
「食品工場の正社員って楽なの?」
「食品工場に就職しても大丈夫かな?」
「食品工場で働くと将来どうなるの?」
このような疑問に答えます。
人間が生活するうえで「食」は必要不可欠なので、食に関する仕事って身近に感じますよね。
実際に食品工場の正社員として働く人から話を聞くと、職場には高卒の人が多く、入社のきっかけは学校や先輩の紹介が多いようです。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、累計329名の会社員の方にインタビューしてきたので、様々な業界で働く人のリアルな情報をお伝えできると思います。
この記事では『食品工場の正社員が楽な理由』から『食品工場で働き続けた将来のリスク』までを解説しています。
この記事を読めば、食品工場の正社員のメリットとデメリットを理解した上で、食品工場に就職するべきかを判断できるようになります。
それでは、さっそく見ていきましょう〜。
※『今すぐ自分に合う仕事が知りたい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
食品工場の正社員はとにかく楽!頭を使う仕事はほぼない

「食品工場の正社員は楽そう」というイメージを持っている方は多いと思います。
では、食品工場の正社員の仕事は、具体的にどんなことをするのか?
食品工場でやる仕事は、次のとおりです。
- 材料の品質チェック
- 材料のカット
- 調理(焼く・揚げる・煮る)
- 盛り付け
- 検品
- 包装
- 最終チェック
- 出荷
このように食品工場の主な業務は「食品加工」です。
食品加工とは、食品の風味や保存性を高める仕事で、食品の味を良くしたり、安全性を高めたりします。
食品工場に入社して間もない頃は、材料のカットや盛り付けなど、簡単な仕事から担当することが多いです。
食品工場の仕事は、ほぼライン作業です。
一つのラインに各担当が配置されて、ラインに流れてくる材料や食品に対して、ひたすら作業し続ける、という感じです。
僕が実際に、食品工場の正社員から聞いた話だと、「仕事で頭を使わなくていい」「同じ作業のくり返しだからストレスがない」「仕事中にプレッシャーを感じることはほぼない」とのことでした。
食品工場の正社員は、仕事を通して、人間に欠かせない「食」に関われる点が、やりがいになります。
「仕事が楽で、やりがいもあって、食品工場の正社員ってめちゃめちゃいいじゃん!」と思った、そこのあなた。ちょっと待ってください。
食品工場の正社員には、「稼げない」という大きなデメリットがあるんです。
食品工場の正社員は楽だけど稼げません
食品工場の正社員は楽ですが、「稼げない」というデメリットがあります。
求人ボックスが公開する「給料ナビ」をみると、食品工場の正社員の平均年収は「387万円」となっています。
日本の平均年収が「430万円前後」なので、それと比較すると食品工場の正社員は年収が低めですね。
ちなみに僕が、食品工場の正社員で10年働いた方から聞いた話だと、「入社10年目で年収296万円」だったそうです。
この方は29歳の男性ですが、年齢に対する年収を考えると、29歳で年収296万円はかなり低いです。
DODAが公開する「年齢別の平均年収」をみると、29歳男性の平均年収は「432万円」です。
もちろん、年収だけがすべてではありません。
でも給料が100万円以上も違うと、生活レベルは全然違ってくるので、あとはそれに納得できるかどうかですね。
【関連記事】
⇒食品工場で働くと底辺になる理由【工場勤務の年収低すぎ!】
食品工場の正社員は楽だけど将来性がなさすぎます

食品工場の正社員は楽ですが、「将来性がない」というデメリットもあります。
将来性がない理由は、食品工場の仕事を何年続けていても、ある一定のところで、キャリアがストップしてしまうからです。
食品工場では「一般社員→担当業務の副リーダー→担当業務のリーダー」というように、ポジションが上がっていきます。
問題なのは、「リーダー以上のポジションに上がれないこと」と「リーダーになっても年収が低いこと」です。
食品工場の仕事は単純作業なので、仕事で成果を出した人が出世するのではなく、勤続年数が長い人が出世します。
勤続年数が10年くらいになると、副リーダーかリーダーのポジションに就ける、という印象です。
10年でリーダー層になれる理由は、10年の間に、20代の社員がほぼ辞めていくからです。
特に20代後半になると、結婚したり、子どもができたりする人も増えてくるので、食品工場の年収ではやっていけません。
ちなみに僕が、元食品工場の正社員の方に話を聞いたときは、「リーダーになっても年収310万円くらいだった…」と言っていました。
ここまでの内容から、食品工場の正社員は将来性がない、といえます。

食品工場の経験は他の仕事に応用できない
食品工場の正社員の辛いところは、異業種に転職しようと思ったときに、応用できるスキルや経験がないことです。
食品工場の仕事は、「ライン作業で食品を加工する」という単純作業です。
1日中、野菜を切ったり、揚げ物を揚げたり、肉や魚を焼いたり、盛り付けをしたりするだけです。
あなたは、この経験を、ほかの仕事に応用できると思いますか?
なかなか難しいですよね…。
応用できるのは、せいぜい料理くらいです。
ですから食品工場の正社員だった人は、いざ転職しようと思ったときに、かなり苦労します。
履歴書や面接で、アピールできることが、ほぼないですからね。
アピールできることと言えば、年齢の若さ、勤続年数の長さ、無遅刻無欠勤、くらいです。
この中で企業から1番評価されるのは「年齢の若さ」なので、食品工場で働く9割以上は20代のうちに転職していきます。

食品工場に就職する前に転職エージェントにキャリア相談してみよう

ここまで、食品工場の正社員のデメリットを解説してきましたが、「それでも食品工場で働きたい!」という方もいるかもしれません。
そのような方は、食品工場に就職する前に一度、転職エージェントにキャリア相談してみるのがおすすめですよ。
「楽そうだから」という理由で、食品工場の正社員を選ぶのは自由ですが、将来のキャリアプランを考えておかないと、30代以降の人生がきつくなります。
担当のキャリアアドバイザーのカウンセリングを受けてみると、広い視野で仕事のことを考えられるようになり、自分に合った仕事の選び方もわかります。
また転職エージェントに相談すれば、食品工場系の求人も紹介してくれるので、実際に会社のことや仕事内容を細かく聞いてみましょう。
それでも納得できそうなら、食品工場の正社員になる道を選べばいいと思います。
「こんなはずじゃなかった…」とならないためにも、事前の情報収集はしっかりやっておいてくださいね。
行動するなら1日も早い方が有利なので、今すぐに行動しておきましょう。
