

このような方に向けて記事を書いています。
結論からいうと、警備員が底辺だといわれる理由は、誰でもできますし、シニアでもできる仕事が多いからです。
しかし、そのいっぽうで、警備員でも『年収400万円ぐらいは稼げる』というメリットもあるので、警備員を辞めるかどうかはトータルで考えるべきです。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や人生に役立つ情報を発信しています。
僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、累計978名の方にインタビューしてきたので、警備員のリアルな情報をお伝えできると思います。
この記事では『警備員が底辺といわれる理由』から『警備員として働くメリット、デメリット』までを解説していきます。
この記事を読めば、警備員の実態を理解した上で、警備員の仕事をやめるべきかどうかを判断できます。
3分で読める内容なので、それではいきましょう〜。
※『今すぐ自分に合う仕事が知りたい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
警備員が底辺だといわれる理由【3分で解説します】

警備員は底辺だといわれますが、年収400万円ぐらいなら稼げます。
これを底辺だと思うかどうかは、あなたの判断にお任せします。
警備員がやる仕事は、以下のとおりです。
- 工事現場での交通誘導
- 銀行内での警備
- 施設内での出入管理
警備員がいることによって、安全や治安が守られ、その場所を快適に利用することができます。

あなたは警備員に対して、どんな印象を持っていますか?
『楽そう…』
『誰でもできそう…』
『高齢者が多そう…』
『底辺の人たちの仕事…』
僕は累計329名の転職相談に乗ってきた経験がありますが、警備員に対してこのような印象を持っている方はたくさんいます。
正直、これらは事実です…。
実際に警備員の仕事は、誰でもできますし、高齢の人でもできる仕事は多いです。
しかし、だからといって『警備員=底辺』とはなりません。
警備員を経験すると、相手のことを考える習慣や瞬時の判断力が身に付きます。
さらに、警備員には様々な種類があり、キャリアアップしていくことが可能です。
【雑踏警備→施設警備→機械警備→輸送警備→身辺警護→本社勤務】という感じでステップアップすると、人材の市場価値が高まっていきます。
『警備業界は収入が低い』というイメージもあると思いますが、警備会社の本社勤務の社員には、年収500万円以上稼ぐ人もいます。

ここからは、警備員の仕事を選ぶときの重要なポイントをお伝えします。
警備員が底辺になるかは本人次第

警備の仕事には、さまざまな種類があります。
底辺になりやすいのは、『雑踏警備』と『施設警備』です。
その理由は、両方とも誰でもできる仕事ですし、低収入になるかどうかが本人次第だからです。
たとえば、あまり勤務に入らずに、昼間から酒やギャンブルをやっているような人は底辺になります。
逆に、出勤日数が多くて、毎日長時間頑張っている人は、それなりの収入を得ており、年収300万円~400万円ぐらいです。
年収300万円未満で働く会社員はたくさんいるので、この人たちは底辺ではないですよね?
つまり警備員は、フリーターやニート、派遣社員や契約社員、年収300万円未満の正社員よりは、間違いなく底辺ではないといえます。
【関連記事】
⇒警備員の正社員がマジできつい理由【元警備員の失敗談あり】
警備員は3年で年収400万円稼げる?
警備員は年収が低いといわれます。
しかし、警備員を3年間続けて、年収400万円稼いでいる人もいます。
ただし、基本給のみで年収400万円は難しいので、あくまでも残業代込みです。

その理由は、警備業界が常に人手不足だからです。
人手が足りている現場がほとんどないので、稼ぎたいなら残業をして稼ぐことができるのです。
僕が警備員の友人に聴いた話だと、『残業時間80時間すれば年収400万円ぐらい稼げる』という感じでした。
今後は働き方改革の流れもあるので、残業も制限されるとは思います。
しかし、警備員の仕事は自分の働き方次第で、ある程度の収入を得ることは可能です。
警備員は年収500万円以上稼げない?
警備員は社歴が浅くても、本人次第で年収400万円ぐらいなら稼ぐことができます。
この理由は、入社1年目の警備員もベテランの警備員も給料がほとんど変わらないからです。
社歴で給料が変わらないことは、若者にとってはメリットですが、ベテランにとってはデメリットになることがあります。

新人もベテランも同じ給与システムの中で働いているのです。
世の中には、年功序列で給料が上がる会社もありますが、警備員の仕事はそれが当てはまりません。
なぜなら、警備会社のビジネスモデルは、そもそも利益の頭打ちが決まっているからです。
ですから警備員のままでは、年収500万円以上を稼ぐのは難しいです。
警備会社で年収500万円以上稼げるのは、本社勤務にキャリアアップした優秀な人材だけです。

警備員が底辺給料なのは労働分配額が低いから
警備員の給料が底辺になりやすくなる理由は、警備会社の労働分配額が低いからです。

「TKC経営指標(BAST)」が参考になります。
この表をみると、警備業の1人当たりの人件費は約241万円です。
ほかの業界の人件費と比較して、これが低いのか高いのかを判断しましょう。
- 警備業:約241万円
- 医療用機械器具卸売業:約711万円
- 広告業:約658万円
- 金属工作機械製造業:約552万円
こうやって比べると、警備業の人件費が圧倒的に低いことがわかります。
つまり、そもそも業界的に警備業は、高収入を稼ぐのには向いていないのです。
警備員が底辺なのは高齢者が多いから?

最近は警備員になる若者も増えてきましたが、まだまだ『警備員=おじいさん』というイメージも強いです。
このイメージの理由は、定年退職した高齢者が集まりやすい職種だからです。

そのため、サラリーマン生活を引退した人たちの最後の仕事として選ばれやすいのです。
実際に警備員の人たちの前職は、販売員、飲食店、営業マン、公務員など、さまざまです。
警備員が底辺なのは根暗な人が多いから?
警備員の仕事には、『人と話す必要がない』というイメージがあります。
人間関係が原因で、前職を辞めた人たちが、警備員に集まります。

そのため、警備員には根暗な性格の人が集まりやすいといえます。
ただし、交通誘導のときに運転手と話したり、施設の責任者と話したりなど、警備員にも人とコミュニケーションをとる場面はあります。
警備員はやめとけ!その理由はクレーム対応です
警備員の仕事の中で大変なのは、『クレーム対応』です。

『こんな場所で工事なんかするな!』
『こっちを先に通せよ!』
警備員は、このようなクレーム対応も行います。
クレーム内容が自分で判断できない場合は、現場監督や最高責任者に相談します。
一般人の不満を最初にぶつけられるのが警備員なので、このイメージによって『警備員=底辺』と思う人が多いようです。
【関連記事】
⇒施設警備員がきつい理由を3分で解説します【体験談あり】
警備員の仕事を選ぶ理由が1番重要


どんな仕事を選ぶときにも、共通していえることですが、警備員の仕事を選ぶ理由が1番重要です。
なぜ、あなたは警備員になりたいのですか?
警備員になる目的が明確になっていて、その目的を達成できるならOKだと思います。
- 楽な仕事がしたい
- 人間関係のストレスから逃れたい
- ノルマに追われる仕事が耐えられない
- 最低限の生活ができればいい
- ガツガツ大金を稼ぐのは望んでいない
- 警備業界でキャリアを積んでいきたい
- フリーターから正社員になりたい
このように、警備員になる理由は何でもいいです。
人生の価値観は、人それぞれです。
ガツガツ頑張って大金を稼ぎたい人もいますし、ストレスがないなら最低限の生活以上は求めないという人もいます。
人によって人生の中の優先順位は違います。正解も不正解もありません。
重要なのは、あなたの目的が達成できることです。

まとめ
この記事のまとめです。
- 警備員は底辺ではない
- 警備員でも年収400万円は稼げる
- 警備員で年収500万円稼ぐのは難しい
- 警備員が底辺になるかは本人次第
- 警備業の労働分配額が低い
- 警備員は高齢者が多い
- 警備員は根暗な人が多い
- 警備員にはクレーム対応がある
- 警備員の仕事を選ぶ理由が1番重要
警備員が底辺かどうかは、本人の価値観によります。
「警備員なんてやめとけ」「警備員は底辺がやる仕事だ」と無責任なことを言ってくる人もいますが、周りの目は気にしなくてOKです。
あなた自身が納得していれば、警備員に就職するのも、警備員を辞めるのも、どちらも正解です。
ここまでの内容を読んで、「自分には警備員は合わないかも…」と思った方は、一度キャリアアドバイザーに相談してみるのもアリですよ。
転職エージェントの無料カウンセリングを受けてみると、自分に合った仕事が見つかることもありますからね。
いずれにせよ転職は若い方が有利なので、ぜひこの機会に行動してみませんか?
