26歳フリーター女性

この記事では、大学を卒業しながら年収約200万円の派遣フリーターを続けてきた26歳女性が、フィリピン工場閉鎖という突然の派遣切りをきっかけにIT・医療系求人へ踏み出した、転職活動のリアルな記録をお届けします。

「なぜ大卒なのに派遣なのか」「突然仕事を失ってから何をすべきか」——そんな経験をした方にこそ読んでほしい体験談です。

ドフラ
こんにちは。元フリーターのドフラです。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。

【この記事の主人公】
年齢・性別:26歳・女性
学歴:大学卒業
主な職歴:古着屋正社員 → アパレルショップアルバイト → 病院検査部門(派遣)→ 自動車系製造・検品(派遣・2年以上)
就活のきっかけ:フィリピン工場停止に伴う人員削減で突然の派遣切り(当月末で終了)
現在の年収:約200万円(実家暮らし)
就活の軸:「年収アップ(一人暮らしできる水準)」「スキルが身につく仕事」「土日休み・体への負担が少ない職場」
使用した就職サービス:転職エージェント(4社に応募済み)
応募中の職種:テクニカルサポート・医療メディアAD・介護系キャリアアドバイザー・IT系営業

今回インタビューしたのは、大学卒業後に古着屋・アパレル・病院の検査部門と経験を重ね、直近は自動車系製造会社の派遣社員として部品の検品を2年以上続けてきた山口奈菜さん(26歳女性・仮名)です。

フィリピン工場の停止に伴う人員削減で「今月末で終わり」と突然告げられ、準備ゼロの状態から転職活動をスタート。

年収約200万円から脱出するために、テクニカルサポート・医療メディア・介護系キャリアアドバイザーなど、これまでとまったく異なる職種への応募を始めています。

3分で読める内容ですので、それではいきましょう〜。

「今すぐにフリーターから就職したい!」という方は、以下の記事を読む方が早いかもです。

突然の派遣切り—26歳の春に訪れたタイムリミット

山口奈菜さんに転機が訪れたのは、26歳の3月でした。

自動車系の製造会社で部品の検品業務を担当していた山口さんは、フィリピン工場の停止に伴う人員削減の影響を受け、突然「今月いっぱいで終わり」と告げられます。

「急すぎて、次に何がしたいかなんて、まったく決まっていなかった」

希望する職種も、受けたい会社も、何も準備できていない状態でのスタートでした。

ただ、気持ちの整理がつくにつれて、ひとつのことが鮮明になってきたと言います。

「次は、ちゃんと長く働ける場所を見つけたい。」

派遣切りという理不尽な経験が、かえって山口さんの就職活動への本気度に火をつけていきました。

なぜ大卒でフリーターになったのか?山口さんが語る本音

大学を卒業した後、なぜ正社員ではなく古着屋→アパレルバイト→派遣という道を歩んできたのか。山口さんに率直に聞いてみました。

「就職活動のときに、自分がやりたい仕事がはっきりしていなかった。好きなものに近いところ(古着屋)から入ったけど、現場の過酷さは想像と全然違った。」

「大卒でも、やりたいことが見えていないまま社会に出れば、フリーターになることはある。そういう人はたくさんいると思う」

山口さんのこの言葉は、「大卒フリーター」というカテゴリの人たちが共通して持つリアルな感覚を代弁していると思います。

学歴があっても、方向性がなければ出発点は同じですよね。

山口さんのキャリアは、大学卒業後に就職した古着屋の正社員から始まります。

大学時代から通い続けていた古着屋に正社員として入社。

レジ打ち・品出し・接客に加え、仕入れ業務も担当しました。

しかし仕入れ現場の過酷さが想像以上でした。

早朝6時前に集合し、ゴミ袋から出した古着を100キロ入りの箱に詰めて運ぶ重労働。

アレルギー性鼻炎も重なって体が悲鳴を上げ始め、上下関係の厳しさも追い打ちとなり退職を決めました。

その後はアパレルショップでアルバイト。

ヴィンテージのアクセサリーやクラシックな服が好きだったこともあり、販売と陳列の仕事は楽しかったそうです。

けれど、オーナーによる露骨な身内びいきが続き、こちらも長くは続きませんでした。

転機になったのは、先輩に紹介された派遣会社への登録です。

大学医学部附属病院の検査部門に配属され、血液や尿の検査業務を担当。

単純作業でも精度が求められる環境に、山口さんは「自分に向いている」と感じたと話します。

その後、自動車系の製造会社へ派遣が切り替わり、車の部品検品を担当。

こちらでも2年以上続けることができました。

「単純作業でよかった」—その本音の裏にあるもの

山口さんに「これまでで一番続けられた仕事は?」と聞くと、迷わずこう答えてくれました。

「今の検品の仕事です。ノルマもタイムアタックもなくて、自分のペースで集中できた。」

コイルの線がはんだ付けされているか、部品に割れがないか——品番ごとに担当が決まった繰り返し作業の中で、山口さんは自分なりの工夫を積み重ねていきました。

「どういう配置にすれば作業がしやすいか、箱の積み下ろしのタイミングはどうすれば効率が上がるか、ずっと考えながらやっていた」

一見すると単純な作業でも、頭の中では常に「もっと良い方法はないか」を考え続けていたそうです。

その習慣は、山口さんが自分の長所として挙げる「多角的にものを見る力」そのものです。

ただ、2年が経つころからある感情が積み重なってきます。

「ステップアップができない虚しさ、みたいなものが、じわじわと出てきた」

作業自体にストレスはない。でも、このまま同じことを繰り返し続けていいのか——その問いがずっと心の奥にくすぶり続けていました。

職場の人間関係で消耗してきた、正直な記録

山口さんの職歴を振り返ると、仕事の内容よりも人間関係が退職の引き金になっているケースが目立ちます。

古着屋では、上下関係の厳しさと体力的な負荷が重なりました。

アパレルショップでは、オーナーの露骨な身内びいきにより公平に評価される環境ではなかった。

売上をほかの人間に横取りされるような場面も目撃しており、精神的に消耗していきます。

病院の検査部門では、最初に配属された受付で医師とお客様の板挟みになり、さらに同僚3名からのいじわるに遭いました。

「トラブルを起こしたくないから黙って耐えるタイプじゃない、でも直接ぶつかるのも好きじゃない」

山口さんがどちらかといえば少人数の環境や役割が明確なポジションを好む理由は、こうした経験の積み重ねにあるのかもしれません。

腰を落ち着けられる環境さえ整えば、山口さんは長く働ける人間です。それは2年以上続けた検品の仕事が証明しています。

26歳女性フリーターが転職先に求める3つのこと

山口さんが次の職場を選ぶうえで外せない条件を整理すると、次の3つに絞られます。

① 土日休みで、体への負担が少ない職場

肉体労働と不規則な休日が続いてきた経験から、体と生活リズムを守れる職場を強く求めています。「体力を削りながら働き続ける」という選択はもうしたくないと話します。

② 今よりも年収が上がり、一人暮らしができるようになる

現在の年収は約200万円。実家暮らしでなんとか生活できているものの、自分の力で生計を立てられる状態を目指しています。一人暮らしができるだけの収入が、次の仕事を選ぶ現実的な基準のひとつです。

③ 専門スキルが身につき、長く続けられる仕事

「派遣切りに遭うたびに一からやり直す」という繰り返しに、山口さんはすでに限界を感じています。次は「自分の中に何かが残る仕事」をしたい——スキルと経験が積み上がっていく環境を探しています。

実際に応募した4社—就職活動のリアルな状況

転職の軸が固まってきた山口さんは、転職エージェントと相談しながら具体的な求人への応募を始めています。現時点で応募しているのは4社です。

1社目は、技術系のテクニカルサポート職。

CAD操作やヘルプデスクを担当するIT系の仕事で、未経験から挑戦できる点が決め手になりました。

2ヶ月の研修期間があり、インフラやシステム開発など複数のキャリアパスが用意されています。

「手に職をつけたい」という山口さんの希望と方向性がよく合っています。

2社目は、医療・ヘルスケア分野のWEBメディアを運営する会社のアシスタントディレクター(営業職)。

医療機関への取材提案を行う仕事で、残業は月10時間程度、無駄な休日出勤もなし。

女性が長く働ける環境が整っており、子育てや介護による時短制度も整備されています。

年収は現状より100万円近くアップする見込みです。

3社目は、介護・保育分野の転職支援を行う会社のキャリアアドバイザー職。

求職者の相談に乗り、転職をサポートするポジションです。

年間休日は130日と余裕があり、専門スキルが身につく点も魅力。

「人の役に立てる仕事がしたい」という山口さんの気持ちとも重なります。

4社目は、中小企業向けのWEBサービスを提案するIT系の営業職。

ホームページ制作をはじめとするクラウドパッケージ商品の提案営業で、駅近くに勤務地があります。

IT業界での経験が積める点も、長期的なキャリアを考えるうえでプラスになりそうです。

4社に共通しているのは、正社員・土日休み・名古屋市内・年収アップという山口さんの軸がしっかり反映されているということです。

「自分ひとりで探していたら、こういう求人には絶対たどり着けなかったと思う」と山口さんは話します。

エージェントを使うことで、自分では気づけなかった可能性の扉が開き始めているんですよね。

ドフラ
ちなみに、転職エージェントの選び方にはコツがあるので、よろしければ、こちらの記事もどうぞ。

面接で活かせる、山口さんの隠れた強み

山口さん自身は「特にない」と控えめに話しますが、聞いていくと面接で十分に語れる素材がいくつも見つかります。

一つの作業を深く考えながら続けられる

検品の仕事で2年以上、自分なりの工夫を積み重ねてきた経験は「コツコツ取り組み続けられる人間である」という証拠です。

飽きるのではなく改善しながら継続してきた——その姿勢は、事務職や品質管理、バックオフィス系の職場で高く評価されます。

1対1のコミュニケーションなら強みになる

「一対一の接客なら問題なくできる」と話す山口さん。

大勢に一度に対応する場よりも、相手一人ひとりと向き合える仕事の方が力を発揮しやすいタイプです。

キャリアアドバイザー職や個別対応が多い営業職との相性がいいです。

多角的にものを見る力

「同じ作業の中でも、配置・タイミング・効率を常に考えていた」という話に、山口さんの観察力と改善思考が表れています。

テクニカルサポートやヘルプデスクのように、問題を整理して解決策を提示する仕事でもこの力は活きてきます。

この体験談から見えてくること

山口さんのストーリーが示しているのは、「大卒でも派遣フリーターになる現実」と、「突然の派遣切りがかえって転職への背中を押す」という逆説です。

2年以上続けた検品の仕事で「ステップアップできない虚しさ」を感じながらも動き出せなかった山口さんが、外から与えられたタイムリミットで動き始めた。

フィリピン工場の停止という、まったく自分と関係ない出来事が人生の転機になることがある。

不条理に見えても、それが動き出すきっかけになるなら——それもひとつの始まり方ですよね。

派遣切りは「理不尽」だが、行動の起点にもなる

準備ゼロで始まった山口さんの就職活動ですが、エージェントに相談することで自分では思いつかなかったIT・医療・介護という3方向の可能性が開きました。

「やりたいことが決まっていない」状態でも、プロの目線でスキルと求人を照合してもらうことで、思いがけない方向への扉が開くことがあります。

大卒フリーターへのメッセージ

「大卒なのに」という言葉で自分を責めている人に、山口さんの話は届くはずです。

学歴があっても、方向性がなければ出発点は同じです。

大事なのは今から動き出せるかどうかです。

年収200万円から一人暮らし可能な水準へ——その一歩を、山口さんは今まさに踏み出そうとしています。

ドフラ
フリーターから正社員になった人の体験談が知りたい方は、以下の記事をどうぞ。

おわりに

突然の派遣切りから始まった山口さんの転職活動は、まだ途中です。

でも「自分ひとりではたどり着けなかった求人に、今は向き合っている」という事実は大きな変化です。

大卒でも年収200万円になることがある。それは珍しい話ではありません。

そこから抜け出せるかどうかは、動き方次第です。

山口さんのリアルな記録が、同じ状況にいる誰かの背中を押せれば嬉しいです。

ドフラ
フリーター女子の就職成功・体験談が知りたい方は、以下の記事をどうぞ。