
この記事では、ゲームのプログラミングを学ぶために専門学校に進んだものの「やってみたら向いていなかった」と気づき、就職先がなかなか見つからないままフリーター状態が続いた20歳男性が、「長く安定して働ける職場」を軸に転職活動を始めたリアルをお届けします。
「専門学校で学んだことと違う仕事に就くのは変なのか」「正社員経験がほとんどないまま20歳になってしまった」——そういった状況の方に読んでほしい体験談です。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
| 名前 | S・Hさん(20歳男性) |
|---|---|
| 学歴 | 専門学校卒(ゲームサイエンス学科) |
| 主な職歴 | 技術系アウトソーシング会社・正社員(3ヶ月・配属先なく待機後離職)→ ゲームサポート窓口アルバイト(メール対応) |
| 就活のきっかけ | 正社員入社後に配属先がなく離職。フリーター状態が続くなかで「安定して長く働ける職場」を求めて転職活動を開始 |
| 就活の軸 | 「安定・長期雇用」「同年代が多い職場」「愛知県内」 |
| 使用した就職サービス | 転職エージェント複数登録(面談済み・選考経験あり) |
| 目指す職種 | 携帯ショップ・営業系・通信系(接客・対人系の仕事が向いている可能性) |
今回インタビューしたのは、ゲームが好きでゲームサイエンス専門学校に進んだものの、実際にプログラミングをやってみると「向いていない、面倒くさい」と気づき、就職後も配属先がなく離職してしまった杉江宏紀さん(20歳男性・仮名)です。
「とりあえず仕事に就きたい」という素直な言葉から始まった就活のリアルをお伝えします。
3分で読める内容ですので、それではいきましょう〜。
※「今すぐにフリーターから就職したい!」という方は、以下の記事を読む方が早いかもです。
目次
ゲームが好きで専門学校へ——でも「プログラミングが向いていない」と気づいた

杉江さんがゲームサイエンス学科の専門学校に進んだのは、小学校から続けてきたゲームやアニメへの愛着がきっかけでした。
「もともとプログラマーかキャラデザインをやりたいと思っていた。」
専門学校ではC#・C言語・HTML・Photoshopを学び、シナリオやキャラクターデザインにも触れました。
ただ、実際にプログラムを組む授業を受けていくうちに、「難しくて、途中で飽きてきた」という感覚が積み重なっていきます。
「プログラムを組むことが面倒くさいかな、という感じになった。」
これは決して「ゲームが好きではなくなった」ということではありません。「つくること」より「遊ぶこと・楽しむこと」にゲームへの愛があった。そのズレが、専門学校で少しずつ明らかになっていきました。
この気づきは大切な自己認識です。「やってみてわかった」ことは、次の選択の精度を上げる経験でもあります。
最初の就職先で配属先がなかった——3ヶ月で離職という経緯
専門学校を卒業した杉江さんは、学校の紹介もあり技術系のアウトソーシング会社に正社員として入社します。
ただ、入社後に愛知県内での配属先が見つからず、待機状態が続きました。
「愛知県内の仕事がなく、県外の職場見学もあったが、面接でも決まらず待機していた。」
結局、3ヶ月で離職することになります。
「受けるものがなかったから入社した」という言葉も印象的でした。就活の軸が定まっていないまま、とりあえず入社したという正直な経緯があります。
この経験は失敗ではなく、「仕事の入り方と合う職場の見つけ方を考えるきっかけ」になったと捉えられます。
ゲームサポートのアルバイトが「一番楽しかった」
杉江さんが一番楽しかったと話すのは、ゲームのサポート窓口でのアルバイトです。
「アルバイトが楽しかった。年が近い人も多くて、ゲームを遊んでいてもいいし、上司がいない日は特に楽しかった。」
問い合わせのメール対応を担当しており、ゲームへの知識が活きる仕事でした。
この経験から見えてくるのは、「好きな領域の知識を使いながら、同年代と一緒に働ける環境」が杉江さんには合っているということです。
職場の雰囲気・一緒に働く人の年齢層が、モチベーションに直接影響するタイプだということが、この言葉からはっきりわかります。
プラモデルと絵——「つくること」が好きな人間の素顔

杉江さんの趣味を聞くと、ゲーム・漫画・映画に加えて「プラモデルを作ること・塗装すること」が一番好きだと話してくれました。
「プラモデルが一番好き。作っていても面白い。塗装もしている。」
細かい作業を丁寧にこなすこと、自分の手で形にすること——こうした特性は、接客よりも「ひとつの作業を丁寧に完成させる」仕事との相性を示しています。
小学校から続けてきた模写の習慣もあり、「じっくり取り組める」という側面は確かにあります。
専門学校でCAD・溶接・配線・自動車工学なども学んでいる経験も、技術系の仕事への適性の一端を示しています。
杉江さんが次の仕事に求めること
これまでの経験から、杉江さんが転職先に求めることが整理されます。
① 安定して長く続けられる環境
「できるだけ長く働ける環境で、安定して勤務できる会社がよさそう」という言葉が、一番の希望として出てきました。短期での離職が続いている経験から、「次こそ腰を据えられる職場」という意識が強くなっています。
② 同年代が多い職場
ゲームサポートのアルバイトで「年が近い人が多くて楽しかった」という経験から、職場の年齢層への意識があります。同世代と一緒に働ける環境が、モチベーションの維持につながります。
③ 愛知県内で働けること
生活拠点が愛知県のため、転勤なしまたは愛知県内での勤務が条件です。
就職活動のリアルな状況——一次落ちを経て複数の方向性を探している
杉江さんの転職活動は、複数のエージェントと求人サイトに登録しながら動いています。
ITエンジニア研修職(書類通過→一次面接落選)。
未経験からプログラミングを学べる研修型の求人に応募しましたが、一次面接で落選しました。「プログラミングが向いていないと感じている」という自己認識と、選考結果が一致している形です。ITエンジニアよりも、別の方向性で強みが活きる職種を探すタイミングかもしれません。
NHK系の営業職(応募予定)。
放送受信料の契約・更新を担当するルートセールスの仕事に応募する予定があります。既存のお客様へのアプローチが中心で、飛び込みや電話営業とは異なるスタイルの仕事です。
現在検討中の求人——接客・販売・営業系が中心。
携帯ショップのスタッフ、訪問営業、大手通信キャリアの販売職、法人向けの提案営業、医療系のサービス営業などが候補として提示されています。ゲームサポートでのメール対応経験や、専門学校で積んだコミュニケーション力が活きやすい方向性です。「同年代が多い職場」という希望にも、若い社員が多い通信・営業系の職場は合っています。
一方で介護職も提案されましたが、「自分には向いていないかな」という感覚があり、前向きには検討していない状況です。

この体験談から見えてくること

杉江さんのストーリーには、専門学校で学んだこととは違う仕事に就こうとしている方や、正社員経験がほとんどない20歳に届けたいポイントがあります。
「やってみて向いていないとわかった」は、貴重な自己認識
プログラミングが合わないとわかったことは、就活においてマイナスではありません。「自分が得意なことと苦手なことを言語化できている」という状態は、次の職種選びで「ミスマッチを避ける」ための武器になります。
専門学校で学んだことと違う仕事に就いてもいい
「ゲームを学んだのに全然関係ない仕事に就くのは変じゃないか」と思う方も多いですが、そんなことはありません。専門学校での経験は「何ができるか」より「自分がどういう人間か」を知るための時間でもあります。その気づきを次の就活に活かせれば、専門学校の経験は無駄ではありません。
「楽しかったアルバイト」の条件が、次の職場選びのヒントになる
「年が近い人が多くて楽しかった」——この言葉が、杉江さんには「職場の雰囲気・一緒に働く人の年齢」がモチベーションに直結するタイプであることを示しています。求人を選ぶとき、「若い社員が多い」「フラットなコミュニケーション文化がある」という職場を優先することが、長続きにつながります。

おわりに
ゲームが好きで専門学校に進んで、プログラミングが向いていないと知った。就職後に配属先がなかった。アルバイトが一番楽しかった。
その正直な経緯を経て、「安定して長く働ける職場を探している」という言葉で転職エージェントの扉を叩いた20歳。
「とりあえず仕事に就きたい」というシンプルな願いが、次の一歩につながっています。
プラモデルを丁寧に作り上げるように、自分に合う職場もじっくり探せれば——それが長く続く仕事への入り口になります。