

このような悩みを抱える、食品工場で働いている人に向けて、記事を書いています。
食品工場の仕事自体は楽ですが、食品工場の正社員の給料ってかなり安いですよね。
ちなみに食品工場で10年働いても、年収300万円ぐらいしか稼げません。
結論からいうと、食品工場の正社員が底辺になる理由は、そもそも食品工場の業界自体が低めの給料設定になっているからです。
つまり現在の底辺生活から抜け出すためには、異業種に転職するしかないということです。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、累計975名の方にインタビューしてきたので、食品工場で働く人のリアルな情報をお伝えできると思います。
この記事では、僕が実際に転職サポートをした、元食品工場の正社員・窪田紀明さん(29歳男性・仮名)の事例をもとに『食品工場で働くと底辺になる理由』から『食品工場から転職して底辺から抜け出す方法』までを解説しています。
この記事を読めば、食品工場で働き続けるリスクや、底辺生活から脱却するためにやるべきことがわかります。
3分で読める内容なので、それではいきましょう〜。
※『今すぐに食品工場から転職したい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
食品工場で働くと底辺になる理由【食品工場の給料は安すぎる!】

高校卒業と同時に、学校や先輩の紹介で、食品工場の正社員に就職する人は多いです。
食品工場の仕事は楽なので、社会人経験のない高卒の人でも、無理なく働くことができます。
食品工場の業務は単調作業なので、仕事で頭を使うことはほぼありません。
そのため「仕事自体が嫌で退職する」というのは少数派です。
食品工場を辞める人の退職理由は「年収が底辺だから」です。
なぜ食品工場で働くと、年収が底辺になるのか?
その理由は、食品工場の業界自体の年収が、低く設定されているからです。
TKCグループが公開している「BAST速報版(206業種12分析項目)」を参考にすると、食品工場系の業界の従業員1人当りの人件費(年間)は、次のとおりです。
- 配達飲食サービス業:214万1,000円
- 日本料理店:250万2,000円
- パン・菓子製造業:254万8,000円
- 中華料理店:261万7,000円
- 生菓子製造業:269万2,000円
このように、年間の人件費が300万円以下の会社が多いので、それに伴って年収も低くなるということですね。
ちなみに、日本人の平均年収は約430万円なので、それと比較すると100万円以上も低いということになります。
これが、食品工場で働くと底辺になる、最大の理由です。
【体験談】食品工場の正社員は勤続10年目でも年収300万円だった

ここからは、僕が実際に転職サポートをした、元食品工場の正社員の29歳男性・窪田紀明さんの事例を紹介していきます。
窪田紀明さんは高校を卒業後、先輩の紹介で某食品工場の正社員に入社しました。
一度始めたことは続ける性格だったので、入社してから10年働き続けて、リーダーのポジションまで出世していました。
しかし、勤続年数や役職に比例して年収が増えず、入社10年目でも年収296万円しかもらえていなかったのです…。
これでは将来ヤバいと思って、転職を決意しました。
年齢が29歳だったこともあり、未経験から転職できるラストチャンスだったことが、窪田紀明さんが一歩前に踏み出せた要因です。
でも、ぶっちゃけた話をすると、29歳はちょっと遅い…。
未経験者を採用する企業は、25歳前後の人材を採用する傾向が強いので、もしあなたが今20代なら、できるだけ早く行動しておくのが安全です。
食品工場が底辺な理由は何年働いても市場価値が上がらないから

食品工場が底辺になる理由は、食品工場で何年働いても、人材の市場価値が上がらないからです。
窪田紀明さんは食品工場で10年間働きましたが、身に付けたスキルは「揚げ物を揚げること」だけでした。
食品工場では1日中、揚げ物を揚げていたそうで、仕事で頭を使う場面がほぼなかった、とのことでした。
この状態で転職市場に出ていくと、ぶっちゃけ結構厳しいですね。
ちなみに、あなたは転職で何をアピールできますか?
「自分も食品工場で働いていたから、何もアピールできることがないな…」と思った方に朗報です。
食品工場で働いていた人が、転職でアピールできるものは「年齢の若さ」と「人生をやり直したい熱意」です。
未経験者を採用する企業は、「やる気のある若い人材なら、採用してから教育すれば大丈夫!」という考え方を持っています。
そのため、無理して食品工場の経験から、アピールできることを探すのではなく、元気とやる気を思いっきりアピールする方が、効果的なのです。
実際に窪田紀明さんは、食品工場で揚げ物を揚げていただけでしたが、転職に対する熱意を面接でアピールした結果、IT業界の営業職に転職することができました。
人間は感情で動く生き物なので、こちらの熱意を伝えれば、採用担当の心が動いて、内定を獲得できるという原理ですね。
29歳の窪田紀明さんでも転職できたわけですから、それより若い方ならもっと簡単に転職できるはずです。
食品工場の仕事は楽だから給料が安くても続けてしまう

窪田紀明さんが転職活動中に言っていた、印象的な言葉が次のとおりです。
「もっと早く転職しておけばよかった…」
転職活動を進める中で、ご自身の経験やスキルの整理をしていたのですが、アピールできるものが何もない現実に落胆していました。
「食品工場の仕事が楽だったので、ダラダラと29歳まで続けてしまった…」と言っていました。
窪田紀明さんが勤めていた食品工場には社員寮もあったので、年収296万円でも何とか生活はできていたそうです。
でも、さすがに30歳を手前にして、「このまま食品工場で働き続けても大丈夫か?」と思うようになり、転職を決意したのです。
いざ転職活動を始めてみると、スーツの着方がわからなかったり、応募書類の作り方がわからなかったり、面接での受け答えの仕方が分からなかったり、応募先の選び方がわからなかったり…と自分できないことの多さを痛感したそうです。
20代のうちに「仕事で何を経験してきたか?」は、めちゃくちゃ大事ですね。
食品工場から転職するなら29歳までが限界!

食品工場から抜け出したいなら、20代までに転職するべきです。
世の中には、未経験からチャレンジできる求人もありますが、その多くが20代向けとなっています。
では、なぜ20代が採用されやすいのか?
その理由は、『未経験で入社する人材は一人前になるまでに時間がかかるから』です。
つまり会社にとって、新入社員が会社の戦力として活躍できるようになるまでは、先行投資というわけです。
そうなると、戦力になってからの活躍期間が長い若手人材の方が、採用されやすくなりますよね。
ぶっちゃけ食品工場の仕事を経験しても、転職でアピールできることは少ないです…。
そのため「若さ」という武器が使える、20代のうちに行動しておくのがおすすめです。
ちなみに、窪田紀明さんは29歳のときに『食品工場の揚げ物担当→IT系企業の営業職』への転職を成功させています。
本人の意識と行動だけで、意外と人生はどうにでもできますね。
食品工場から人生やり直すなら転職エージェントを利用すべき

では、食品工場の正社員から人生をやり直したい人は、どうすればいいのでしょうか?
結論をいうと、今すぐに転職エージェントを利用すべきです。
高卒で工場勤務をしている人の多くが、まともに就職活動をした経験がありません。
高卒で工場に就職した人から話を聴くと、だいたい学校の紹介や先輩の紹介で入社しています。
しかし転職活動を進めるにあたっては、次のような作業が必要になります。
- 自己分析をする
- 業界や職種を調べる
- 応募する企業を選ぶ
- 履歴書や職務経歴書を作る
- 書類を応募する
- 企業と面接日時の調整をする
- 面接対策をする
- 企業と面接をする
- 内定が出た企業に内定承諾をする
- 入社前の準備をする
こんな感じで、転職活動って、意外とやることが多いんですよね。
ぶっちゃけ、これらを食品工場で働いた経験しかない人が、自分ひとりでやろうとするのは無理があります…。
実際に窪田紀明さんは、転職エージェント経由で、IT企業の営業職への転職を成功させています。
転職活動を終えた窪田紀明さんは「もし転職エージェントを利用していなかったら、自分は転職できなかったと思う…」と言っていました。
あなたがもし、食品工場の正社員から人生を変えたいと本気で思っているなら、一度転職エージェントに相談してみてください。
キャリアアドバイザーとの面談で、自己分析を手伝ってもらったり、将来のキャリアプランを一緒に考えてもらったりするだけでも、大きな一歩になりますよ。
