
この記事では、ひいおばあちゃんとの別れをきっかけに写真の世界を志し、専門学校に進んだものの体調を崩して退学。内定していた写真の仕事も急遽なくなってしまった20歳男性が、「次の一手」を転職エージェントと一緒に考え始めたリアルをお届けします。
「夢に向かって進んできたのに、思い通りにいかなくなった」「体の事情があっても、就職できるか不安」——そんな方に読んでほしい体験談です。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
| 名前 | I・Rさん(20歳男性) |
|---|---|
| 学歴 | 高校卒業(写真専門学校中退) |
| 主な職歴 | ホテルウェイター・コンビニ・カラオケ・居酒屋・設営(高校〜専門在学中のアルバイト) |
| 就活のきっかけ | 体調不良による専門学校退学・内定していた写真の仕事が急遽なくなったことを機に転職活動を開始 |
| 就活の軸 | 「過度な運動がない職場」「福岡周辺」「正社員」「将来的に一人暮らしできる収入」 |
| 使用した就職サービス | 転職エージェント(面談済み・求人選定中) |
| 目指す職種 | 接客・販売・営業系(人と話すことが好き・幅広い職種を検討中) |
今回インタビューしたのは、ひいおばあちゃんとの別れをきっかけに写真の仕事を志し、専門学校で学んでいたものの体調不良で退学せざるを得なくなった伊藤陸斗さん(20歳男性・仮名)です。
内定していた写真関連の仕事も急遽なくなってしまい、「では次はどうするか」という問いと向き合いながら、転職エージェントの扉を叩きました。
3分で読める内容ですので、それではいきましょう〜。
※「今すぐにフリーターから就職したい!」という方は、以下の記事を読む方が早いかもです。
目次
写真を志したきっかけ——残された一枚が教えてくれたこと

伊藤さんが写真の世界に進もうとしたのは、ひいおばあちゃんが亡くなったときの経験からでした。
「亡くなったとき、写真が残っていた。それが残るのがいいと思った。」
写真は、時間を止める行為です。会えなくなった人の姿を、記憶を、ある瞬間を——写真はそれを後世に残してくれる。その価値を、大切な人との別れを通じて実感した伊藤さんが、写真を仕事にすることを選びました。
高校でも写真部に所属しており、その頃から自然と写真は伊藤さんの日常の一部でした。
写真専門学校に進学し、プロのカメラマンとして働くための技術を学び始めます。そして卒業後の就職先として、写真関連の正社員の仕事が内定していました。
夢への道が、一歩ずつ整っていくように見えていました。
体調の変化が、計画を狂わせた

ところが、専門学校在学中から体調に変化が出始めます。
もともと心臓に持病があり、専門学校1年生のころから発作が出るようになりました。
学校に通い続けることが難しくなり、単位が不足して退学という選択をせざるを得なくなります。
「体調が悪くて、学校に行けなかった。単位が足りなくなった。」
そして、内定していた写真の仕事も急遽なくなってしまいました。
「正社員で写真の仕事が決まっていたが、急遽なくなった。」
夢に向かって準備してきたものが、ほぼ同時に崩れていった。20歳のその経験は、言葉では表せないくらい辛いものだったはずです。
ただ、伊藤さんは止まりませんでした。「やるってなったら真っすぐ進める」という自分の特性が、前に向かわせていきます。
現在も通院しながら働く——「できること」を整理する視点

伊藤さんは現在も通院を続けており、過度な運動は禁止されています。
就職活動をするうえで、「体の状態に合う仕事かどうか」を確認することが必須になります。
「体力仕事や激しい運動を伴う職場は難しい。でも、人と話したり、座って作業したり、軽い移動を伴う仕事なら問題ない。」
この「できること・できないことを自分で把握している」という点は、実は就活の強みになります。自己認識が正確な人は、入社後のミスマッチが起きにくく、採用側から見ても「長く働いてくれそう」という印象を与えやすいです。
「居酒屋では大きな声が出せなかった」「カラオケのバイトは楽しかったが体力面がきつかった」という正直な振り返りからも、自分の体の状態と仕事の相性を冷静に見られる人間であることが伝わります。
アルバイト歴から見えてくる、伊藤さんの対人スキル

体調の話が多くなりますが、伊藤さんには複数のアルバイト経験があります。
ホテルのウェイターでは、接客のマナーと場の読み方を身につけました。カラオケでは「人間関係がよかった」「同年代が多かった」という理由で一番楽しかったと話します。
居酒屋については「ちょっと嫌だった」と言いながらも、「人と話すのは好き」という本音が出てきました。
設営の仕事も経験しており、現場での段取りや体を使う作業の感覚も持っています。
この多様なアルバイト経験から見えるのは、「人と関わることに意欲があり、環境の良し悪しで仕事への気持ちが大きく変わる人間だ」ということです。
職場の雰囲気・同僚との関係性が合えば、力を発揮できる。そういう人材は、採用側に「雰囲気を大切にしている社員がいる職場」を選んでもらうことが、長続きの鍵になります。
伊藤さんが次の仕事に求めること
これまでの経験と体の状況を踏まえると、伊藤さんが転職先に求める条件が整理できます。
① 過度な運動や激しい体力仕事がないこと
持病への配慮から、肉体的な負荷が大きい職種は避ける必要があります。接客・販売・事務・軽い営業など、室内中心の仕事が向いています。
② 人と関わることができる職場
「人と話すのが好き」という本音が出てきました。黙々と一人でこなす仕事より、お客様やスタッフとのコミュニケーションがある仕事との相性がよいです。
③ 福岡周辺で正社員として働けること
将来的には一人暮らしも視野に入れており、安定した正社員収入を得ることが当面のゴールです。
就職活動のリアルな状況——幅広い職種で10社の求人を検討中

伊藤さんは現在、転職エージェントから10社の求人を紹介されており、幅広い職種の中から自分に合うものを探している段階です。
求人の方向性は大きく4つに分かれています。
人材系・キャリアサポート職(正社員)。
求職者の就職を支援するコーディネーター系の仕事です。人の話を聞いて寄り添う仕事で、「幅広いことに興味を持てる」「いろんなことに気づける」という伊藤さんの特性と相性がいい職種です。
携帯ショップ・通信系スタッフ(正社員)。
スマートフォンの販売・サポートを担当する仕事で、2社が候補として提示されています。室内での接客が中心で、体への負荷が少なく、人と話すことが好きな伊藤さんに向いている職種です。
医療系サービス・不動産・引越し系の営業(正社員)。
医療機関向けの法人営業、不動産営業、引越し反響営業など、「提案・サポート型の営業職」が複数提案されています。激しい体力仕事ではなく、コミュニケーション力が中心になる仕事です。体の状態との相性を事前に確認しながら選択することが大切な職種です。
ドラッグストア・飲食チェーン(正社員)。
薬や日用品の販売・接客を担当するドラッグストアスタッフや、飲食チェーンのホールスタッフも候補に挙がっています。ホテルウェイターやカラオケでの接客経験が活きる職種です。
まだ絞り込みはこれからの段階ですが、「人と関わりながら過度な体力を使わない仕事」という軸がある分、候補を絞るための基準は持っています。

この体験談から見えてくること

伊藤さんのストーリーには、体や健康面の事情があって就活に不安を感じている方に届けたいポイントがあります。
「できないこと」を把握している人は、ミスマッチが起きにくい
体の制約があることを「就活の弱み」として捉えがちですが、「自分にできること・できないことが明確に言語化できている」という点は、採用担当者に安心感を与えます。正直に話したうえで条件が合う職場を選ぶ方が、長く続く就職につながります。
夢に向かってきた経験は、「なぜこの仕事を選ぶか」の説明になる
写真という夢を持ち、専門学校まで進んだ経歴は、「やると決めたら動ける人間だ」という証拠です。夢の仕事に就けなかったとしても、「次の仕事への意欲・理由」を語るときに、この経験が背景として機能します。
「60〜70点主義」は、完璧主義よりも仕事を長続きさせる特性になる
「100点ではなく60〜70点を目指す」という短所として挙げていますが、これは裏を返せば「現実的に動ける人間だ」という強みでもあります。完璧を求めるあまり動けなくなるタイプより、まず動いてから改善するスタイルは、変化の多い職場で評価されることがあります。

おわりに
ひいおばあちゃんとの別れから、写真という夢が生まれた。その夢を追いかけて専門学校に進んだ。体調を崩して退学した。内定も急になくなった。
それでも、転職エージェントの扉を叩いた。
「やるってなったら真っすぐ進める」という言葉どおり、伊藤さんは今も前を向いています。
自分に合う職場さえ見つかれば、その真っすぐさが力になる。20歳の次の一步が、長く続けられる場所への入り口になることを願っています。