
この記事では、大学時代にアパレルバイトと訪問販売を経験し、フリーランスFPとして活動しながら「いずれ起業したい」という大きな夢を持つ22歳男性が、内定を2社もらいながらも就職かフリーランス継続かの判断がつかず、転職エージェントに相談しに行ったリアルをお届けします。
「やりたいことは頭の中にあるが、実際には動けていない」「大きな目標はあるが、今日何をすべきかわからない」——そういう状況の方に読んでほしい体験談です。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
| 名前 | H・Dさん(22歳男性) |
|---|---|
| 学歴 | 大学卒業 |
| 主な職歴 | アパレルバイト(2年)→ 訪問販売(外壁塗装系)→ フリーランスFP研修生(現在・ほぼ収入なし) |
| 就活の状況 | 生命保険系・インテリア系の2社から内定取得済み。しかし承諾できず保留中 |
| 就活の軸(模索中) | 「BtoB新規開拓営業」「人のためになる仕事」「起業への足がかりになるスキル」 |
| 使用した就職サービス | 転職エージェント(面談済み・紹介された6社に結局応募せず) |
| 将来の目標 | 30代で年収2000万円・いずれ起業 |
今回インタビューしたのは、ドメスティックブランドのアパレルバイトや訪問販売を経験し、現在はフリーランスのFP(ファイナンシャルプランナー)研修生として活動している廣瀬大智さん(22歳男性・仮名)です。
内定を2社もらっているにもかかわらず承諾できず、転職エージェントから6社の求人を紹介されても結局応募しなかった——「就職すべきかフリーを続けるべきか、判断がつかない」という状態のまま、時間だけが経っています。
3分で読める内容ですので、それではいきましょう〜。
※「今すぐにフリーターから就職したい!」という方は、以下の記事を読む方が早いかもです。
目次
野球7年・経営者訪問・訪問販売——行動の幅は広かった

廣瀬さんのこれまでを聞くと、行動のエピソードは決して少なくありません。
高校3年まで野球部を7年間続けました。「高校生までは野球に関する目標があった」という言葉が示すように、目標があれば動ける人間だということがわかります。
大学に入ってからは、その目標を失います。そこで廣瀬さんが選んだのは、「経営者に会いに行く」という行動でした。
「大学時代に目標がなくなったので、経営者に会いに行ったりとかいう行動力を一番頑張った。」
飲食・産廃・通信・サラリーマン社長など、様々な業界の経営者から話を聞いたと言います。
その後、アパレルブランドのバイトを2年間経験。接客と販売を通じて対人スキルを磨き、フリーランスとして情報商材を扱う試みもしました(販売実績はなし)。
訪問販売も経験しましたが、200件回って1件つながるかどうかという厳しさと、「人のためになっていない」という感覚から、やめることになりました。
「頭でっかちになっている」——自分でわかっている問題
廣瀬さんには、自分の問題点についての自己認識があります。
「経験や実績はないが、知識だけを吸収してしまい、頭でっかちになっている。」
この言葉は、かなり正確な自己分析です。
経営者に会い、情報商材を扱い、FPの知識を学び、訪問販売を経験した——インプットと経験の量は、同年代の中では多い方かもしれません。
ただ、「成果として残ったもの」が少ない。
FP研修生として週の半分ほど活動していますが、ほとんど稼げていない状態です。
知識と行動の間に、「成果を出す」というステップが抜けている。
「いずれ起業したい」という目標を持つ廣瀬さんが今直面しているのは、「30代で年収2000万円」という大きな目標と、「今月の収入がほとんどない」という現実のギャップです。
内定2社・紹介6社——それでも踏み出せなかった理由

廣瀬さんの就活状況には、不思議な逆説があります。
生命保険系の会社とインテリア系の会社から、すでに内定をもらっています。
転職エージェントからも6社の求人を紹介されました。
でも、どこにも応募しなかった。内定も承諾しなかった。
「就職すべきか、このままフリーのFPで行くか、判断がつかない。」
この状態の背景には、「どちらかを選んだ瞬間に、もう一方の可能性が消える」という恐怖があるのかもしれません。
「起業したい」「年収2000万円を目指したい」という大きな目標が頭にある分、目の前の選択が「それに本当につながるのか」という疑問を生んでしまうんですよね。
ただ、現実的に言うと、「判断がつかない」まま時間が経過することが、最もリスクの高い選択です。
どちらかに踏み出すことで見えてくるものがある。動き始めてから修正することの方が、動かないより圧倒的に前に進めます。
「お金を追い求めるだけではなく、幸せに生きたい」
廣瀬さんが仕事に対して持っている考え方は、シンプルで芯があります。
「お金を一概に追い求めても価値はない。自分が幸せと思えるような人生を送りたい。そのためにお金を稼ぎたい。」
「幸せのためにお金を稼ぐ」という順番を明確に持っている点は、評価できる視点です。お金が目的ではなく、手段である——この考え方は、仕事選びでも本当にやりたいことを見失わないための軸になります。
ただ、「30代で年収2000万円」という具体的な数字を持ちながら、「今の月収はほぼゼロ」という状況が続いているのは、「幸せのためにお金を稼ぐ」という目標と逆行しています。
大きな目標を持つことは大切。でも、今日の一手を積み重ねることなしに、3年後・10年後には届きません。
廣瀬さんが本当に求めていること

話を整理すると、廣瀬さんが次のステップで手に入れたいものが見えてきます。
① 起業や独立に向けたスキルと実績
「BtoBの新規開拓営業がいい」という言葉が出てきたのは、「営業力という、どこへ行っても使えるスキルを身につけたい」という思いがあるからです。法人相手に提案・交渉する経験は、将来の起業にも直接活きます。
② 「人のためになっている」という実感がある仕事
訪問販売を辞めた理由が「人のためになっていない」という感覚だったことからも、仕事のやりがいの基準が明確にあります。この軸を満たす職種を選ぶことが、継続のエネルギーになります。
③ 知識だけでなく、実績を積める環境
「頭でっかちになっている」と自覚しているなら、今必要なのは「知識を使って結果を出す経験」です。正社員として実際の現場で成果を出す経験が、フリーランスでの活動とは別の次元での成長をもたらします。
就職活動のリアルな状況——応募しないまま求人だけが並んでいる
廣瀬さんに紹介された6社は、医療系サービスの法人営業、通信機器の新規開拓営業、食品商社の営業、精密機器の営業、印刷会社の企画提案営業、セキュリティスタッフと幅広い職種が揃っていました。
「BtoBの新規開拓」という軸を活かせる求人も複数含まれていました。
ただ、廣瀬さんは結局どの求人にも応募しませんでした。
「就職すべきかフリーを続けるべきか判断がつかない」という状態が、行動を止め続けていました。
内定が出ている2社についても同様で、「生命保険の会社とインテリアの会社から内定は出ているらしい」という状況ながら、承諾に至っていません。
ぶっちゃけ、この状態がいちばん危ないんですよね。
選択肢がたくさんあるのに動けない——これは「迷っている」のではなく「動くことへの恐怖」が働いている状態です。どこかのタイミングで一手を打つことが、このループを抜け出す唯一の方法です。
この体験談から見えてくること
廣瀬さんのストーリーには、大きな夢を持ちながら動けない状況にいる方へのヒントがあります。
「いずれ起業したい」なら、今の正社員経験が最短ルートになることがある
起業に必要なのは、スキル・人脈・資金・実績です。営業系の正社員として結果を出す経験は、そのすべての土台になります。「正社員になること=起業の夢を諦める」ではなく、「正社員として実績を積む=起業への準備期間」と捉え直すことで、選択の意味が変わります。
知識は「使った回数」に比例して力になる
「頭でっかち」という自覚があるなら、今すぐ知識を使う機会が必要です。法人向けの提案営業で、学んだ知識を実際の商談で使い続ける——その繰り返しが、知識を武器に変えます。
「判断がつかない」状態で時間を使うのが最もコストが高い
内定を保留し、求人を紹介されても応募しない——その時間が積み重なるほど、選択肢は減っていきます。完璧な選択を待つより、「今一番リスクが低い方向に踏み出す」という判断が、22歳の今の廣瀬さんには必要だと思います。

おわりに
野球7年・経営者訪問・訪問販売・FP研修生・内定2社。
これだけのことを経験してきた22歳が、まだどこにも本腰を入れられていない。
それは行動力が足りないのではなく、「どれが本当の一手なのか」を決めかねているからです。
ただ、22歳は若い。まだいくらでも修正できる年齢です。
「いつか起業する」という夢を持ち続けながら、まず今日の一歩を踏み出す——その選択が、廣瀬さんの次の扉を開くはずです。

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