイメージがある
- 専門スキルがないと社会の底辺から抜け出せない
派遣社員にはメリットとデメリットがありますが、長期的なキャリアを考えると、圧倒的にデメリットのほうが多いと思います。
目先の仕事の楽さをとってしまうと、5年後、10年後に痛い目をみるのは自分自身です。
あなたは、それでも派遣社員を選びますか?
