
この記事では、「26歳になっても正社員になれていない自分は、もう手遅れなのかな…」と感じているフリーターの方に向けて、リアルな体験談をお届けします。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
今回インタビューしたのは、大学在学中にビリヤードのプロを本気で目指し、7年半かけて卒業した後も正社員経験なしで過ごしてきた菅原幹雄さん(26歳男性・仮名)です。
「自立したい」という思いひとつで地元を飛び出し、県外へ。今まさに就職活動に向けて動き出しています。
夢に本気で向き合った26歳の等身大のストーリーをお届けします。
3分で読める内容ですので、それではいきましょう〜。
※「今すぐにフリーターから就職したい!」という方は、以下の記事を読む方が早いかもです。
目次
大学を7年半かけて卒業した、その理由
菅原さんが兵庫県の私立大学に入学したのは18歳。通常の4年間で卒業する予定でしたが、大学を出たのは25歳のことでした。
在学期間は、じつに7年半。
その理由はシンプルで、ビリヤードのプロを本気で目指していたからです。
大学1年生のころにビリヤードと出会い、すぐに夢中になります。最初の4年間は365日、毎日30分以上練習し続けました。
交渉してプロ選手に師事し、「お願いします!」と頭を下げながら教えを乞う。
その姿勢で腕を磨いた結果、地元の大会では8連続優勝という実績を残すまでになりました。
ただ、現実の壁はそこにありました。
「ビリヤードはプロの資格があっても、仕事として稼いでいくことができない…」
それが菅原さんの出した結論でした。
夢を追い続けながらも、どこかで折り合いをつけた時間。その7年半は、決して無駄ではなかったはずです。
卒業後も正社員になれなかった、リアルな事情
25歳の9月に大学を卒業した菅原さんには、もともと4月入社が決まっていた会社がありました。
施工管理を手がける会社への入社内定。ところが、景気情勢の影響でその話が白紙になってしまいます。
再び就職活動を続けるなかで、通運会社や携帯の販売代理店からも内定をもらいました。
しかし、「正社員として採用されると思っていたのに、実際は契約社員スタートだった」という条件の違いがあり、断ることに。
人材紹介会社への応募もしましたが、決め手には欠けました。
卒業後は配達のアルバイトと飲食店でのアルバイトを掛け持ちし、生活費を稼いでいました。
社会人としての正社員経験はゼロ。でも、「働いていなかった」わけではありません。
「地元を出て自立する」と決めた日
26歳の2月、菅原さんは地元を離れ、県外へ引っ越しました。
「自立したかった」という、ただそれだけの理由で。
地元での就職活動でも内定をもらったことがありましたが、「地元で働き続けることに、気持ちが向かなかった」と話します。
親元を離れて、自分の力で生活を成り立たせる。
その決断を、26歳で実行に移した。
その行動力は、ビリヤードでプロを目指して努力した姿勢と、根っこは同じかもしれません。
就職活動に力が入らなかったワケ
地元を離れたあと、しばらくは自分ひとりで就職活動を続けていました。
でも、うまく進みません。
「自分が調べられる範囲、興味が湧かないと思ったらすぐに除外してしまう。だから、視野が狭くなっていた…」
自己分析はできている。でも、どうしても動きが止まる。
そのループに気づいた菅原さんが選んだのが、転職エージェントへの登録でした。
「直接、人から話を聞いてみたかった。キャリアのプロに任せた方が、自分では気づけない会社に出会えると思った」
就職活動への熱量が上がらない理由のひとつは、情報収集のやり方にあったのかもしれません。
自分ひとりで画面と向き合い続けるより、対話の中で自分に合う仕事を見つけていく方が、菅原さんには向いていそうです。

面接で語れる「本物の経験」を持っている
一見すると、職歴に空白が多い菅原さん。
でも、話を深掘りすると、面接で十分に語れる経験が詰まっています。
目標を決めたら、徹底的にやり抜く力
ビリヤードで地元8連続優勝、競技麻雀でも優勝経験あり。
どちらも「やると決めたら本気でやる」スタンスが生んだ結果です。
新しいことに挑む好奇心と行動力
テニス、水泳、将棋、ゴルフ、フットサル——やりたいと思ったことはとにかく試してきた人です。
大学時代にはイギリスへ半年間の留学も経験。語学力のために英語の勉強も積み上げていました。
年上との関係構築力
趣味のビリヤードや麻雀、フットサルを通じて、年配の友人が多い環境で育ってきました。
社会に出たとき、年齢の離れた上司や取引先とのコミュニケーションに戸惑う若者は少なくありません。
菅原さんには、それが自然にできる素地があります。
「自分が見たことがないものを経験したい」という言葉が、菅原さんのすべてを表しているような気がします。
転職先に求める条件
菅原さんが今回の就職活動で重視しているポイントは、次のとおりです。
① 土日祝休みで、働きやすい環境
スキルよりも先に、まず「長く続けられる職場かどうか」を見極めたい。働く環境の整備を大切にしています。
② できるだけ早く入社したい
「そろそろ本気で自立しなければ」という気持ちが背中を押しています。退職予定日は特に決まっていませんが、行動のスピードを上げたいという意欲があります。
現時点では応募中の企業はなく、これからエージェントと相談しながら動いていく段階です。

この体験談から得られるヒント
菅原さんのエピソードには、26歳フリーターが正社員を目指すうえで参考になる視点がたくさんあります。
大切なポイントを3つにまとめました。
「遠回り」の中にこそ、語れる強みがある
ビリヤードに7年以上打ち込んだ経験は、履歴書には書きにくいかもしれません。
でも、「目標を決めて努力を続けられる人間である」という証拠としては、これ以上ないエピソードです。
アルバイト経験しかない、職歴に空白がある——そう感じている方でも、話の中に必ず「語れる強み」は存在します。
「自立したい」という気持ちは、最強の原動力になる
「なんとなく就職したい」より、「自分の力で生きていきたい」という理由で動いている人の方が、面接官に刺さります。
菅原さんが地元を飛び出した理由も、根っこはそこにあります。
その言葉をそのまま面接で伝えられれば、それは立派な志望動機になるはずです。
視野が狭くなっているなら、誰かに話を聞いてもらう
一人で就職活動を続けていると、どうしても調べる範囲が偏ります。
興味が持てない仕事を最初から除外してしまい、可能性を自分で狭めてしまうこともある。
そういうときは、キャリアのプロに相談するのが一番の近道です。
菅原さん自身が気づいたように、対話の中でこそ見えてくるものがあります。

さいごに
プロを目指してビリヤードに7年以上を費やし、コロナで内定を失い、地元を飛び出して名古屋で一から出直す——。
菅原さんのキャリアは、教科書には載っていないルートをたどってきました。
でも、どの経験も「自分でやると決めて、本気でやった」もの。
それは、会社が求める人材像に、じつはかなり近いところにあります。
26歳はまだ十分に間に合います。
大切なのは、「いつか動こう」ではなく「今動く」こと。
菅原さんの一歩が、あなたの背中を押すきっかけになれば嬉しいです。
