「高卒で工場から転職したい」「高卒で工場から転職した人の体験談が知りたい」という方向けの記事です。
『ボクらの転職体験談』は、自動車工場・自動車部品工場・縫製工場・食品工場・木造製品工場・物流工場など、さまざまな工場から転職した高卒の人たちに取材をしてきました。
それぞれの経験で得た学びや大変だったことを転職物語として保存し、ひとりでも多くの方に届けられたらという思いでサイトを運営しています。
この記事では、今までに執筆した『高卒で工場から転職した人たちの体験談記事』をまとめて紹介しています。
インタビューにご協力いただいた皆さんに感謝しつつ、それぞれの記事を読んでいただければ幸いです。
目次
高卒が自動車部品工場からWebディレクターに転職。年収600万円の人生へ
①高校時代はどんな学生生活を送っていましたか?
高校時代は、居酒屋でのアルバイトに力を入れていました。アルバイトを通じて、さまざまな人と接することの楽しさや接客業の奥深さを知ることができました。それがきっかけで、自分の中にあるコミュニケーションの能力を育てることができたと思います。
一方で、4人兄弟なので家計のことを考え、大学進学はせずに早く働き始めることを選択しました。兄弟喧嘩の仲裁役を任されることも多く、自然と周囲をまとめる能力も身につけたと思います。
②高卒で工場に就職したきっかけはありますか?
工業高校を卒業後、学校からの推薦で自動車工場に就職しました。地元で安定した職場とされる工場で働くことは、高校生の私にとって堅実な選択に思えました。
仕事内容は自動車のボディにスプレーを塗り続けるライン作業がメインでした。単純作業ではありましたが、与えられた仕事を正確にこなす責任感を持って取り組んでいました。
③工場から転職した理由を教えてください
工場勤務は安定していましたが、毎日が同じ作業の繰り返しであることに限界を感じていました。特に、生活は社員寮と工場を行き来するだけで、将来のキャリアビジョンが描けない日々に悩むことが多かったです。
また、月給20万円程度の給料では経済的にも物足りなさを感じ、もっと稼ぎたいという思いが強まりました。これらの理由から、23歳のときに工場を退職し、異業種への挑戦を決意しました。
④転職活動で苦労したことはありますか?
初めての転職活動は苦労の連続でした。特に、営業職やIT関連などの未経験職種に挑戦する際は、応募書類の作成や面接でのアピールポイントに悩みました。
また、高卒という学歴に引け目を感じることもありました。ただし、転職エージェントを利用してプロのアドバイスを受けることで、少しずつ自信を持てるようになりました。特に、自分の経験や持ち味をアピールする方法を学んだのが転機となりました。
⑤工場からの転職先や転職後の状況を聞かせてください
最終的に、IT業界の営業職に転職しました。営業職では成果を出せず苦労しましたが、その後Webディレクターに職種を変更したことで自分に合った働き方を見つけました。
ディレクターとしてプロジェクトを管理する業務では、自分の慎重さやコミュニケーション能力が活かされ、徐々に社内での評価が高まりました。20代後半で管理職に昇進し、年収600万円を達成しました。
⑥今後の目標や将来やりたいことはありますか?
今後も現職でさらなるスキルアップを目指し、業界でのポジションを確立していきたいです。また、若手社員の成長をサポートする役割にも注力したいと考えています。
私自身が転職で人生を変えるきっかけを得たように、後輩や部下にもキャリアの選択肢を広げるきっかけを提供できる存在になりたいです。
高卒の26歳男性が工場の契約社員から建設業界の施工管理へ転職
①高校時代はどんな学生生活を送っていましたか?
高校時代は、柔道部で仲間と切磋琢磨する日々を過ごしていました。柔道は小学校3年生の頃から始めたもので、気づけば15年間も続けていましたね。
キャプテンではありませんでしたが、日々の練習を通じて自分の成長を実感できることが楽しかったです。高校時代に体育大会のリーダーを任された経験もあり、放課後や休日を使って一生懸命取り組んだのは今でも良い思い出です。
また、海が近い地域に住んでいたこともあり、夏休みには海の監視員のアルバイトをしていました。責任のある仕事を任されることが多く、人に頼られる喜びを感じた時期でもありました。
②高卒で工場に就職したきっかけはありますか?
高校を卒業してすぐに地元の木造製品工場に就職しました。元々手を動かして何かを作ることが好きで、ものづくりの現場に興味があったことがきっかけです。
地元に残って働く選択をしたのは、自分が成長しながら地元に貢献したいという気持ちがあったからです。また、この工場で3年間リーダーを務め、4人のチームをまとめていました。リーダーとしての役割を果たす中で、段取り力や責任感を培うことができましたね。
③工場から転職した理由を教えてください
地元の工場で7年間働いた後、県外で新しい環境に挑戦したいという気持ちが芽生えました。友人たちが地元を離れて県外で活躍している姿を見て、自分も新しい環境で成長したいと思うようになったんです。
その後、県外の工場で契約社員として働き始めましたが、同じ作業の繰り返しにやりがいを感じられず、「もっとスキルが身につく仕事がしたい」という思いが強くなりました。また、契約社員としての雇用の不安定さも、正社員として安定した仕事に就きたいという転職のきっかけになりました。
④転職活動で苦労したことはありますか?
転職活動を始めたばかりの頃は、自分のアピールポイントを見つけるのに苦労しました。特に、「これといった特別なスキルがない」と思い込んでいたため、どうやって企業に自分を売り込めば良いか分かりませんでした。
しかし、転職エージェントに相談したことで、自分の強みを再認識できました。例えば、7年間の勤務経験やリーダーとしてのマネジメント経験、さらに「電気工事士」や「木材加工技術主任者」の資格取得への努力は、企業にとって評価されるポイントだと教えてもらえました。
エージェントのサポートを受け、履歴書や職務経歴書の作成、面接対策を進める中で自信が持てるようになり、最終的には3社に応募して1社から内定をもらうことができました。
⑤工場からの転職先や転職後の状況を聞かせてください
現在は建設業界の施工管理として働いています。この職種を選んだ理由は、市場が伸びる分野であることと、将来的にスキルを高められる点に魅力を感じたからです。
施工管理では、スケジュール管理やマネジメント力など多くのスキルを磨くことができます。これまでのリーダー経験が役立ち、今の仕事にスムーズに馴染むことができました。
現在は働きながら国家資格取得を目指しており、日々新しいことに挑戦する充実感を得ています。また、完全週休2日制や年間休日120日といった働きやすい環境も、仕事へのモチベーションを保つ助けになっています。
⑥今後の目標や将来やりたいことはありますか?
将来的には地元に戻り、地域に貢献できる仕事をしたいと考えています。そのためにも、まずは今の職場で経験を積みながら、専門的なスキルや知識を高めたいと思っています。
また、人に頼られる存在になりたいという思いがあり、後輩や部下が困ったときにサポートできるような人材を目指しています。具体的には、施工管理のプロとして一人前になり、困難なプロジェクトでも的確に指示を出し、チームを成功に導けるリーダーになりたいです。
高卒が10年勤務した食品工場からベンチャー企業の営業職へ転職
①高校時代はどんな学生生活を送っていましたか?
高校時代は穏やかな学生生活を送っていましたが、自分の進路について深く考え始めた時期でもありました。部活には入っていませんでしたが、アルバイトで得た社会経験を通じて、いろいろな人と接する楽しさを知りました。
また、中学時代には陸上部に所属しており、自主練でタイムを縮めることに喜びを感じていました。特にリレーではチームでの協力や競争の刺激が楽しく、やりがいを見出していました。この経験が「自分の成長を実感すること」へのモチベーションを育てたと思います。
②高卒で工場に就職したきっかけはありますか?
高校卒業後、学校の紹介で食品工場に就職しました。当時は特に深く考えず、「とりあえず就職して働こう」という感じでした。最初の職場が食品工場だったのは偶然でしたが、10年間続けることになるとは思っていませんでしたね。
食品工場での主な業務は揚げ物の製造で、唐揚げや春巻き、白身フライなど、日々大量の揚げ物を揚げる仕事に取り組んでいました。職場では後輩やアルバイトへの指導も任されるようになり、少しずつ責任感を持って仕事を進めるようになりました。
③工場から転職した理由を教えてください
10年間勤めた食品工場で働きながら、次第に「このままでいいのだろうか?」という疑問が湧いてきました。理由は2つあります。
1つ目はスキルが身につかないことです。揚げ物を揚げ続ける単純作業では、自分の成長を実感できず、このまま続けても将来への不安が拭えませんでした。
2つ目は給料が減少したことです。コロナ禍の影響で会社の業績が悪化し、月収が18万円から12万円に下がりました。生活費の捻出が厳しくなり、副業を始めるも体力的に限界を感じました。これをきっかけに転職を決意しました。
④転職活動で苦労したことはありますか?
最初は自分ひとりで転職活動を進めましたが、工場勤務以外の仕事に挑戦するにはビジネスマナーや応募書類の作成方法が分からず、思うように進みませんでした。
また、面接では「10年間同じ作業をしていただけ」という印象を与えがちで、アピールポイントを見つけるのに苦労しました。特に、異業種に挑戦したいという思いをどう伝えるかが課題でしたね。
しかし、転職エージェントに相談したことで、これまでの経験をポジティブに伝える方法や面接での立ち振る舞いを学び、徐々に自信を持てるようになりました。
⑤工場からの転職先や転職後の状況を聞かせてください
実は最初の転職では工場の派遣社員になり、自動車部品工場でエンジンの組み付けを担当していました。しかし、思っていた以上に職場環境が厳しく、自分には合わないと感じて3ヶ月で辞めてしまいました。
その後、再び職探しを始めて、転職活動の末、IT業界のベンチャー企業に営業職として転職しました。
最初は全くの未経験だったため、営業に慣れるのに苦労しましたが、先輩や上司に支えられて、最近は徐々に仕事へのやりがいを感じられるようになりました。
⑥今後の目標や将来やりたいことはありますか?
今後は資格取得などを通じてスキルアップを続け、いずれは会社の中核メンバーとして活躍することが目標です。
将来的には結婚や家庭を持つことも視野に入れつつ、安定した生活を築いていきたいと考えています。
高卒が三交代の製鉄所から日勤の営業職に転職。土日祝休みと収入アップ
①高校時代はどんな学生生活を送っていましたか?
高校時代は野球部に所属し、部活を中心とした生活を送っていました。小学校から始めた野球は中学、高校と続け、キャプテンではありませんでしたが、チームの仲間と協力しながらプレーするのが好きでしたね。
その一方で、居酒屋や引っ越し業者、派遣のアルバイトを経験し、高校生ながら社会の厳しさを感じる場面もありました。特に引っ越しのアルバイトは体力勝負で、「自分には体を使う仕事が向いているのかもしれない」と思ったことを覚えています。
②高卒で工場に就職したきっかけはありますか?
高校卒業後、工場に就職したのは「体力には自信がある」という点が大きな理由です。普通科出身で専門的な知識はありませんでしたが、会社から体力面を評価され、鉄を延ばす仕事に就くことができました。
工場では機械のメンテナンスやガス溶接の作業を担当しました。入社当初は未経験で覚えることが多く、同期と比較されるプレッシャーもありましたが、一人で溶接の練習を続けるなど努力を重ねました。その甲斐あって、少しずつ仕事を任されるようになり、やりがいを感じる場面も増えていきました。
③工場から転職した理由を教えてください
転職を考えた理由は、工場の将来性と自分自身のキャリアへの不安でした。三交代制から四交代制に変わったことで給料が下がり、年収も350~400万円から300万円に減少。さらに、休日が不定休で生活のリズムが乱れることにも不満を感じていました。
また、「人と話すことが好き」という自分の性格に合った仕事がしたいという思いも強くなりました。同僚との関係は良好でしたが、「このまま工場での仕事を続けていく未来が見えない」と感じたことが、転職を決意するきっかけでした。
④転職活動で苦労したことはありますか?
転職活動では、営業職への挑戦に不安を感じることが多かったです。工場勤務しか経験がない自分が営業職で通用するのか?という疑問が頭をよぎり、自信を持てない時期もありました。
しかし、転職エージェントのサポートを受け、過去の経験や強みを整理することで「明るい性格で人と話すのが得意」という自分の長所に気づきました。これをアピールポイントにして求人に応募し、無事に転職先を見つけることができました。
⑤工場からの転職先や転職後の状況を聞かせてください
転職先はWeb制作会社の法人営業職です。人と直接コミュニケーションを取る仕事は初めてですが、これまでの経験を活かしながら、新しいスキルを身につけている最中です。
工場勤務時代とは違い、土日休みのスケジュールで働けるのは大きなメリットです。生活リズムも整い、プライベートの時間をしっかり確保できるようになりました。給与面でも前職と同等の条件を確保できたため、将来的なキャリアアップにも期待しています。
⑥今後の目標や将来やりたいことはありますか?
今後の目標は、営業職として成果を出し、会社やお客様から信頼される存在になることです。新しい職場ではまだ分からないことも多いですが、「与えられたことを最後までやり遂げる」という自分の信念を忘れずに取り組んでいきたいと思います。
また、友達とお酒を飲んだり、洋服を買ったりする時間も大切にしながら、自分らしく仕事とプライベートを両立させていきたいですね。
高卒がライン工からスポーツジムへ転職。無職とフリーター期間を経て
①高校時代はどんな学生生活を送っていましたか?
高校時代はバスケットボール部でフォワードを務め、チームの一員として頑張る日々を過ごしていました。小学校から始めたバスケを続け、高校でも情熱を注いでいましたね。身長は172cmとそれほど高くはありませんが、自分なりの役割を全力で果たすことを意識していました。
学業面では理科や数学が好きで得意でしたが、英語は苦手で単語を覚えるのに苦労しました(笑)。バスケと勉強の合間には筋トレをして体力を鍛えたり、友達と過ごしたりするのが楽しかった思い出です。
②高卒で工場に就職したきっかけはありますか?
高校卒業後に地元の自動車部品工場へ就職しました。きっかけは、高校の先生から「ここは安定していて良い職場だよ」と勧められたことです。収入面も魅力的で、20代前半で年収450万円を稼げる環境に惹かれました。
主な業務は、自動車部品の組み付けやネジ締め、樹脂成形の機械操作です。部品ごとに多少の違いはあっても、基本的には同じ作業の繰り返しでした。
③工場から転職した理由を教えてください
工場の仕事は、5年間続ける中で責任感や達成感を得られる場面も多かったです。特に、自分がライン内で一番作業に慣れていて、後輩を指導する立場だったときはやりがいを感じていました。
しかし、長時間労働が常態化していたことが負担でした。月に80~100時間の残業があり、三交代制で生活リズムが不規則になるため、体調を崩すこともありました。また、同じ作業を何年も続けることに限界を感じ、「この先もずっとこうなのか?」という不安が募って退職を決意しました。
④転職活動で苦労したことはありますか?
退職後の1年間は無職で趣味のボルダリングに熱中していました。この期間は心身ともにリフレッシュできた反面、社会復帰への不安もありました。
転職活動を始めたとき、1年間の空白期間や自分の強みをどうアピールすれば良いのか分からず、悩みましたね。また、アルバイトをしていたスポーツジムでは接客の経験を積んでいましたが、「自分には人と接する仕事が得意ではないかもしれない」と感じ、応募先の業種を選ぶ際に迷いがありました。
⑤工場からの転職先や転職後の状況を聞かせてください
転職活動を進める中で、アルバイト先のスポーツジムの責任者から「うちで正社員にならないか」と誘われました。アルバイトとして1年間働く中で仕事には慣れていましたし、職場の雰囲気や業務内容にも魅力を感じていたため、この提案を受けることにしました。
現在はスポーツジムで正社員として働いています。具体的には、入会希望者への施設案内や運動指導、館内の清掃などが主な業務です。これまでの工場勤務では経験できなかった「お客様との接点」が増えたことで、自分の成長を実感する日々を送っています。
⑥今後の目標や将来やりたいことはありますか?
30代までにスキルを磨き、年収をさらに上げることが目標です。役職に就くなどキャリアアップも視野に入れながら、仕事の幅を広げていきたいですね。
また、製造業時代に培った「創意工夫」の精神を活かして、現場で効率的な働き方や新しい提案をしていきたいです。最終的には、困っている後輩や部下に積極的にアドバイスができる頼られる存在になりたいと思っています。
高卒がサンシェード工場から大工見習いに転職。高収入を求めて
①高校時代はどんな学生生活を送っていましたか?
高校時代は商業高校で勉強に励む一方、バスケットボール部での活動に力を注いでいました。部活ではチームの一員として仲間と協力することを学びましたが、どちらかというと、自分ひとりでコツコツ取り組む作業が好きでしたね。
アルバイトではガソリンスタンドで接客も経験しましたが、人と話すのが得意ではない自分にとっては少しハードルが高かったです。それでも「与えられたことは最後までやり遂げる」という信念を持ち、半年間続けました。
子どもの頃は消防士に憧れていました。人の役に立つ存在になりたいという思いが強かったからだと思います。
②高卒で工場に就職したきっかけはありますか?
商業高校を卒業後、高校の紹介で自動車部品工場に就職しました。当時、高卒でも基本給が比較的高い会社だったことが決め手でした。
工場では自動車のサンシェードの製造ラインを担当し、箱詰めや自動ミシンでの縫製作業を行いました。単純な作業でしたが、自分に合っていてストレスを感じることはほとんどありませんでした。
特に自動ミシンでの作業が好きで、効率よくきれいに仕上げることにやりがいを感じていました。
③工場から転職した理由を教えてください
転職を考えた一番の理由は収入面でした。工場勤務を始めた当初は年収350~360万円ほどありましたが、会社の業績悪化によって年収が320~330万円に減少しました。
また、会社全体の先行きが不透明な状況に不安を感じ、「長期的に安定して働ける職場を見つけたい」と思うようになりました。
6年以上働いた職場に対して愛着はありましたが、自分の目指す将来を考えると、ここで一歩踏み出すべきだと決断しました。
④転職活動で苦労したことはありますか?
転職活動では、最初に自分が何を求めているのか明確にするのに苦労しました。「安定した収入」「長く働ける職場」という希望はあったものの、それを具体的にどう実現すればいいのかが分かりませんでした。
転職エージェントを利用して、これまでのキャリアや得意分野を整理してもらったことで、自分の長所が「コツコツと作業する能力」や「与えられた仕事をやり遂げる責任感」にあると気づきました。
最終的には、友人の紹介で大工の見習いとして働き始めましたが、自分の強みを活かせる職場を探す大切さを実感しました。
⑤工場からの転職先や転職後の状況を聞かせてください
現在は友人が働いている会社で大工の見習いをしています。手作業が多く、自分の得意な「コツコツと取り組む力」を活かせていると感じます。一方で、日給制のため収入の不安定さを感じることもあります。
工場勤務時代とは異なり、体力的な負担が大きい仕事ですが、自分の体を鍛える筋トレが趣味だったこともあり、苦にはなりません。とはいえ、長期的には「景気に左右されない安定した企業で働きたい」という思いが強くなっています。
⑥今後の目標や将来やりたいことはありますか?
次の転職で最後にしたいと考えています。そのためには、長期的に安定して働ける職場を見つけることが目標です。具体的には、将来的に給料が上がる仕組みが整っていて、自分の特性を活かせる仕事が理想です。
また、車のローンや奨学金の返済をしっかり終え、20代のうちに年収500万円を目指したいと思っています。出世志向はあまりありませんが、何か一つ責任を任される立場になることで、仕事へのやりがいや自信を深めていきたいです。
高卒が工場派遣からセキュリティ業界へ転職。3回の転職をくり返して
①高校時代はどんな学生生活を送っていましたか?
高校時代はバドミントン部に所属し、部長として部活を引っ張る日々でした。中学生の頃から続けてきたバドミントンでは、公立高校の個人戦で優勝、団体戦でもチームを率いて優勝した経験があります。27人の初心者メンバーをまとめる中で、練習メニューを考えたり、チームの士気を高めることに力を入れていました。
勉強面では正直なところ熱心ではなく、友達と遊ぶ時間を大切にしていましたね(笑)。でも「自分がリーダーとしてどう動けばチームが強くなるか」を考え続けたことが、今の仕事にも役立っていると思います。
②高卒で工場に就職したきっかけはありますか?
高校卒業後の進路として、先生に勧められた自動販売機の補充ドライバーの仕事に就職しました。地元では名前の知られた会社だったこともあり、「ここなら安心して働けるだろう」と思って選びました。
しかし、実際には職場環境が厳しく、特に直属の先輩との関係が辛かったです。叱られることは多々ありましたが、度が過ぎる指導に心身ともに限界を感じ、1年ほどで退職しました。この経験を通して、「自分に合った環境で働くこと」の大切さを痛感しましたね。
その後、スーパーの青果部門で正社員として6年間働きました。青果の仕入れや陳列、売上管理を任される中で、特に自分で仕入れた商品が売れ、お客様に喜んでもらえる瞬間に大きなやりがいを感じていました。150%の実績を達成できたときは、頑張りが数字として表れたことで自信がつきましたね。
一方で、人間関係や早朝業務の負担が大きく、体力的にも限界を感じて退職を決意しました。その後は派遣社員として自動車工場で働きました。
③工場から転職した理由を教えてください
自動車工場でのライン作業の単調さと体力的な負担が合わず、ここでも悩む日々が続きました。特に体調を崩してしまったことが決定打となり、「安定した正社員の仕事に就きたい」という思いが強くなりました。
④転職活動で苦労したことはありますか?
6年間のスーパー勤務や工場での派遣経験があるものの、「学歴や職歴に自信がない」という思いが常にありました。また、派遣社員の期間があったため、面接で「転職理由をどう説明すればいいのか」と悩むことも多かったです。
そのため、自分ひとりでの転職活動は難しいと感じ、転職エージェントに相談しました。担当アドバイザーとの面談を通して、これまでの経験や強みを整理し、自分の価値を改めて見つめ直すことができました。「数字管理や折衝力、コミュニケーション能力がある」と教えてもらい、それを活かせる職場を選ぶ自信がつきましたね。
⑤工場からの転職先や転職後の状況を聞かせてください
現在はセキュリティ業界の総合職として働いています。転職先を選ぶ際には「身体に負担が少なく、将来スキルが身につく職場」を重視しました。
仕事の中では、お客様や同僚とのやり取りが多く、自分のコミュニケーション能力や折衝力を活かせていると感じます。また、業務を通じて新しいスキルを学べる環境が整っているため、日々成長を実感しています。
まだ入社して半年ですが、「キャリアアップを目指す」という新たな目標ができ、前向きな気持ちで取り組んでいます。
⑥今後の目標や将来やりたいことはありますか?
目標は、収入をさらに上げて安定した生活を送ることです。車のローンや奨学金の返済もあるので、それらをしっかり完済したいと思っています。
将来的には、2LDKの広い部屋に住んで、豊かな生活を送りたいです。そのためにも、今の職場でスキルを積み上げていきたいですね。