
この記事では、ゲームへの興味から情報系の大学に進学したものの、プログラミングについていけず2年で中退し、焼肉屋のキッチンスタッフとして働いている20歳男性が、「自分に向いている仕事が何なのかわからない」という状態から転職エージェントに相談しに来たリアルをお届けします。
「大学を辞めたけど次に何をすればいいかわからない」「向いている仕事の見つけ方がわからない」——そういった悩みを持っている方に届けたい体験談です。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
| 名前 | Y・Hさん(20歳男性) |
|---|---|
| 学歴 | 大学中退(情報学部・2年9月に退学) |
| 主な職歴 | 焼肉屋キッチンスタッフ(アルバイト・オープニングスタッフ・丁寧・覚えが早いと評価) |
| 就活のきっかけ | 大学中退を機に就職を視野に。「自分に何が向いているかわからない」状態から転職エージェントに相談 |
| 就活の軸(模索中) | 希望業種・職種は特になし。向いている仕事を探している段階 |
| 使用した就職サービス | 転職エージェント(初回面談済み・免許取得後に就活再開予定) |
| 強み | 丁寧・覚えが早い・対人スキル・バスケ12年の継続力 |
今回インタビューしたのは、ゲームが好きで情報系の大学に進学したものの、プログラミングについていけずに2年で中退した山本裕樹さん(20歳男性・仮名)です。
焼肉屋のキッチンでアルバイトをしながら、「自分がどういう仕事に向いているのか、何に就けるのかを知りたい」という状態で転職エージェントに相談しに来ました。
3分で読める内容ですので、それではいきましょう〜。
※「今すぐにフリーターから就職したい!」という方は、以下の記事を読む方が早いかもです。
目次
ゲームが好きで情報系に進んだ——でもプログラミングは違った

山本さんが情報学部を選んだのは、「ゲームが好きだったから」という純粋な動機でした。
RPGをはじめとするゲームへの熱量が、「ゲームを作る側に関わりたい」という方向につながって情報系を志望しました。
ただ、実際に大学の授業が始まると現実に直面します。
「プログラミングの授業で、説明を聞いてもどうすればいいかわからなかった。もともと文系で、数学は苦手だった。」
現代文が得意で数学が苦手という特性は、高校・中学時代から一貫していました。
「理系の学問で、説明を聞いても理解できない」という状況は、情報学部という環境との根本的なミスマッチでした。
「ゲームが好き」と「ゲームを作るために必要な技術が得意」は、別の話です。
この気づきは、就職活動でも重要な自己認識につながります。
「好きなこと」と「得意なこと」のどちらを軸に仕事を探すか——山本さんの就活の根っこにある問いです。
看護学校の受験も経験した——多方向で「次」を探してきた

大学中退後、山本さんは一つの選択肢として看護学校の受験にも挑戦しました。
両親から勧められたという背景はありましたが、「自分の将来を考えて向き合った」という事実は残ります。
ただし、残念ながら合格には至りませんでした。
「姉が看護師なので、両親から看護師を目指したらどうかって勧められたんですよね。それで受験したんですけど、落ちました…」
この経験も、「自分に向いている仕事が何かを探し続けてきた」という過程のひとつです。
看護師という職業への挑戦は、「人の役に立つ仕事への関心」が山本さんの中にあることも示しています。
大学中退→看護受験→アルバイト継続という道のりは、「次の方向を模索し続けてきた」20歳の正直なリアルです。
焼肉屋キッチンで評価された「丁寧さ」という強み

山本さんが現在続けているのは、焼肉屋のキッチンスタッフです。
オープニングスタッフとして入り、調理・味付け・盛り付けを担当しています。
週3〜4日のシフトで、同年代のスタッフが多い職場です。
「仕事が丁寧、盛り付けが丁寧、覚えるのが早い——と言われた。」
上から評価された言葉として残るこの三つは、面接での自己PRの素材になります。
「丁寧さ」は、飲食だけでなく接客・販売・事務・技術系の仕事でも評価されるスキルです。
「職場の先輩とコミュニケーションをとるのは大丈夫」という言葉からも、「知らない環境・年上の人との関係をうまく作れる」という適応力が伝わります。
「バイトの仕事は楽しい」という素直な言葉も印象的でした。
「楽しい」と感じながら仕事に向き合えているということは、飲食の現場が自分に合っている環境である証拠です。
12年間のバスケが育てた継続力と真剣さ

山本さんの学生時代を振り返ると、バスケットボールへの12年間というコミットメントが際立ちます。
小学校からクラブチームで始め、中学・高校でも部活として続けました。
ポジションはガードで、「毎日朝練と授業後の練習、土日も練習」という強度の高い環境で競技に向き合ってきました。
「バスケを頑張った経験が、一番頑張ったこと。」
12年という継続期間は、「始めたことをやり続ける力がある」という確かな証拠です。
どんな仕事でも最初は慣れない時期があります。その時期を乗り越えるための根性は、12年間の早朝練習の中で育まれています。
空手も習っていた経験があり、複数の身体活動を継続してきたことも、「規律を持って行動できる人間だ」という根拠になります。
趣味のライトノベルとRPGは、「物語・世界観への興味が深い」という特性の表れで、コンテンツ系・エンタメ系・接客の中でも「丁寧に説明する」ことが得意という方向性と重なります。
「向いている仕事がわからない」——この状態を整理する

「自分がどういう職業に就けるか、何に向いているのかを知りたい」という言葉で面談に来た山本さん。
この「わからない」状態は、決して珍しくありません。
ただ、話を整理すると、実はいくつかの特性が浮かび上がっています。
丁寧さと習得速度の高さ、対人スキル、12年間の継続力——これらを軸に「向いている仕事」を考えると、「接客・販売・提案系の仕事で、知識や技術を丁寧に積み上げていける環境」との相性がよさそうです。
「向いてる仕事がわからない」という悩みは、「自分を客観的に語れる素材がない」のではなく、「素材をどう整理すればいいかわからない」状態であることが多いです。
エージェントとの対話の中で、「自分にはこんな強みがある」という整理ができていくことが、就活の最初の成果になります。

就職活動のリアルな状況——免許取得後に本格的に動き出す予定

現在の山本さんは、合宿での運転免許取得中です。
免許を取ってから就職活動を本格的に再開する予定で、転職エージェントとの面談はその準備段階として行われました。
エージェントから提案されている求人の方向性は大きく4つです。
携帯ショップのスタッフ職(正社員)——2社。
スマートフォンの販売・契約サポートを担当する仕事です。「丁寧さ・覚えが早い・対人スキル」という山本さんの強みが直接活きる職種です。若い社員が多い職場文化との相性もよく、焼肉屋のオープニングスタッフとして環境への適応力を発揮した経験とも重なります。
ソファ・インテリア専門店のアドバイザー職(正社員)。
専門店でのショールーム接客・提案を担当する仕事です。「丁寧に説明する・商品の魅力を伝える」という接客スタイルが向いている職種で、知識を積み上げながら専門性を高めていける環境が整っています。
医療系サービスの法人営業(正社員・土日休み)。
医療機関に受付システムを提案する営業職で、アシスタントからスタートできます。看護受験の経験から「医療・ヘルスケア分野への関心がある」という背景も、この職種への親和性につながります。
個人宅・訪問営業系(正社員)——2社。
電力サービスを個人宅に提案する営業職が2社提案されています。バスケで培った体力・継続力・粘り強さが活きる職種です。インセンティブがあり、頑張り次第で収入が大きく変わる環境です。
施工管理技術職(正社員)。
建設現場の施工管理を担当する仕事で、未経験から入れる研修制度が整っています。免許取得後に動きやすい職種で、体力と几帳面さが求められる現場系との相性も検討できます。
免許取得という具体的な節目があることで、「それまでに求人を絞り込んでおく」という逆算ができています。

この体験談から見えてくること

山本さんのストーリーには、「向いている仕事がわからない」状態で就活を始めようとしている方に届けたいポイントがあります。
「好きなこと」と「得意なこと」は別——この気づきが就活の出発点になる
ゲームが好きで情報系に進んだが、プログラミングは向いていなかった——この経験は、「好きなことと得意なことを分けて考える」という大切な気づきです。次の仕事を選ぶとき、「好きかどうか」より「得意かどうか・評価されるかどうか」を軸にすると、長続きする職場に出会いやすくなります。
「丁寧・覚えが早い」と言われた経験は、就活で十分に使える素材
職場で褒められた言葉は、自己PRの最も信頼できる根拠です。「バイトで言われた」という事実は、「実務の現場で評価された」ということでもあります。アルバイトでの評価を正社員の選考で語ることに、遠慮する必要はありません。
「わからない」状態でも、まずエージェントに相談するのが正解
「向いてる仕事がわからない」という状態で相談するのは、恥ずかしいことではありません。エージェントとの対話を通じて自分の強みが整理されていくことが、就活の最初の成果です。山本さんのように「まず話を聞きに行く」という行動が、就活を動かす一歩になります。

おわりに
ゲームが好きで情報系に進んで、プログラミングが合わなかった。看護師も目指してみたが、うまくいかなかった。
それでも、焼肉屋のキッチンで「丁寧」「覚えが早い」と言われ続けて、バスケを12年間続けてきた20歳がいます。
「何に向いているかわからない」という言葉で転職エージェントの扉を叩いた一歩が、自分に合う仕事への入り口になります。
免許取得後に本格的に動き始める山本さんの就活が、「これだ」と思える職場への出会いにつながることを願っています。
