
「塾の仕事はきついの?」
「塾運営ってどんな仕事なの?」
「塾の正社員の将来性は?」
このような疑問に答えます。
教師を目指して就職活動したものの、結局教員にはなれず、同じ教育業界という理由で、塾講師や塾運営の仕事に就職する人は多いです。
結論からいうと、塾の正社員はきつい仕事です。
塾の正社員がきつい理由は、見えない長時間労働と劣悪な人間関係によるものです。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や人生に役立つ情報を発信しています。
僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、累計157名の会社員の方にインタビューしてきたので、様々な業界で働く人のリアルな情報をお伝えできると思います。
今回は、僕が実際に話を聴いた、元塾運営の正社員のスギモトナオヤさん(仮名・25歳男性)の体験談をもとに、「塾の正社員がきつい理由」を解説していきます。
3分で読める内容ですので、それではいきましょう。
※『今すぐに塾講師から転職したい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
塾の正社員がきつい理由とは?【25歳男性の体験談】
塾の正社員がきつい理由は、長時間労働と劣悪な人間関係によるものです。
塾の求人には、塾講師の求人と塾運営の求人があります。
今回は、塾運営の仕事をメインに解説していきます。
塾運営の仕事とは、どんな仕事なのか?
塾運営の主な仕事は、こちらです。
- 塾講師やスタッフの管理
- 生徒や保護者への対応
- 生徒の集客
- 売上の管理
塾の運営をトータル的に管理するのが、塾運営の仕事になります。

たとえば、生徒や保護者に対するコミュニケーションスキル、塾講師やスタッフをまとめる統率力、集客や売上を管理する能力など、塾を総合的にマネジメントする力が必要です。
この中で1番難しいのが、塾講師やスタッフをまとめる業務です。
特に入社間もない塾運営の正社員の場合、すでに出来上がっている人間関係の中に入っていき、全体をまとめていかなければいけないので、最初はだいたい反感を買います。
人間は基本的に変化を嫌う生き物なので、既存の人間関係に新しい人間が入ってくるのを嫌い、あまり口を聴いてくれなかったり、親切にしてもらえなかったりします。
これは、なかなか辛いですが、入社3ヵ月~6ヶ月間は、この状況が続くと思った方がいいです。
塾運営を退職する多くの人が、入社間もない頃に発生する、人間関係のストレスに耐えられず、退職してしまいます。
小規模会社の塾の正社員は逃げ場がないからきつい

塾運営の仕事は、人間関係との戦いです。
塾内で良好な人間関係がつくれれば、職場は楽しくなりますが、劣悪な人間関係になってしまうと、職場は最悪になります。
指示待ち人間になっている人は、自分から行動できないので、うまく人間関係を構築できない人が多いです。
塾の正社員に就職するときに、特に注意しなければいけないのが、塾を運営する会社の規模感です。

小規模会社だと従業員数が少ないので、嫌な上司や先輩がいても、そこから逃げ場がないという最悪の状況になります。
塾運営の正社員が抱える最大のストレスとは?
僕が面談した元塾運営の方の場合は、「正社員2名・アルバイト5名」という少人数の塾でした。
こうなってくると、正社員が上司1名しかいないので、その人が良い人かどうかは、めちゃくちゃギャンブル性が高いです。
ちなみに、この相談者の方の場合は、最悪な上司だったようで、質問しても無視されたり、基本的に仲間外れにされていたようです。
多店舗展開する大規模な塾会社であれば、ほかの塾に異動願いも出せますが、2店舗しか経営していない小規模の塾だったため、逃げ場がなく、仕方なく転職を決意しました。

無視されても動じないほどの鉄のハートを持つ方は、塾運営の仕事に就いても大丈夫だと思います。
でも他人からの評価を気にする方は、辞めておいた方がいいかもしれません。
塾の正社員は給料が安い、休日出勤が多い、キャリアアップできない

塾運営の正社員のきついところは、給料が安い、休日出勤が多い、キャリアアップできない、です。
塾運営の正社員の平均年収は「約400万円」といわれています。
平均年収だけをみると、そこまで高くないように思えますが、厚生労働省の「平成28年賃金構造基本統計調査」によると、20代30代の男女比別の年収は以下のとおりです。年齢・
20~24歳:223万円(男性)・205万円(女性)
25~29歳:264万円(男性)・235万円(女性)
30~34歳:327万円(男性)・272万円(女性)
35~39歳:389万円(男性)・297万円(女性)
20代だと年収300万円以下の人が多いので、他業種と比較すると、年収が高いとはいえません。

塾の仕事は業務量が多いので、元塾運営の方の話を聴いていると、週1日しか休みが取れない会社もあるようです。
塾運営の仕事は多岐に渡すので、すべての業務をこなそうと思うと、必然的に残業時間が長くなってしまいます。
また塾運営の仕事をいくら頑張っても、塾運営のスキルしか身に付かないという点も、将来のキャリアアップが見込めない、というネガティブ要素になります。
塾運営の経験を横展開できるのは、店舗系ビジネスの店長などですね。
たとえば、飲食店、アパレルショップ、小売店などになりますが、塾運営から販売業に転職するのは、正直キャリアアップとはいえないですね。
生徒や保護者、塾講師やスタッフとの会話の中で培った、コミュニケーション能力を活かして、営業職などに転職するのがおすすめです。
営業職の経験を積めれば、人材としての市場価値が高まりますからね。
営業やマーケティングの知識や経験は、あらゆる職種で活かすことができます。

塾の正社員がきつい理由【まとめ】
今回のまとめです。
- 塾の正社員は長時間労働がきつい
- 塾運営は劣悪な人間関係だときつい
- 入社数ヶ月は新しい職場に馴染めない
- 小規模会社に就職すると逃げ場がなくなる
- 塾運営を辞める理由は、給料が安い、休日出勤が多い、将来性が低いが原因
- 塾運営から営業に転職すれば市場価値が高まる
どんな仕事にもメリットもデメリットもありますので、自分の中での優先順位を考えた上で、仕事を選ぶのが大事です。
あなたがもし、塾の正社員に不安を感じているなら、できるだけ若いうちに、他の仕事を知っておかないと損します。
その理由は「若いほど未経験転職が有利だから」です。
自分の可能性を広げたいと思うなら、まずは今日から行動してみませんか?
