このような疑問に答えます。
結論からいうと、ショップ店員は年取ったらできなくなるリスクが高いです。
ショップ店員の将来性がない理由は、次のとおり。
- 給料が上がらない
- 土日休みが取れない
- 体力的にきつい
- ブランドイメージと年齢が合わなくなる
- 本部のポジションに出世できない
- 将来の不安が消えない
実際にショップ店員の中には、上記の理由でアパレル業界に見切りをつけて転職していく方が多いです。
もし今の段階でショップ店員の未来に限界を感じているなら、今すぐにアパレルから転職しておくのがおすすめですね。
未経験の仕事に転職するなら若い方が有利なので、年齢的には『25歳前後まで』に行動しておくのがベストかと。
ショップ店員の経験を活かして転職すれば、今より高待遇・高収入の仕事を見つけることも可能ですよ。
記事を書いている僕は25歳でアパレル企業を退職→26歳まで年収190万円のフリーターでした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、累計985名の方にインタビューしてきたので、ショップ店員として働く人のリアルな情報をお伝えできると思います。
この記事では、僕が実際に話を聞いた、元ショップ店員の西尾裕二さん(29歳男性・仮名)の体験談をもとに『ショップ店員は年取ったらどうなるか?』から『ショップ店員におすすめの転職先・転職方法』までを解説しています。
この記事を読めば、ショップ店員の将来性がわかるので、今すぐにショップ店員を辞めるべきかどうかを判断できます。
それでは、さっそく見ていきましょう〜。
※「今すぐにアパレルから転職したい!」という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
ショップ店員は年取ったらどうなる?アパレル歴5年の僕が解説します
これまでずっとショップ店員として働いてきた方は、ほかの仕事に挑戦するのが不安だと思います。
特にアパレル業界で働いていると、ファッションの流行を追いかけないといけないので、どうしても知識がアパレル中心になっちゃいますよね。
社会で通用する知識が少ないことに劣等感を感じて、なかなか転職に踏み切れないショップ店員の方も多いです。
『ショップ店員が年取ったらできないのはわかったけど、ショップ店員でも別の業界に転職できるの?』という疑問もあるでしょう。
結論からいうと、ショップ店員からでも別の業界に転職できますし、転職後に活躍することもできます。
ショップ店員の知識はアパレル中心になっていますが、接客経験で培った『コミュニケーション能力』が大きな武器になります。
どのような仕事でもコミュニケーション能力は必要なので、それを最大限にアピールして転職活動しましょう。
ただしショップ店員から別の業界に転職する場合は、各企業の未経験採用の枠に応募することになるので、なるべく早く転職活動を開始しましょう。
年齢が上がるにつれて、書類選考が通過しにくくなったり、面接で落とされる確率が高くなったりします。
選べる転職先が少なくなると、自分に合う仕事を見つけるのが難しくなるので、選択肢が多いうちに行動しましょう。
※20代でアパレルから転職する方法は以下の記事に記載してありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ショップ店員は年取ったらできない理由とは?
ショップ店員の仕事はお洒落で華やかにみえるので、毎年たくさんの若者が集まります。
しかしショップ店員の現実は、1日中立ちっぱなしで体力的にきつかったり、店舗の売上目標を達成するプレッシャーがあったり、仕事量に給料が見合わなかったり…。なかなか大変です。
ショップ店員の仕事の楽しさより大変さの方が強くなってしまうと、だんだん辞めたくなりますよね。
ここからは『ショップ店員が年取ったらできない理由』を紹介しますので、今後もショップ店員を続けるべきかどうかの判断材料にしてくださいね。
ショップ店員は年取ったらできない理由①:給料が上がらない
ショップ店員が年取ったらできない理由は『給料が上がらないから』です。
アパレル業界の仕事は、ほかの業種と比べて低賃金になりやすいです。
ショップ店員が低賃金になる理由は、従業員ひとり当たりの生産性が低いから。
生産性とは『従業員が会社にどれだけの利益をもたらすか?』を表す指標になります。
アパレル販売は商品単価が安くて利益額も低いので、どれだけ頑張ってもなかなか給料が上がらない…ということはよくあります。
そのため正社員のアパレル販売員でも『年収200~250万円』しかもらっていない人も多いです。
日本の平均年収が約430万円なので、それと比べるとアパレル販売員の給料がたいぶ安いことがわかります。
しかもアパレル販売員の場合、毎シーズンごとに自分のお店の服を買わなければいけません。
社割が使えるとはいえ、安くても定価の50%は飛んでいくので痛いですよね…。
ショップ店員は年取ったらできない理由②:土日休みが取れない
ショップ店員が年取ったらできない理由は『土日休みが取れないから』です。
ショップ店員の仕事は土日や祝日が勝負なので、平日休みのシフトがほとんど。
とはいえショップ店員の仕事を選ぶ時点で、土日祝日の休みがないことは理解していると思います。
しかし、いざ働いてみると本当に友達と休みが合わなくて全然会えなくなり、仲良しグループでの旅行や飲み会にもほとんど参加できなくなるので強い孤独感を味わいます。
いつも友達と遊んでいた人はこの寂しさに耐えきれず、『土日休みの仕事に就きたい!』と思うようになるのです。
ショップ店員は年取ったらできない理由③:体力的にきつい
ショップ店員が年取ったらできない理由は『体力的にきついから』です。
ショップ店員の仕事は基本的に1日立ちっぱなしなので、結構な体力が必要です。
外から見ていると、お洒落で華やかなイメージがありますが、実際は商品の検品や品出し、在庫管理などの地味な業務もあります。
何より店頭での接客は基本的に立ち仕事なので、足がめちゃくちゃ疲れます。
接客が忙しい時はなかなか休憩にいけないこともあるので、そのうち精神的にも肉体的にも疲労が蓄積して『体力的にもう限界…』となって退職を決意するようです。
ショップ店員は年取ったらできない理由④:ブランドイメージと年齢が合わなくなる
ショップ店員が年取ったらできない理由は『ブランドイメージと年齢が合わなくなる』です。
これは酷な話ですが、ショップ店員を長く続けたいと思っても、年齢が上がるにつれてブランドイメージと自分が合わなくなっていきます。
ショップの雰囲気に合わない人が店頭に立っていると、どうしても違和感が出てしまいますよね。
そして、その違和感を1番感じるのは自分…。
特にショップ店員として働いている方は、自分がどう見られているかに敏感です。
そのため周りの視線がストレスになってしまい、退職せざるを得なくなります。
ショップ店員は年取ったらできない理由⑤:本部のポジションに出世できない
ショップ店員が年取ったらできない理由は『本部のポジションに出世できない』です。
ショップ店員を頑張っている方の中には、将来本部で商品企画やバイヤーの仕事に携わりたいと思っている方も多いと思います。
しかし現実は、上のポジションにいけばいくほど席が空いていません。
「販売員→副店長→店長→エリアマネージャー→バイヤー・マーチャンダイザー」というように川上にいくほど、必要人員は少なくなります。
店舗機能を持つアパレル企業には大量のショップ店員が必要なので、上のポジションに昇格させてあげたくても店舗を稼働させないといけません。
そのため『入社10年でも店長止まり』という方が多く、出世に限界を感じて辞めていく方もいます。
ショップ店員は年取ったらできない理由⑥:将来の不安が消えない
ショップ店員が年取ったらできない理由は『将来の不安が消えない』です。
ショップ店員の給料はかなり安くて、店長クラスでも『年収350~400万円』くらいしか稼げません。
さらに店長クラスになると、店舗の売上目標の達成のためにスタッフ全員のモチベーション管理や教育をしなければいけないなど、仕事量が多くなります。
バイトが休んだら店長が代わりに出勤してカバーしたり、セール時は10連勤などが当たり前になったりと、月に2〜3日しか休みが取れなくこともあります。
ちなみに、元アパレル店長の西尾裕二さん(29歳男性・仮名)は、『年間休日36日』しかなかったそうです…。
このようなハードワークに対する不満に『給料が見合わない』『本部の席が空いていない』という不安が重なり、30代40代のキャリアを考えて転職する人が多いのです。
ショップ店員からの転職におすすめの職種とは?
「ショップ店員におすすめの転職先はどこ?」
このような疑問にお答えします。
結論からいうと、ショップ店員からの転職におすすめの職種は『営業職・接客サービス業・施工管理・ITエンジニア』です。
ここからは、なぜショップ店員にこれらの職種がおすすめなのかを解説していきます。
ショップ店員におすすめの転職先①:営業職
ショップ店員におすすめの転職先は『営業職』です。
営業職の仕事は、ショップ店員で身に付けた接客スキルが活かせます。
接客でお客様と話すのが好きで商品を提案することに抵抗がなかった方は、営業職に向いています。
ショップ店員として『お客様の要望をヒアリングしてお客様に合った商品やコーディネートを提案してきた経験』はそのまま営業職の仕事に活かせます。
「ショップ店員=洋服を提案する営業マン」と考えることもできるので、提案する商品と提案するお客様が変わっただけだと思えば営業職の仕事もイメージしやすいです。
いま営業職として働いている方の中には元ショップ店員の方も多く活躍しているので、あなたにも十分活躍できるチャンスがあります。
ショップ店員におすすめの転職先②:接客・サービス業
ショップ店員におすすめの転職先は『接客・サービス業』です。
ショップ店員の経験がある方は接客・サービス業の仕事なら転職後のイメージがしやすく選考も通過しやすいので、転職もスムーズにできると思います。
特に接客・サービス業の仕事の中でも、将来キャリアチェンジが可能な会社を選ぶのがおすすめです。
携帯ショップを運営する会社にはフランチャイズの権利を買って複数ある事業の中のひとつの事業として、携帯ショップを運営している会社もあります。
複数の事業を運営する会社に入社すると、将来的にほかの事業に異動できるなど社内でキャリアチェンジすることができます。
将来的に接客やサービス以外の仕事もやってみたいと思ったときに、転職ではなく社内異動で済むならいいですよね。
ショップ店員におすすめの転職先③:施工管理
ショップ店員におすすめの転職先は『施工管理』です。
ショップ店員で身に付けたコミュニケーション能力と、もともとの体力に自信があるなら施工管理の仕事はおすすめです。
施工管理の仕事は『現場の職人さんの安全管理や進捗状況を管理して報告書にまとめるlこと』が主な業務です。
『人と話すのは好きだけど、自分から商品を提案するのは苦手だな…』という方にピッタリの仕事です。
建設業界は右肩上がりで伸びていますが、人材の高齢化によって若手人材が不足しています。
そのため、施工管理は未経験からでもチャレンジしやすい職種です。
ショップ店員におすすめの転職先④:ITエンジニア
ショップ店員におすすめの転職先は『ITエンジニア』です。
IT業界は今後も市場が拡大していくので、IT業界で働けば人材としての市場価値が高まりやすいです。
ITエンジニアとしてスキルアップしていけば、将来的にフリーランスという道も選べます。
また多くの会社でITエンジニアのリモートワークが実施されているので、今っぽい働き方ができる職種ですね。
ITエンジニアはパソコンで作業する仕事ですが、基本的には複数のITエンジニアが集まってプロジェクト単位で仕事が進んでいきます。
そのときにショップ店員として身に付けた『コミュニケーション能力』が活かせます。
コミュニケーション能力を活かせば、将来的にプロジェクトをまとめるプロジェクトリーダーとして開花する可能性もあります。
とはいえITエンジニアは人気の高い職種なので、競争率が高く、完全に未経験だと採用されにくいのが現実です。
本気で目指したい方は、ITエンジニア向けのスクールを受講するのがおすすめですね。
ショップ店員から異業種に転職する際の注意点
これまでショップ店員しかやってこなかった方は、異業種への転職に不安もありますよね。
はじめての業界や職種に挑戦する方のために『転職で注意するべき点』を紹介していきます。
転職の目的を明確にしておく
転職する上で大切なのは、転職の目的を明確にしておくことです。
ショップ店員からの転職を決意したということは、アパレルを辞める理由があると思います。
せっかく転職するなら辞める原因になった問題を解決できないと、何をしているかわからないですよね。
意外と転職の目的を見落としている人は多いので、転職先を探し始める前に転職の目的を明確にしておきましょう。
- 年収500万円以上稼ぐため
- 土日休みを確保するため
- IT業界で働くため
- 市場価値を高めるため
- 手に職をつけるため
上記のとおり目的は人それぞれですが、必ず事前に決めておきましょう。
転職の目的が明確になっていないと転職後に不満が出てしまい、また転職をくり返すことになります。
『転職をくり返すほど底辺に落ちていく』ともいわれていますので、十分注意してくださいね。
できるだけ早く転職活動を開始する
ショップ店員から転職するなら、できるだけ早く転職活動を開始しましょう。
アパレルから転職する場合、未経験から採用してくれる企業に応募することになりますが、年齢が若くないとなかなか受かりません。
年齢の目安は「28歳まで」です。
30代でも採用される可能性はありますが、28歳以上になると書類選考が一気に通過しにくくなります。
求人票には年齢制限を記載することができないので、応募する求職者側はなかなか気づきません。
しかし、27歳までの人材が採用されやすい傾向はあります。
未経験人材を採用する企業側としては、若い人材の方が思考が柔軟でエネルギー量も高いので、入社後の教育がしやすいという印象を持つのですね。
ですからアパレルから転職したい方は、1日でも早く転職活動を開始するのがおすすめです。
短期間で内定をもらえるように集中する
転職を成功させるためには、短期間で内定を獲得することが重要です。
転職活動をダラダラと続けていると、そのうち面倒くさくなって『もう転職しなくてもいいや…』と思うようになります。
人間は変化を嫌う生き物なので、本来は転職なんてしたくないのです。
しかし経済的な理由や将来の不安によって、仕方なく転職を決意しています。
そのため、心のどこかでは変化を恐れているのです。
そのため転職期間が長くなってしまうと、次のようなマイナスの感情が出てきます。
- いい求人が見つからないな…
- 転職で失敗したらどうしよう…
- やっぱりもう1年続けてみようかな…
言い訳ができてしまうと、行動は先送りになります。
人間はやらない言い訳を考える天才なので、『3ヶ月以内に必ず転職する』という期限を設けて転職活動しましょう。
正直な話、スーパーエリート会社員でもない限り、転職活動に3ヶ月かけても1年かけても結果はほとんど変わりません。
それなら、できるだけ早く新天地でのキャリアをスタートしたほうがいいと思いませんか?
※販売職から転職して年収280万円アップした体験談は以下の記事に記載してありますので、ぜひ転職活動の参考にしてみてくださいね。
ショップ店員におすすめの転職方法とは?
ショップ店員が転職する方法には、こちらがあります。
- ハローワークから求人を探す
- 転職サイトに登録して求人を探す
- 転職エージェントを利用して転職活動する
転職経験が少ない方は、だいたいハローワークや転職サイトを利用して転職活動を進めようとします。
しかし、この方法で転職するのはリスクが高いです。
アパレル販売員の経験しかない方は知識がアパレルに偏ってしまっているため、自分ひとりで転職活動しようとすると自分が知っている業界や職種しか選びません。
転職市場にはたくさんの求人があり、業種も職種もさまざまです。
その中から自分に合った仕事を見つけるのは大変なので、最終的に何となくで求人を選んでしまうこともあります。
当然このような求人の選び方をしていると転職の目的を達成することはできないので、結果的に転職は失敗に終わります。
『何となく良さそう!』
『なんか良い会社っぽい!』
『ホームページの雰囲気がいい!』
このような感覚だけで仕事を選ぶと、入社後に『こんなはずじゃなかった…』となるのがオチです。
では、ショップ店員におすすめの転職方法はどれか?
ショップ店員の方におすすめなのは『転職エージェント』を利用して転職する方法です。
転職エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザーが『自己分析・求人選び・応募書類の作成・面接対策』までをバッチリやってもらえます。
転職のプロが手厚くサポートしてくれるので、初めて転職する方でも安心して転職を進めていけます。
『自分ひとりで転職活動するのは不安だな…』という方は、とりあえず転職エージェントに登録しておきましょう。
※アパレルから転職したい方におすすめの転職エージェントはこちらの『アパレルから転職したい方におすすめの転職エージェント3社』に記載してありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
この記事のまとめです。
- ショップ店員でも別の業界で働ける
- アパレルを辞める理由と転職の目的を結び付ける
- コミュニケーション能力を活かせる職種に転職しよう
- できるだけ早く転職活動を開始するべき
- 転職エージェントを利用するのがおすすめ
ショップ店員として働いていると、25歳前後で転職を考える方が増えてきます。
しかし『アパレルから異業種への転職は難しい』『新しい業界に挑戦するのが不安』『もう少し待ってから転職しよう』などの言い訳を並べて、なかなか行動に移せない方も多いです。
この記事で伝えたとおり、ショップ店員から転職するなら1歳でも若い方が有利です。
『ショップ店員の未来に希望が持てない…』という方は、ぜひこの機会に行動してみてくださいね。