
この記事では、介護業界の営業職を目指して入社したものの、まず現場経験が必要だと知り2週間で離職した大卒22歳男性が、「自分はどんな仕事がしたいのか」という問いと向き合いながら、転職活動の軸を作り直そうとしているリアルをお届けします。
「大卒なのに正社員を辞めてしまった」「やりたいことが定まらないまま転職活動が進まない」「行動を起こしたいのに最初の一歩が踏み出せない」——そんな状況にいるフリーターに届けたい、等身大の記録です。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
| 名前 | M・Tさん(22歳男性) |
|---|---|
| 学歴 | 大学卒業 |
| 主な職歴 | 介護施設(2週間・想定と異なりすぐ離職)/飲食店ホールアルバイト(4年間) |
| 就活のきっかけ | 新卒入社した会社を2週間で離職。改めて「自分がやりたい仕事・身につけたいスキル」を考え直すことにした |
| 就活の軸 | 「自分の成長が実感できる」「誰かの役に立てる」「挑戦できる環境」(軸を整理中) |
| 現在の状況 | 離職中・すぐにでも転職可能。複数の転職媒体・エージェントに登録し、方向性を検討している段階 |
| 使用した就職サービス | マイナビ転職・リクナビ・転職エージェント複数社(面談済み) |
今回インタビューしたのは、介護業界の営業職を志して新卒入社したものの、まず3年間の現場経験が必要だとわかり2週間で離職した丸山拓哉さん(22歳男性・仮名)です。
インドへの一人旅、琵琶湖一周、100キロマラソンへの挑戦——行動力は本物なのに、転職活動だけはなぜか最初の一歩が踏み出せていない。そのリアルな葛藤をお届けします。
3分で読める内容ですので、それではいきましょう〜。
※「今すぐにフリーターから就職したい!」という方は、以下の記事を読む方が早いかもです。
目次
介護業界の営業を目指して入社した、その理由

丸山さんが新卒で選んだのは、介護施設を運営する大手企業でした。
目的は明確で、「介護業界の営業職をやりたかった」からです。
就職活動の軸として掲げていたのは「自分の成長が実感できること」「誰かの役に立てることが実感できること」の2つ。
介護業界は成長産業だという判断もありました。
「福利厚生が良くて、業界として伸びていると思った。自分が成長できる環境がある、と感じた」
就活の軸と企業選びの理由が一致していた。それだけ聞けば、納得のいく選択です。
内定は人材会社からも出ていましたが、最終的に介護系の会社を選びました。
ところが、入社してから想定と大きく異なる現実が待っていました。
「現場3年が条件」——入社してから知った現実

入社後に告げられたのは、「介護現場で3年間の経験を積まないと、営業職には異動できない」という条件でした。
丸山さんが入社時に採用されたのは、介護職としてのポジションです。
「営業をやりたくて入ったのに、まず現場で3年経験しないといけないとわかった」
介護の現場で身につくスキルは、介護に特化したものです。
「営業スキルを積みたい」「成長を実感したい」という入社の動機とのズレが、日を追うごとに大きくなっていきました。
2週間で離職を決めた判断は、傍から見れば「早すぎる」と映るかもしれません。
ただ、「自分が目指したいキャリアと、この会社で積める経験が根本的にズレている」と明確に気づいた時点で決断できたことは、むしろ正直な自己判断といえます。
ズレに気づきながら惰性で続けるより、早めに方向を修正した方が、長い目で見れば正しい選択です。
飲食店ホール4年間で身についていたもの

正社員経験は2週間と短いですが、丸山さんには4年間続けてきたアルバイト経験があります。
大学在学中に続けていた、回転寿司チェーンのホールスタッフです。
4年間という継続期間は、アルバイトとして十分な実績です。
ホールの仕事は、注文受付・料理提供・テーブル管理・クレーム対応・レジ業務を同時並行でこなす仕事です。
忙しいランチタイムでも落ち着いてテーブルを回し、幅広い年齢層のお客様と日々接してきた。
その経験は「対人スキル」「マルチタスク処理」「場の空気を読む力」として、どの職種でも評価される素地になっています。
「接客が4年続いたということは、向いていたということでもある」と話すように、丸山さん自身も接客での適性を自覚しています。
また、陸上を中学・高校と続けてきた体力と持久力も、現場仕事・フィールドワーク系の職種では武器になります。
100キロマラソンを完走した男が、転職では動けない理由

丸山さんの話を聞いていると、「行動力は本物だ」と感じる場面が何度も出てきます。
友人と2人でインドへ旅行した。琵琶湖を一周した。100キロマラソンに挑戦した。
100キロマラソンの準備では、夜だけの練習では足りないと感じてから朝5時半に走ることを試しました。
3日しか続かなかった経験から、「トレーニングウェアを着たまま寝る」「周囲の人を巻き込んで練習の仕組みをつくる」という工夫を重ねて完走にたどり着きました。
目標を決めたら、試行錯誤しながら達成する力がある。
それなのに、転職活動に関しては「まだ行動が起こせていない」という状態が続いています。
この差はどこから来るのか。
おそらく、マラソンや旅行には「やりたい」という感情が最初から伴っていた。
一方で転職活動には、「何のためにどこへ向かうか」という軸がまだ定まっていないことが、最初の一歩を重くしているのだと思います。
軸さえ定まれば、丸山さんの行動力は転職活動でも発揮されるはずです。
転職エージェントに相談してわかったこと

離職後、丸山さんは複数の転職媒体と転職エージェントに登録しました。
エージェントとの面談を経て、担当者からは「まず転職の軸を決めた方がいい」というアドバイスをもらいました。
「業界も職種もまだ決めていない。どんな仕事がしたいか、どんなスキルを身につけたいか、そこから整理しないといけないとわかった」
この段階で「軸が決まっていないこと」に気づけたのは、大きな前進です。
「なんとなく求人を見て、なんとなく応募する」という進め方では、前回と同じ「入ってから違った」という経験を繰り返すリスクがあります。
エージェントとの対話の中で、「自分は誰のために、何をしたいのか」を言語化していくプロセスが、丸山さんには今最も必要なステップです。
転職は「求人を選ぶ作業」ではなく、「自分を知る作業」から始まります。

丸山さんが仕事に求める3つの条件

面談を通じて整理されてきた、丸山さんが次の職場に求めるものを3つにまとめます。
① 自分の成長が実感できる環境
「成長できているかどうかが、仕事を続けるモチベーションになる」という価値観が、丸山さんの根っこにあります。成果が数字で見えたり、スキルが積み上がっていく実感が持てたりする職場が向いています。
② 誰かの役に立てることが実感できる
就活時から変わらない軸のひとつです。「自分がやったことで、誰かが助かった」という手触りが持てる仕事に、丸山さんは長続きできる可能性が高いです。
③ 挑戦できる文化がある職場
インドへの旅、100キロマラソン——丸山さんは「挑戦することを楽しめる人間だ」と自己分析しています。新しいことに挑める環境、挑戦が評価される職場であれば、持ち前の行動力が発揮されやすいです。
面接で語れる、行動力という武器

丸山さん自身は「アピールできることがあるか自信がない」という状態ですが、話を聞いていると面接で十分に通用する素材がいくつもあります。
100キロマラソン完走のプロセスが、そのまま強みになる
「うまくいかなかった→原因を考えた→仕組みを変えた→達成した」という流れは、ビジネスで求められるPDCAそのものです。
朝練が続かなかったことへの対処として、トレーニングウェアで寝る・仲間を巻き込む仕組みをつくる——この試行錯誤のエピソードは、面接で「課題解決力・自己管理力」として語れます。
インド旅行・琵琶湖一周に見える、行動力と好奇心
「やると決めたら動く」という特性は、変化の多い職場環境や新規開拓が必要な仕事で評価されやすいです。
未知の環境に飛び込める人間だという証明として、面接で堂々と語れるエピソードです。
飲食店ホール4年間の対人スキル
接客・クレーム対応・チーム連携を4年間続けてきた事実は、「人と関わる仕事での継続力がある」という根拠になります。
どの職種でも「入社後に活躍できる人材」として映りやすい経験です。

この体験談から見えてくること
丸山さんのストーリーには、新卒で短期離職した大卒フリーターが再出発するうえで参考になる視点があります。
「入社してからわかった」は失敗ではなく、情報収集の結果
2週間で離職した経験は、確かにマイナスに映る部分があります。
ただ、「入社前に想定していた仕事内容と実態が違った」という経験は、次の転職活動での「確認すべき項目」を明確にしてくれます。
入社前に「現場経験が何年必要か」「最初に任される業務は何か」を確認する習慣が身につけば、同じミスは繰り返しません。
「軸が決まっていない」と自覚できた人は、次のステップに進める
転職活動が進まない理由のひとつは、「軸がないまま求人を探している」ことです。
丸山さんはエージェントとの面談でそれに気づきました。
気づいていない人はそのまま応募を繰り返し、入社してからまた「違った」を繰り返します。
軸を整理する時間を先に取ることが、遠回りに見えて実は最短ルートです。
行動力がある人ほど、「目的地」を先に決めると強い
100キロマラソンでも、ゴールが決まっているから走れる。
転職活動でも同じで、「どんな状態になりたいか」というゴールが決まると、そこに向けて一気に動き出せるのが丸山さんのタイプです。
まず1週間で軸を決める——その最初のステップさえ踏み出せれば、あとは走り続けられるはずです。
まとめ
最後に、この記事のまとめです。
- 新卒2週間での離職経験があっても、22歳・大卒であれば正社員への転職は十分可能
- 「転職活動が進まない」原因の多くは、求人の少なさではなく「転職の軸が決まっていないこと」にある
- 飲食店ホール4年間の接客経験は、営業・販売・サービス系の求人で正当な強みとして評価される
- 100キロマラソン・インド旅行などの挑戦経験は、面接で「行動力・課題解決力」の具体的な証拠として使える
- 転職エージェントへの相談は「求人を紹介してもらう場」だけでなく、「自分の軸を整理する場」として活用できる
インドに飛んで、琵琶湖を一周して、100キロを走りきった。
そんな丸山さんが、転職活動だけは最初の一歩が踏み出せていない。
でも理由はシンプルです。ゴールがまだ見えていないから。
マラソンと同じで、ゴールが決まった瞬間に走り出せる人間が、丸山さんです。
「どんな状態になりたいか」——その問いへの答えを出すこと。それだけが、今の丸山さんに必要な一歩です。
22歳、まだどこにでも行けます。行動力は証明済みです。あとは方向を決めるだけ。

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よくある質問
Q. 新卒で2週間退職した大卒22歳でも、正社員に転職できますか?
A. できます。22歳・大卒という条件はポテンシャル採用の対象として評価されやすく、2週間という短さよりも「なぜ辞めたか」「次に何を求めているか」が明確に語れるかどうかの方が重要です。「やりたい仕事と実態が違った」という理由は、正直に話せば面接官に理解されることが多いです。
Q. 転職の軸が決まっていなくても、転職エージェントに相談していいですか?
A. むしろ軸が決まっていない段階でこそ、エージェントへの相談が有効です。「何がしたいかわからない」という状態を出発点として、対話の中で自分の価値観や強みを整理していくサポートをしてくれるエージェントは多くいます。一人で考え続けるより、話しながら整理していく方が早いことがほとんどです。
Q. アルバイト経験しかない22歳が、転職活動で評価されるポイントはどこですか?
A. 「継続期間」「関わった人の幅」「自分なりの工夫や改善」の3点です。飲食店ホール4年間という継続実績は、それだけで「続けられる人間だ」という証拠になります。加えて、丸山さんのように「100キロマラソン完走」「インド旅行」などの行動力を示すエピソードを面接で語れると、「入社後に主体的に動ける人材」という印象を与えられます。