アパレル 年収低い

『アパレルの給料って低いの?』
『なぜアパレル店員の年収は低いの?』
『アパレルの仕事では稼げないの?』

このような疑問を持つ方に向けて、記事を書いています。

外から見ると、アパレル業界はキラキラした印象なので、年収や労働条件に関係なく、カッコいいからという理由で、アパレル業界を選ぶ若者が多いです。

しかし、なぜアパレル業界の給料は低いといわれるのでしょうか?

結論からいうと、アパレル業界のアパレル店員の給料が安いからです。

アパレル店員の年収は320万円以下。多くの人が年収250万円~320万円の給料で働いています。

日本人の平均年収が430万円程度といわれていますので、それと比べると、アパレル業界はたいぶ給料は低いということがわかりますね。

ナエ
こんにちは。25歳までアパレル店員だった、ナエです。

記事を書いている私は25歳まで年収270万円のアパレル販売員でした。その後、IT業界に転職して年収550万円になり人生が変わりました。現在はWebマーケティング会社で営業職をやっています。

この記事では、元アパレル店員の私の実体験をもとに『アパレルの給料が低い理由』から『アパレルから異業種に転職して年収アップする方法』までを解説しています。

この記事を読めば、アパレルの給料に不満を感じている方でも、人生を変えるための一歩が踏み出せるようになります。

3分で読める内容なので、それではいきましょう〜。

「いますぐにアパレルから転職したい!」という方は、下記の記事を読むほうが早いかもです。

アパレルの給料が低い理由【元アパレル店員の年収が低すぎた体験談】

アパレル 年収低い

一般的に、アパレル店員の年収は、ほかの業界と比べて低いです。

特にアルバイトとして働く場合は、人気のセレクトショップでも時給900円台ということも珍しくありません。さらに、地方にいけばいくほど時給は低くなります。

アパレル店員の正社員の初任給は「月給17万円~20万円」になることが多いです。

さらに、高卒か大卒かによって初任給には1万円~3万円の差があります。

この給料に加えて、売上成績に応じた特別ボーナスやインセンティブがつく場合もあります。

ナエ
アパレル業界のインセンティブの金額はかなり低めで、数千円~3万円程度です。

経験年数やポジションによっても異なりますが、一般的なアパレル店員の年収は「250~320万円程度」です。

ほとんどの人が「年収320万円以下」の給料で働いています。

エリアマネージャーなどに昇進することができれば、年収350~450万円も可能ですが、ここにたどりつけるのはごく一部の人材ですね。

ちなみに、このポジションは頻繁に転勤があり、日本全国に店舗がある場合、会社都合で全国に転勤させられます。

まぁ、転勤の手当がつくので、転勤に抵抗がない方には向いていますね。

アパレルの年収が低い理由はアパレル店員でキャリアが頭打ちになるから

アパレル 年収低い

残念なことに、ほとんどの人は、アパレル店員でキャリアが止まってしまいます。

その理由は、基本的にショップの数だけアパレル店員が必要だからです。

店長やエリアマネージャー、商品企画やバイヤーなどのポジションは席数が限られているので、そんなに人は要りません。

ナエ
逆に人員が一番必要なのはアパレル店員です。現場のアパレル店員がいないとショップの運営はできません。

アパレル店員のほとんどは、上のポジションには行けず、アパレル店員までのキャリアしか積めないのです。当然給料は頭打ちになり、ほとんどの人が年収300万円以下しか稼げません。

つまり、アパレル店員のキャリアは、アパレル店員で頭打ちということです。

アパレル業界で唯一稼げる職種は、川上と呼ばれる商品企画やバイヤーなどのポジションです。

商品企画やバイヤーのポジションなら、年収400万円以上稼ぐ人もいますね。

しかし、商品企画やバイヤーのポジションで働いていたとしても、年収500万円以上を稼ぐ人はあまり多くないです。

20代なら年収300万円~350万円ぐらいの人が多数派ですね。

このようにアパレル業界は、基本的に低収入になるのです。

ナエ
私が「アパレルから転職して年収280万円アップした方法」をこちらの記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。

アパレルの給料が安い原因はアパレル店員のせいじゃないです!

アパレル 給料安い

アパレル店員の給料が安い理由は、ズバリ「アパレル店員一人当たりの生産性が低いから」です。

ナエ
1人当たりの生産性とは、従業員一人が会社に対して、どれだけの利益を生み出せるかの指標です。

生産性が高ければ、儲かりやすいビジネスなので、従業員の給料は高くなり、生産性が低ければ、儲かりにくいビジネスなので、従業員の給料は低くなるということです。

生産性が高いかどうかは、商品単価のことを考えればわかると思います。

アパレル業界の商品は基本的に洋服ですよね。

洋服の単価は数千円~数万円程度なので、1枚の洋服を販売しても、残る利益も数千円~数万円です。

これに対して、例えば機械や建物などを扱っている会社の場合、1つの契約に対して数千万円~数億円の利益を生み出すことができます。

ナエ
つまり、高い利益を生み出す商品を扱う会社は、生産性がめちゃくちゃ高いということです。

安いモノを売っている人の給料は安くて、高いモノを売っている給料は高いということですね。

考えてみれば当たり前の構図です。

厚生労働省によると、販売店員の平均年齢は39.9歳、平均勤続年数は9.3年、平均年収は330万円と発表されています。勤続年数9年以上で年収330万円しかもらえないのはかなり低賃金ですね。

しかし、その代わりに、超過労働時間は月間12時間程度しかないようです。

つまり、アパレル店員の仕事は「プライベートの時間は確保できるけど、給料は安い」ということです。

プライベートの時間と給料のどちらを優先するかは、働く人の価値観次第ですね。

30代でアパレル店長から転職して「年収310万円→年収560万円」になった人の体験談が下記で紹介されているので、ぜひご覧ください。

アパレル店員は給料が安い中でも担当ブランドの服を買わないといけない

アパレル店員 給料安い

アパレル店員は「年収320万円以下」という低収入になりやすいという現実に加えて、「貯金が貯まりにくい」という問題もあります。

貯金が貯まらない原因は、「服を買うためにお金がかかるから」です。

アパレル店員は、自分が担当するブランドの商品をPRするマネキンのような存在なので、当然そのブランドの洋服を身につけていないと説得力がありません。

ずっと同じ洋服を着ていると時代遅れになりますし、常にお客さんの手本にならないといけないので、シーズンごとに担当ブランドの洋服を買い揃える必要があります。

ナエ
売っている洋服を実際に自分で着て、お客様の関心を集めるのもアパレル店員の仕事の一つなのです。

社員は商品を社割で購入することができますが、無料ではありません。

だいたい定価の30~50%ぐらいのお金がかかります。これをシーズンごとに買っていたら、洋服でお金は消えていってしまいますね。

ちなみに、ノルマがある店舗では、ノルマを達成させるために、自分で商品を買わなければいけないところもあるそうです。

これはきついですね。

「給料をもらっても洋服でお金がなくなる」というのが、アパレル店員あるあるです。

アパレル店員はもともと洋服が好きなわけですから、貯金なんてほとんど貯まりません。

20代でアパレル店員から転職して「年収280万円→年収480万円」になった人の体験談が下記で紹介されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

アパレルの仕事は給料低いけど大変です【元アパレル店員5人の体験談を紹介】

アパレル 仕事 きつい

アパレル業界は華やかでキラキラした世界に見えますが、実際にアパレル店員として働いてみると、「給料が低い…」「年収が上がらない…」などの悩みも出てきます。

ただ、一般的には「給料が低い=ラクな仕事」というイメージもあると思いますが、アパレル店員の仕事は給料が低いからといって、決してラクな仕事ではありません。

元アパレル店員の私も含めて、元アパレル店員5人(直営店・大手チェーン・着物屋・古着屋・セレクトショップ)の話によると、アパレルの仕事がきついと感じる理由は大きく5つでした。

  • 給料が安い
  • 将来のキャリアが見えない
  • 繁忙期に休みが取りづらい
  • 体力的にきつい
  • 人間関係の悩み

ここからは、実際の体験談を紹介しつつ、アパレルの仕事がきついと感じる理由を紹介していきます。

給料が安いから生活がきつい…元アパレル店員の私の体験談

アパレル 仕事 きつい

直営店舗でアパレル店員をしていた私は、月給20万円くらいで一人暮らしをしていたため、生活費がギリギリで親から仕送りをもらうこともあり、アパレルの仕事は楽しいけど金銭的にはきつい…と感じていました。

会社の規模によって、給料は変わりますが、基本的にアパレル店員の給料は安いです。

その理由は、市場価値の低い仕事だからです。

ナエ
アパレル店員の仕事は特別な資格もスキルも必要ないので、本当は大変な仕事で優秀な人も多い職場なのに、誰でもできる仕事だと思われています…。

実際にアパレル店員は特別なスキルや経験がなくても始められる仕事なので、アルバイトと社員の業務がほぼ同じだったり、経験年数による差がつきにくかったりします。

これによって、仕事を頑張っても給料が上がりにくい…という職場も多いです。

20代後半になってくると、結婚して家庭を持ったリ、一人暮らしをしたりする人が増えてきます。

こうなってくると、「さすがに、この給料ではやっていけない」となり、転職を決意するようになります。

ナエ
「アパレルから異業種に転職して年収280万円アップした私の体験談」を下記で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

将来のキャリアが見えない…元大手アパレル店員の体験談

アパレル 仕事 きつい

大手チェーンのアパレル店員だったSさん(24歳男性)が、アパレルの仕事がきついと感じた理由は、将来のキャリアが見えないからです。

アパレル店員は、お洒落でカッコいいですし、キラキラして見えます。

そのため、お洒落が好きな人やコミュ力の高い人には、人気の職種です。

若いうちは、それなりに楽しく、やりがいを持って働けるのですが、25歳を過ぎてくると、将来に不安を抱くようになります。

ナエ
アパレル店員の仕事は、アルバイトも正社員もほとんど同じ業務内容なので、スキルアップやキャリアアップをすることができません。

アパレル店員を、1年経験した人と5年経験した人を比べても、その実力に大した差がないのです。

そうなってくると、「このままで将来大丈夫か?」という絶望感に襲われるようになります。

アパレル店員から転職を考える人は、だいたい25歳~28歳ぐらいの人が多いですね。

繁忙期に休みが取りづらい…元着物ショップ店員の体験談

アパレル 仕事 きつい

着物専門店のアパレル店員だったAさん(23歳女性)が、アパレルの仕事がきついと感じた理由は、イベント期間は連日残業で休みが取れないからです。

アパレルショップを見ていると、セールや季節のイベントがあったりしますよね。

ナエ
客目線だと「楽しそうだな」で終わりですが、働いている側はなかなか大変です。

退職理由になりやすいのが、イベント期間の連勤と残業によって、疲労とストレスがたまることです。

アパレルショップにとって、セールやイベントで売上を増やすことは重要です。

しかし、その犠牲になっているのは、アパレル店員だということです。

体力に自信のない人は、肉体的なハードさで離職してしまいます。

体力的にきつい…元古着屋店員の体験談

アパレル 仕事 きつい

古着屋のアパレル店員だったYさん(24歳女性)が、アパレルの仕事がきついと感じた理由は、売り物になる古着を探すために、早朝に家庭から出た古着の回収場所に行って体力仕事があるからです。

ちなみに、これは中小零細企業が経営する古着屋で、正社員のアパレル店員として、働いていた人の実体験です。

この古着屋の母体となる会社が、家庭から不要になった衣類を回収して、それを古着屋に卸したり、海外に販売したりする事業をおこなっていました。

そのため、自社で倉庫を持っており、そこに各地から集められた衣類のゴミがあり、その古着屋の店員たちは、早朝6時から集合させられ、そのゴミの中から自分の店に合う衣類をピックアップしていたそうです。

一応衣類ではありますが、家庭のゴミは不衛生なので、体調を悪くする人もいたようです。

さらに、自社商品にならない衣類は100kg近く入るカゴ車に詰め込まれ、カゴ車に衣類がたくさん入るように、衣類の山の上を靴のまま踏んで圧縮していました。

業務の中で特に大変だったのが、100kg近くあるカゴ車を指定の位置まで運ばないといけないところです。

これで腰や背中を痛めて、辞めてしまう社員もたくさんいました。

ちなみに、入社前の段階では、このハードな業務があることを知らされていなかったそうです。

人間関係の悩みがあった…元セレクトショップ店員の体験談

アパレル 仕事 きつい

セレクトショップのアパレル店員だったSさん(25歳女性)が、アパレルの仕事がきついと感じた理由は、個人店ならではの人間関係の悩みがあったからです。

自分の売上を横取りされたり、オーナー店長のスタッフ間のひいきがあったり、無視されたり…などの陰湿なことをされたそうです。

1~3店舗くらいしか経営していない個人店や小規模会社に就職してしまうと、人間関係が合わないときに、部署移動を希望するなどの逃げ道がないのが辛いですよね。

ナエ
小規模の会社に入ると、人間関係から逃げるのは難しいですよね。

人間関係の悩みを回避するためにも、事前に運営会社の規模を確認しておくのが良いかもです。

次章からは「アパレルから異業種に転職して年収アップした人の事例」を紹介するので、アパレルの給料が低いと感じる方はキャリアチェンジの参考にしてみてくださいね。

アパレルから異業種に転職した4人の年収アップ事例

アパレル 年収低い

ここからは、私の転職事例も含めて、アパレルから異業種に転職した4人の年収アップ事例を紹介します。

<25歳女性の転職事例>
名前:ナエ
転職前:アパレル店員
転職先:Webマーケティング会社
転職後の職種:営業職
転職理由:年収・キャリアアップ
年収の変化:270万円→550万円
この転職体験談をもっと詳しく見る

<24歳男性の転職事例>
名前:シュン
転職前:アパレル店員
転職先:ITベンチャー企業
転職後の職種:営業職
転職理由:年収・スキルアップ
年収の変化:280万円→480万円
この転職体験談をもっと詳しく見る

<32歳男性の転職事例>
名前:リョータ
転職前:アパレル店長
転職先:Web制作会社
転職後の職種:営業マネージャー
転職理由:年収アップ
年収の変化:310万円→560万円
この転職体験談をもっと詳しく見る

<21歳女性の転職事例>
名前:モカ
転職前:アパレル店員(契約社員)
転職先:IT企業
転職後の職種:営業職
転職理由:雇用の安定・待遇アップ
年収の変化:200万円→350万円
この転職体験談をもっと詳しく見る

上記のとおり、アパレルから転職して年収アップした4人全員が「営業職」を選んでいます。

アパレル店員から営業職に転職する場合、お客様と商談する機会が多く、アパレル時代に身につけたコミュニケーションスキルがかなり役に立ちます。

また、アパレル店長を経験している方は、転職先でチームリーダーを任されたときに、アパレル店長として店舗スタッフの指導や管理をしていた経験が活かせますね。

ナエ
私は25歳の時に下記の転職エージェントを利用して、アパレル店員から年収550万円のIT企業に就職できましたよ。

アパレルの給料が低い理由【まとめ】

最後に、この記事のまとめです。

  • アパレル店員は年収300万円前後の人が多い
  • アパレル業界は生産性が低いから給料も低くなる
  • アパレル店員でキャリアが頭打ちになりやすい
  • アパレル店員は洋服代の出費も多くなる
  • アパレルは給料低いけど仕事はラクではない
  • アパレル店員は優秀な人が多いのに市場価値が低い
  • アパレル店員から営業職に転職すると年収を上げやすい

今回は元アパレル店員の私の経験も踏まえて、アパレルの給料が低い理由を解説してみました。

アパレル業界はキラキラしてみえるので、若い人たちの憧れの職業のひとつですし、好きなブランドで働けることにやりがいや喜びも感じられます。

でもそのいっぽうで、給料が低い、キャリアアップが難しい、土日休みが取れない…などのデメリットもあります…。

どんな仕事も同じですが、働くメリットとデメリットを比較した上で、自分が納得できるキャリアを選ばないとですね。

あとは、あなた次第です。

あなたは理想の未来を手に入れるために、どんなキャリアを選びますか?

ナエ
アパレルから転職で失敗したくない方は、下記の記事で紹介する転職エージェントを利用するのがおすすめですよ。