

このような方に向けて記事を書いています。
結論からいうと、倉庫作業員には将来性がありません。
その理由は、倉庫作業員の仕事を何年続けても、特別なスキルが身につかないからです。
さらに最近では、物流業界にAIの導入が始まっています。
これはAIやロボットによって、物流倉庫の仕事が、完全自動化に向けて進んでいるということです。
つまり、これまで人間がやってきた倉庫作業の大半が、AIやロボットに代替え可能になりつつあるのです。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
この記事では、僕の実体験も踏まえて、『倉庫作業員の将来性がない理由』から『倉庫作業員におすすめの転職方法」までを解説しています。
この記事を読めば、倉庫作業員の実態を理解した上で、倉庫作業員の仕事を辞めるべきかどうかを判断できます。
それでは、さっそく見ていきましょう〜。
※『今すぐに倉庫作業員から転職したい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
倉庫作業員の将来性がない理由【仕事を失うリスクが高い】

倉庫作業員として働いている人の多くが、将来性に不安を抱えています。
くり返しますが、倉庫作業員の仕事に将来性はありません。
その理由は、『年収が低いこと、スキルが身につかないこと、仕事がロボットに奪われること』などです。
僕が倉庫作業員時代に職場で見た人たちは、向上心がなく、思考停止状態で仕事をしている人ばかりでした。
『お金がない』が口癖の社員だったり、パチンコばかりやっている社員だったり…。
いま思うと、本当に底辺の職場だったな〜と思います。
倉庫作業員の年収は300万円未満
倉庫作業員の平均年収は300万円前後です。
しかし、この数字は大手企業の社員も含まれているので、実際は年収300万円未満の人がたくさんいます。

さらに今後は働き方改革によって、貧困層の倉庫作業員が増えると予想されています。
これは、どういうことか?
働き方改革によって、残業時間に規制がかかり、従来のように残業代で稼げなくなるということです。
働き方改革は大手企業から始まり、徐々に中小零細企業にも広がってきています。
もともと基本給が低い倉庫作業員の生活は、「残業代」によって支えられてきました。
しかし残業に規制がかかれば、残業代を失ってしまい、生活は一気に厳しくなってしまいます…。
倉庫作業員は残業代で稼げなくなっている

物流倉庫では、顧客から依頼を受けた営業部門が、倉庫に対して荷物の搬入・仕分け・ピッキング・出荷作業などの指示を出します。
いまは残業規制が厳しくなっているので、このスケジュール自体が定時内で終わるように組まれるのです。
こうなると、倉庫作業員は残業代をもらえません。
さらに最近では、残業するための残業申請制度を設けている会社もあります。
『センター長やリーダーに許可をとらないと残業ができない』という制度です。
これが心理的ハードルになってしまい、『何としても定時内で作業を終わらせないと!』というストレスになります。
これだと『低賃金だけど作業は楽』という、倉庫作業員のメリットはなくなってしまいますよね。
企業がここまでやる理由は、上限時間以上の時間外労働をさせると、政府からペナルティを受けることがあるからです。
『残業代で稼げない』『仕事が楽じゃなくなった』というのが、倉庫作業員の今の実態です。
倉庫作業員の仕事は2030年までになくなる?

2030年までに、労働人口の約50%が、AIなどに代替え可能になるといわれれいます。
代替え可能な仕事の代表格が「倉庫作業員」です。
物流現場ではAIによるロボティクス化が進んでおり、フォークリフトや倉庫内作業は、すべてロボットで対応可能になりそうです。
無人ロボットには作業ミスもないですし、休憩時間も要りません。
さらに、従業員のように文句も言いません。
経営者側からすると、人間よりもロボットのほうが、はるかにコスパが高いです。
Amazonの倉庫では、すでに無人ロボットの導入に成功しています。
また豊田自動織機や三菱ロジネクストなどの大手フォークリフトメーカーでも、無人フォークリフトの開発に成功しています。
このように日本でも、物流倉庫でのロボットの実用化が始まっているのです。
ですから、今後は『倉庫作業員の需要が激減する』と予想されます。
完全自動化が進む物流倉庫で働き続けるのは、デメリットが多いですよね。
2030年までに物流倉庫は完全自動化されるといわれており、これからは多くの倉庫作業員が仕事を失うと思います。
仕事を失ってから転職しようと思っても、30代以上だと年齢的に未経験からの転職が厳しくなります…。
将来のことを考えると、今のうちに行動しておくのが安全ですね。
中小零細企業の倉庫作業員は少しだけ猶予がある
とはいえ、中小零細企業の物流倉庫まで、完全自動化が普及するには、もっと時間がかかると思います。
その理由は、完全自動化するためには、巨額の初期投資や運用費が、今のところは必要だからです。
中小零細企業にそんな大きなお金はないので、導入コストを考えると、なかなか踏み出せないというのが、物流企業の現実です。
しかし、Amazonなどの巨大企業がここに参入しているため、近い将来に中小零細企業でも導入できるほどの低コストにして、一気にシェアを拡大する可能性はあります。
そうなると、完全に倉庫作業員の労働価値はなくなります。
倉庫作業の自動化が進むのは段階的な話ですが、遅かれ早かれ倉庫作業員を辞めなきゃいけない日がやってくる…。
それなら、今のうちに自分のキャリアを見直した方がいいと思いませんか?
【関連記事】
⇒物流倉庫は底辺?辞める人が多い理由【27歳男性の体験談】
倉庫作業員の経験に市場価値はない

残念ながら、労働市場において、倉庫作業員の経験には、まったく市場価値がありません。
倉庫作業員を経験して得られるスキルは、以下のとおり。
- 在庫のチェック
- 帳簿の理解
- 商品知識
- バーコードリーダーや在庫管理システムの使い方
- 単純な体力や腕力
- 同じ作業を続ける精神力
これらのスキルが活かせるのは、倉庫作業員だけです。
たとえ10年間、倉庫作業員を続けたとしても、倉庫作業員以上にはなれないのです。
研修を1時間受けたアルバイトでも、経験10年以上のベテラン社員と、同じ仕事ができるのが倉庫作業員です。
なぜなら、仕事内容が「荷物を運ぶだけ」だからです。
倉庫作業員のままだと、キャリアアップもスキルアップも見込めません。
倉庫作業員のデメリット
倉庫作業員には、以下のデメリットがあります。
- 肉体的にきつい
- 精神的にきつい
- スキルが身につかない
- 転職先がない
- 給料がめちゃくちゃ安い
ここからは、倉庫作業員のデメリットをそれぞれ解説していきます。
肉体的にきつい
倉庫作業員の仕事が、肉体的にきつい理由は、以下のとおりです。
- ピッキングの仕事は一日中歩き続けるから足がパンパンになる
- 運ぶ荷物には20~30kgの重いものもある
- その日に疲れがとれず、次の日にも影響する
- 40代以降で腰が悪くなるリスクがある
- 身体を壊すと仕事が続けられなくなる
精神的にきつい
倉庫作業員の仕事が、精神的にきつい理由は、以下のとおりです。
- 検品という最終確認の作業がストレスになる
- 検品でミスをすると全ての責任が問われる
- 単調作業で飽きる
- 刺激がなくて眠くなる
- 頭をつかわないから時間が長く感じる
スキルが身につかない
倉庫作業員の仕事が、スキルが身につかない理由は、以下のとおりです。
- 荷物を運ぶだけの仕事だから
- 単純作業しかないからスキルが身につくわけがない
- 未経験でもたった1時間で10年目のベテラン社員と同じ仕事ができるくらい簡単な作業
転職先がない
倉庫作業員の仕事を経験しても、転職先がない理由は、以下のとおりです。
- 倉庫作業員は離職率が高い
- 転職する人は多いが、転職先が底辺企業だけ
- アルバイト、期間工、派遣、交通整理、タクシー運転手などが転職先
給料がめちゃくちゃ安い
倉庫作業員の仕事が、給料がめちゃくちゃ安い理由は、以下のとおりです。
- 年収300万円未満の人がほとんど
- 手取りは月16万円ほど
- 生活が苦しい
- ほとんど昇給はない
- 賞与も雀の涙ほど
倉庫作業員には「簡単に入社できる」「コミュニケーションを取らなくてもいい」などのメリットはあります。
しかし、「将来性がない」という大きなデメリットがあります。
「今が楽ならいい」という考えで、倉庫作業員を続けていると、将来仕事を失うことも…。
30歳以上になると、未経験からの転職が難しくなりますので、20代のうちに行動しておくのが安全です。

倉庫作業員から転職したいなら20代のうちに行動すべき理由

ここまでの内容を確認して、倉庫作業員の将来性に不安を感じた方は、1日も早くそこから抜け出すのがおすすめです。
今は楽でいいかもしれませんが、何もせずに放置していると、将来仕事を失うリスクがあります。
解雇されたタイミングが、20代ならまだ何とかなるかもしれませんが、30代だと結構きついです。
なぜなら倉庫作業員の経験しかない30代は、書類選考で落選しやすいからです。
倉庫作業員の最大のネックは、人相手にコミュニケーションをとる業務が少ないことです。
転職市場には未経験から応募できる求人がたくさんありますが、コミュニケーション能力があるかどうかを採用基準にしている企業が多いです。
そうなってくると、倉庫作業員の経験しかない方は不利になります。
でも、20代なら『若さ』という武器が通用します。
中途採用をする企業の中には、『まだ若いからうちでイチから育てよう!』という企業もあるのです。
そのため行動が遅ければ遅いほど、損をすることになります。
少しでも将来に不安のある方は、今すぐに行動しておきましょう。

まとめ:倉庫作業員におすすめの転職方法とは?
最後に、『倉庫作業員に将来性がない理由』の要点をまとめておきます。
- 仕事がAIやロボットに置き換わる
- 2030年までに仕事がなくなる
- 年収は300万円未満
- 残業代で稼げなくなる
- 経験やスキルが労働市場で無価値
- 仕事を続けるメリットよりデメリットのほうが大きい
いま倉庫作業員をしている人には、申し訳ありませんが、これが現実です。
5年後10年後のあなたの未来をしっかり考えて、スキルやキャリアを選んでくださいね。
僕も26歳まで倉庫作業員でしたが、当時の年収は190万円しかありませんでした。
さすがに年齢的にも『このままだと将来やばいな…』と思っていたときに、友人から『転職エージェント』を紹介してもらって、とりあえず登録してみたんですよ。
これで、人生が変わりましたね。
転職エージェントのサポートを受けつつ、転職活動をした結果、僕は倉庫作業員からIT業界の営業職に転職することができました。
そして、転職してから2年後には年収500万円になり、なんとか人生をやり直せました。
いま人生を振り返ると、あのときに行動しておいて、本当に良かったと思います。
こんなダメダメな僕でも人生をやり直せたのですから、この記事を読むほど意識の高いあなたなら、きっと人生を変えれるはずです。
ただし未経験から転職するなら、理想は『25歳前後』です。
30歳を超えると、書類選考がなかなか通らなくなりますからね…。
『倉庫作業員の将来に不安がある…』という方は、今日とは言わず、今すぐに行動しておきましょう。
