
この記事では、家庭の経済的な事情から就職を検討し始め、大手古本屋チェーンでの接客実績・野球7年間のキャプテン経験・高校でのギター銀賞受賞という3つの武器を引っさげて転職活動に臨んだ24歳男性が、書類通過3社・東証一部上場企業からの内定獲得という成果を残しながら、最終的に「大学を卒業する」という選択をしたリアルをお届けします。
「大学休学中でも就職活動はできるのか」「フリーター経験しかなくても大手に通用するのか」——そんな不安を持っている方に、まず読んでほしい体験談です。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
| 名前 | O・Kさん(24歳男性) |
|---|---|
| 学歴 | 大学休学中(国際関係学部・復学を最終的に決断) |
| 主な職歴 | 大手古本屋チェーンアルバイト(接客ランクB・著者名暗記が高評価) |
| 強みと実績 | 野球7年・中学キャプテン兼生徒会長、ギター部長・大会銀賞、適職診断で外向性・論理性・意思伝達力が高評価 |
| 就活の結果 | 書類通過3社・東証一部上場セキュリティ会社で2次面接まで進んで内定取得 |
| 最終的な決断 | 内定を辞退し、大学に復学することを選択 |
| 就活の軸 | 「コミュニケーション能力を活かせる仕事」「給与重視」「大手・安定した環境」 |
今回インタビューしたのは、父親の体調不良による家計への影響をきっかけに就職活動に踏み出し、大手上場企業から内定を獲得した大岩晃太さん(24歳男性・仮名)です。
大学休学中・正社員経験ゼロというスペックでも書類通過3社・大手内定という結果を出したプロセスと、最終的に「大学を卒業する」という選択をした理由を、余すことなくお伝えします。
3分で読める内容ですので、それではいきましょう〜。
※「今すぐにフリーターから就職したい!」という方は、以下の記事を読む方が早いかもです。
目次
就職を決意したきっかけ——父の体調悪化と家計の危機

大岩さんが就職を考え始めたのは、家庭の経済的な事情からでした。
父親の視力が悪化して仕事ができなくなり、家計への影響が出てきました。姉は看護師として外で働いていますが、大岩さん自身は大学を休学した状態で「なんとなく通っている状態」でした。
「自分で稼がなければいけない状況になった。就職を真剣に考えるようにした。」
国際関係学部で開発途上国への支援やフェアトレードについて学んでいた大岩さんにとって、「大学を辞めるかどうか」の判断は簡単ではありませんでした。
ただ、まずは転職エージェントに相談して、「正社員になれるような求人があるのかを知りたい」という状態から動き始めました。
「情報を集めてから、両親と相談して判断しよう」という慎重な姿勢が、この就活の最初の特徴です。
大手古本屋チェーンで接客ランクBまで上げた実績

大岩さんが就活の自己PRとして語れる素材として最も機能したのが、大手古本屋チェーンでのアルバイト経験です。
担当した業務は接客・買取の両方でしたが、特に接客で評価されました。
「著者の名前を覚えて、お客様との会話の中でその知識を活かしていた。」
本の仕入れや売れ筋の動向も把握するようになり、小説・漫画・ビジネス書と幅広い分野への知識を積み上げていきました。ウォーレン・バフェットの本を株の勉強のために読むなど、仕事を通じて自分の知識欲も満たしていたようです。
この姿勢が評価されて、接客ランクをBまで上げることに成功しました。
「接客自体は楽しかった。自分の知らないような本を知れること、何が最近売れているかわかること——それが面白かった。」
買取業務については「好きではなかった」と正直に話してくれましたが、それ以外の業務はほぼストレスなくこなせていたと言います。
野球7年・キャプテン・生徒会長——中学時代に積み上げたリーダー経験

大岩さんの経歴の中で、面接官に最も刺さったのが中学時代のリーダー経験です。
小学2年生から中学卒業まで7年間野球を続け、中学2〜3年ではキャプテンを務めました。
「誰よりも頑張ることが自分のスタイルだった。ダッシュで1番をとる、打率をトップにするというマインドで取り組んでいた。」
さらに中学3年生では推薦で生徒会長にも選ばれ、野球部キャプテンと生徒会長を両立させていました。
「2つの役割を掛け持ちしながら、それぞれで結果を出しにいった。」
複数の責任を同時にこなす力と、周囲から信頼を得る人間力——これが、転職エージェントが推薦文の中心に据えた大岩さんの最大の強みでした。
ゼロからギターを始めて銀賞——高校で磨いた「独学力」

高校時代のエピソードも、就活において重要な素材になりました。
高校に入って初めてクラシックギターに挑戦し、独学で知識を積み上げながら大会で銀賞を受賞。部長も務めました。
「自分から勉強して知識を増やしていくのが好き。ゼロから始めたものでも、自分で調べながら続けていける。」
この「未経験の分野に飛び込んで、自分で学んで結果を出す」という特性は、仕事においても「入社後の成長スピード」という形で評価されます。
同じ自主学習の姿勢は、大学時代から株式投資を独学で始めたこととも一致しています。株やプラチナの売買を自分でリサーチしながら続けているという経験は、「論理的に物事を考えて判断できる人間だ」という根拠にもなります。
適職診断で判明した「強み」——外向性・論理性・伝達力

転職エージェントとの面談で適職診断テストを受けたところ、大岩さんの特性が数値として見えてきました。
外向性が高く、論理的な思考性も高い。意思伝達力・論理的表現力が高く評価されました。安定志向でありながらチャレンジャー気質も持ち合わせているというバランスも印象的です。
「多くの人と接する業務、正確に進める業務、知識を深めていく——これらに向いている」という診断結果は、大手古本屋チェーンでの実績・野球でのリーダー経験・ギターの独学と、これまでのエピソードと一致しています。
「自分の強みが数値として出てくると、面接で何を話すべきかが整理しやすくなった。」
適職診断の結果を根拠に、「コミュニケーション能力を活かせる仕事・大手で安定して働ける環境・給与重視」という求人の方向性が定まりました。

提案された3社の求人——それぞれの特徴と大岩さんへの適性

転職エージェントから提案された3社は、それぞれ異なる方向性を持っていました。
生協グループの配送ドライバー(正社員・土日休み)。
生協の個人宅向け食品配送を担当する仕事です。安定したグループ企業で、残業少なめ・土日休みという条件が整っています。業務内容が明確でストレスが少なく、コツコツ続けられる人に向いている職種です。大岩さんは普通自動車免許を持っており、運転適性という点でも条件を満たしていました。ただし「ガツガツ稼ぎたい人向けではない」という面もあり、給与重視の大岩さんにとっては物足りない可能性もありました。
法人向けの経費削減提案営業(正社員・土日休み)。
法人企業に対してスマートフォン・コピー機・電力などの経費削減サービスを提案する営業職です。入社1年目の主任で年収690万円という実績もある、インセンティブで稼げる環境です。大岩さんの「給与重視」「コミュニケーション能力を活かしたい」という軸にはマッチしていましたが、「安定志向が強い人は落選しやすい」という選考の厳しさもありました。
東証一部上場セキュリティ会社のスタッフ職(正社員)。
大手セキュリティ会社の総合職採用で、契約先施設での警備・セキュリティ機器メンテナンスが主な業務です。60歳まで給料が上がり続ける仕組みと年間138日の休日、将来的に営業・技術・管理などへのキャリアパスも用意されています。20代で年収400万円、入社5年で500〜600万円という現実的な目安もあります。「真面目で誠実で、新しいことに挑戦できる人」という採用基準が、大岩さんのキャラクターと一致していました。
3社すべてで書類選考を通過しましたが、最も選考が進んだのが大手セキュリティ会社でした。
2次面接突破・内定獲得——大学休学中でも大手は通用した

大手セキュリティ会社の選考では、大学休学中というブランクへの質問も想定されていました。
「高校卒業から4年間の経緯、休学の理由、退学予定かどうか——これらを面接でどう説明するか、エージェントと一緒に準備した。」
ネガティブな経歴を正直に話しながら、「これまでに何を積み上げてきたか」をセットで伝える準備が実を結びます。
1次面接を通過し、2次面接も突破。内定を獲得しました。
「大学休学中・正社員経験ゼロでも、大手上場企業の内定が取れた。」
この事実は、「学歴や経歴ではなく、人物と可能性を見てくれる会社が存在する」ということを証明しています。

両親への相談——就職か大学卒業か
内定を受け取った後、大岩さんは即決しませんでした。
「実家に帰って、両親と相談してから判断する。大学を退学することが決まったら、応募承諾の連絡をする。」
その対話の中で、大岩さんの本音が出てきました。
「やはり大学を卒業することに決めた。内定は辞退する。」
国際関係学部で学んでいた開発途上国への支援・フェアトレードへの関心は、大岩さんの就活中も頭の片隅にあったはずです。
経済的な事情から就職を検討していたものの、両親と話す中で「大学を卒業してから改めて就職を考える」という選択が最善だという結論に至りました。
大学を再開するまでは、アルバイトを続けながら生活を支えるという現実的な計画も立てています。
就活を経験して得たもの——内定辞退でも失われないもの

内定を辞退した大岩さんですが、この就活で得たものは確かにあります。
「大手でも通用する」という確かな実感
書類通過3社・大手上場企業の2次面接突破・内定——これらは「大学休学中・正社員経験なしでも、自分の強みを正しく伝えれば大手に通用する」という証明です。大学卒業後に改めて就職活動をするとき、この経験は自信の根拠になります。
自分の強みが言語化された
野球7年の継続力・リーダー経験・ギターの独学力・大手古本屋チェーンの接客実績——これらのエピソードが、転職エージェントとの対話の中で「面接で語れる素材」として整理されました。次の就活でもそのまま使える財産です。
「自分が何を大切にしているか」が明確になった
内定という目に見える成果を前にして、「それでも大学を卒業したい」という本音が出てきた。それは就活を通じて「自分の優先順位が見えた」ということです。何を選ぶかより、何を大切にしているかが明確になること——それが就活の本質的な価値だと思います。
この体験談から見えてくること

大岩さんのストーリーには、就職活動に踏み出すことを迷っている方や、学歴・経歴に自信がない方に届けたいポイントがあります。
アルバイトの実績は、正しく語れば大手の面接で通用する
接客ランクB・著者名暗記という具体的な成果は、「仕事に真剣に向き合った証拠」として面接で機能します。「どんな行動をして、どんな評価を受けたか」を言語化できれば、アルバイト経験でも大手選考を通過できます。
キャプテン・部長などのリーダー経験は、就活の最強の素材になる
野球部キャプテン・生徒会長・ギター部長という3つのリーダー経験は、チームワーク・責任感・コミュニケーション力を証明する素材として使い回せます。学歴や職歴よりも、こうした経験の方が採用担当者の心に残ることが多いですよね。
「内定を辞退する」という選択も、立派な就活の成果
内定をもらったうえで「本当にここでいいのか」と立ち止まれることは、むしろ就活が正しく機能している状態です。焦って決めるより、自分の軸で選択する方が、長く続けられる仕事に出会えます。

おわりに
家庭の経済的な事情から動き始め、大手上場企業の内定を取りながら「大学を卒業する」という選択をした大岩さん。
その決断は、就活の「失敗」ではありません。
自分が何を大切にしているかが明確になり、次に進む準備が整った——それがこの就活の本質的な成果です。
大学卒業後に改めて就職活動をするとき、今回の経験と「大手内定を取れた」という実績が、大岩さんの背中を力強く押してくれるはずです。