名前:堀川さん(男性)
年齢:29歳
学歴:大卒
職業:フリーター(カラオケ店、警備員、ウーバーイーツなど)
趣味:お笑い芸人を目指していた。
本記事では『フリーターをしながらお笑い芸人の夢を追いかけていた29歳男性の体験談』を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
僕は26歳まで年収190万円のフリーターでした。その後、IT業界に就職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに就職や転職に役立つ情報を発信しています。
今回紹介する堀川さんは、大学を卒業後、フリーターをしながらお笑い芸人の夢を追いかけて7年間活動していました。
その後、自分が決めていた「30歳まで」という期限が迫ってきたため、夢に見切りをつける決心をしました。
現在はIT業界へのキャリアを目指して独学でプログラミング学習に挑戦しており、同時に正社員への就職活動も続けています。
この記事では、堀川さんにインタビューした内容をもとに「29歳フリーター男性のリアルな生活」や「フリーターで夢を追う生活は何歳まで続けられるのか」などを紹介していきます。
3分で読める内容なので、それではいきましょう〜。
※「今すぐにフリーターから正社員に就職したい!」という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
大学卒業後はお笑いの養成学校へ。芸人を目指すきっかけと決意
ー大学を卒業して、なぜお笑いの養成学校に入ろうと思われたんですか?
大学時代にテレビで芸人さんの漫才やコントを見ているうちに、「自分も舞台に立ってみたい」と思うようになったんです。
卒業前に進路を考えたとき、就職するか迷ったんですけど、やっぱり「やるなら今しかない」と決心して、養成学校に飛び込んでみました。
ーお笑い養成学校での生活はどんな感じでしたか?
授業はネタづくりや舞台での立ち居振る舞い、人前での話し方などを学ぶんですけど、個性的な仲間が多くて楽しかったですね。
ただ、ちゃんと評価されるのはオーディションやライブの結果次第で、厳しい面もありました。
笑いを取れないと悔しいし、うまくいくとめちゃくちゃ嬉しい。そのアップダウンが激しかったです。
ー芸人を目指すと決めたときの、ご家族や周囲の反応はいかがでしたか?
正直、最初は「本気なの?」って驚かれました。
親には「せっかく大学を出たのに大丈夫?」って言われましたけど、やりたいことをやってみる方が後悔しないと思って。
そのときはまだ20代前半でしたし、結果が出なかったらまた考えればいいや、くらいのノリでしたね。
東京での芸人活動開始:フリーターとして始まった7年間
ー東京での芸人活動はどのようなスタートだったんでしょうか?
養成学校を出てすぐに相方とコンビを組んで、ライブに出演し始めたんです。
最初は小さな劇場やお客さんが数人しかいないようなイベントも多くて、とにかく場数を踏む感じですね。
でも毎回反省点ばかりで、ネタ合わせを深夜にまでやって、次の日もまたバイト…みたいな生活でした。
ーフリーターとして生活していたとのことですが、具体的にはどんなバイトを掛け持ちしていたんですか?
カラオケ店や警備員をメインでやってました。あとウーバーイーツも。
舞台のスケジュールに合わせてシフトを調整できるし、稼ぎたい日はガッツリ働けるんで、芸人との両立にはちょうどよかったんです。
ー7年間を振り返って、一番大変だったことと楽しかったことを教えてください。
大変だったのは、やっぱり金銭的な不安ですね。
稽古場代や衣装代にお金が飛んでいくのに、バイト代が追いつかなくて苦しかったです。
楽しかったのは、お客さんにウケた瞬間の快感や、自分で考えたネタが形になったときの達成感ですね。
それがあったからこそ続けられたと思います。
※フリーターとして働く人びとの体験談は、以下の記事にまとめられています。
30歳までに結果を出す。自分で決めたタイムリミットの意味
ー「30歳までに結果が出なかったら別の道を」と決めていたそうですが、その境界はどのように設定したのですか?
自分なりに、芸能界は若いうちにブレイクすることが多いイメージがありましたし、年齢を重ねるほど新人芸人としては難しくなるって聞いてたんです。
だから「30歳までに何かしら目に見える形で成功したい」と思って、最初から心に期限を決めてました。
ー29歳になったときは、どんな心境でしたか?
正直、焦りまくりでしたね。「もう一年しか猶予がない…」って。
ライブでウケても仕事につながらないことが多くて、日々のバイトで生活するだけじゃ状況が変わらなくて。
周りを見ると売れてる同年代の芸人もいて、自分は何をやってるんだろうって落ち込むこともありました。
ー30歳のタイムリミットを迎えたとき、どんな決断を下されたんでしょう?
そこで「このまま芸人を続けるのは厳しい」と判断して、きっぱり芸人活動を辞める決断をしました。
ネタを考えない生活なんて想像できなかったけど、ずっとフリーター状態なのも将来を考えると不安で…。
やっぱりどこかで切り替えが必要だと思ったんです。
カラオケ店や警備員のアルバイト。舞台に立ちながら食いつなぐ現実
ーカラオケ店や警備員のアルバイトを選んだ理由は、主に時間の融通の面だったのでしょうか?
そうですね。シフトを比較的コントロールしやすいですし、急な舞台のオファーが来ても代わりを見つけやすい環境だったんです。
深夜バイトなら昼間にネタ合わせができるし、警備員なら日勤や夜勤を選べるし、芸人と両立するには助かりました。
ーカラオケ店でのリーダーを任されていたと聞きましたが、大変だったりしましたか?
リーダーって言っても、遅番の閉店作業やレジ締め、鍵の管理などが中心で、スタッフの管理というほどではないんですけど、それでも「きちんとやらなきゃ」って責任感はありました。
ただ仲間とも和気あいあいとしていて、バイト仲間がライブを観に来てくれたりもしたんで、楽しかったですよ。
ー舞台とアルバイトの両立で一番苦しかったのはどんな時期ですか?
芸人としてなかなかブレイクできないのに、バイト先のシフトを優先してもらうのは申し訳ない気持ちもあったし、お客さんが入らないライブが続くと心が折れそうになりました。
深夜バイトが終わって朝までネタづくりして、そのまま昼のライブに出たりすると、体力的にも限界でしたね。
でも「やりたくて始めたんだ」と自分に言い聞かせて踏ん張ってました。
29歳にして見えた壁:フリーター生活への焦りと後悔
ー29歳になるまでフリーター生活を続けて、どんな壁を感じましたか?
世間的には「若手芸人」と言えるのは20代前半くらいまでじゃないかと感じるようになりました。
周りの友だちが正社員でキャリアを積んでいるのに、自分はまだ定職に就かずフリーター状態…。
将来設計をどう描けばいいのか分からなくて、焦りましたね。
ー後悔とおっしゃっていますが、「もっと早く決断していれば」と思ったことはありますか?
やっぱりありますね。25歳くらいのときに、ある程度見切りをつけて就職活動をしていたら、今頃はもっと落ち着いた生活を送れていたかもしれないと思います。
ただ、お笑いの舞台で味わった感動は掛け替えのないもので、それを捨てる勇気が持てなかったんです。
ーその「壁」を乗り越えるために、一番最初にやった行動は何だったんでしょう?
まずは就職情報を集めることでした。芸人を辞めるって決めてはいなかったんですけど、「そろそろ就職しないと」という気持ちが強くなり、求人サイトを見たり、親に相談したりして現実を知った感じです。
「フリーター歴が長いとやっぱり厳しいんだな」という事実を受け止めざるを得ませんでした。
IT業界への興味:独学プログラミングと新たなスキル獲得
ーお笑いから一転、なぜIT業界を目指そうと思われたんですか?
もともと「黙々と自分のペースで取り組める仕事がしたい」という思いがあって、先輩芸人がIT企業に転職した話を聞いたんです。
そこで「プログラミングって自分次第で成果が出るし、クリエイティブな面もある」と教えてもらって興味を持ちました。
ー独学でプログラミングを始めたときは、最初にどんな言語や環境から取り組んだんでしょう?
まずは先輩が勧めてくれた教材で、Web系の基礎を学びました。
HTMLやCSSから入って、そこからJavaScriptやPythonにも少し触れてみる感じですね。
最初はエラーでつまずくことばかりだったんですけど、バグを解消できたときの達成感はネタがウケたときに近い喜びかもしれません。
ーお笑いで培ったスキルがプログラミング学習に活きたと感じる場面はありますか?
そうですね。「人に伝える力」というのは、コードを書くときにも他人が理解しやすいようにコメントを入れたり、ドキュメントをまとめるときに役立ってると思います。
あと、ミスしたときにクヨクヨせず気持ちを切り替えるのは芸人時代に鍛えられたかもしれませんね。
複数企業への応募と新たな道:正社員としての安定を求めて
ー現在はITエンジニアを中心に応募しているそうですが、どんな条件を重視していますか?
やっぱり「土日休みだと嬉しいな」とか、自分の時間を確保できる環境を重視しています。
給料よりも、「仕事を通じてどれだけ自分のスキルを伸ばせるか」が大事なんです。
あと、できればしっかり教育体制がある会社だと心強いですね。
ー応募を進めていく中で、フリーター歴7年という経歴はどのように受け止められていますか?
正直、あまり良い印象を持たれないことが多いですね。
「なぜ正社員を選ばなかったのか」とか「社会人経験が少ないんじゃないか」と懸念されることも多いです。
そのたびに「お笑い芸人の夢を追っていました」と説明して、そこから何を学んだかを必死にアピールしています。
ーそれでも正社員として安定を求める理由は、どこにあるのでしょうか?
やはり30歳目前にして、「これから先の人生をどう築いていくか」を考えたときに、フリーターでは不安が大きいんです。
家族を持ちたい気持ちもあるし、将来は自分で何かサービスをリリースしたいという夢もあるので、まずは会社でしっかり経験を積もうと思っています。
フリーターで夢を追う生活は何歳まで?新たなスタートに踏み出す決断
ー最後に、「フリーターで夢を追う生活は何歳まで続けられるのか」というテーマについて、どう思われますか?
人によって状況は違うと思いますが、やっぱり年齢を重ねるほど厳しくなるのは事実だと思います。
特に、家族を持ちたいとか安定した収入が欲しいと考え始めると、フリーターだけで生活を続けるのは難しいですよね。
30歳を迎える前後で大きく意識が変わる人が多いんじゃないでしょうか。
ーご自身は29歳で転機を迎えたわけですが、このタイミングでなければ動かなかったと思いますか?
たぶんそうですね。自分で「30歳まで」と期限を決めていたから、29歳を迎えた時点で「これは本当に最後のチャンスかも」と思えたんです。
もし期限を決めずになし崩し的に続けていたら、いつまでたっても踏ん切りがつかなかったかもしれません。
ーこれから先、「次こそは成功させる」という思いで歩んでいくとのことですが、どんな意気込みを持っていますか?
芸人の夢は諦めましたけど、自分で考えたものを形にして誰かに届ける喜びはプログラミングでも味わえそうです。
5年間は現場で学んで基礎を築き、その後は自分が作ったサービスをリリースしたいという目標を持って動き始めています。
フリーター生活で得た経験も決して無駄じゃなかったと思うので、次は正社員として自分の可能性を存分に試したいです。
※フリーターから正社員になった人の体験談は、以下の記事でまとめて紹介しています。
参考:29歳フリーターにおすすめの転職エージェント
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また、就職成功者のインタビュー動画がYouTubeで公開されており、リアルな体験談から学べるのもポイントです。
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