
『仕事選びで失敗したくない…』
『転職で失敗をくり返している…』
『仕事を選ぶ基準が知りたい…』
このような方に向けて、記事を書いています。
結論からいうと、仕事選びで失敗しないためには、名詞ではなく、動詞で仕事を選ぶことが重要です。
なぜなら名詞で仕事を選ぶと、仕事に対するイメージと実際の仕事内容に大きなズレが生じてしまい、『こんなはずじゃなかった…』となるからです。
実際に、転職をくり返す人のほとんどが、名詞で仕事を選んでいます。
『事務職がやりたい』
『マーケティングに興味がある』
『営業はやりたくない』
『接客は向いてないと思う』
これらの発言は、まさに名刺で仕事を選んでいる人の典型です。
この先入観によって、本当は向いてない仕事に転職してしまったり、本当は向いてる仕事を見逃してしまったりするわけですね。
転職者の95%は、仕事選びの基準を持っていないので、自分の転職に迷いを抱えています。
でも仕事選びの基準を『名刺』から『動詞』に切り替えれば、自分で自分の進路を決めれるようになるのです。
今回は、そのやり方を伝えていきますね〜。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、累計329名の会社員の方にインタビューしてきたので、様々な業界で働く人のリアルな情報をお伝えできると思います。
この記事では、『仕事選びで失敗しない方法』から『仕事選びの基準の作り方』までを解説しています。
この記事を読めば、仕事を選ぶときに迷わなくなり、転職で失敗するリスクを減らすことができます。
3分で読める内容ですので、それではいきましょう。
※『今すぐ自分に合う仕事が知りたい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
仕事選びで失敗する理由は超簡単です【5つの間違いとは?】

仕事選びで失敗したくないなら、やりたいことを基準に仕事を選んではいけません。

やりたいことがないからと言って、転職のために無理してやりたいことを考えて、それを基準に仕事を選ぼうとする人もいますが、絶対にやめて下さい。
99%の人が、やりたいことを仕事にすると失敗するので、「どうすれば、仕事選びで失敗しないか?」を基準に仕事を選んだほうがいいです。
理想の転職とは、「転職後に、二度と転職をくり返さない転職」です。
二度と転職をくり返さないためには、転職後に辞めずに済む状態が大事になります。
ですから、「どんな環境なら仕事を続けられそうか?」「自分にとってストレスのない職場とは何か?」「失敗しない選択はどれか?」をしっかりと考えて仕事を選ぶべきなのです。
仕事選びで失敗する理由①:仕事を選ぶ基準が間違っている
仕事を変えたいと思っている人の9割以上は、仕事や転職に対する思考が間違っています。
仕事を変える時、多くの人が「もっと給料のいい仕事に就きたい」「もっと残業が少ない仕事がいい」「土日休みがいい」など、今よりも好条件の仕事を選ぼうとします。

仕事を変えたいと思った本当の理由は、そんな薄っぺらい条件面ではなく、もっと深い部分に潜んでいる場合が多いです。
潜在的な転職理由の本質部分を顕在化するためには、このような質問を自分に投げかけるといいです。
- 今の仕事で給料が上がったら続けているのか?
- 今の仕事で残業がもっと少なくなれば続けているのか?
- 今の仕事で土日休みになれば続けているのか?
これらの質問に対して「続けている」と答えられる人は、給料や残業や休日が本当の転職理由だと考えていいです。
しかし転職者の多くは、「それでも続けていないと思います…」と答える。
この場合は、具体的に何がイヤなのか、何がストレスになっているのかを掘り下げていき、本質的な転職理由を明確にしていく必要があります。
自分が不満に思っている部分にばかりフォーカスするのではなく、「会社員として働くなら、そこは我慢しなきゃいけない」という妥協点もしっかりと理解しておくも大切です。

「転職者が求める理想を完璧に叶える仕事などない」ということを知っておかないと、何度も転職をくり返す人生になります。
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⇒自分がtodo型かbeing型かを知ることで天職がわかる
仕事選びで失敗する理由②:やりたいことを仕事にしようとする
仕事を変えたい人の中には、「将来、〇〇がやりたいと思っています!」という人がいますが、この95%は本気でやりたいと思っていません。
本気で何かをやりたいと思っている人は、誰にも相談せず、勝手に自分がやりたいことを達成する方法を調べて、すでに行動しているはずです。
ですから、仕事を変えたいと思っている人で、やりたいことがあるのに行動していない人がいたら、それは自分にとって、そこまでやりたいことではないと思ったほうがいいです。

やりたいことがないと、格好悪いように感じるかもしれませんが、別にやりたいことがなくても大丈夫です。
やりたいことがないことよりも、仕事選びに失敗する方が格好悪いです。
世の中の95%の人は、やりたいことがないわけですから、別に恥じることはありません。
仕事選びで失敗する理由③:自己理解せずに仕事を選んでしまう
転職者と話していると、20代でも転職回数が4回以上という人は結構多いです。
25歳で経験社数4社以上という人は、世間的にあまり良い印象をもたれません。
ではなぜ、多くの人が仕事選びで失敗してしまうのか?
その理由は、自己理解ができていない状態で、仕事を探してしまっているからです。

「自分はどんな作業が向いているのか?」「どんな環境が心地いいのか?」「どのような思考パターンを持っているか?」「何に快感を感じるのか?」など自分の根底にある本質的な部分を知っておかないと、自分に合う仕事など見つけられません。
企業が出している求人情報やHPの情報だけでは、実際の仕事現場を完璧に理解するのはかなり難しいです。
「自分のことも曖昧な理解、企業のことも曖昧な理解」という状態で自分と企業をマッチングしようとしても、マッチするのは宝くじに当たるくらい確率が低いのです。
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⇒人生の目的を知ると就活に迷いがなくなる理由
仕事選びで失敗する理由④:100%理想の職場を探そうとする
どんな仕事を選んだとしても、それが必ず成功する保証はありません。
仕事選びが成功するかどうかは、本人の努力次第ですし、どのようなメンバーに恵まれるかなどの運の要素も強いです。
ですから、自分がコントロールできない部分に関しては、目をつぶる覚悟を持っておかなければいけません。
「会社の中で新規事業が立ち上がりそのメンバーに選ばれる」「上司や同僚に恵まれないと感じる」「福利厚生や教育体制に不満を感じる」など、会社員をやっていると自分ではコントロールできない部分がたくさんあります。

転職理由でよくあるのが「ボーナスがないから」「残業が多いから」「休日出勤が多いから」「事業に疑問を感じたから」などですが、これらはどこの企業で働いても当てはまる可能性があります。
採用担当者からは、うちでも同じ理由で辞められそうだなと思われて、面接で不合格となってしまいます。
ですから、「これだけは我慢できない」という部分をできるだけ少なくして、「ここまでは妥協できる」という部分を多くすることが必要です。
仕事選びの失敗に対する妥協点を設けておくことによって、転職後の失敗のリスクを最小限に抑えることができます。
仕事選びで失敗する理由⑤:自分の希望だけを叶えようとする
転職者の方は、転職で自分の希望だけを叶えようとするのは間違いだ、ということを理解しておくべきです。
転職希望者の多くが、年収UP・残業軽減・休日UP・教育制度など、自分の希望を叶えるために転職をしようと考えますが、この考え方はすべて間違っています。
前職で素晴らしい実績がある人なら、好条件での転職が可能ですが、ただ今の会社がイヤだからという理由で転職する人を、好条件で迎え入れてくれる会社はほとんどありません。

そもそも世の中に、自分の希望をすべて叶えられる仕事などありません。
どうしても叶えないなら、自分で会社をつくって、そこで働くしかありません。
それはそれで素晴らしい選択だと思います。

仕事選びで失敗したくないなら「名詞ではなく動詞で選ぶべき」

ひと昔前までは、「一人の労働者は一つの仕事で仕事人生を終える」という時代だったので、名刺で仕事を選んでも成立していました。
しかし、これからは新卒で入社した会社に、定年まで勤務するというのが難しい時代です。
実際に大手上場企業は45歳以上に対して、早期退職希望を積極的に行っています。

人生100年時代と言われ、これからは70歳以上になっても、働く人が多くなる時代になるので、多くの人が人生で複数の会社を経験することになります。
こうなってくると、名詞で仕事を選ぶという考え方から、動詞で仕事を選ぶという考え方にアップデートさせる必要があります。
「名詞ではなく、動詞で仕事を選ぶ」とは、どういうことか?

キャリアを考えるうえで、自分が好きな動詞を見つけることは、めちゃくちゃ重要です。
たとえば、「計画する」「説得する」「まとめる」「主張する」「電話をする」「話を聞く」「調べる」「嘘をつく」「一人で行動する」「チームで一緒に何かをする」「計算をする」「アイデアを出す」などが動詞です。
動詞にはさまざまな動詞があるので、それぞれ自分が好きな動詞と嫌いな動詞を整理しておくと、仕事選びで失敗しにくくなります。
好きか嫌いかを「名詞」でやってしまうと、好き嫌いが変化する可能性がありますが、「動詞」だと好き嫌いが変化することはありません。
「自分が好きな動作を仕事に選ぶ」という考え方で転職活動すると、転職で失敗するリスク圧倒的に抑えられます。
好きな動詞で仕事を選ぶと失敗するリスクが減る
好きな動詞を見つけて、その動詞に夢中になれる環境に身を置くのが、最高のキャリア戦略になります。
子供の頃に好きだったこと、大人になっても夢中で続けていることなど。自分が好きで仕方ない動詞の割合が多い仕事に就けると、人生の幸福度は一気に高まります。
たとえば、営業は名詞だと「営業職」ですが、仕事の内容を動詞で表現すると以下のようになります。
お客様の「話を聴いて」、お客様の要望や課題を「発見して」、課題を解決するための「提案をして」、提案内容に納得してもらえるように「説得する」。

「営業」という名詞のイメージから自分には向いてないと思っても、動詞から入ると「自分にもできるかもしれない!」と思う方はたくさんいます。
自分が好きな動詞が集まった仕事は、成果も出しやすくなります。
好きな動詞で仕事を選ぶと集中力と幸福度が高まる
「目の前のことに集中できると幸福度が高くなる」という研究結果があります。
つまり、幸せになりたいのなら、自分が好きな動作で仕事を埋め尽くすといいということです。
好きな動詞で仕事が埋め尽くされると、「好きな動作が増える→目の前の仕事に集中できる→幸福度が高くなる→成果が出る」という好循環スパイラルをつくることができます。
動詞を軸に仕事を選んでいくと、複数の職種(名詞)を横断することもできるので、それだけで唯一無二的な存在になれて、市場価値も高くなっていきます。
時代の変化が激しい現代では、名詞でキャリアを考えても、それ通りにはいきません。
未来は、誰にも予測することができないのです。
これからは「動詞」という揺るがない軸を持って、自分のキャリアを選んでいくのがおすすめです。
「どんな動作が好きか?」を知って、提供できる動作のクオリティを高めていくことが、これからのキャリア戦略では重要なのです。
さて、あなたはこれから、どんなキャリアを選びますか?

仕事選びで失敗しない方法【まとめ】
最後に「仕事選びで失敗しない方法」の要点をまとめておきます。
- やりたいことを基準に仕事を選ぶと失敗する
- 転職者の9割は仕事を選ぶ基準が間違っている
- やりたいことがないのは格好悪くない
- 仕事選びで失敗する方が格好悪い
- 仕事選びは失敗することを前提に転職活動する
- 仕事選びで失敗する人は転職で自分の希望だけを叶えようとする
- 仕事選びの基準は「名詞ではなく動詞で仕事を選ぶこと」
- 好きな動詞で仕事を選ぶと失敗するリスクが減る
- 好きな動詞で仕事を選ぶと集中力と幸福度が高まる
転職者の多くは、自分にとっての理想の仕事を追い求めて、転職活動しています。
しかしながら、給与・休日・残業・仕事内容などの条件を全て満たす求人など世の中にありません。
妥協できる範囲を広く持っておくことと、妥協できない範囲をできるだけ狭めておくことが大切です。
仕事選びで重要なのは「転職で失敗しないこと」です。
転職で失敗しないためには、「名詞ではなく、動詞で仕事を選ぶこと」が大切です。
今回の内容を参考にしつつ、まずは行動してみましょう〜。
