
新入社員が、入社して間もない時期に、仕事ができないのは当たり前です。
それなのに、先輩社員や上司が新入社員に対して、「会社は学校じゃない!」と言って、何も教えようとしない会社は、そこで働き続ける価値のない会社です。
あなたが就職するべき会社は、あなたにとって学校になるような会社です。
会社で働く本当の目的は、給料をもらうためではなく、自分の市場価値を高めるためです。
そのためには、会社で多くのことが学べて、新しい経験を積み重ねることができる、学校のような会社でないと、その会社で働き続ける価値がないのです。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や人生に役立つ情報を発信しています。
僕は毎月20名ほどの転職相談者の面談をしていますので、求職者のリアルを伝えられると思います。
今回は「会社は学校じゃない!という会社に価値がない理由」について解説していきます。
3分で読める内容なので、それでは見ていきましょう。
※『今すぐ自分に合う仕事が知りたい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
会社は学校じゃない!という会社に価値がない理由

会社に雇用されて働く、従業員の立場になって考えると、「会社は学校じゃない!」と言って、人材を育てようとしない会社には、全く価値がありません。
学校のように、いろいろな知識が学べて、たくさんの経験ができる会社でないと、自分の市場価値を高めることができません。自分の市場価値が高められない会社は、従業員の立場になって考えると、メリットが、ほとんどないのです。
会社で働く目的を、「給料をもらうためだけ」にしてはいけません。
これからの時代は、会社が従業員を、定年まで雇用し続けてくれる時代ではありません。特に、今の20代や30代のビジネスマンは、会社に頼り続けることができないのです。
大手企業が続々と、早期退職の希望者を募集していたり、終身雇用の終わりを発表しています。これにより、これからの時代では、能力がない人材は、会社から戦力外の通告を受けて、追い出されやすくなっていくことが予想されます。
だから、これからの会社で働く目的は、給料をもらうことよりも、自分の市場価値を高めることや、自分がスキルアップすることを優先にして、考える必要があるのです。
学校のように学べる会社を就職先として選ぶべき

もしも、あなたが、会社に就職しようと思っているなら、その会社が、学校のように学べる場所でなければいけません。
労働するだけで、学べることが少ない会社に就職してしまったら、自分の市場価値が上がらず、その後の給料も、ずっと上がらないからです。これでは、稼げない大人の仲間入りをしてしまいます。
自分が、学びたいことが学べない会社で、働いていたら、何かを学ぼうと思った時に、仕事以外の時間で勉強しなければいけません。
会社で、8時間を拘束されて、昼食や就業前の準備時間を入れると、10時間くらい拘束されて、そのあとで勉強しなければいけません。
これでは、会社での仕事に疲れて、脳の働きが悪いですし、体力の限界もきて、眠くなり勉強もはかどりません。

仕事をすれば仕事をするほど、あなたの知識も、スキルも、経験値も、どんどんレベルアップしていきます。たとえ、残業があったとしても、それがサービス残業だったとしても、その時間でさえ、あなたの勉強時間になるのです。
自分が学びたいことが学べて、スキルも経験もついて、さらにお金ももらえる。
これって、最高だと思いませんか?
入社後、ある程度スキルや経験が身についたら、さらに、レベルの高い技術が学べて、今よりも、高い給料がもらえる会社に転職して、ステップアップしていくことができます。
これをずっと繰り返していけば、あなたの市場価値は、どんどん高くなっていきます。
これは、会社という働く場所についての考え方を、少し変えるだけなので、誰でもすぐに、できることです。会社に就職するときは、このような思考で、会社を選ぶのがオススメです。
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低賃金なのに学校にならない会社は早く辞めるべき

低賃金の会社なのに、何も学べない会社は、1日でも早く辞めるべきです。
日本の従業員は、他の国の従業員に比べて、低賃金でも文句を言わずに、よく働きます。海外に行くと、わかりますが、日本と海外とでは、コンビニや飲食店での接客やサービスの質に、めちゃめちゃ差があります。
本来は、低賃金で働いているなら、海外くらいのサービスの質でも許容範囲なのですが、日本人は真面目なので、時給900円でも、丁寧に接客してくれて、サービスも充実しています。

低賃金でも、そこから何かを学ぶことができたり、長期的にみると、大きなリターンが得られるような会社であれば、ある程度の期間だけは、低賃金を我慢して、働くという選択肢もアリだとは思います。
しかし、日本人のアルバイトや正社員の方で、時給900円や月給18万円という低賃金で働いている方の中には、コンビニや飲食店で働いている方もいらっしゃいます。しかも、コンビニや飲食業は、労働環境が過酷な業界なので、サービス残業や休日出勤もたくさんあります。
この働き方では、自分の市場価値は、全然上がっていきません。おまけに、年齢を重ねるにつれて、体力的に限界がくるので、市場価値はどんどん下がっていってしまいます。
でもここで働いている方たちは、自分の市場価値を自給900円、月給18万円しかないと思い込んでしまっているので、ここから抜け出そうとはしません。
なぜなら、自分のまわりにいる人間も、その程度の給料しか稼いでいないので、自分もそれ以上の給料を稼ぐことはできないと思っているのです。
会社で学んで自分の市場価値を高めることが重要

日本の学校教育や、まわりにいる人間の影響で、「一生懸命に働くことが美徳」という考え方が、刷り込まれていることも多く、「少ないお金で、たくさん働くのが正義だ」と、思っている人もいます。
視野を広げれば、月収100万円、1,000万円、1億円、10億円、100億円と稼いでいる人は、実際に、たくさんいます。
その人たちの存在を知れるかどうかで、自分の人生のキャパが決まってくるのです。
月給20〜30万円しかもらえないのに、時間外労働をしても、残業代は一切もらえない。こんな会社が、日本中に、たくさんあります。これは、海外では通用しません。すぐに、ストライキが起こり、会社は潰れます。
でも日本人は文句も言わずに、暗黙の了解で、サービス残業をして、平気で、月100時間ほどの自分の時間を、会社に無償でサービスします。
これで喜ぶのは、会社の経営者だけです。
タダ働きしてくれるのですから、経営者からしたら最高ですね。
会社に就職して働くのなら、自分にもそれなりのリターンがないと、平等ではありません。
給料をもらうのは、当然の権利として、それ以外のリターンが得られる会社を、就職先として選ばなければ、あなたの貴重な時間は、無駄になってしまうのです。
だから、あなたにとって、学校になるような会社を、就職先として選ぶべきなのです。
