
この記事では、大学を中退して焼肉屋ホールスタッフとして週5〜6日働いている21歳女性が、結婚を見据えた土日休みの正社員を目指して就職活動を始めたものの、複数社の書類落ち・面接落ちを経験している就活のリアルをお届けします。
「就活を始めたけどなかなか内定が取れない」「土日休みで正社員になれる仕事が見つからない」——そういった状況にいる方に届けたい体験談です。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
| 名前 | K・Tさん(21歳女性) |
|---|---|
| 学歴 | 高校卒業(大学中退・経営学部) |
| 主な職歴 | 焼肉屋ホールスタッフ(週5〜6日・後輩3〜4名の指導も担当) |
| 就活のきっかけ | 結婚を見据えて「土日休みの正社員」を両親・彼氏の職場環境から求められ就活を開始 |
| 就活の軸 | 「土日休み」「正社員」「マニュアルがある仕事」「人と接する仕事」 |
| 使用した就職サービス | 転職エージェント(複数社に応募・現状内定ゼロ) |
| 強み | 記憶力・几帳面・コミュニケーション力・長期接客経験・後輩指導経験 |
今回インタビューしたのは、大学を中退して焼肉屋のホールスタッフとして働いている加藤智花さん(21歳女性・仮名)です。
結婚を今年中に考えている中で「土日休みの正社員」という条件が必要になり、転職エージェントに相談しながら就活を進めています。複数社の選考を経験してきましたが、現状はまだ内定がゼロという状況です。
3分で読める内容ですので、それではいきましょう〜。
※「今すぐにフリーターから就職したい!」という方は、以下の記事を読む方が早いかもです。
目次
大学を中退した理由——単位・距離・「なんとなく進学」の重なり

加藤さんが大学に入ったのは、「どうしても行ってほしい」という親の言葉がきっかけでした。
「自分の意志というより、親に言われたから進学した。」
経営学部に合格して通い始めましたが、片道2時間という通学距離と、もともと苦手だった数学が絡む科目への対応が重なって、単位を取ることが難しくなっていきました。
「大学にどうしても行ってほしいと言われたが、単位が取れなかった。」
「なんとなく進学した」という出発点が、「なんとなく続けられない」という結末につながった——そういう経緯です。
この経験は、「自分で決めたことではないと、続けにくい」という加藤さんの特性を映し出しています。逆に言えば、「自分で選んだ仕事・自分が決めた職場なら続けられる可能性が高い」ということでもあります。
焼肉屋で培ってきた接客力と後輩指導の実績

大学を中退した後、加藤さんは高校時代から続けていた焼肉屋のアルバイトを本格的に続けています。
週5〜6日、17時から24時という長時間のシフトで、80席規模の店舗でホールを担当してきました。お客様は30代以上のサラリーマンが中心で、料理の説明・注文受付・配膳・片付けをこなしています。
「料理の説明が長くなっても、お客様に褒めてもらえることがある。」
暗記が得意という特性が、料理の説明という形で仕事に活きています。人の名前を覚えることや、世界史の人物を覚えることが好きだったという記憶力は、飲食の仕事でも自然に発揮されています。
後輩の指導も3〜4名担当してきました。「人に指示するのが好きじゃない」と言いながらも、実際に後輩を育てる役割をこなしてきた——この事実は、「指示するポジションも経験した」という実績として面接で語れます。
親から出された結婚OKの条件は「土日休みの正社員」だった

加藤さんが就職活動を始めた理由には、個人的な事情があります。
今年中に結婚を考えていて、彼氏(現在の飲食店長)も土日休みの仕事に転職予定とのこと。さらに、親から「土日休みじゃないと結婚を許可しない」という条件が出ています。
「土日休みが取れる仕事じゃないといけない。彼氏の職場の店長も、過去に土日休みが取れなかったことで離婚した経験があると聞いた。」
これは個人的な事情ですが、就活の軸としては非常に明確な条件です。
「土日休み・正社員・コミュニケーション力が活かせる」という三つが揃う仕事を、転職エージェントと一緒に探しています。
加藤さんの「強み」を整理すると
加藤さんのメモの中でキャリアアドバイザーが整理した強みは、就活で語れる素材として確かに存在しています。
記憶力の高さが、まず際立ちます。社会や世界史が得意で人の名前を覚えるのが好き、ピアノで好きな曲を覚えることが楽しかった——この特性は、商品知識・顧客情報・業務手順を記憶する仕事で活きます。
几帳面さも見逃せない特性です。「モノの位置が決まっていないと気が済まない」「トングや皿の配置が気になる」という話は、業務の正確さや整理整頓が求められる職場での強みになります。
接客経験の長さも武器です。高校時代からの焼肉屋バイトを含めると、30代以上のサラリーマンへの接客経験が積み重なっています。飲食の接客は、幅広い年代・シチュエーションへの対応力が求められる現場です。
「人に指示するのが好きじゃない」という短所は、「サポートする側が向いている・マニュアルがある仕事が合っている」という適職のヒントにもなります。
就職活動のリアルな状況——複数社落選・現状内定ゼロ

加藤さんの就活は、エージェントを通じて複数の求人に応募していますが、現状では内定が出ていません。
ITエンジニア研修系(書類通過→一次面接で落選)。
プログラミング研修を受けながら正社員として働ける求人でした。面接では「IT業界への興味」を問われましたが、「IT自体が特別好きというわけではない」というスタンスが見えてしまったことが影響した可能性があります。
医療系サービスの法人営業(一次面接で落選)。
医療機関にオンライン受付システムを提案する法人営業でした。「目標達成意識が高いこと・自発的に行動できること」が選考基準として明示されている職種で、「流されやすい・自分の意志があまりない」という加藤さんの特性とのミスマッチが影響した可能性があります。
大手旅行グルメサービスの営業(SPI・0.5次面接で落選)。
じゃらん・グルメ・美容サービスの法人営業職でした。コミュニケーション能力は評価されやすい職種でしたが、選考段階で落選しています。
施工管理系の技術職(書類通過→応募辞退)。
書類を通過しましたが、加藤さん自身が辞退する判断をしました。「自分には合わない」という感覚があったものと思われます。
これらの選考経験から見えてくるのは、「コミュニケーション力は評価されるが、積極性や自発性を求める職種では苦戦しやすい」ということです。
「マニュアルがある・人と接する・記憶力が活きる」という条件に合う職種に絞り込むことが、次の就活の突破口になりそうです。

この体験談から見えてくること

加藤さんのストーリーには、就活で内定が出ずに苦しんでいる方や、自分の軸をうまく言語化できていない方へのヒントがあります。
「向いていない職種」を絞ることが、就活の精度を上げる
複数の選考落ちを経験することで、「積極的な提案・自発性が求められる職種は向いていない」という輪郭が見えてきました。落選は失敗ではなく、「自分に合う職種の地図を描くためのデータ」として活かすことができます。
記憶力・几帳面さを前面に出せる職種に絞る
販売スタッフ・医療受付・事務・携帯ショップスタッフなど、「覚えること・正確にこなすこと」が中心の職種は、加藤さんの特性と相性が良いです。「接客経験・記憶力・几帳面さ」をセットで語れる職種を優先することが、内定への近道です。
「土日休み」という軸があることは、就活の効率を上げる
条件が絞れているということは、「合わない求人に時間をかけなくていい」ということでもあります。土日休みに絞った求人の中で、自分の強みが活きる職種を探すという順番で進めると、選考の精度が上がります。

おわりに
大学を中退して、焼肉屋で週5〜6日働いてきた21歳が、結婚と生活を見据えて「土日休みの正社員」を目指して動き始めました。
複数社の落選というリアルを経験しながらも、「自分に向いている仕事の条件」が少しずつ見えてきています。
几帳面で、記憶力があって、明るい加藤さんが、自分の強みが正しく伝わる職場に出会える日を願っています。