食品工場 給料安い
食品工場を辞めようか迷っている人「食品工場で働いてるけど給料が安くて生活がきつい…。ほかの食品工場も給料低いの?食品工場はやめたほうがいいの?」

このような方に向けて、記事を書いています。

食品工場の仕事は楽ですが、食品工場の正社員は給料が上がりにくいため、20代のうちに転職する人も多いです。

ちなみに、食品工場で10年働いても、年収300万円ぐらいしか稼げない人もいます…。

結論からいうと、食品工場の給料が安い理由は、そもそも食品工場の業界自体が低めの給料設定になっているからです。

つまり現在の給料に不満があるなら、食品工場から異業種に転職するしかない、ということです。

こうじ
こんにちは。20代半ばまで工場勤務だった、こうじです。

僕は高卒で20代半ばまで自動車部品工場で働いていました。その後、IT企業に転職して年収600万円になり人生が変わりました。現在は高卒や工場勤務の20代の転職相談にも乗っています。

この記事では、僕が実際に転職サポートをした、元食品工場勤務の窪田紀明さん(29歳男性・仮名)の事例をもとに『食品工場の給料が安い理由』から『食品工場から転職して年収アップする方法』までを解説しています。

この記事を読めば、食品工場の正社員の給料が上がらない理由がわかるので、食品工場から転職すべきかを判断できると思います。

3分で読める内容なので、それではいきましょう〜。

「今すぐに食品工場から転職したい!」という方は、下記の記事を読むほうが早いかもです。

食品工場は底辺で給料安い?食品工場から転職した僕のぶっちゃけ話

高校卒業と同時に、学校や先輩の紹介で、食品工場の正社員に就職する人は多いです。

食品工場の仕事は楽なので、社会人経験のない高卒の人でも、無理なく働くことができます。

食品工場の業務は単純作業なので、仕事に難しさを感じることはほぼありません。

そのため「仕事自体が嫌で退職する」というのは少数派です。

食品工場を辞める人の退職理由は「給料が安いから」です。

なぜ食品工場の仕事は、給料が安いのか?

その理由は、食品工場の業界自体の給料が、低く設定されているからです。

TKCグループの「BAST速報版(206業種12分析項目)」によると、食品工場系の業界の従業員1人当りの年間人件費は次のとおり。

  • 配達飲食サービス業:287万8,000円
  • 生菓子製造業:296万2,000円
  • 日本料理店:279万2,000円
  • そば・うどん店:236万2,000円
  • 菓子小売業:206万円

このように、年間の人件費が300万円以下の会社が多いので、それに伴って年収も低くなるということですね。

ちなみに、日本人の平均年収は約430万円なので、それと比較すると100万円以上も低いということになります。

これが「食品工場で働くと底辺になる」といわれている、最大の理由です。

※食品工場から転職して年収アップしたい方は「高卒・工場勤務からの転職におすすめの仕事3選」をチェックしてみてくださいね。

食品工場の正社員の給料が低く設定される理由は?

ここからは、元食品工場勤務の窪田紀明さん(29歳男性・仮名)の体験談をもとに、食品工場の正社員の給料が低く設定される理由をみていきましょう。

世の中的には「食品工場の正社員=楽そう」というイメージもありますが、食品工場の正社員の仕事は具体的に何をするのか?

窪田紀明さんの話によると、食品工場でやる仕事は下記のとおりです。

  • 材料の品質チェック
  • 材料のカット
  • 調理(焼く・揚げる・煮る)
  • 盛り付け
  • 検品
  • 包装
  • 最終チェック
  • 出荷

上記のとおり、食品工場の主な業務は「食品加工」です。

食品加工とは、食品の風味や保存性を高める仕事で、食品の味を良くしたり、安全性を高めたりします。

食品工場に入社して間もない頃は、材料のカットや盛り付けなど、簡単な仕事から担当することが多いようです。

食品工場の仕事はライン作業が多く、一つのラインに各担当が配置されて、ラインに流れてくる材料や食品に対して、ひたすら作業し続ける、という感じです。

窪田紀明さんいわく、食品工場の正社員が楽な理由は下記のとおり。

  • 仕事で頭を使わなくていい
  • 同じ作業のくり返しだからストレスがない
  • 仕事中にプレッシャーを感じることはほぼない

実際に窪田紀明さんが働いていた食品工場の業務は、1日中揚げ物を揚げる、1日中弁当の盛り付ける、1日中ご飯を炊く、1日中野菜を切る、1日中肉や魚を焼く…などでした。

ちなみに窪田紀明さんの担当業務は「冷凍の唐揚げや白身フライをひたすら揚げ続ける」で、これを10年続けていたそうです。

このようなライン作業は、誰でも同じ業務ができるようにマニュアル化が徹底されています。

そのため個人にスキルが身につきにくく、給料も低くなる傾向があります。

※3分で簡単にできる無料適職診断テストを「工場勤務から転職する前に自分に向いてる仕事を調べておこう」で紹介していますので、ぜひやってみてくださいね。

食品工場の正社員はきつい…10年働いても年収296万円だった体験談

食品工場 正社員 楽

ここでは、食品工場の正社員を10年続けた、窪田紀明さんの経歴を簡単に紹介します。

窪田紀明さんは高校を卒業後、先輩の紹介で某食品工場の正社員に就職しました。

一度始めたことは続ける性格だったので、入社してから10年働き続けて、リーダーのポジションまで出世していました。

しかし勤続年数や役職が上がっても、年収はあまり増えず、入社10年目で年収296万円しかもらえていなかったそうです…。

そして、不運にも入社10年目の時に会社が業績不振になってしまい、給料を大幅カットされてしまいました。

これによって窪田紀明さんの給料は、約半分になってしまったそうです…。

減給後は月給10万円弱だったので、さすがに生活できなくなり、食品工場で働きながら、副業で倉庫作業の深夜バイトもやっていました。

このダブルワークを6ヶ月ほど続けた結果、体力的に限界になり、食品工場の業績も元に戻らなかったため、窪田紀明さんは食品工場からの転職を決意しました。

年齢が29歳になっていて、未経験から転職できるラストチャンスだったことも、窪田紀明さんが異業種への転職に踏み出せた要因です。

ただ、ぶっちゃけた話をすると、29歳はちょっと遅いですね…

なぜなら未経験者を採用する企業は、25歳前後の人材を採用する傾向があるからです。

ですから、今の段階で「食品工場の給料に不満がある…」という方は、早めに行動しておくのがおすすめですよ。

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食品工場が底辺といわれる理由は市場価値が上がらないから

食品工場 底辺

食品工場が底辺といわれる理由は、食品工場で何年働いても、人材の市場価値が上がらないからです。

窪田紀明さんは食品工場で10年間働きましたが、身に付けたスキルは「揚げ物を揚げること」だけでした。

食品工場では1日中揚げ物を揚げるだけなので、仕事で頭を使う場面がほぼなかったそうです。

この状態で転職市場に出ていくと、ぶっちゃけ結構厳しいですね。

ちなみに、あなたは転職で何をアピールできますか?

「自分も食品工場で働いていたから、何もアピールできることがないな…」と思った方に朗報です。

食品工場で働いていた人が、転職でアピールできるものは「年齢の若さ」「人生をやり直したい熱意」です。

未経験者を採用する企業は、「やる気のある若い人材なら、採用してから教育すれば大丈夫!」という考え方を持っています。

そのため、無理して食品工場の経験からアピールできることを探すのではなく、元気とやる気を思いっきりアピールする方が効果的です。

実際に窪田紀明さんは食品工場で揚げ物を揚げていただけでしたが、転職に対する熱意を面接でアピールした結果、IT業界の営業職に転職することができました。

人間は感情で動く生き物なので、こちらの熱意を伝えれば、採用担当の心が動いて、内定を獲得できるという原理ですね。

29歳の窪田紀明さんでも転職できたわけですから、それより若い方ならもっと簡単に転職できるはずです。

※高卒で工場から異業種に転職した事例を「高卒・工場からの転職成功例を紹介!実例8選」で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

食品工場の正社員は楽すぎて給料が安くても続けてしまう

食品工場 正社員 楽

食品工場の仕事はライン作業で食品を加工する単純作業で、1日中野菜を切ったり、揚げ物を揚げたり、肉や魚を焼いたりするだけなので、ぶっちゃけ楽です。

しかし、転職でこの経験をほかの仕事に応用するのは、なかなか難しいですよね…。

応用できるのは、せいぜい料理くらいです。

ですから食品工場の正社員の人は、いざ転職しようと思ったときに、かなり苦労します。

窪田紀明さんが転職活動中に言っていた、印象的な言葉がこちらです。

「もっと早く転職しておけばよかった…」

転職活動を進める中で、ご自身の経験やスキルの整理をしていたのですが、アピールできるものが何もない現実にかなり落ち込んでいました。

「食品工場の仕事が楽だったので、ダラダラと29歳まで続けてしまった…」とも言っていましたね。

ちなみに、窪田紀明さんが勤めていた食品工場には社員寮があったため、年収296万円でも何とか生活はできていたそうです。

でも30歳を目前に会社の業績不振と給料カットが6ヶ月も続いて、「このまま食品工場で働き続けても大丈夫だろうか…」と思うようになり、転職を決意したのです。

ただ、いざ転職活動を始めてみると、下記のような課題が山積みで、自分にできないことの多さを痛感したそうです。

  • スーツの着方がわからない…
  • ネクタイの締め方がわからない…
  • 応募書類の作り方がわからない…
  • 面接のやり方がわからない…
  • 求人の選び方がわからない……

20代のうちに「仕事で何を経験してきたか?」って、めちゃくちゃ大事ですね。

こうじ
僕は20代半ばの時に下記の転職エージェントを利用して、工場勤務から年収600万円のIT企業に転職できましたよ。

食品工場から転職するなら29歳までが限界!

食品工場 正社員 楽

食品工場から抜け出したいなら、20代までに転職するべきです。

世の中には、未経験からチャレンジできる求人もありますが、その多くが20代向けとなっています。

では、なぜ20代が採用されやすいのか?

その理由は、『未経験で入社する人材は、一人前になるまでに時間がかかるから』です。

つまり会社にとって、新入社員が会社の戦力として活躍できるようになるまでは、先行投資というわけです。

そうなると、戦力になってからの活躍期間が長い若手人材の方が、採用されやすくなりますよね。

ぶっちゃけ食品工場の仕事を経験しても、転職でアピールできることは少ないです…。

そのため「若さ」という武器が使える、20代のうちに行動しておくのがおすすめです。

ちなみに、窪田紀明さんは29歳のときに『食品工場の揚げ物担当→IT系企業の営業職』への転職を成功させています。

本人の意識と行動だけで、意外と人生はどうにでもできますね。

食品工場から人生やり直すなら転職エージェントを利用すべき

食品工場から転職

では、食品工場から転職して人生を変えたい人は、どうすればいいのでしょうか?

結論をいうと、今すぐに転職エージェントを利用すべきです。

高卒で工場勤務をしている人の多くが、まともに就職活動をした経験がありません。

高卒で工場に就職した人から話を聴くと、だいたい学校の紹介や先輩の紹介で入社しています。

しかし転職活動を進めるにあたっては、次のような作業が必要になります。

  • 自己分析をする
  • 業界や職種を調べる
  • 応募する企業を選ぶ
  • 履歴書や職務経歴書を作る
  • 書類を応募する
  • 企業と面接日時の調整をする
  • 面接対策をする
  • 企業と面接をする
  • 内定が出た企業に内定承諾をする
  • 入社前の準備をする

こんな感じで、転職活動って、意外とやることが多いんですよね。

ぶっちゃけ、これらを食品工場で働いた経験しかない人が、自分ひとりでやろうとするのは無理があります…。

実際に窪田紀明さんは、転職エージェント経由で、IT企業の営業職への転職を成功させています。

転職活動を終えた窪田紀明さんは「もし転職エージェントを利用していなかったら、自分は転職できなかったと思う…」と言っていました。

あなたがもし、食品工場から転職して人生を変えたいと本気で思っているなら、一度転職エージェントに相談してみてください。

キャリアアドバイザーとの面談で、自己分析を手伝ってもらったり、将来のキャリアプランを一緒に考えてもらったりするだけでも、大きな一歩になりますよ。

こうじ
食品工場から転職で失敗したくない方は、下記で紹介する転職エージェントを利用するのがおすすめですよ。