
この記事では、高校1年生で中退して資格予備校に通い、日商簿記1級・税理士を目指して6年近く勉強してきた21歳男性が、夢に区切りをつけて初めての就職活動に踏み出したリアルをお届けします。
「長く夢を追ってきたけど、そろそろ就職に切り替えなければいけない」「高校中退の経歴があるが、正社員になれるか不安」——そういった状況の方に読んでほしい体験談です。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
| 名前 | H・Tさん(21歳男性) |
|---|---|
| 学歴 | 高校中退(1年生・15歳で退学) |
| 主な職歴 | 新聞配達アルバイト(1年・19〜20歳)※高校中退後は主に資格の勉強に専念 |
| 資格勉強歴 | 資格予備校(TAC)で日商簿記1級・税理士試験を目指して約6年間勉強 |
| 就活のきっかけ | 21歳で税理士の夢に区切り。同級生が就活を始めるタイミングに刺激を受けて初めての就職活動へ |
| 就活の軸(模索中) | 「経理・事務系(簿記の知識を活かせる)」または「アパレル・美容系(趣味と仕事を重ねる)」 |
| 使用した就職サービス | 転職エージェント(面談済み・求人選定前) |
| その他 | 父が司法書士。税理士事務所への紹介も検討中。高認取得まであと2科目 |
今回インタビューしたのは、高校1年生で中退して資格予備校に通い、日商簿記1級・税理士を目指して約6年間勉強を続けてきた橋本達徳さん(21歳男性・仮名)です。
21歳で税理士の夢に区切りをつけ、「経理・事務か、アパレル・美容か」という二択で揺れながら、初めての就職活動をスタートさせています。
3分で読める内容ですので、それではいきましょう〜。
※「今すぐにフリーターから就職したい!」という方は、以下の記事を読む方が早いかもです。
目次
15歳で高校を辞めた——税理士という夢の始まり

橋本さんが高校を辞めたのは、1年生の15歳のときでした。
きっかけは、父親の仕事でした。父が司法書士として働く姿を見て育った橋本さんは、「資格で仕事ができる人間になりたい」と考えるようになります。
「父親が資格で仕事をしている。自分も税理士を目指そうと思った。」
高校という枠を外れて、資格予備校(TAC)に通い始めます。日商簿記1級を目指しながら、税理士試験の科目を一つひとつ勉強していく日々が始まりました。
学校に通わずに勉強を続けるという選択は、15歳にとって簡単ではなかったはずです。生活のリズムを自分で管理しながら、長期間の学習を継続してきた——その事実だけで、橋本さんの自己管理能力の高さが伝わってきます。
6年間の勉強に区切りをつけた——21歳での決断

15歳から始めた税理士への道を、橋本さんは21歳で断念することにしました。
約6年間、勉強を続けてきた。それだけの時間を費やした夢に区切りをつけることは、簡単ではなかったはずです。
「21歳になって、そろそろ正規社員でしっかり働いていきたいと思い始めた。」
税理士試験は科目合格制で、すべての科目に合格するまでに数年〜10年以上かかることも珍しくありません。「この道でいつまでに独立できるか」という現実的な計算をしたとき、「いったん就職して経験を積む方がいい」という判断に至りました。
同級生が就職活動を始めるタイミングを目にしたことも、背中を押した一因だったと話します。
「みんなが動き始めていることが、刺激になった。」
これは決して夢を諦めたわけではありません。父親が司法書士ということもあり、税理士事務所への紹介も視野に入れながら、就職の方向性を探っています。「税理士か、就職か」ではなく、「就職しながら可能性を広げていく」という発想の転換でもあります。
簿記の知識は、就活で使えるスキルになる

橋本さんが約6年間積み上げてきた簿記・税務の勉強は、就職活動において確かな武器になります。
日商簿記1級を目指していたレベルの知識は、経理・財務・会計事務所系の職種で高く評価されます。
「簿記の勉強をしてきたので、経理や事務職が向いているかな」という言葉には、自分のスキルと仕事をつなげる視点が育っていることが表れています。
ただ、もう一方の方向性として「アパレルや美容業界」への興味も出ています。
カフェ巡り・ファッション・ショッピング・美容という趣味を持つ橋本さんにとって、自分が好きな世界で働くという選択肢も魅力的です。「好きなものを仕事にする」という軸と、「スキルを活かす」という軸の、どちらを優先するかで就活の方向性が変わります。
これはどちらが正しいという話ではなく、「どちらが長続きするか」という視点で考えることが大切ですよね。
高認取得があと2科目——学歴のピースが揃いつつある
橋本さんの学歴は、現時点では高校中退です。ただ、高校卒業程度認定試験(高認)の取得まであと2科目という状況があります。
高認を取得すれば、大学受験の資格が得られるほか、就活での応募条件が広がります。
「高認はあと2科目でいける。」
この2科目を取得しておくことが、就活の選択肢を広げる意味でも重要です。特に経理・会計系の職種や、資格を評価する業界では、高認取得済みかどうかで書類選考の通過率が変わる可能性があります。
免許も8月末に取得予定で、「学歴・免許・簿記知識」という就活の基盤が揃いつつあるタイミングで動き始めている点は、橋本さんにとって有利な状況です。
橋本さんが次の仕事に求めること

現時点では「経理・事務かアパレル・美容か」という二択で揺れていますが、整理すると共通する希望が見えてきます。
① 自分のスキルや興味とつながっている仕事
「なんでもいい」ではなく、簿記の知識かファッション・美容への興味、どちらかとつながっている仕事を選びたいという気持ちがあります。この軸があるだけで、就活の方向性が絞れます。
② 正社員として安定した状態を作ること
「そろそろ正規社員でしっかり働きたい」という言葉が表すように、親の仕送りに頼る生活から自立した収入を得ることが、今の最優先事項になっています。
③ 将来的な税理士への道も閉ざさないこと
「税理士の道に行く」か「営業や販売の経験を積む」かという二つのルートを、どちらも可能性として持ち続けています。就職を「夢への終止符」ではなく「次のステップ」として捉えているのが、橋本さんらしさです。
就職活動のリアルな状況——免許取得後に本格的に動き出す予定
橋本さんの転職活動は、免許取得(8月末)後に本格スタートする予定です。
現時点では求人を見ながら情報収集している段階で、転職エージェントとの面談も始まったばかりです。
経理系の求人を見ると数が多いと感じているようで、「簿記の知識を活かせる仕事は確かにある」という感覚を持ち始めています。
また、父親が司法書士であることから、税理士事務所への紹介の可能性も探っています。コネクションを使った就職活動は、特に専門職系では有効な手段になります。
ただ、この選択肢が実現するかどうかはまだ不確かなため、並行して民間の転職エージェントでも求人を探すという現実的なアプローチを取っています。
免許が取れれば、通勤の幅も広がります。「9月から本格的に動く」という期限を意識しながら、今は準備期間として情報収集と方向性の整理を進めているところです。

この体験談から見えてくること

橋本さんのストーリーには、長く夢を追いかけてきた後に就職に切り替えようとしている方に届けたいポイントがあります。
6年間の勉強は「無駄ではなく、武器になる」
税理士の夢に届かなかったとしても、日商簿記1級レベルの知識を身につけてきた事実は、経理・会計事務所系の仕事で確かなアピール材料になります。「何年間、何を勉強してきたか」を語れることが、この就活での最大の強みです。
「経理かアパレルか」という軸の違いをはっきりさせておく
スキルを活かしたいのか、好きな世界で働きたいのか——どちらの動機で就職するかによって、受ける職種も面接での話し方も変わります。エージェントとの対話の中で、この軸を言語化しておくことが先決です。
高認・免許が揃うタイミングで動き出すのは正解
条件が揃ってから動くというのは、就活においては合理的な判断です。高認2科目・免許という基盤が整ったうえで就活を本格化させることで、応募できる職種の幅が広がります。

おわりに
15歳から6年間、税理士という目標に向かって勉強を続けてきた。その経験は、決して無駄ではありません。
21歳で就職という新しい選択肢に向き合い、「経理かアパレルか」と正直に揺れながら動き始めている橋本さん。
揺れていることは、真剣に考えている証拠です。
その迷いが整理されたとき、橋本さんにとっての「本当の一歩」が踏み出されます。