「スーパーの青果は難しすぎる…」
「スーパーの青果を辞めたい…」
「スーパーから異業種に転職したい…」
このような方に向けて、記事を書いています。
スーパーの青果の仕事は、お客様と直接会話ができたり、仕入れから売り場作りまでを任されたりするので、とてもやりがいのある仕事です。
でも、いっぽうで20代の中には「スーパーの青果は難しい…」「スーパーの青果は辛い…」という理由で、スーパーから転職していく人も多いです。
この記事では、スーパーの青果部門から上場企業の総合職に転職した「ニシヤマさん(26歳男性)」に登場していただきます。
ニシヤマさんは高卒で地元のスーパーに就職し、青果部門のチーフとして働いていましたが、入社6年目に退職して、現在はセキュリティ業界に転職して活躍しています。
6年勤務したスーパーの青果部門を辞めた理由からスーパーから異業種に転職するまでの話、スーパーから転職した後のリアルを語ってもらっています。
スーパーの青果を辞めたい方やスーパーから転職を考えている方はもちろん、異業種への転職に興味がある方にも参考になる内容かと思います。
3分で読める内容なので、それではいきましょう〜。
※『今すぐにスーパーの青果を辞めたい!』という方は、第6章の「元スーパー社員が異業種に転職するためにやったこと【26歳男の体験談】」から先に読むほうが早いです。
目次
私がスーパーの青果を入社6年目に辞めた理由・難しさと転勤と降格…
はじめまして、26歳までスーパーの青果部門で働いていた、ニシヤマと申します。
まずは、私の簡単な経歴からお伝えします。
私は高校を卒業後、19歳で地元のスーパーの正社員(地元エリアで約20店舗を展開する会社)に就職し、スーパーの青果部門で働くようになりました。
その後、私は入社2年目のときに、青果部門のチーフに抜擢されました。
青果部門のチーフには、仕入れから売場管理までを全て任されていました。
私はチーフ1年目ということもあり、よくわからないまま夢中で仕事に取り組んだ結果、なんと昨年対比150%の実績を出すことができました。
その結果、私は『期待の新人』として、社内から注目されるようになりました。
ちなみに、当時の私はスーパーの青果部門の仕事に対して、『自分で仕入れから販売までを担当できる点』や『お客様から喜びの言葉を直接聞ける点』にやりがいを感じていました。
しかし、入社3年目以降は良い成績を残せず、悪戦苦闘する日々が続きました…。
本部からも常に「売上を伸ばせ!」というプレッシャーをかけられていたため、その期待に応えようと私は懸命に努力を続けていました。
そんな中、入社5年目のときに『結果が出ていない』という理由で、会社から突然『転勤と降格の辞令』があり、他店に転勤させられ、役職もチーフからただの一般社員へ降格になりました。
私はこれで気持ちが切れてしまい、転勤先の職場にもうまく馴染めず、最終的に入社6年目にスーパーの青果部門を辞めることになりました。
ここからは、スーパーの青果部門で6年働いた私の経験をもとに『スーパーの青果部門の難しいところ』や『スーパーの青果部門を辞めた後のリアルな生活』を伝えていきます。
私がスーパーの青果は難しいと感じた理由【6年働いてわかったこと】
私が未経験からスーパーの青果部門で働き始めて、最初に感じたのは「とにかく仕事が難しい」ということです。
一般社員の場合は商品陳列や接客がメインになりますが、特にチーフになってからは売り場の全てを任せられるようになり、責任やプレッシャーが半端じゃなかったです。
私が勤めていたスーパーは約20店舗ほどの零細企業だったので、店舗運営の仕組みが整っておらず、各社員に丸投げという感じでした。
そのため「どこの業者から仕入れるか?」「いくらで仕入れていくらで売るか?」などはチーフの自由でした。
これは小さなお店の経営者のような立場なので、やりがいがある反面、プレッシャーはめちゃくちゃ大きいです。
それでも僕は「あいつはすごい!」と思われたい自己顕示欲が高かったので、とにかく目の前の仕事を全力で頑張りました。
たとえば、市場の業者の中には、話しかけにくい人や周りから煙たがられているぶっきらぼうな態度の人もいましたが、良いものを安く仕入れさせてもらえるのならと思って、どんな人にでも積極的にコミュニケーションを取るようにしていました。
相手が心を開いてくれるまで毎日挨拶だけでもしに行ったり、缶コーヒーの差し入れをしてみたり、自分なりに工夫して仕入れ業務に取り組んでいました。
また、「なんで売れるのか?」を考えるのも好きだったので、毎日仮説と検証をくり返しながら仕事と向き合っていました。
その努力の甲斐もあって、私は青果部門のチーフ1年目に前年比150%の実績を残すことができ、社内でも賞賛されて期待の新人として注目されるようになりました。
しかし、2年目以降は思うような結果が出せず、会社からプレッシャーをかけられていました。
「なぜ昨年より売上が伸ばせないのか?」
「このままではマズい!何とかしろ!」
このような電話が本部から週1回以上かかってきて、かなりストレスでした。
スーパーの青果部門の仕事を続けていくうちに気づいたのですが、青果部門の売上を左右するのは収穫量、仕入れ業者との交渉、景気状況、競合店舗の出店状況など様々な要素が絡むため、毎年売上を伸ばしていくのはめちゃくちゃ難しいです。
今振り返ると、私がチーフ就任1年目に前年比150%の実績を残すことができたのは偶然で、ただのビギナーズラックだったと思います。
私は本部の人たちに「売上を伸ばすために何かアドバイスをいただけませんか?」と何度も尋ねましたが、返答はいつも「俺たちの時代と今の時代は違うから自分で考えてくれ…」と言われるだけでした。
何の指導もアドバイスもなく、ただプレッシャーをかけられるだけの状況は結構辛かったです。
スーパー青果部門の仕事は体力的にもきついと思った
私は6年間スーパーの青果部門で働いてみて、「スーパーの青果は体力的にきつい」と感じることも多かったです。
青果部門のチーフを任されていた頃の私は、以下のようなスケジュールで1日の仕事をこなしていました。
- 朝4時に市場で仕入れ
- 朝7時に店舗で当日の売場作り・陳列
- 朝9時〜18時まで店舗で接客・売場管理
- 19時までに閉店作業と事務作業を終わらせて退社
早朝4時には市場に行かないといけないので、毎朝3時くらいに起床していましたし、19時まで働いていたので拘束時間が15時間というのは体力的にきつかったです。
また、市場から運ばれてきた野菜や果物をトラックの荷台から下ろして、スーパーの店頭に運んで陳列する肉体労働もあるので、「現場は若いうちしかできないかもな…」と感じることもありました。
それでも職場の同僚やパートの人たちと話すのは楽しかったですし、自分が仕入れた商品を買ってくれたお客様から喜びの声をもらえることにもやりがいを感じていたので、なんとか続けられていたのだと思います。
とはいえ、当時の業務負荷を考えると、ぶっちゃけ体力的にずっと続けられるかは微妙でしたね。
社歴6年の元青果部門チーフが考える「スーパー青果に向いている人」
青果部門のチーフを経験した社歴6年の私が考える、スーパーの青果の仕事に向いている人は「青果部門で働くストレスを仕事のやりがいでかき消すことができる人」だと思います。
ちなみに、私が感じていた「青果部門の仕事のやりがい」は次のとおりです。
- 仕入れから売場管理までの全てに携われる
- 商売の基本が学べる
- お客様から直接喜びの声を聞ける
- 売上が好調だと社内の雰囲気がとても良い
スーパーの青果部門で6年働いてみて、仕事の裁量権が大きかったり、お客様とコミュニケーションがとれたりする点は、仕事を頑張るモチベーションに繋がっていました。
その反面、私が感じていた「青果部門の仕事のストレス」は以下のとおりです。
- 拘束時間が長い
- 売場作りは肉体労働も多い
- 自分で全てを考えなければいけない
- 本社からのプレッシャーがある
特に青果部門のチーフを任されるようになってからは、仕事に対する責任やプレッシャーが大きくなったため、一般社員の頃とは比べものにならないほど精神的にも肉体的にもきついと感じることが増えました。
スーパーの青果部門を辞めた後のリアルな生活→工場の派遣社員になる
高卒で6年働いたスーパーの青果部門を辞めた後の私は、しばらく仕事に対するモチベーションが上がらず、すぐに働けるならどこでも良いと思って、地元を離れて九州にある工場の派遣社員になりました。
自動車工場のライン作業で車の組み立てをやっていたのですが、同じ作業をくり返す毎日が続き、自分にはライン作業は向いてないことを痛感しました。
それでも時給1,650円で月給25〜28万円稼げていましたし、3ヶ月に1回は賞与的なものも支給されていたので、給料面にメリットを感じて派遣の仕事を続けていました。
工場ではラインに遅れないように気をつけたり、普段からメモを取ったりしていたので、工場の社員からは「仕事を覚えるのが早い」と言われていました。
ただ、工場での肉体労働は身体がきつくて、肩の痛みに悩むようになり、結局1年続けたタイミングでドクターストップがかかり、工場の派遣社員を辞めることになりました。
これがきっかけで、地元に帰って正社員に就職しようと思い、私は26歳の時に転職活動を始めました。
元スーパー社員が異業種に転職するためにやったこと【26歳男の体験談】
私は自分の学歴や職歴に自信がなく、自分ひとりでの転職活動に不安があったため、転職エージェントに登録して、担当のキャリアアドバイザーと相談しながら転職活動を進めていきました。
担当アドバイザーとは初回に1時間半ほど面談をしてもらって、私のこれまでの経験や強みを次のようにまとめてもらいました。
- 真面目に取り組む姿勢と6年間の正社員経験は企業にとって高く評価されるポイントになる。特に青果部門のチーフとして「売上管理」「仕入れ業務」「150%の売上実績」を達成した経験は数値管理力や課題解決力の証明になる。
- 接客経験6年と市場の業者との値段交渉3年の経験からコミュニケーション能力と折衝力が高いことをアピールできる。人と関わる仕事や交渉が必要な業務では即戦力として活躍しやすい。
- 「なんで売れるのか?」を考えるのが好きという点はマーケティングや営業戦略において大きな強みになる。仮説と検証をくり返しながら成果を出す思考力は企画職や営業職に向いていると考えられる。
上記のアドバイスを参考にしながら、私は最終的に5社に絞って面接を受け、大手上場企業の総合職から内定をいただくことができました。
私の転職活動を振り返ると、なかなか上手く転職することが出来たのではないかと思っています。
希望どおりの「身体に負担がかからない仕事」ですし、「将来活かし続けられるスキルが身につく職場」に転職できました。
また、従業員数1万人規模の安定企業なので、福利厚生やキャリアアップ制度はかなり充実しており、長期的に安定して働ける環境も整っています。
現在転職して半年ほど経ちますが、「社内でキャリアアップを目指す」という新しい目標もできたので、大変なこともありますが、毎日モチベーション高く仕事ができています。
将来的には今よりもお金を稼げるようになって、車のローンや高校の奨学金などを完済して、2LDKの部屋に住んで一人暮らしをしたいと思っています。
※ちなみに、僕がおすすめする転職エージェントは10時間以上のフォローがある『第二新卒エージェントneo』です。
第二新卒エージェントneo :20代の転職に強い。未経験OKの求人が豊富。10時間以上の無料転職サポートあり。
まとめ:スーパーの青果から転職して自分の可能性が広がった
スーパーの青果部門から異業種に転職した経験から、私が学んだことは「スーパーの青果で頑張った経験は無駄にならない」ということです。
スーパーの青果部門はやりがいのある仕事ですが、責任やプレッシャー、体力的な負担も大きかったです。
特に売上管理や仕入れ交渉の難しさに直面すると、どうしても自分一人では解決しきれない壁にぶつかることがあります。
それでも、ここで得た経験やスキルは、決して無駄にはなりません。
私も最初は「スーパーしか知らない自分に他の仕事ができるのか?」と不安でしたが、転職エージェントに相談することで自分の強みや適性を客観的に知ることができました。
スーパーから異業種への転職を成功させるために大切なポイントは、次の3つです。
- 自分の強みを理解すること
→スーパーの青果部門で得た「売上管理力」「折衝力」「課題解決力」など、経験を振り返れば自分だけの強みが見つかります。 - 将来を見据えた仕事選びをすること
→「身体に負担がかからない仕事」「長期的にスキルが身につく仕事」など、キャリアの安定や成長を意識して転職先を選ぶことが大切です。 - プロの力を借りること
→自分ひとりでの転職活動に限界を感じたら、転職エージェントに相談するのが一番効率的です。経験や希望に合った求人を紹介してもらえるので、選択肢が広がります。
異業種への転職にチャレンジするのは勇気がいりますが、現状を変えたいと少しでも感じているなら、一歩踏み出してみる価値はあります。
私も転職を通じて「身体に負担が少なく、長く働ける環境」に出会い、新しい目標を見つけることができました。
「現状維持は後退である。」という発明家のヘンリー・フォードの言葉もあるように、現状に満足せず、少しでも前に進むことで新しい道が開けます。
今の職場が辛い、未来に不安を感じているという方も、決して焦る必要はありません。
一歩ずつ行動を重ねれば、必ずあなたに合う仕事が見つかるはずです。
現状を変えたいと思ったその瞬間が、人生を変える第一歩です。
あなたも、自分の強みを信じて、新しい可能性に向かって歩み始めてみませんか?
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