
「食品工場を辞めようか迷っている…」
「食品工場で働く自分の未来が不安…」
「元食品工場社員の退職理由が知りたい…」
このような方に向けて、記事を書いています。
高校を卒業後、学校の紹介などで、食品工場に就職する人はたくさんいます。
食品工場の仕事は同じ作業をくり返すことが多いため、黙々と作業するのが得意な人は、食品工場の正社員に向いています。
しかし年齢が20代半ばになると、給料面や将来のキャリアに対する不安から、食品工場から異業種に転職する人も増えていきます。
でも「せっかく続けてきた食品工場を本当に辞めていいのか?」という迷いから、なかなか行動に踏み出せない人も多いです。
ただ、食品工場を退職したいなら、今すぐに行動しないと後悔するリスクがあります。
なぜなら、実際に記事を書いている僕自身が、食品工場で10年働いた結果、「業績悪化で大幅に減給した」「ほかの仕事に活かせる経験やスキルが身についていなかった」などの後悔をしたからです…。

記事を書いている僕は28歳まで年収296万円の食品工場勤務でした。その後、IT業界に転職して年収400万円台になり人生が変わりました。現在はWeb制作会社で営業職をやってます。
この記事では、元食品工場社員の僕が『もっと若いうちに食品工場から転職しておけばよかったと後悔した理由』から『食品工場から自動車部品工場に転職して失敗した話』までを解説します。
この記事を読めば、実際に食品工場で10年働いた28歳男のリアルがわかるので、食品工場を辞めようか迷っている方や食品工場から異業種に転職したい方の参考になるはずです。
3分で読める内容なので、それではいきましょう〜。
※すぐに『食品工場から転職で失敗しない方法』が知りたい方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
食品工場はやめとけ?元社員が語る「すぐに転職しなかった後悔」の話

僕は高校を卒業後、学校から紹介された食品工場に就職し、正社員として10年間働きました。
まず最初に伝えたいことは、もし今あなたが食品工場で働く自分の未来に不安を感じているなら、今すぐ転職しないと後悔するリスクがあるということ。
なぜなら食品工場で働く期間が長くなるほど、異業種への転職が難しくなるからです。
実際に僕は食品工場を入社10年目に辞めましたが、高卒で入社してから10年間ずっと冷凍の揚げ物を揚げていただけだったので、10年働いても転職でアピールできるものが何もなかったです…。
唐揚げ、コロッケ、チキンカツ、とんかつ、などの商品は変わりますが、ほぼ1日中揚げ物を揚げていただけなので、本当に何のスキルも身に付かなったです。
僕は10年間ずっと同じ作業をしていたせいで、名刺の渡し方や言葉づかいなど、基本的なビジネスマナーが全く身に付いていませんでした。
転職での面接では、質疑応答や会話の中で本人のビジネスマナーのレベルやコミュニケーション能力をチェックされます。
僕は28歳のときに転職活動を始めてみて、「28歳なのにこれしかできないの?」という視線を感じることが多かったです。
この経験から僕は「こんなことなら、もっと早く食品工場から転職しておけばよかった…」と後悔しました。
食品工場はやめとけといわれる理由1:スキルが身につかないから【実体験】

僕は食品工場で10年間働いてみて、食品工場の正社員は楽だったけど、何もスキルが身につかなかった…と感じています。
今は人生100年時代といわれ、一生のうちに複数の会社を転職するのが、当たり前の時代になっています。
そのため、個人のスキルや経験を積めるような職場を選んだり、転職ありきで就職先を決めたりして、今いる会社以外でも通用する人材になることが重要だといわれています。
そうすることで、もしその会社が倒産したときに、路頭に迷うリスクを回避できます。
ちなみに、今まで食品工場で働いた経験しかない方でも、できるだけ早いうちに転職活動を始めておくことで、未経験から挑戦できる求人の選択肢は増えるので、キャリアの幅も広がりますよ。
実際に食品工場を10年目に辞めた僕は「28歳」という年齢から転職活動をスタートして、いくつかの失敗や遠回りもしましたが、最終的にはIT系企業の営業職に転職することができました。
ですから、あなたがもし20代30代なら、食品工場から異業種に転職できるチャンスは十分にあります…!
ただし、年齢が上がるにつれて、未経験からの転職は難しくなるため、将来に多くの選択肢を残しておきたいなら、今すぐに食品工場から転職するのがおすすめですよ。
ちなみに、僕の転職体験談は別記事で紹介済みなので、下記をどうぞ。
>>食品工場から転職して人生変わった僕の体験談。失敗する理由は簡単です
食品工場はやめとけといわれる理由2:給料が安いから【28歳男の年収例あり】

多くの人が「勤続年数と年収は比例する」と考えています。
しかし、これは間違いです。
就職する業界や経験する職種によって、勤続年数が長くなっても年収が上がりにくい、というのはよくある話です。
ちなみに、食品工場に10年勤めた僕の場合は、入社10年目で年収は296万円でした。
TKCグループのBAST速報版(206業種12分析項目)を参考にすると、業界別の1人当たりの年間人件費の比較は、次のとおりです。
- そば・うどん店:218万2千円
- 配達飲食サービス業:255万5千円
- 生菓子製造業:348万4千円
- めん類製造業:359万1千円
- 広告業:574万8千円
- 情報処理サービス業:584万4千円
- 総合工事業:680万6千円
上記のとおり、どの業界を選ぶかで、いくら稼げるのかが、ほぼ決まります。
極端な話をすると、人件費が低い業界で必死に頑張っても年収300万円しか稼げないけど、人件費が高い業界で普通に働けば年収500万円稼げる、ということが起こります。
元食品工場社員が入社10年目に後悔した理由:業績悪化で減給を経験したから

食品工場の給料に関しては前章で説明したとおり、配達飲食サービス業の年間人件費が255万5千円であることから、年収250万円前後だといえます。
ちなみに、食品工場に10年勤めた僕の場合は、10年目で月給22万円程度でした。
賞与は一応ありましたが、そこまで多くはなかったため、年収は296万円です。
でも僕は社員寮に住んでいたので、わりと生活コストは低く、月給22万円でも普通に生活はできていました。
ただし、毎月給料を使い切っていたので、10年間ずっと貯金はゼロ円でした。
ここに追い打ちをかけるように、景気情勢の悪化による、食品工場の業績低迷が理由で、月給が6万円ほど減ってしまいました。
これによって、会社の給料だけでは生活できなくなった僕は、副業で夜勤のアルバイトを始めました。
約半年ダブルワークを頑張りましたが、体力的に限界を感じ、結局10年目に食品工場を退職することになりました…。
【失敗談】食品工場から自動車部品工場に転職するのはダメでした…

僕は食品工場を辞めた後、自分ひとりで転職活動を始めてみたのですが、どうやって進めていけばいいかわからず、とりあえず生活費を稼ぐために求人誌で見つけた派遣会社に登録しました。
派遣先は田舎にある自動車部品工場で、エンジンの組み付けをやっていたのですが、食品工場で働いていた頃とは比べものにならないほど職場の人の作業スピードが速くて、全く仕事についていけませんでした…。
結局3ヶ月で派遣社員を辞めてしまい、履歴書には無駄な経歴がひとつ増えてしまいました。
僕はこの失敗を経験したことで、絶対に自分ひとりで転職活動しないほうがいいと痛感しました。
これは食品工場で働いている方に限らず、工場勤務の方あるあるだと思うのですが、『工場→工場』に転職しようと考える方はかなり多いです。
最初は「工場以外の仕事に転職したい!」と思っていた方も、書類選考や面接で落選が続くと、「まぁ最悪工場でもいいか~…」となりがちです。
でも工場から工場に転職しても、状況はほとんど変わりません。
年収は上がりにくいですし、スキルが身に付かないのも同じ…。
とはいえ、僕はこのような不利な状況からでも、最終的にはIT系企業の営業職に転職することができ、年収も400万円台にまで上がりました。
僕のこの経験から、とにかく行動し続ければ、どんな状況からでも人生やり直せる、ということを学びました。
こんなダメダメな僕でも人生やり直せたわけですから、この記事を読むほど意識の高いあなたなら、必ず人生を変えれますよ!
あとは、あなたが、今すぐに行動するかどうか次第ですね。
ちなみに、食品工場からの転職方法にはコツがあるので、よろしければ、こちらの記事もどうぞ。

食品工場はやめとけといわれる理由【まとめ】
この記事のまとめです。
- 食品工場を退職したいならすぐに行動しないと後悔する。
- 食品工場の経験を転職活動でアピールするのが難しかった。
- 食品工場で10年働いてもビジネススキルが身につかなかった。
- 食品工場は給料が安く、大幅な減給も経験して大変だった。
- 食品工場から自動車部品工場に転職したら失敗した。
- 食品工場から転職するなら工場以外の仕事を選ぶほうがいい。
- 食品工場からの転職方法には失敗しないコツがある。
「食品工場の正社員をこのまま続けてもいいのだろうか…」と悩んでいるだけでは、人生は何も変わりません。
今日というより「今」が、あなたのターニングポイントになるかもしれません。
今すぐに行動して、あなたの理想の未来を手に入れませんか?
