バイトしながら夢を追う
インタビューを受けてくれた人

本記事では『高卒で野球選手になる夢をフリーターになった20歳男性の体験談』を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ドフラ
こんにちは。インタビュアーのドフラです。

僕は26歳まで年収190万円のフリーターでした。その後、IT業界に就職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに就職や転職に役立つ情報を発信しています。

今回紹介する坂野さんは、高校卒業後も野球への情熱を諦められなかった社会人野球の道を選びました。

迷いながらも「もっと上のレベルを目指したい」とフリーターとして仕事と野球を両立しながら挑戦を続けています。

現在はクラブチームで活動しながら「プロを目指す」という夢を追いかけています。

この記事では、坂野さんにインタビューした「20歳フリーター男性のリアルな生活」「バイトしながら夢を追う人の現実」などを紹介していきます。

3分で読める内容なので、それではいきましょう〜。

「今すぐにフリーターから正社員に就職したい!」という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。

高校野球を終えて社会人野球へ。 迷いながらも選んだ進路

バイトしながら夢を追う

ー高校卒業後すぐに社会人野球を選んだのは、どんな気持ちや理由があったんですか?

高校野球をやり切ったあとも、まだ自分の中で野球への情熱が冷め切っていなくて、もっと上のレベルを目指せないかなと思ったんです。

社会人野球なら働きながらプレーを続けられるし、プロへの道が完全に閉ざされたわけじゃないんじゃないかと信じていました。

ー実際に社会人野球のチームに入ってみて、どんな印象を受けましたか?

高校のときとはまた違った緊張感がありますね。

メンバーの年齢層も幅広いし、仕事との両立が大変なぶん、本当に野球が好きじゃないと続けられない環境だなと感じました。

でも同時に、自分よりずっと上手い選手や社会人歴の長い人と一緒にプレーできるのは刺激になります。

ー「迷いながらも選んだ進路」だったそうですが、その迷いはどんなものだったんでしょう?

正直、「プロを目指すなんて甘いんじゃないか」って声もあったし、自分でも不安を抱えていました。

大学に進学したり、すぐ就職したりする友だちを見ていると、自分は何をやってるんだろうって思う瞬間もあります。

でも、もう少し野球を追いかけてみたいという気持ちを優先して、社会人野球の道を選んだんです。

フリーターとしての第一歩:土日優先の働き方を探す日々

ー社会人野球と仕事を両立するために、フリーターになったと伺いましたが、最初はどのように仕事を探していましたか?

高卒だし特別な資格もないので、まずはアルバイト求人をチェックしました。

なかでも「土日休み」が条件に入ってるところを重点的に探して、「これなら土日の練習や試合に行けるかも」って思える求人をピックアップしていた感じですね。

ー実際に土日休みの仕事は簡単に見つかったんでしょうか?

そうでもないですね。世の中、土日が稼ぎどきっていう会社や仕事が多いので、なかなかピッタリの条件が揃わないんです。

さらに平日も定時で終わるわけじゃないから、練習の時間確保が難しくなる場合もあって、一筋縄ではいきませんでした。

ーフリーターとしての第一歩を踏み出したときの気持ちはどうでしたか?

最初は「とりあえずこれで野球を続けられるならいいや」って楽観的な気持ちもありました。

でも同時に、「正社員じゃないことで将来苦労するかもしれない」という不安もありましたね。

けど野球優先で働ける時間帯を選べるなら、今はそれでもいいかなと思いながら動いていました。

※フリーターとして働く人びとの体験談は、以下の記事にまとめられています。

工場勤務の派遣社員を経験:ライン作業と土曜出勤のジレンマ

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ー派遣社員として工場で働いたとき、どんな作業が中心だったんですか?

ライン作業の工場で、製品の一部分をひたすら組み立てたりチェックしたりという仕事でした。

単純な工程が多いんですけど、ずっと同じ作業を続けると集中力が落ちてきて、合わないなって思うことも正直ありました。

ー土曜に出勤しなきゃいけないときがあったと聞きましたが、野球との両立はどうでしたか?

そうなんですよね。本当は土曜は練習や試合があるんで出たくなかったんですけど、派遣先の都合で出勤を求められることもあって…。

そのたびにチームに迷惑をかけたり、自分も野球の調子を落としたりして、ジレンマを感じていました。

ー工場勤務で得たものや、逆にきつかったことは何かありましたか?

得たものとしては、時間管理や多少の体力が鍛えられたことですかね。

同じ動作の繰り返しでも、ミスを減らすために集中する習慣はつきました。

でもきつかったのは、やっぱり単調さと土曜出勤のストレスですね。

野球への熱が冷めかける瞬間もありました。

契約社員としての営業職。土日仕事で野球との両立に苦戦

ー次に契約社員として営業職を経験したそうですが、どんな仕事内容だったんでしょう?

個人宅を訪問して、ネット回線のサービスを販売する仕事でした。

お客さんにとって必要かどうかを短時間で判断して提案するので、コミュニケーション力がけっこう試されました。

ー土日が仕事になることが多いと聞きましたが、野球の練習や試合はどうやって調整していたんですか?

正直、ほとんど調整が難しくて、土日に試合があるときはどうしようもなかったですね。

営業の仕事って、お客さんが家にいる土日のほうが稼げるのでシフトもがっつり入れられることが多くて…。

チームには申し訳ないけど、出られない試合が増えてしまいました。

ー営業職を経験してみて、一番の学びや苦労はどんな点でしたか?

苦労したのは、土日に働くというスタイルが野球とまったく合わなかったことです。

でも学びとしては、初対面の人と話すのに対しての抵抗がかなり減ったかなと思います。

人見知りなほうなんですけど、営業を続けるうちにどんなタイプのお客さんにもある程度対応できるようになりました。

バイトしながら夢を追う理由:プロを目指す熱意と年齢のリミット

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ーやはり「プロ野球選手になる」という夢を捨てきれないのは、どうしてでしょう?

子どものころから野球が大好きでしたし、プロで活躍している選手を見ると「自分もあんな舞台に立ちたい」って強く思うんです。

やらずに諦めるより、できるところまで挑戦してみたいという気持ちが大きいです。

ー「年齢のリミット」を意識し始めたのはいつ頃からですか?

高校を卒業したころから「20代前半が勝負」ってよく言われていました。

ケガもあるし、体力的にどれだけやれるかは限られているので、24~25歳までに結果を出さないと厳しいんじゃないかって考えますね。

ーバイトしながら夢を追うことに対して、周りの反応はどうでしょう?

親は「ちゃんとした仕事に就いてほしい」って思っているみたいで、反対こそされませんが心配している感じですね。

友だちは応援してくれる人もいれば、「まだそんなことやってるの?」って冷ややかな反応の人もいます。

でも結局、自分の人生だから、自分で納得するまでやりたいんです。

野球教室でのアルバイト:指導する側としての可能性を感じた瞬間

ー野球教室でアルバイトをしてみて、どんなことが新鮮だったんですか?

プレーヤーとしての野球とはまったく違う視点ですね。

子どもたちに教えていると、「どうやったら上手く伝わるんだろう」とか「フォームを直すにはどこを意識させればいいんだろう」とか、コーチング目線で野球を考えるのが新鮮でした。

ー指導する側に立ったことで、自分自身のプレーにも変化はありましたか?

あります。教えるときに伝えようとするポイントを、自分がプレーするときも改めて意識するようになりました。

子どもに「そこは踏み込みが足りないよ」って言いながら、自分も同じ失敗をしないようチェックしたり。

教えることは学ぶことにも繋がるんだなと実感しました。

ー指導者としての将来を考えるきっかけにもなったんでしょうか?

そうですね。もしプロになれなくても、野球に関わる仕事を続けたいと思うようになりました。

誰かの成長を支えられるってすごくやりがいがありますから。

とはいえ、まだ自分の夢を捨てたわけじゃないので、今はプレーヤーとして頑張りつつ、将来の一つの選択肢として頭の片隅に置いている感じです。

クラブチームでの練習と試合。平日の仕事と土日の試合スケジュール

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ー現在のクラブチームでの活動は、どのようなスケジュールで行われているのですか?

平日は夜に軽い練習や自主トレをやっていて、土日がメインで試合や本格的な練習が入ります。

だからこそ「土日は休みがいい」という仕事の条件が大事になるんです。

ー平日の仕事との両立は、具体的にどうやって乗り越えていますか?

仕事が終わるとすぐにグラウンドに向かって自主トレして、夕飯も移動中に軽く済ませるとか、かなりバタバタですね。

とくに試合前日は体調管理に気を使うので、睡眠時間が取れるように仕事を調整してもらったりもしています。

ー試合中はどんな雰囲気でプレーしているのか、教えてもらえますか?

チームは社会人や学生、さまざまな人が混ざってるんですけど、みんな野球好きという共通点で結束力があるんです。

試合は真剣勝負ですけど、終わったあとの飲み会なんかはワイワイ盛り上がる感じで、仲間の存在が大きいからこそ続けられてるなと思います。

収入面と将来のキャリア不安。プロを諦めたあとのビジョンは?

ー現在のフリーター生活で、一番不安に感じているのは収入面ですか?

そうですね。練習時間を確保するために仕事をセーブすると、どうしても収入は少なくなりますし、長期的に考えると貯金とか将来のプランが立てづらいです。

だから安定した収入源も欲しいなと悩んでいます。

ー万が一プロになれなかった場合のビジョンは、どのように考えていますか?

24~25歳が勝負だと思っていて、それを過ぎても結果が出せなかったら、指導者やサポート側として野球に関わるのも一つの手かなと考えています。

さっきの野球教室のアルバイトみたいに、教える楽しさも見つけられましたし。

ーフリーターから正社員になることについて、不安や抵抗はありますか?

少しありますね。フリーターの気軽さや、野球との両立のしやすさは大きいので。

でも将来を真剣に考えたら、正社員の安定性はやっぱり魅力的ですし、野球が上手くいかなかったときのことを考えると必要だなとも感じています。

土日休みの正社員探し:野球も仕事も本気で取り組むための選択

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ー今、土日休みの正社員を探しているとのことですが、どんな仕事内容をイメージしているんでしょうか?

まだハッキリとは決まっていないですけど、体を動かすのが好きなので、例えば物流関係とか、体力を活かせる仕事も興味があります。

もちろん野球指導に繋がるようなスポーツ関連の仕事も検討しています。

ーたまに土曜出勤があっても大丈夫ということですが、その線引きはどうしているのですか?

完全土日休みが理想ですけど、たまの土曜出勤なら試合の日程と上手く調整できれば大丈夫だと思ってるんです。

試合や大会のシーズンは集中的に休みが欲しいし、それ以外のときは仕事を優先してもいいかなという感じですね。

ー野球と仕事の両立を真剣に考える理由は、どんなところにあるのでしょう?

どちらも「中途半端にやりたくない」という気持ちがあるんです。

野球はもちろん本気でプロを目指しているけど、仕事もちゃんと責任を持って取り組むことで、自分の生活や将来を安定させたい。

そう考えると、土日休みで体力面をキープしながら働ける環境がベストかなと。

24~25歳を節目に。夢を追うフリーターのこれからのリアル

ー最後に、24~25歳までにプロになれなかった場合、どんな心境になると思いますか?

正直、それまで全力で挑んで「ダメだった」という結果なら、悔しいけど納得はできると思うんです。

やらずに後悔するのが一番嫌なので、ベストを尽くしたうえでの結果なら受け止められるかなと。

ーもしプロへの道が閉ざされたら、次はどんな形で野球に関わりたいと考えていますか?

野球指導の経験もあって、教えることのやりがいは感じているので、コーチやスタッフとしてチームを支えるのもいいなと思います。

あるいはスポーツ関連の仕事で、アマチュア選手を支援するような立場に回るのも面白いかもしれません。

ーこれから先、同じようにフリーターをしながら夢を追う人に何か伝えたいことはありますか?

やっぱり「今しかできないことは今やろう」ってことです。

フリーターって立場は不安もあるけど、時間をつくりやすかったり、柔軟に動けるメリットがあるのも事実なので、そこを最大限活かして夢を掴むために努力してほしいですね。

僕自身も、そのメリットを活かしてあと数年、本気でプロ野球選手を目指すつもりです。

※フリーターから正社員になった人の体験談は、以下の記事でまとめて紹介しています。

参考:20代フリーターにおすすめの転職エージェント

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