
この記事では、小学校から高校卒業後まで空手を続け、師範のつながりで現場仕事の正社員になった後、職場トラブルで退職し、その後アルバイトを転々としながら「そろそろちゃんと決めないといけない」と動き出した25歳高卒男性のリアルをお届けします。
「とりあえず色々やってみたけど、結局何をすればいいかわからない」「フリーターのまま時間が過ぎていくのが怖い」——そんな気持ちを抱えている方に読んでほしい体験談です。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
| 名前 | K・Kさん(25歳男性) |
|---|---|
| 学歴 | 高校卒業 |
| 主な職歴 | 下水管補修工事・正社員(4年半)→ 倉庫アルバイト(2ヶ月)→ パチンコホールスタッフ(3ヶ月)→ ドラッグストア棚卸(5ヶ月) |
| 就活のきっかけ | アルバイト期間が満了し、「そろそろちゃんと決めなければ」と転職エージェントへ |
| 就活の軸 | 現在模索中(コツコツできる仕事・体を動かせる仕事が候補) |
| 使用した就職サービス | 転職エージェント(面談済み・求人選定前) |
| 目指す職種 | 未定(細かい作業系・体を動かす仕事・新しいことに挑戦できる環境) |
今回インタビューしたのは、小学1年から高校卒業後まで空手を続け、師範のつながりで現場仕事の正社員へ就いた後、職場のトラブルで退職。その後はアルバイトを転々としながら「今どうしようか」と模索している加藤浩平さん(25歳男性・仮名)です。
やりたいことが決まっているわけじゃない。でも、このままでいいとも思っていない——そのグレーゾーンにいる25歳の、等身大のリアルをお伝えします。
3分で読める内容ですので、それではいきましょう〜。
※「今すぐにフリーターから就職したい!」という方は、以下の記事を読む方が早いかもです。
目次
空手15年——それが最初の仕事につながった
加藤さんのキャリアのスタートは、ちょっと変わった経緯をたどります。
小学1年生から始めた空手を、中学・高校を経て高校卒業後も続けていました。習っていた道場の師範に知り合いがいて、その縁で紹介されたのが下水管の補修工事会社でした。
「師範の知り合いだったので、まあ行ってみようかという感じで入りました。」
就活サイトも使わず、エージェントにも相談せず、人のつながりでそのまま正社員になった——そういう20代は、実は少なくないですよね。
入社してからの4年半は、現場仕事として着実に経験を積んでいきます。やりがいを聞くと、こんな答えが返ってきました。
「上司がやっていた仕事を任されて、新しいことができたときは楽しかった。」
仕事を覚えて、少しずつ任される範囲が広がっていく感覚——それが加藤さんにとって、働く喜びになっていたようです。
退職の決め手——お金の貸し借りという、シンプルで深刻な問題
加藤さんが4年半続けた現場仕事を辞めた理由は、仕事の内容ではありませんでした。
先輩との関係が悪化したことが、退職の引き金になりました。
きっかけは、先輩に10万円を貸したことでした。
「貸したのに、全然返してもらえなくて。関係がどんどん悪くなった。」
お金の問題は人間関係をこじらせやすく、職場での居心地にも影響します。仕事そのものは苦手ではなかっただけに、職場の外側の問題で追い詰められてしまった形です。
「そこまできつい仕事ではなかった」と話すくらい、業務への不満はなかった。
それだけに、「辞めたくて辞めた」というより「その環境を出なければいけなかった」という感覚に近かったのではないかと思います。
退職後はアルバイトを転々——「違うことにも挑戦してみたかった」
現場仕事を辞めた後、加藤さんはすぐに次の正社員職を探すのではなく、アルバイトを転々とする道を選びます。
倉庫作業(2ヶ月)、パチンコホールのスタッフ(3ヶ月)、ドラッグストアの棚卸スタッフ(5ヶ月)——いずれも期間満了で終了しています。
なぜ正社員ではなくアルバイトを選んだのか。その理由を聞くと、こんな言葉が返ってきました。
「せっかく辞めたから、違うことにも挑戦してみようかなと思って。」
4年半、ひとつの職場で同じ仕事をしてきた。だから、辞めたタイミングでいろんな仕事を試してみたかった——その気持ちはわかりやすいですよね。
パチンコホールについては「悪くはなかった」と話しており、接客の要素がある仕事に苦手意識はなさそうです。
ただ、この時期に正社員への意欲が薄れていたのは、コロナの影響で仕事の選択肢が限られていたことも関係していると話します。
「今どうしようか」——その正直さが、次の一歩の出発点になる
転職して何を手に入れたいか——この問いに、加藤さんはこう答えました。
「今どうしようか、という感じなので、自分ではわかっていない。」
やりたいことが明確でない25歳は、珍しくありません。
ぶっちゃけ、「何をしたいかはっきりしていないとダメ」という思い込みが、就活の第一歩を重くしていることが多いです。
加藤さんの場合、話を深掘りしていくと、自分でも気づいていない手がかりがいくつか出てきます。
「上司にやっていることを任されて、新しいことができたときは楽しかった」——これは、「成長実感がある仕事」に意欲が高まるタイプであることを示しています。
「細かいコツコツした仕事ができる」という自己分析も、業種・職種を絞る大事な軸になります。
やりたいことが決まっていなくても、「どんな状況で力が出るか」はわかっている。それだけで、就活は前に進めます。
15年の空手が証明している、加藤さんの本当の強み
加藤さんの経歴を聞いて、最も印象に残ったのは空手の継続年数でした。
小学1年から高校卒業後まで——単純計算で10年以上、ひとつのことを続けてきたことになります。
「続けられた理由は?」と聞くと、加藤さんはあまり深く考えたことがなさそうな顔をしながら、「まあ、やっていたら続いていた感じです」と答えました。
でも、これは意外と大事な話なんですよね。
「やりたいことが決まっていない」「気分が乗らないと動けない」と話す一方で、10年以上続けてきたものがある。その事実は、「継続力がない人間」ではないことを証明しています。
現場仕事でも4年半続け、任される仕事が増えていった。アルバイトはいずれも期間満了で終えている。途中で逃げ出すタイプではないことも、経歴が示しています。
面接では、この「続けてきた事実」を軸に語ることで、「コツコツ取り組める人間である」という印象を自然に伝えられます。
加藤さんが次の仕事に求めること
今は「何がしたいかわからない」状態ですが、話を整理すると、いくつかの軸が見えてきます。
① 新しいことを任されながら成長できる環境
「上司がやっていた仕事を任されたとき楽しかった」という言葉から、仕事の幅が広がる感覚に意欲が湧くタイプだとわかります。ルーティンだけの仕事より、少しずつステップアップできる職場が向いています。
② 細かい作業や体を動かすことができる仕事
「コツコツ細かい仕事ができる」「体を動かすのも嫌いじゃない」という両方の特性を持っています。製造・物流・施工補助・サービス業など、手先と体を使う職種と相性がよさそうです。
③ 職場の人間関係がフラットな環境
前職の退職理由がお金の貸し借りによる人間関係のこじれだったことを踏まえると、上下関係が厳しすぎない、フラットに話せる職場かどうかを事前に確認しておくことが大切です。
就職活動のリアルな状況——これから求人を絞り込む段階
加藤さんの転職活動は、転職エージェントに面談登録を終えたばかりの段階です。
具体的な求人への応募はこれからで、エージェントと一緒に「どんな仕事が自分に向いているか」を整理しながら動き出していく流れになっています。
今の段階で応募先が決まっていないのは、弱点ではありません。
むしろ「何でもいいから早く決めよう」と焦って合わない仕事に飛び込むより、一度立ち止まって自分の軸を整理してから動く方が、結果的に長続きする仕事に出会いやすくなります。
エージェントを活用することで、「自分では気づいていなかった向いている仕事」と出会える可能性があります。加藤さんのように「やりたいことがはっきりしていない」状態こそ、プロに相談する価値が高い局面です。

この体験談から見えてくること
加藤さんのストーリーには、フリーターとして動き始めたばかりの25歳に参考になる視点がいくつか詰まっています。
「やりたいことがない」は、就活のスタートラインに立てない理由にはならない
「やりたいことが決まってから動こう」と思っていると、いつまでも動けません。
やりたいことより先に「どんな環境なら力が出るか」「どんな作業が苦にならないか」を言語化する方が、実際の求人選びには役立ちます。加藤さんの「コツコツ系が得意」「任されると嬉しい」という自己分析は、立派な就活の軸になります。
短期アルバイトの経験は、「自分に合わない仕事を知った時間」として語れる
倉庫・パチンコ・棚卸と3種類の仕事を経験してきたことは、「何が自分に合うか試してきた期間」として説明できます。ただ「転々としていた」と伝えるのではなく、「それぞれで何を学んだか・何が向いていないとわかったか」をセットで話せると、面接官の印象が変わります。
空手15年という継続の事実を、就活に活かす
履歴書には書きにくくても、面接では十分に語れる素材です。「ひとつのことを長く続けられる人間である」という証拠として、仕事への姿勢を語るエピソードに使えます。

おわりに
現場仕事4年半、アルバイト転々1年。加藤さんのこれまでは、一見するとバラバラに見えるかもしれません。
でも話してみると、「任されると嬉しい」「コツコツできる」「体を動かすことも嫌いじゃない」という、働く上での素地がしっかりあることが伝わってきます。
「今どうしようか」という状態で転職エージェントの扉を叩いたこと——それ自体が、すでに一歩前に進んだ証拠です。
25歳、動き出すのに遅くはありません。加藤さんの次の一歩が、自分に合う場所への道を開いていくことを願っています。
