「美容部員は給料が低い気がする…」
「美容部員はなかなか給料が上がらない…」
「美容部員から転職して年収を上げたい…」
このような方に向けて記事を書いています。
結論からいうと、美容部員は低収入になりやすい仕事です。
その理由は、美容部員は単純に給与水準が低い職種だからです。
年収300万円以下が当たり前の職種で、契約社員だと年収250万円未満の人も多いです。
記事を書いている私は24歳まで年収227万円の美容部員(契約社員)でした。その後、IT業界に転職して年収400万円になり人生が変わりました。現在はWeb制作会社で営業職をやっています。
この記事では、元美容部員の私の体験談をもとに「美容部員の給料が低いと感じる理由」から「美容部員から異業種に転職して年収を上げる方法」までを解説しています。
この記事を読めば、美容部員から転職した後の給料のリアルや、美容部員から転職して年収を上げるための具体的なステップがわかりますよ。
3分で読める内容なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
※「今すぐ自分に合う仕事が知りたい!」という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
美容部員の給料は低いといわれている理由
美容部員の仕事自体は、女性を綺麗にするための素晴らしい仕事です。
しかし、なぜ美容部員の給料は低いといわれるのか?
その理由は、限界利益が低いからです。
限界利益とは、商品やサービスを販売した売上に連動する形で得られる利益のことをいい、会社が儲かっているかどうかを確認する指標です。
限界利益は「売上高と変動費の差」のことで、すべての固定費を回収できる地点を示す会計上の指標です。
たとえば、1つの商品を100円で仕入れて200円で販売した場合、単純に考えて100円の利益が見込めますよね。
実際には、ここから人件費や広告宣伝費などの変更費を差し引いた額が、最終的に残る「経常利益」になりますが、最初に算出された100円は、経常利益を計算するための基本になる数字です。
つまり、限界利益が高ければ高いほど、その会社には最終的に利益が残りやすいということになります。
限界利益が多い会社は儲かっているから、従業員に分配される給料も多くなりやすいということですね。
たとえば、サービス業の一人当たりの限界利益を種類別で比較してみると、次のとおりです。(引用元:TKC経営指標・BAST速報版)
- 美容業:634万円
- デザイン業:1,016万円
- 広告業:1,147万円
- 産業廃棄物処分業:1,271万円
- 建築設計業:1,064万円
こうやって比較すると、美容業の限界利益額が低いことがわかりますよね。
一人当たりの限界利益が1000万円以上ある業界は、従業員への給料分配が多くなる傾向があるので、低賃金で働かされるというリスクも低くなります。
元美容部員に「美容部員の給料が低い」と感じた瞬間を聞いてみた!
ここからは、実際に美容部員として働いている方や働いていた方から聞いた、「美容部員の給料が低いと感じる瞬間」を紹介しますね。
- 仕事量に対して安月給な気がする
- 年配の正社員がずっといるせいで、若年層がなかなか正社員になれない
- 正社員と同じことを求められているのに契約社員の給与は低い
- 毎年試験があり、試験に落ちると手当がつかなくなる
- 毎月何かしらの化粧品を買わないといけない雰囲気がある
- 社販で買った化粧品が給与から引かれて手取りが少なくなり結構きつい
- 残業がつけられないと相当収入が減る
- 基本給が低いので個人の実績でインセンティブを増やすしかない
- 契約社員だと時給になり、そこらへんの居酒屋より時給が低くなる
- 1人暮らしだと生活がカツカツで趣味とかにお金をつかう余裕がない
上記のとおり、美容部員の給与面や待遇面に不満を感じている方が多かったです。
もちろん美容部員は素晴らしい仕事なので、「お客様に喜んでもらえて嬉しい!」「お話するのが楽しい!」「綺麗になってもらえるのがやりがいになる!」などのポジティブな声もたくさんあります。
しかし、そのようなポジティブな意見と同じくらい、ネガティブな意見も多いので、その両方を比較したうえで、どちらを取るべきか自分なりに考えてみてくださいね。
美容部員の給料の手取りや年収は低いと思った体験談【元美容部員の24歳女】
ここでは、元美容部員の私が「美容部員の給料の手取りや年収は低い…」と思った体験談を紹介しておきますね。
私は大学を卒業後、化粧品の販売会社に就職して、美容部員の契約社員として3年間働きました。
しかし、3年働いても年収227万円だったので、仕事の大変さと給料が見合ってないと感じて、24歳のときに美容部員からの転職を決意しました。
- 月給:17万円
- 手取り:13万円ほど
- 年収:227万円(賞与含む)
残業や休日出勤はほとんどなかったので、プラベートの時間は多いのですが、手取り13万円だと自由なお金は全くありません。
私は一人暮らしをしているので生活はカツカツで、本当はエステやネイルにもっとお金を使いたかったですし、外食もしたかったです。
でもお金がないので、休日は家でYouTubeを見るだけの生活でした…。
美容部員は外からだと華やかにみえますが、実態はかなり大変でしたね。
「プライベートの時間はたくさんあるけど、お金がないから何もできない…」という状況がずっと続くのは辛かったです。
美容部員の給料は低いと悩んでいた私が年収400万稼げている理由
世の中には『美容部員=給料が低い』『美容部員=年取ったらできない』というイメージもあり、美容部員を続けることに不安を感じている人も多いです。
では、今のうちに美容部員を辞めたほうがいいのか?
結論をいうと、美容部員の仕事を選ぶかどうかは、本人の価値観の問題なので、美容部員を辞めるかどうかは、あなた次第です。
つまり、美容部員の仕事が良いとか悪いとかの話ではない、ということ。
しかし現実問題として、美容部員には以下のデメリットがあります。
- 給料が低い、年収も低い
- 出世しないと給料は上がらない
- でも上のポジションが空いてない
- 役職がないまま30代になる人も多い
- 年齢が上がると体力的にきつくなる
上記の中でも特に給料や年収が低いことに限界を感じて、美容部員から異業種に転職する人が多い印象です。
美容部員の平均年収は約350万円なので、日本の平均年収の約460万円と比較すると、約110万円も年収が低いことになります。
ちなみに、DODAが発表する「20代男性・女性の平均年収」「30代男性・女性の平均年収」によると、20代30代の女性の平均年収は次のとおり。
- 20代女性の平均年収:329万円
- 30代女性の平均年収:383万円
さらに、27歳女性の平均年収が358万円となっているので、美容部員として働く人は『27歳以上の女性の平均年収を稼ぐことが難しい』と考えることもできます。
「美容部員は仕事内容の割に給料が低い…」と感じている方は、化粧品販売の業界で給料アップを目指すよりも、収入の高い業界に転職するほうが早いかもです。
ちなみに、元美容部員の私は24歳のときにIT企業の営業職に転職して、入社2年目で年収400万円稼げるようになりましたよ。
私はもともと年収227万円の美容部員(しかも契約社員)だったので、私と同じような境遇の方やもっとマシな経歴の方なら、人生を変えれると思いますよ!
美容部員から転職するときに困った体験談【元美容部員の24歳女性】
ここでは、元美容部員の私が美容部員から転職するときに困った体験談を紹介しておきますね。
私は大学を卒業後、化粧品の販売会社に就職して、美容部員の契約社員として3年間働きました。
しかし、3年働いても年収227万円だったので、仕事内容の割に給料が低いと思い、24歳のときに美容部員からの転職を決意しました。
ただし問題だったのは、私は『美容部員以外の仕事をほとんど知らなかったこと』です。
転職で失敗しないためには、自分に向いている業界や職種を選ぶことが重要ですが、現実は美容業界(エステティシャンとか)の仕事を少し知っている程度でした…。
ここだけの話、エステティシャンの仕事に転職しても、美容部員の給料や待遇とあまり変わらないので、この状態で転職すると失敗するリスクが高いです。
では、なぜ私は美容部員以外の仕事をほとんど知らなかったのか?
その理由は、入社してからずっと化粧品販売の店舗の中だけで仕事をしていたから、です。
私は店舗で『お客様を接客して化粧品を販売する』という業務を1年中やっていたので、異業種の情報は全く入ってきませんし、社外の人と会うこともほぼありませんでした。
そのため、「転職したい業界や職種はありますか?」という質問に対しても、「世の中にどんな仕事があるかよくわかりません…」と答えていたほどです。
残念ながら、これが美容部員で3年働いた、私のリアルです…。
ですが、このような不利な状況からでも私は、最終的にIT企業の営業職に転職することができ、入社2年目で年収400万円稼げるようになりました。
次章からは、私がどのように転職活動を進めていったのかを中心に解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
美容部員から年収400万円のIT企業に転職するためにやったこと【私の体験談】
では、美容部員から転職するためには、具体的に何をすればいいのか?
結論をいうと、美容部員から転職するためにやるべきことは、次のとおりです。
- 自己分析で自分の強みと弱みを知る
- 自分に向いてる仕事を調べる
- 将来のキャリアプランを考える
- 美容部員の経験を活かせる仕事を選ぶ
- 美容部員から転職した事例の多い求人を探す
- 美容部員の経験の中からアピールポイントを絞る
- 美容部員の経験を魅力的に伝える履歴書・職務経歴書を作る
- 企業ごとに面接対策をする
上記の内容をやっておかないと、転職で失敗するリスクが高いです。
とはいえ、初めて転職活動をする人が、これらを全部ひとりでやるのは無理があります。
私はその後、自分の転職をサポートしてくれる場所をインターネットで探して、たどり着いたのが『転職エージェント』という無料の転職支援サービスでした。
転職エージェントとは、仕事を探したい転職者と人材を採用したい企業をマッチングするような場所で、転職者はカウンセリングや求人紹介、書類作成や面接対策までを全て無料で利用できます。
転職エージェントを利用すれば、担当のキャリアアドバイザーの方が全部手伝ってくれるので、美容部員から転職したい方でも安心して転職活動を進めていけます。
私の場合はやりたい仕事が決まっていなかったので、担当アドバイザーの方にカウンセリングをしてもらい、自分の強みや向いてる仕事を教えてもらえたのが特に良かったです!
最初はエステティシャンに転職しようかな〜と考えていましたが、それだと年収アップや土日祝休みは難しいってことで、『自分の強みを活かせる+希望条件に近い』という軸で転職活動を進めることになりました。
このおかげで、最終的に私は土日祝休みのIT企業に転職することができ、入社2年目で年収400万円稼げるようになりました。
私の経験からもわかるとおり、美容部員から異業種に転職する場合は、とりあえず転職エージェントに相談してみるのがおすすめですよ。
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美容部員の給料が低いといわれる理由【まとめ】
最後に、この記事のまとめです。
- 美容部員の給与水準は低めに設定されている
- 美容部員の平均年収は約350万円といわれている
- 美容部員は契約社員だと年収250万未満になることもある
- 店長やマネージャーに出世できれば給料が上がる可能性もある
- でも上のポジションは席数が限られているから簡単には出世できない
- 美容部員の給料に不満があるなら異業種に転職するのが早いかも
美容部員の仕事はやりがいがあって楽しいかもしれませんが、給料が低いことや将来に希望がもてないことが原因で、多くの人が20代のうちに辞めていきます。
実際に美容部員として働いている方はわかると思いますが、美容部員の給料や待遇って結構きついですよね…。
でも美容部員の仕事に未練があったり、美容部員以外の仕事がイメージできなかったりして、なかなか行動できない人もたくさんいます。
しかし、何年も行動せずにいると、いずれ手遅れになります。
最低でも20代のうちに、理想は25歳前後までに行動するべきです。
なぜなら、30代に近づくほど、書類選考が通りにくくなるからです。
会社の先輩や上司の姿が、5年後10年後の未来のあなたです。
これに納得できないなら、今から行動して、少しずつ変えていくしかありません。
あとは、あなた次第です。
今から行動して、あなたの理想の未来を手に入れませんか?
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