
「食品工場の仕事を辞めたい…」
「食品工場で働く未来が不安で…」
「食品工場の年収だと人生きつい…」
このような方に向けて記事を書いています。
食品工場の正社員は楽なイメージがあるので、毎年たくさんの若者が食品工場に就職します。
しかし食品工場で働く正社員の9割が、20代のうちに会社を辞めていきます。
退職理由は「年収が低いから」です。
20代前半までは、生活コストがかからないので、給料が安くても、何とかやっていけます。
でも20代後半になると、一人暮らしを始めたり、結婚したりする人が増えていくので、どうしても生活費が上がり、食品工場の年収ではやっていけなくなるのです。
収入面が理由で、食品工場の正社員は遅かれ早かれ、異業種に転職することになりますが、注意しなければいけないのは「20代のうちに行動しないと手遅れになる」ということです。

記事を書いている僕は、26歳まで年収200万円の倉庫作業員でした。その後、転職して年収500万円の正社員になり、人生を変えることができました。現在は20代向けにキャリアアドバイザーをやっています。
この記事では「食品工場を辞める人の退職理由」から「食品工場から転職で失敗しない方法」までを解説しています。
この記事を読めば、食品工場から転職するための具体的なステップがわかります。
3分で読める内容なので、それではいきましょう。
この記事の目次
食品工場を辞めたいなら秒で行動しないと手遅れになる理由

食品工場の仕事は楽ですが、給料が低いことや将来に希望がもてないことが原因で、多くの人が20代のうちに辞めていきます。
僕は転職エージェントでキャリアアドバイザーをやっていますが、食品工場で働く人たちの話を聴いていると、食品工場の給料や待遇は結構きついんだな~と思います。
食品工場で働く人の多くは、高校を卒業したタイミングで食品工場に入社するようです。
高卒で食品工場を選ぶ理由は、「学校に紹介されたから」か「高校の先輩がいたから」です。
要するに、周りの人に言われたから就職した、という人が多いのです。
このような人は、「自分の将来を考えて就職先を選ぶ」という思考ができないので、低収入で低待遇の職場に不満を抱きつつも、やり方がわからなくて行動できないままになります。
しかし何年も行動せずにいると、いずれ手遅れになります。
最低でも20代のうちに、理想は26歳までに、行動するべきです。
食品工場を辞めたい人の退職理由とは?
食品工場で働く人の9割が、20代のうちに仕事を辞めていきます。
では、食品工場を辞める人の退職理由は何か?
20代が食品工場を辞める理由は、次のとおりです。
- 休みが取りづらい
- 給料が安い
- 体力的にきつい
- 単純作業に耐えれない
- 衛生管理が厳しい
- 何もスキルが身に付かない
- 将来が不安になる
食品工場は365日24時間稼働のところが多く、出勤日時がシフトで固定されているため、長期休暇や土日祝の休みが取りづらいです。
食品工場の給料はほかの職業と比べて、かなり低めに設定されています。
僕のところに転職相談にきた、クボタノリアキさん(仮名)は入社11年目の29歳時点で「年収296万円」でした。
ちなみに29歳男性の平均年収は「約430万円」なので、それと比べると100万円以上も安いですね。
食品工場の仕事は、基本的にライン作業での単調作業なので、ずっと同じことをやっていられない人には、苦痛でしかありません。
「頭を使わない単純な作業を何時間でもやっていられる」という人でないと、ストレスが溜まってしまいます。
このように、食品工場の仕事は同じ作業のくり返しなので、1ヶ月やろうが、1年やろうが、10年やろうが、身に付くスキルは同じです。
何もスキルがない状態で30代になってしまうと、その後のキャリアが結構きついです。
一般的なキャリアの考え方としては、20代はとにかく多くの経験を積んで、30代は経験の中から自分の専門性を絞って、それを極めていくという段階になります。
ですから20代で揚げ物を揚げていた経験しかないと、30代以降に選べる仕事が揚げ物を揚げる仕事しかなくなります。
このように手遅れにならないように、20代の若いうちに食品工場から異業種に転職しておいた方がいいですね。
食品工場の正社員を10年やっても何も身に付かない【体験談】

ここでは、僕のもとに転職相談にきた、元食品工場勤務の29歳男性・クボタノリアキさん(仮名)の事例を紹介しておきます。
クボタノリアキさん(仮名)は高校を卒業してから、食品工場の正社員として10年働きました。
しかし10年働いても年収296万円だったので、このままだとマズいと思い、30歳手前で転職を決意したのです。
クボタノリアキさん(仮名)は29歳で社会人11年目だったので、最低限のビジネスマナーは理解しているだろうと思っていましたが、現実は「ネクタイの締め方もわからない状態」でした。
当然のように、履歴書や職務経歴書の作り方も知らなかったので、20歳の転職者と同じ時間のサポートが必要でした。
なぜ、これほど社会人マナーができないのか?
その理由は、10年間ずっと、揚げ物を揚げていただけだったから、です。
クボタノリアキさん(仮名)は食品工場で1日中、唐揚げや白身フライをひたすら揚げていたそうです。
ずっと工場の中で仕事をしているので、入社してから一度もスーツを着ていませんし、社外の人と会うこともほぼありませんでした。
「転職で何かアピールできそうなことはありますか?」という質問に対しても、「本当に何もないです…」と答えていました。
食品工場の正社員からでも異業種に転職できるの?
ここまで、食品工場の正社員を何年も続けていると、人生が手遅れになりますよ~、という話をしてきました。
では、食品工場の正社員から異業種に転職するためには、具体的に何をすればいいのか?
結論をいうと、転職エージェント経由で転職するのが1番簡単です。

高卒で食品工場に入社した人は、学校の紹介や先輩の紹介で就職しているので、ちゃんと就職活動をした経験がないと思います。
その状態で転職活動を進めてしまうと、書類選考が通過しない、面接で落とされまくる、という悲惨な結果になります。
転職活動を始めるにあたって、次の質問に答えられないなら、迷わず転職エージェントを頼るべきです。
- きちんと自己分析できますか?
- 自分にあった仕事を選べますか?
- 世の中にはどんな業界や職種がありますか?
- 将来のキャリア設計ができますか?
- 履歴書や職務経歴書は作れますか?
- ちゃんと面接対策はできますか?
- ビジネスマナーは身についていますか?
- 正しい言葉遣いができますか?
- どんなスーツを選ぶべきですか?
- スーツの正しい着方はわかりますか?
- 転職で失敗しない自信はありますか?
上記の内容を知っておかないと、転職で失敗するリスクが高いです。
ぶっちゃけ食品工場の正社員だった人が、これらを全部ひとりでやるのは無理があります。
転職エージェントを利用すれば、担当のキャリアアドバイザーが全部手伝ってくれるので、初歩的なミスはしないで済みます。
ですから食品工場から異業種に転職する場合は、とりあえず転職エージェントに相談してみるのがおすすめですね。
食品工場を辞めたい人が今すぐにやるべきこと

食品工場を辞めたいと思ったら、まずは自己分析と情報収集から始めましょう。
「辞めたいと思ったから」という理由で、無計画に会社を辞めてしまう人もいますが、できれば次の転職先が決まってから辞めたほうがいいです。
なぜなら転職活動をスタートしても、すぐに転職先が決まらない場合もあるからです。
無職の期間が3ヶ月くらいになると、貯金が底をついて、金銭的にきつくなってしまいます。
そうすると、「とにかく稼がないと!」と焦ってしまい、全然自分に向いていない仕事に転職してしまうリスクがあります。
たとえば、本当は営業職に転職しようと思っていたのに、なかなか内定がもらえず、金銭的にきつくなって、結局また工場に転職してしまう…という感じです。
「そんな人いるの?」と思うかもしれませんが、このような行動をとってしまう人は結構多いです。
実際に工場から工場に転職するのは、めちゃくちゃ簡単ですからね。
あなたは、このような無駄な転職で経歴を汚さないように、しっかりと自己分析や情報収集に時間をかけてくださいね。
でも自分ひとりで自己分析や情報収集をするのって、なかなか大変ですよね…。
そんなときは、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
転職の初心者が自力で行動するよりも、転職のプロからアドバイスをもらって行動する方が、何倍も効率がいいですよ。
あなたがもし、食品工場の仕事を辞めたい…と思っているなら、今すぐに転職エージェントに登録するべきです。
未経験からの転職は、年齢が高くなるほど難しくなりますからね。
