「アパレルは稼げないの?」
「アパレル店員の年収はいくら?」
「アパレルの給料が低いのはなぜ?」
このような疑問を持つ方に向けて、記事を書いています。
外から見るとアパレル業界はキラキラした印象なので、年収や労働条件に関係なく、カッコいいからという理由で、アパレル業界に就職する若者は多いです。
しかし、アパレル店員の仕事を続けているうちに、「アパレルの給料は安い…」「アパレルは稼げない…」などの理由から、アパレルからの転職を考える人もいるようです。
本記事では『アパレルから異業種に転職した6名の転職前後の年収』を紹介しますので、アパレルの給料が低いと感じる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、累計985名の方にインタビューしてきたので、アパレルから転職する人のリアルな情報をお伝えできると思います。
この記事では、元アパレル店員の実体験をもとに『アパレルの給料が低いといわれる理由』から『アパレルから異業種に転職して年収アップする方法』までを解説しています。
この記事を読めば、「アパレルは稼げない…」と悩んでいる方でも、年収を上げるための一歩が踏み出せるようになります。
3分で読める内容なので、それではいきましょう〜。
※「今すぐ自分に合う仕事が知りたい!」という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
アパレルの給料は低い?元アパレル店員の年収を転職前後で比較した
まずは、アパレルから異業種に転職した6名の体験談と転職前後の年収をそれぞれ紹介していきますね。
アパレルから美容ディーラーに転職:年収280万円→年収380万円
私は26歳まで子ども服のアパレル販売員をしていましたが、転勤が多く、地元を離れることやモチベーションの低下に悩んでいました。
その後、地元に戻るために転職を決意して転職エージェントに相談したところ、アパレルで培ったコミュニケーション力が営業職に向いていると言われ、美容ディーラーの営業職に挑戦することにしました。
地元で働ける環境が魅力で、面接ではアパレルでの経験を強みに自信を持って臨みました。
その結果、アパレルからの転職に成功し、年収も280万円から380万円にアップし、地元で安定した生活ができるようになりました。
前職 | 子ども服のアパレル販売員 |
最終学歴 | 大卒 |
転職先 | 美容ディーラーの営業職 |
アピールした 実績やスキル | ・販売で培ったコミュニケーション力 ・地元の企業で働きたい気持ち |
アパレルから 転職した理由 | ・転勤が多い ・地元に帰りたい ・仕事にやりがいを感じない |
転職先選びで 重視したこと | ・地元で働ける ・転勤なし ・コミュニケーション力を活かせる |
満足していること | ・地元で働けている ・転勤はない ・美容師の人たちと話すのは面白い |
前職の年収 | 280万円 |
転職後の年収 | 380万円 |
アパレルから広告業界に転職:年収210万円→年収450万円
私は26歳の時、スーツ専門店でアルバイトをしていましたが、年収210万円の低収入と将来への不安に悩んでいました。
アパレルの仕事は楽しかったのですが、年齢的にもフリーターのままではまずいと思い、正社員になるために転職を決意しました。
それからは転職エージェントのサポートを受けつつ、私のコミュニケーション力や熱意をアピールしながら転職活動を進めました。
その結果、Web広告会社の営業職に転職することができ、入社3年目には年収450万円になりました。
アパレルで培ったスキルが活かされ、毎日成長を感じられる環境に満足しています。
転職を通じて、前に進む勇気の大切さを実感しました。
前職 | スーツ専門店の販売員 ※アルバイト |
最終学歴 | 大学中退 |
転職先 | Web広告会社の営業職 |
アピールした 実績やスキル | ・販売で培ったコミュニケーション力 ・元気さと明るさ ・人生を変えたい熱意 |
アパレルから 転職した理由 | 給料が低い |
転職先選びで 重視したこと | ・給料アップ ・仕事を通して成長できる ・社員が若くて楽しそうな会社 |
満足していること | ・給料アップできた ・仕事で成長を実感できている |
前職の年収 | 210万円 |
転職後の年収 | 450万円 |
※上記の転職体験談をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
アパレルからWeb業界に転職:年収280万円→年収480万円
私は24歳のとき、大手チェーンのアパレル販売員として働いていました。
アパレルの仕事にはやりがいを感じていましたが、給料が低く、長時間労働が続く環境に限界を感じ、「もっとスキルアップしたい」との思いが強まりました。
そんな中、成長できる仕事を求めて転職を決意し、転職エージェントのサポートを受けて、Webマーケティング会社の営業職に転職しました。
アパレル販売の経験で身につけたコミュニケーション力は新しい職場でも活かされ、入社2年目には年収480万円までアップしました。
土日祝日も休めるようになり、プライベートも充実しました。
私にとって、転職は人生を大きく変える決断でした。
前職 | 大手チェーンのアパレル販売員 |
最終学歴 | 専門卒 |
転職先 | Webマーケティング会社の営業職 |
アピールした 実績やスキル | ・アパレルで培ったコミュニケーション力 ・仕事で成果を出すために工夫したこと |
アパレルから 転職した理由 | ・給料が低い ・スキルアップしたい ・土日休みがほしい |
転職先選びで 重視したこと | ・給料アップ ・今後伸びそうな業界や会社 ・土日休み |
満足していること | ・給料アップできた ・経営者と会う機会が増えた ・自己成長やスキルアップを実感できる ・土日祝が休みになった |
前職の年収 | 280万円 |
転職後の年収 | 480万円 |
アパレルからIT業界に転職:年収260万円→年収550万円
私は25歳まで婦人服アパレルショップで副店長として働いていました。
仕事自体には誇りを持っていましたが、給料の低さや土日祝も出勤する働き方に限界を感じ、「このままでいいのか?」という不安が募っていきました。
そんな中、友人の勧めで営業職への転職を考えるようになり、転職エージェントを利用して転職活動を始めました。
アパレルで培ったコミュニケーション力や副店長としてのマネジメント経験を武器に、ホームページ制作会社の営業職に転職しました。
転職後は年収550万円にアップし、土日祝の休みも確保でき、以前よりも仕事とプライベートの充実感を得ています。
アパレルでの経験が今の仕事に活かせていることに感謝し、「転職してよかった」と心から思っています。
前職 | 婦人服のアパレル副店長 |
最終学歴 | 大卒 |
転職先 | ホームページ制作会社の営業職 |
アピールした 実績やスキル | ・個人の販売実績 ・販売で培ったコミュニケーション力 ・副店長でのマネジメント経験 |
アパレルから 転職した理由 | ・給料が低い ・土日祝休みがいい |
転職先選びで 重視したこと | ・給料アップ ・土日祝休み ・アパレルの販売経験を活かせる |
満足していること | ・給料アップできた ・営業職は自分に合っていた ・土日祝が休みになった |
前職の年収 | 260万円 |
転職後の年収 | 550万円 |
アパレルからIT業界に転職:年収350万円→年収580万円
私は32歳のとき、大手チェーンのアパレル店長からIT系ベンチャー企業の営業職に転職しました。
アパレル業界での経験には誇りを持っていましたが、低い給料や家族との時間が限られる働き方に不満を感じ、転職することを決めました。
転職エージェントのサポートを受け、マネジメント経験やコミュニケーション力を武器に転職活動を進めました。
面接では、アパレル店長としての実績が評価され、30代でアパレルから異業種に転職することができ、最終的に年収は350万円から580万円までアップしました。
家族との時間も増え、新たな仕事に充実感を感じながら生活の質も向上しています。
アパレルで培ったスキルが新たなキャリアでも活かされていると実感し、転職を決断して本当に良かったと感じています。
前職 | 大手チェーンのアパレル店長 |
最終学歴 | 専門卒 |
転職先 | IT系ベンチャー企業の営業職 |
アピールした 実績やスキル | ・個人の販売実績、店舗の売上実績 ・マネジメント経験 ・コミュニケーションスキル |
アパレルから 転職した理由 | ・給料が低い ・平日休みで家族との時間が少ない |
転職先選びで 重視したこと | ・給料アップ ・土日休み |
満足していること | ・給料アップできた ・家族との時間が増えた ・営業職は自分に合っていた |
前職の年収 | 350万円 |
転職後の年収 | 560万円 |
※上記の転職体験談をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
アパレルから保険業界に転職:年収280万円→年収650万円
私は26歳まで婦人服アパレル店長として働いていましたが、店長から先のキャリアが見えないことに不安を感じ、アパレルから異業種への転職を決意しました。
当時は給料が低いことにも悩んでいたため、年収アップと成長できる環境を求めて転職エージェントに相談し、最終的に大手上場グループの保険仲介会社の法人営業へ転職することができました。
転職後はアパレル時代に培ったコミュニケーションスキルを活かしながら成果を出していき、入社3年目には年収650万円稼げるようになりました。
また、法人営業に転職したことで、土日祝休みになったことも良かったです。
前職 | 婦人服のアパレル店長 |
最終学歴 | 大卒 |
転職先 | 保険仲介会社の法人営業 ※大手上場グループ |
アピールした 実績やスキル | ・個人の販売実績、店舗の売上実績 ・コミュニケーションスキル ・マネジメント経験 |
アパレルから 転職した理由 | 店長の次のキャリアに進めない |
転職先選びで 重視したこと | ・コミュニケーションスキルを活かせる ・長期的にキャリアアップができる ・土日休み |
満足していること | ・自己成長できている ・給料が上がった ・土日休みの友人と遊ぶ機会が増えた |
前職の年収 | 280万円 |
転職後の年収 | 650万円 |
※上記の転職体験談をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
アパレルから転職で年収アップする人の多くは「法人営業」を選んでいた
ここまで紹介した、元アパレル店員6名の転職前後の年収は、次のとおりです。
・元アパレル店員:年収280万→380万
・元アパレルバイト:年収210万→450万
・元アパレル店員:年収280万→480万
・元アパレル副店長:年収260万→550万
・元アパレル店長:年収350万→580万
・元アパレル店長:年収280万→650万
アパレルから異業種に転職して年収アップする人の多くが、『アパレル店員→法人営業』への転職を選んでいます。
法人営業ではお客様と商談する機会が多く、アパレル時代に身につけたコミュニケーションスキルが、かなり役に立つそうです。
また、アパレル店長を経験している方は、転職先でチームリーダーを任されたときに、アパレル店長として店舗スタッフの指導や管理をしていた経験も活かせるようです。
あなたがもし今の段階で「アパレルは稼げない…」「アパレルの給料は安い…」と悩んでいるなら、この機会にアパレルから異業種への転職を考えてみてはいかがでしょうか?
アパレルの給料が低いのはなぜ?【アパレル店員の年収や給料のリアル】
一般的に、アパレル店員の年収は、ほかの業界と比べて低いです。
特にアルバイトとして働く場合は、人気のセレクトショップでも時給900円台ということも珍しくありません。さらに、地方にいけばいくほど時給は低くなります。
アパレル店員の正社員の初任給は「月給17万円~20万円」になることが多いです。
さらに、高卒か大卒かによって初任給には1万円~3万円の差があります。
この給料に加えて、売上成績に応じた特別ボーナスやインセンティブがつく場合もあります。
経験年数やポジションによっても異なりますが、一般的なアパレル店員の年収は「250~320万円程度」です。
ほとんどの人が「年収320万円以下」の給料で働いています。
エリアマネージャーなどに昇進することができれば、年収350~450万円も可能ですが、ここにたどりつけるのはごく一部の人材ですね。
ちなみに、このポジションは頻繁に転勤があり、日本全国に店舗がある場合、会社都合で全国に転勤させられます。
まぁ、転勤の手当がつくので、転勤に抵抗がない方には向いていますね。
アパレルの年収が低いと感じる理由はアパレル店員でキャリアが頭打ちになるから
残念なことに、ほとんどの人は、アパレル店員でキャリアが止まってしまいます。
その理由は、基本的にショップの数だけアパレル店員が必要だからです。
店長やエリアマネージャー、商品企画やバイヤーなどのポジションは席数が限られているので、そんなに人は要りません。
アパレル店員のほとんどは、上のポジションには行けず、アパレル店員までのキャリアしか積めないのです。当然給料は頭打ちになり、ほとんどの人が年収300万円以下しか稼げないようです。
つまり、アパレル店員のキャリアは、アパレル店員で頭打ちということです。
アパレル業界で唯一稼げる職種は、川上と呼ばれる商品企画やバイヤーなどのポジションです。
商品企画やバイヤーのポジションなら、年収400万円以上稼ぐ人もいるようです。
しかし、商品企画やバイヤーのポジションで働いていたとしても、年収500万円以上を稼ぐ人は限られています。
20代なら年収300万円~350万円ぐらいの人が多数派です。
このようにアパレル業界は、基本的に収入が低い傾向にあります。
アパレル店員は給料が安い中でも担当ブランドの服を買わないといけない
アパレル店員は収入が低くなりやすいという現実に加えて、「貯金が貯まりにくい」という問題もあります。
貯金が貯まらない原因は、「服を買うためにお金がかかるから」です。
アパレル店員は、自分が担当するブランドの商品をPRするマネキンのような存在なので、当然そのブランドの洋服を身につけていないと説得力がありません。
ずっと同じ洋服を着ていると時代遅れになりますし、常にお客さんの手本にならないといけないので、シーズンごとに担当ブランドの洋服を買い揃える必要があります。
社員は商品を社割で購入することができますが、無料ではありません。
だいたい定価の30~50%ぐらいのお金がかかります。これをシーズンごとに買っていたら、洋服でお金は消えていってしまいますね。
ちなみに、ノルマがある店舗では、ノルマを達成させるために、自分で商品を買わなければいけないところもあるそうです。
「給料をもらっても洋服でお金がなくなる…」というのが、アパレル店員あるあると言う人もいます。
アパレルの給料が安いと思うなら異業種への転職を考えてみるのもおすすめです
アパレル店員の給料が安い理由は、ズバリ「アパレル店員一人当たりの生産性が低いから」です。
生産性が高ければ、儲かりやすいビジネスなので、従業員の給料は高くなり、生産性が低ければ、儲かりにくいビジネスなので、従業員の給料は低くなるということです。
生産性が高いかどうかは、商品単価のことを考えればわかると思います。
アパレル業界の商品は基本的に洋服ですよね。
洋服の単価は数千円~数万円程度なので、1枚の洋服を販売しても、残る利益も数千円~数万円です。
これに対して、例えば機械や建物などを扱っている会社の場合、1つの契約に対して数千万円~数億円の利益を生み出すことができます。
安いモノを売っている人の給料は安くて、高いモノを売っている給料は高いということですね。
考えてみれば当たり前の構図です。
厚生労働省によると、販売店員の平均年齢は39.9歳、平均勤続年数は9.3年、平均年収は330万円と発表されています。
しかし、その代わりに、超過労働時間は月間12時間程度しかないようです。
つまり、アパレル店員の仕事は「プライベートの時間は確保できるけど、給料は安い」ということです。
プライベートの時間と給料のどちらを優先するかは、働く人の価値観次第ですね。
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アパレルは給料が低いからといって仕事は楽じゃないです【元アパレル店員5人の体験談】
アパレル業界は華やかでキラキラした世界に見えますが、実際にアパレル店員として働いてみると、「給料が低い…」「年収が上がらない…」などの悩みも出てきます。
ただ、一般的には「給料が低い=ラクな仕事」というイメージもあると思いますが、アパレル店員の仕事は給料が低いからといって、決してラクな仕事ではありません。
元アパレル店員5人(直営店・大手チェーン・着物屋・古着屋・セレクトショップ)の話によると、アパレルの仕事がきついと感じる理由は大きく5つでした。
- 給料が安い
- 将来のキャリアが見えない
- 繁忙期に休みが取りづらい
- 体力的にきつい
- 人間関係の悩み
ここからは、実際の体験談を紹介しつつ、アパレルの仕事がきついと感じる理由を紹介していきます。
給料が安いから生活がきつい…元アパレル店員の私の体験談
直営店舗でアパレル店員をしていたNさん(25歳女性)は、月給20万円くらいで一人暮らしをしていたため、生活費がギリギリで親から仕送りをもらうこともあり、アパレルの仕事は楽しいけど金銭的にはきつい…と感じていたそうです。
会社の規模によって給料は変わりますが、基本的にアパレル店員の給料は安い傾向があります。
その理由は、市場価値の低い仕事だからです。
実際にアパレル店員は特別なスキルや経験がなくても始められる仕事なので、アルバイトと社員の業務がほぼ同じだったり、経験年数による差がつきにくかったりします。
これによって、仕事を頑張っても給料が上がりにくい…という職場も多いようです。
20代後半になってくると、結婚して家庭を持ったリ、一人暮らしをしたりする人が増えてきます。
こうなってくると、「さすがに、この給料ではやっていけない…」となり、転職を決意する人もいるようです。
将来のキャリアが見えない…元大手アパレル店員の体験談
大手チェーンのアパレル店員だったSさん(24歳男性)が、アパレルの仕事がきついと感じた理由は、将来のキャリアが見えないからです。
アパレル店員は、お洒落でカッコいいですし、キラキラして見えます。
そのため、お洒落が好きな人やコミュ力の高い人には、人気の職種です。
若いうちは、それなりに楽しく、やりがいを持って働けるのですが、25歳を過ぎてくると、将来に不安を抱くようになります。
アパレル店員を1年経験した人と5年経験した人を比べても、その実力に大きな差がない場合もあるのだとか。
そうなってくると、「このままで将来大丈夫か?」という不安が徐々に大きくなります。
そのため、年齢的には25歳~28歳ぐらいのタイミングで、アパレル店員から転職を考える人が多いようです。
繁忙期に休みが取りづらい…元着物ショップ店員の体験談
着物専門店のアパレル店員だったAさん(23歳女性)が、アパレルの仕事がきついと感じた理由は、イベント期間は連日残業で休みが取れないからです。
アパレルショップを見ていると、セールや季節のイベントがあったりしますよね。
退職理由になりやすいのが、『イベント期間の連勤と残業によって、疲労とストレスがたまること』だそうです。
アパレルショップにとってセールやイベントで売上を増やすことは重要ですが、その犠牲になっているのは、アパレル店員の方たちなのですね。
体力に自信のない人は、肉体的なハードさで離職してしまうようです。
体力的にきつい…元古着屋店員の体験談
古着屋のアパレル店員だったYさん(24歳女性)が、アパレルの仕事がきついと感じた理由は、売り物になる古着を探すために、早朝に家庭から出た古着の回収場所に行って体力仕事があるからです。
ちなみに、これは中小零細企業が経営する古着屋で、正社員のアパレル店員として、働いていた人の実体験です。
この古着屋の母体となる会社が、家庭から不要になった衣類を回収して、それを古着屋に卸したり、海外に販売したりする事業をおこなっていました。
そのため、自社で倉庫を持っており、そこに各地から集められた衣類のゴミがあり、その古着屋の店員たちは、早朝6時から集合させられ、そのゴミの中から自分の店に合う衣類をピックアップしていたそうです。
一応衣類ではありますが、家庭のゴミは不衛生なので、体調を悪くする人もいたようです。
さらに、自社商品にならない衣類は100kg近く入るカゴ車に詰め込まれ、カゴ車に衣類がたくさん入るように、衣類の山の上を靴のまま踏んで圧縮していました。
業務の中で特に大変だったのが、100kg近くあるカゴ車を指定の位置まで運ばないといけないところです。
これで腰や背中を痛めて、辞めてしまう社員もたくさんいたようです。
ちなみに、入社前の段階では、このハードな業務があることを知らされていなかったのだとか…。
人間関係の悩みがあった…元セレクトショップ店員の体験談
セレクトショップのアパレル店員だったSさん(25歳女性)が、アパレルの仕事がきついと感じた理由は、個人店ならではの人間関係の悩みがあったからです。
自分の売上を横取りされたり、オーナー店長のスタッフ間のひいきがあったり、無視されたり…などの陰湿なことをされたそうです。
「1〜3店舗くらいしか経営していない個人店や小規模会社に就職してしまうと、人間関係が合わないときに、部署移動を希望するなどの逃げ道がないのが辛いです…」とSさんは語ります。
たしかに、小規模の会社に入ると、人間関係から逃げるのは、かなり難しくなりますね。
人間関係の悩みを回避するためにも、事前に運営会社の規模を確認しておくのが良さそうです。
アパレルの給料が低いといわれる理由【まとめ】
最後に、この記事のまとめです。
- アパレル店員は年収300万円前後の人が多い
- アパレル業界は生産性が低いから給料も低くなる
- アパレル店員でキャリアが頭打ちになりやすい
- アパレル店員は洋服代の出費も多くなる
- アパレルは給料低いけど仕事はラクではない
- アパレル店員は優秀な人が多いのに市場価値が低い
- アパレル店員から法人営業に転職すると年収を上げやすい
今回は元アパレル店員の方の体験談をもとに、アパレルの給料が低いといわれる理由を解説してみました。
アパレル業界はキラキラしてみえるので、若い人たちの憧れの職業のひとつですし、好きなブランドで働けることにやりがいや喜びも感じられます。
しかしそのいっぽうで、アパレル店員を続けているうちに、「アパレルの給料は安い…」「アパレルは稼げない…」などの理由から、アパレルからの転職を考える人も多いようです。
どんな仕事も同じですが、働くメリットとデメリットを比較した上で、自分が納得できるキャリアを選ぶことが大切ですね。
この記事が、あなたの転職活動のヒントになれば、とても嬉しく思います。
ぜひ、あなたの理想の未来を手に入れてくださいね。
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